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おかゆは、お米を多めの水で炊いた食べ物で、体調不良のときによく食べられます。
病気ではないけど、食欲が出ないときの食事にもおすすめです。
温かなおかゆがのどを通って胃に落ちると、体の中心からぽかぽかしてきて心もほっと落ち着きますよね。
体調不良のときは、健康状態を回復させるために体のエネルギーが使われています。
消化が大変なものを食べると、それだけ体に負担がかかり、体調の回復が遅れてしまうでしょう。
おかゆは胃腸に負担をかけずに体力回復に必要なエネルギーを摂取できるため、体調不良のときにおすすめの食べ物なのです。
レトルトのおかゆが市販されていますが、お米があれば家庭でも作れます。
手作りすると好みの味付けにしたり、具材を加えたりしてアレンジが可能です。
今回は、鍋で作るおかゆの作り方を紹介します。
炊く前のお米から作るレシピだけでなく、炊いた温かいご飯から作るレシピも紹介するので、冷凍ご飯や電子レンジで温めるパックご飯があればぜひ作ってみてください。
体調不良で心も体も弱ってしまったときには、手作りのおかゆで癒されてみませんか?
塩で味付けしただけの、シンプルなおかゆのレシピです。
お米から炊いていくので時間はかかりますが、煮込むときに混ぜる必要がないので意外と簡単に作れます。
煮込むときに吹きこぼれないように、隙間を開けてふたをするのがポイントです。
少しずらしてふたをしたり、鍋とふたの間に菜箸をはさんだりすると良いでしょう。
塩の味付けを控えめにして、梅干しや塩昆布などのトッピングを用意するのがおすすめです。
刻んだ野菜を一緒に煮込むと、彩りがよくなり栄養価も高まります。
基本のレシピから色々とアレンジして、身体をいたわるおかゆを作ってみてください。
【2人分】
1. ボウルで米を研ぎ、ザルにあげて水をきる。
2. 鍋に米を入れ、分量の水を加えて中火で加熱する。
3. 沸騰したらすぐに弱火にし、底から軽くかき混ぜる。
4. 少し隙間を開けてふたをして、30分ほど煮る。
このとき、米に粘りが出てしまうので、煮ている間はかき混ぜないでください。
5. 火を止めて塩を加え、軽く混ぜて器に盛りつける。
お米をかき混ぜ過ぎると、お米からでんぷんが出て粘りの強いおかゆになってしまいます。
かき混ぜずに、弱火でじっくり煮込んでください。
お米から作っても時間をかけて煮ることで、しっかりやわらかく仕上がります。
味付けは少しの塩だけのシンプルな味わいなので、食欲が出ないときやのどが痛いときでも食べやすいおかゆです。
おかゆの定番アレンジといえば、玉子がゆです。
お米だけでは物足りないと感じるときは、卵を加えてボリュームを増やしてみてください。
卵はたんぱく質やビタミン、ミネラルなどの栄養素が豊富なので、体調不良のときの栄養補給にぴったりです。
黄身の黄色が鮮やかで、見た目からも元気をもらえますね。
今回はお米ではなく、炊いた温かいご飯を使った作り方を紹介しています。
冷凍ご飯や市販のパックご飯を温めてから使っても良いので、今食べたいと思ったときにすぐに作れて助かるレシピです。
体調が悪いときだけでなく、朝ご飯や夜食にも作ってみてください。
【1人分】
1. 卵を溶いておく。
2. 鍋に分量の水を入れて火にかける。
3. 沸騰したらご飯と塩を加えて、ご飯を軽くほぐす。
4. 火を弱めて煮込み、好みの水加減やご飯の固さになったら1の溶き卵を加える。
5. すぐに全体をさっと混ぜ、火を止めてふたをして、余熱で卵に火を通してから器に盛りつける。
小さい子どもや体調不良の人、高齢者に食べさせるときは、溶き卵を加えた後も火を止めずに煮込み、卵にしっかり火を通してください。
お米と水で煮込んで薄味に仕上げる日本のおかゆと違い、中国のおかゆはさらっとした口当たりで、うまみがたっぷり詰まっています。
お米を油で炒めて粘りを防ぎ、鶏ガラや貝柱のだし汁で煮込んで作るためうまみが強いのです。
今回ご紹介するのは、鶏むね肉を煮込んだだし汁でお米を炊いて作るおかゆです。
体調が悪くても食べやすいように、お米を油で炒めることはしませんが、鶏肉のだしを吸って炊き上がったおかゆはうまみが溢れています。
鶏肉は脂が少ないむね肉を使っているので、あっさりとした食べやすい味わいです。
だしを取ったあとの鶏肉もトッピングに使ってくださいね。
【2人分】
1. しょうがをせん切りにする。
2. 鶏むね肉の皮と白い脂を取り除く。
3. 鍋に1のしょうが・水・酒・塩を入れて沸騰させる。
4. 2の鶏むね肉を鍋に入れて弱火にし、ふたをして15分ゆでる。
5. 鶏むね肉を取り出し、粗熱がとれたら手で細かくさいておく。
6. ボウルで米を研ぎ、ザルにあげて水をきる。
7. 鍋に残った鶏だしに6の米を入れて、火をつける。
しょうがをすべて残したままおかゆにすると、しょうがの味が強めに仕上がります。
しょうがは好みで少し取り除いても良いでしょう。
8. 沸騰したらすぐに弱火にし、底から軽くかき混ぜる。
9. 少し隙間を開けてふたをして、30分ほど煮る。
米に粘りが出てしまうので、煮ている間はかき混ぜないでください。
10. 器に盛りつけ、5をのせて粗びき黒こしょうをふる。
鶏肉のうまみと、しょうがのほのかな香りで、体調が悪くても食欲が刺激されるおかゆです。
鶏肉をトッピングするとおかゆにボリュームが出るので、元気なときのランチにも作ってみてください。
体調が少し回復してきたら、具材を加えて栄養補給ができるおかゆを作りましょう。
このレシピは、湯むきして皮を取り除いたミニトマトを加えています。
消化能力が落ちているときでも、固い皮がないので胃腸にやさしいおかゆです。
健康なときに食べる場合は、もちろん皮がついたままでもかまいません。
トマトとご飯は意外な組み合わせかもしれませんが、コンソメがふたつの食材をうまくつないで洋風おかゆに仕上げてくれます。
トマトの味わいがおかゆに溶け出るので、体調がすぐれなくても、トマトの酸味が食欲を刺激してくれるでしょう。
元気なときに作るのであれば、仕上げに粉チーズをかけても良いですね。
【1人分】
1. ミニトマトのへたをとり、へたの反対側につまようじを軽くさして小さく穴を開ける。
2. ボウルに冷水(できれば氷水)を用意する。
3. 小鍋に水(分量外)を入れて火にかけ、沸騰したらミニトマトを入れる。
4. ミニトマトの皮に亀裂が入ったら、すぐに湯から出して2の冷水に入れる。
ミニトマトに火が通り過ぎてしまうので、皮に亀裂が入らなくても、湯に入れてから15秒くらいで冷水に移してください。
5. ミニトマトの皮をむく。
6. ミニトマトを縦2等分にカットする。
7. 鍋に分量の水を沸かし、ご飯・顆粒コンソメ・塩を入れて軽くほぐす。
8. 火を弱めて5分ほど煮込み、6のミニトマトを入れてさらに2分ほど煮込む。
9. 器に盛りつけ、刻んだパセリをふる。
トマトの赤色とパセリの緑色で、色鮮やかに仕上がります。
トマトにはビタミンやリコピン、βカロテンが含まれているので、栄養補給にもおすすめのおかゆです。
お米と牛乳の組み合わせは、日本ではあまりなじみがありませんが、実は世界各国にお米を牛乳で煮込む料理が存在しています。
海外では甘く味付けされることが多いのですが、今回はより食べやすくなるよう、バターと粉チーズを加えてチーズリゾット風に仕上げました。
やわらかいご飯とミルクのやさしい風味は、意外と好相性。
一度作ってみれば、その味わいがやみつきになるかもしれません。
バターや粉チーズを加えていますが、レシピの配合ではミルクの味わいが中心です。
チーズリゾット風に仕上げたい場合は、粉チーズの分量を増やしてください。
脂肪分が多いため、体調を崩しているときの食事には向きませんが、元気なときのランチや夕食にいかがでしょうか。
【1人分】
1. 鍋に牛乳と水を入れて加熱する。
2. ふつふつとしてきたら、ご飯・バター・塩を入れて軽く混ぜる。
沸騰させると牛乳の膜ができるので、沸かさないようにしてください。
膜ができてしまっても、そのまま作って大丈夫です。
3. 火を弱めて5分ほど煮込む。
4. 粉チーズを加えて軽く混ぜる。
5. 器に盛り、黒こしょうをふる。
温かいご飯を使って作るので、冷凍ご飯などを使えば意外とすぐに完成するのも嬉しいポイントです。
ミルクとおかゆのやさしい味わいに、心が和む一品です。
以上、基本のおかゆのレシピとアレンジレシピを紹介しました。
季節の変わり目や、寒さが厳しい時期になると、体調を崩しやすくなります。
体調不良のときは買い物に行くのも辛いので、簡単に作れるおかゆレシピを知っていると安心です。
胃腸にやさしいおかゆは、食欲がないときの食事や小腹が空いたときの夜食にもおすすめします。
手作りの温かいおかゆを食べて、心と体をねぎらってあげてください。
最終更新日 : 2022/11/02
公開日 : 2022/11/02