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店内の人の目を惹く脚立パフォーマンスが人気!「カフェ・オーレ」
他では見たことのないドリンクも!?自家焙煎珈琲は量り売りも実施
選べるトッピングは3種類!オープンサンドがメインの「Cセット」をいただく
名古屋市では、昭和の時代から営業を続ける老舗喫茶が、地域の人々に愛されながら多く残っています。
「喫茶ツヅキ」もそんな老舗喫茶のひとつで、老若男女問わず幅広い世代から人気のお店です。
他にはない面白いメニューや、ユニークな商品の提供方法が話題となり、最近では県外や遠方から足を伸ばしてくる人も多いんです。
また、コーヒー1杯分ほどの料金で、トーストやゆで卵をサービスしてくれる名古屋の「モーニング」文化は、喫茶ツヅキにも健在です。
「喫茶ツヅキ」は、モーニングから午後のティータイムまで、いつ行っても素敵な時間を過ごせる、そんな素敵なお店です。
「喫茶ツヅキ」の創業は昭和21年(1946年)。
終戦後まもなく営業を始め、名古屋の喫茶店の中でも古い歴史を持っているお店です。
駐輪スペース付近に掲げられた看板には、「日夜ユニークな珈琲を研究して創業七十年」の文字が。
このお店のイメージを一言で語るとしたら、まさにそれは「ユニーク」という言葉に尽きるでしょう。
現在の「喫茶ツヅキ」は、「3代目」店主・都築秀紀さんが10年ほど前からお店に立つようになり、父である「2代目」やお母様と共にお店を切り盛りされています。
「喫茶ツヅキ」の名物といえば、この「脚立」を使ったパフォーマンス。
このパフォーマンスを間近で見るために、名古屋市内や近郊地域からだけでなく、全国各地からお客さんが訪れています。
また、ビル1階の通路には創業当時の写真が展示されており、モノクロの写真から「喫茶ツヅキ」の歴史の長さを感じることができます。
当時の太閤通りの様子も写真に収められているので、現在の地域の様子と比較してみるのも面白いでしょう。
「喫茶ツヅキ」の店舗があるのは、名古屋市中村区太閤通り。
東山線「中村公園駅」と桜通線「中村区役所駅」(令和5年1月4日より「太閤通駅」に改称予定)のちょうど中間くらいの場所に位置し、どちらも徒歩10分弱程度の距離になります。
太閤通りから少し北へ入ったところに店舗があるので、ビルの入口にある看板を目印にしましょう。
入口の立て看板には、その日の営業時間が記載されていました。
ビル1階には、お店の紹介看板が設置されています。
看板にはテレビや雑誌にも度々登場する店主の写真があり、ワクワクしてきます。
店舗は2階にあるので、造花が飾られている階段を上ってお店へ向かいましょう。
2階に到着すると、開け放たれたお店のドアにメディア掲載時の切り抜きや新聞記事、お店からのお願い事が掲示されています。
「喫茶ツヅキ」の名物パフォーマンスの写真も貼られていて、期待に胸が高鳴ります。
筆者が訪問したのは平日の午後2時ごろ。
その日は雨だったにもかかわらず、店内は日当たりの良い窓側の席を中心に半分以上埋まっていました。
口コミの評判やSNSの投稿を見て訪れる人も多いようですが、お店はいつも賑わっていて、近隣の人たちがコーヒーを楽しむ憩いの場所となっています。
店舗の入口には、開け放たれていた扉とは別に自動ドアが設置されています。
壁にずらりと飾られた有名人のサインプレートや写真の数々が、各メディアでの露出の多さを物語っていますね。
店舗入口のすぐそばには焙煎室があり、ガラスで仕切られた外から見学することができます。
「喫茶ツヅキ」のコーヒーは、すべて自家焙煎。
焙煎室の奥にはローストマシーンが設置されています。
筆者が訪問した時は稼働していませんでしたが、運が良ければコーヒー豆を焙煎する様子が見られるかもしれません。
「食の安心・安全・五つ星店」としても認定されている同店。
これまでに認定された優良店としての証が、お店の入口に飾られていました。
本棚には子ども向けの絵本が。
子ども連れでも安心して過ごせるよう配慮がなされています。
店内の各所には色とりどりの造花が飾られており、各客席を仕切るパーティションの役割に。
仕切りのない端っこの席も、ラタンのパーティションに造花が飾られていました。
花好きにはたまらない、カラフルでどこかレトロな雰囲気を醸し出す居心地の良い空間が魅力です。
1~2名掛けの小さな席から、6人でテーブルを囲める広めの席まで用意されています。
明るく開放的な空間で、ゆったりとコーヒーを楽しむことができるでしょう。
脚立を設置し高い位置から注ぎ込む「カフェ・オーレ」のパフォーマンスをはじめ、食べても食べてもコーヒーにたどり着けないホイップクリームがトレードマークの「ウインナーコーヒー」。
そんな「喫茶ツヅキ」の人気メニューをご紹介します。
もこもこの天然ミルクフォームが乗った「カフェ・オーレ」570円(税込)。
一見普通のコーヒーに見えますが、実はこの「カフェ.オーレ」は提供の仕方に大きな特徴があります。
まず運ばれてきたのは、美しいローズが描かれたコーヒーカップとソーサー、ホイップクリームの入った小さなグラス。
ここに「カフェ・オーレ」を注いでもらえるのですが…
なんと、コーヒーとホットミルクを手にした都築さんが乗っているのは「脚立」の上!
テーブルから1メートルほどの高い位置から、カップの中へコーヒーとホットミルクを注ぎ込んでくれます。
脚立に跨り、2つのポットから勢いよくドリンクを注ぎ込むそのパフォーマンスは圧巻!
お店にいる他のお客さんも思わず注目してしまうほどです。
コーヒーを注ぐ都築さんの顔は真剣そのもの。
少しでも位置がずれてしまうとカップから外れてしまうので、このパフォーマンスを行うためには充分な経験と集中力が必要となります。
着地点でミックスされていくコーヒーとホットミルク。
飛沫が飛び散ることがあるので、衣服を汚さないよう少し離れたところから観察しましょう。
半分ほど脚立から「カフェ・オーレ」を注いだ後は、脚立から降りて仕上げのひと手間を。
カップから20cmほどの位置からコーヒーとホットミルクを注ぎ、ふんわりとしたミルクフォームを作ります。
人の手によって作られた天然のミルクフォームは、素朴な見た目と程よい温度感を楽しめます。
個性的なパフォーマンスを経て作られた、至高の「カフェ・オーレ」が完成です。
お好みでホイップクリームを追加していただきます。
「喫茶ツヅキ」の代名詞とも言える人気メニューのひとつ「ウィンナーコーヒー」600円(税込)。
通常のウィンナーコーヒーは、カップに入ったコーヒーにホイップクリームを浮かべたものが主流ですが、「喫茶ツヅキ」のウィンナーコーヒーはインパクトが違います。
ホットとアイスをお好みで選ぶことができますが、今回はアイスコーヒーをオーダー。
背の高い脚付きグラスに注がれた自家焙煎のアイスコーヒーの上に、グラスの高さとほぼ同じ高さに積み上げられたホイップクリームのタワーが載っています。
そのヴィジュアルには思わず仰天!
全長はおよそ50cmあり、全体図を写真に収めるための構図選びに苦労するほどでした。
「ウィンナーコーヒー」をオーダーすると、まずはソーサーと柄の長いスプーン、ストローがテーブルに置かれます。
店舗入口横の厨房で調理し、そろりそろりと離れた客席までバランスを取りながら運ばれてくる「ウィンナーコーヒー」。
今回は無事ソーサーの上に着地することができましたが、時にはバランスを崩してホイップタワーが傾いたり倒れてしまったりすることもあるそう。
そのくらい繊細で、作り手も運ぶ人も技術と慣れが必要なメニューなのです。
グラスを密封する形で土台を作り、その上に高く積み重なるホイップクリームのタワー。
先ほど置かれたロングスプーンは、このホイップクリームタワーを食べ進めるためのものでした。
ホイップクリームは甘すぎず淡泊すぎずな程よい甘さがおいしく、見た目のボリュームに圧倒されますが、どんどん食べ進めることができます。
ゆるやかなひだを描くホイップクリームの見た目がとてもフォトジェニックですね!
ホイップクリームを掘り進めていってもなかなかコーヒーにたどり着けないので、ホイップクリームのタワーにストローを挿してコーヒーをいただくことに。
ひだを描くホイップクリームのタワーから、にょっきりと生えたプラスチックのストロー。
ホイップクリームで密封されているため、ストローやグラスの隙間からコーヒーが溢れてくることがあるので気を付けてください。
また、キャップなどつばの広い帽子をかぶっている方は要注意。
筆者はキャップをかぶったままストローに口をつけ、帽子のつばがホイップクリームに刺さりバランスを崩しかけました…
万が一コーヒーが溢れて出ても大丈夫。
底に敷かれたソーサーがしっかりとこぼれたコーヒーを受け止めてくれます。
コーヒーを飲み進めていくとグラスの中の水位が下がるため、ホイップクリームタワーが徐々に傾いてくるので注意してください。
ホイップクリームとコーヒーを交互にいただきながら、上手くバランスを取りつつ飲み進めましょう。
コーヒーを使った「ぜんざいコーヒー」のように、「喫茶ツヅキ」ではフロート系のメニューが充実しています。
他のテーブルのお客さんはパフェを注文している方が多く、豪華でボリュームたっぷりなパフェを写真に収めながら皆さん楽しそうに食べていました。
メニューを見て一番気になったのは、きゅうりがそのままトッピングされた「きゅうりジュース」。
デトックスウォーターの材料できゅうりを使ったドリンクはありますが、きゅうりそのものをジュースにしてしまったドリンクはなかなかありません。
コーヒーメニューは豆の産地やブランドごとにメニューに記載されており、14時からは1杯50円引きでいただける嬉しいタイムサービスも。
コーヒー豆は量り売りも行っているので、気に入った豆があればその場で購入することが可能です。
おしゃれにボトルラッピングされたコーヒー豆も600円(税込)で販売しているので、ギフトや手土産にぴったり!
ボトルにコーヒー豆を封入することで香りが抜けにくく、封を開けた瞬間コーヒーの良い香りが漂います。
また、コーヒーの飲み比べや商品の購入時に便利なコーヒーチケットは11枚綴りで4,300円(税込)。
チケット1枚あたり450円分の金券として使用できるので、コーヒー以外のメニューをオーダー時にも利用することができます。
繰り返し訪問するならとてもお得なので、ぜひこちらを活用してください。
名古屋の喫茶店と言えば、忘れてはいけないのが「モーニング」。
ドリンク料金のみでモーニングセットが付いてくる昔ながらの様式のお店もありますが、「喫茶ツヅキ」ではパンを使ったセットメニューで「モーニング」を提供しています。
開店~11時まで提供されている「モーニング」のメニューは3種類あり、セットドリンクは450円のものをベースに価格が設定されています。
今回は、都築さんおすすめの「Cセット」650円(税込)をいただきました。
「Cセット」のメインプレートには、タマゴサラダが乗ったオープンサンドと山盛りのフルーツ、2種類のハム、サラダが付いてきます。
セットのドリンクはブレンドコーヒーをオーダー。
コクのある飲み口とほど良い苦味を感じられる飲みやすい1杯は、目覚めのモーニングコーヒーにぴったりです。
自家製のタマゴサラダが乗ったオープンサンドは、みじん切りのゆで卵とマヨネーズのバランスが良い、親しみやすい古風な味わい。
舌触りの良いペーストの中につぶつぶの白身の食感が面白いタマゴサラダは、どんどん食べ進めてしまうほどクセになる美味しさです。
フルーツの種類は季節ごとに変わるそうで、取材時(2022年7月)はバナナ、メロン、スイカ、マンゴー、パイナップルといった豪華なラインナップでした。
650円(税込)というリーズナブルな料金で、これほどたくさんの生フルーツをいただけるなんて、本当に嬉しいサービスです。
ハムは厚さと食感が違う2種類がセットに。
オープンサンドに使われている食パンは「pasco 超熟」を使用しています。
また、先に紹介した「ウィンナーコーヒー」も、モーニングメニューのセットドリンクとしてオーダーすることが可能。
追加料金で450円以上のその他のドリンクを選ぶことができるので、気になる飲み物がある場合はセットで楽しんでみてください。
「喫茶ツヅキ」が開業したのは、昭和21年の10月18日。
戦後復興の真っ只中で、美味しいコーヒーとユニークなパフォーマンスを手掛ける「喫茶ツヅキ」は市民の癒しスポットになっていたのではないでしょうか。
創業当時からのコンセプトである「日夜ユニークな珈琲を研究」というスローガンを変えず、代替りを経ても受け継がれていくその魅力は、今後も「名古屋市を代表する喫茶店」として輝いていくことでしょう。
ぜひ名古屋市を訪れた際には「喫茶ツヅキ」へ足を運んでみてください。
迫力のある「カフェ・オーレ」の脚立パフォーマンスや、写真に納まりきらない「ウィンナーコーヒー」をはじめとした個性的なドリンクの虜になることでしょう。
住所 : 愛知県名古屋市中村区太閤通6-1 ツヅキビル2F
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 052-482-0001
定休日 : 無休
営業時間 :
予算 : 【昼】~999円
禁煙・喫煙 : 完全禁煙
キャッシュレス決済 :
公式サイト : 喫茶ツヅキ
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
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最終更新日 : 2024/02/02
公開日 : 2022/08/09