本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
皆さんがよく知っている「しそ」と言えば、グリーンで良い香りのする「青じそ」だと思います。
ただ、しそには2種類あり、しそジュースで使用するのは主に「赤じそ」です。
赤じそは毎年6月〜7月にスーパーや八百屋さんの店頭に並びますが、近くのお店に置いていなければインターネットでも購入することが可能です。
とても香りが良く殺菌効果もあるので、主に薬味やお刺身のツマとして利用されます。
天ぷらにしても美味しいですよね。
中には「大葉」とは違うの?と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
大葉は青じその別名で、スーパーで販売する際に葉と茎を分けたことから、青じその葉を指す言葉として「大葉」と呼ばれるようになりました。
赤じそはあまり料理で使われることが無いので、馴染みの無い方が多いかと思います。
綺麗なボルドー色をした赤じそは、昔から主に梅干しの色付けに使われてきました。
梅干しの色付けをする際に出た赤い梅酢や、赤じそを酢に漬けて作る赤梅酢は、紅生姜の色付けとしても使われるんですよ。
お弁当を彩る「ゆかり」も赤じそで作られています。
お料理の中では脇役が多い「しそ」ですが、日本のハーブとして多くの効果があることをご存知でしょうか。
青じそは殺菌作用があるため、生魚をよく使う日本料理には欠かせません。
赤じそは漢方にも使われるほど、昔から日本人の身近にあった食べ物なのです。
毎年夏の暑さにバテて食欲が無くなってしまう方は多いのではないでしょうか。
しそに含まれる香り成分ペリルアルデヒドはリラックス効果があり、さらに胃酸の分泌を促してくれるので食欲増進に繋がります。
青じそを刻んでそうめんに乗せるとさっぱり美味しくいただけます。
赤じそに含まれるロスマリン酸は、研究により花粉症などのアレルギー症状を緩和させる効果があることが分かっています。
ポリフェノールの一種であるロスマリン酸や、ビタミンE、βカロチンなどの抗酸化作用を含む栄養素は、健康だけではなく美容にも一役買ってくれるでしょう。(出展: 日本食品化学学会会誌 )
血液をサラサラにして新陳代謝を活発にしてくれるしそは、免疫力も高める効果があると言われています。
鉄分も豊富に含まれているので、貧血予防の効果も期待できそうですね。
しそジュースの作り方はとても簡単です。
梅ジュースのように数日〜数週間置くということが無く、あっという間に出来上がります。
揃える材料も少ないので、たくさん作ってストックしておくのがおすすめです。
価格:464円(税込)
内容量:1束250g
価格:1,052円(税込)
内容量:500g
1枚1枚丁寧に茎から外していきます。
葉の根元の細い茎は残ってしまっても大丈夫なので、気にしないでください。
葉の重さを測ったら、少しずつ水を張ったボウルに入れて優しく洗います。
一気に全部の葉を洗おうとすると汚れが残りやすいので、数回に分けて洗うのがポイントです。
揉まないで、ゆすぐように汚れを落としましょう。
洗っている間に鍋にお湯を沸かしておきます。
お湯が沸騰したら、数回に分けて赤じその葉を入れていきます。
写真のように小さめの鍋でも数回に分けると全部入りきってしまいますが、吹きこぼれが心配な方は大きめの鍋を使うと安心です。
最初は「入りきるかな…?」と心配になりますが、先に入れた葉から柔らかくなってかさが減っていくので、少しずつ時間をあけて入れていきましょう。
菜箸で優しく押し入れるのがおすすめです。
赤じそは、お湯に入れるとすぐに色が抜けて緑色になります。
全て入れ終わって再び沸騰したら、中火のまま約15分ほど煮出しましょう。
鍋が小さいと吹きこぼれてしまう可能性があるので、目を離さないようにしてください。
15分経ったらそのまま少し放置し、粗熱を取ります。
粗熱が取れたらザルにあけて液をこします。
ザルの下にあてる大きなボウルが無い場合は大きめの鍋でも代用出来ますし、鍋から葉だけを取り出しても良いでしょう。
葉はゴムベラなどで押して液を絞ります。
絞りきれたら液だけを鍋に戻します。
鍋に砂糖を入れ、弱火にかけます。
全体を優しくかき混ぜて砂糖をすべて溶かしましょう。
砂糖が溶けたらクエン酸を入れて完成です。
粗熱が取れたら飲むことが出来ますが、しっかり冷やしてからの方が美味しいですよ。
クエン酸を入れることで、とても鮮やかな色に変わりました。
入れなくても味には何も問題はありませんが、見た目が鮮やかだと気分も明るくなりますよね。
原液では濃すぎるので、水や炭酸水で割って飲んでみましょう。
手作りで作ってみたはいいけど、どれくらい日持ちがするのか不安になる方が多いのではないでしょうか。
赤じそジュースの日持ちは保存容器に入れた後、「ふたを開ける」か「密閉したままか」によって大きく異なります。
ここでは、保存方法についての注意点を解説します。
赤じそジュースの保存はペットボトルでも大丈夫ですが、長期間保存したいなら煮沸消毒して殺菌出来る「瓶」がおすすめです。
瓶をよく洗ったら沸騰させた鍋の中に入れ(フタもわすれずに!)、そのまま5分間煮ます。
5分経ったら火を止めてトングで取り出し、清潔な布巾や網の上に逆さにして自然乾燥させましょう。
密閉した瓶に入れて冷蔵庫で保存する場合の目安は約6ヵ月ですが、一度フタを開けてしまったら早めに飲み切るのがおすすめです。
保存期間はフタの開け締め意外に、ジュースの濃度や入れる砂糖の分量によっても変わります。
しそには殺菌効果があるので日持ちしやすい飲み物ですが、保存期間を延ばしたいときには少し濃い目に作っておくと良いでしょう。
赤しそジュースは水や炭酸水で割るだけではなく、他にも色々なアレンジを楽しむことが出来ます。
お子様から大人まで、みんなが美味しくいただけるアレンジレシピをご紹介します。
炭酸水で割った赤じそジュースにレモンをプラスすれば、赤じそスカッシュに!
口の中がサッパリするので、暑い夏におすすめの飲み方です。
原液をかき氷にかけて「赤じそかき氷」はいかがででしょうか。
たっぷりかけても、市販のかき氷シロップより健康的ですよね。
かき氷ではなく、バニラアイスにかけて食べるのもおすすめです。
100円ショップなどに売っているアイスバーメーカーを使えば、自家製アイスも作れます。
少なめの水で割った赤じそジュースで作ると、味がしっかりして美味しいですよ。
赤じそジュースを煮出した歳に出た葉は、乾燥させて塩をまぜればお弁当を彩る「ゆかり」に変身。
そのままでは色が暗いので、塩と混ぜたあとに少量のクエン酸をプラスすると鮮やかな色のゆかりになります。
しそジュースは、夏の暑さでバテやすく食欲も落ち気味な方にぴったりなドリンクです。
夏がシーズンであるしそを、昔の人は上手に使っていたのですね。
健康だけではなく美容にも良いしそジュースを飲んで、元気に夏を乗りきましょう!
監修:みなと元町内科クリニック院長 笠木 伸平(かさぎ しんぺい)
大学卒業後、内科医師、膠原病リウマチ専門医として病院勤務。
米国国立衛生研究所の特別研究員、神戸大学医学部付属病院検査部 副部長の経験を経て、現在は みなと元町内科クリニック で院長を務める。
「未病」(=健康でもない、病気でもない半健康状態)の患者さんに対して、最新の西洋医学、東洋医学、栄養学、心理学を組み合わせた診断とケア、カウンセリング等を提供。
患者さんと一緒にその方にあった生活習慣の改善方法を考えていくことを大切にしており、最終的に、未病の段階で自分のケアができ、薬に頼らなくても済む人を増やしていくことに取り組んでいる。
最終更新日 : 2024/08/28
公開日 : 2024/08/28