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寒い冬は温かいメニューがより一層と美味しく感じる季節。
クリスマスや大晦日、お正月、バレンタイン…とイベントが盛り沢山なこともあり、「いつもよりたくさんごはんを食べてしまう」という方も多いのではないでしょうか。
食欲の増す季節、せっかくなら栄養満点の旬の食材をうまく取り入れて元気に過ごしたいですよね。
冬の味覚といえば白菜や大根、牡蠣やみかんなどが挙げられますが、まずはこれらが持つ特徴について見ていきましょう。
冬に旬を迎える食材の多くは、寒さで凍ってしまわないように細胞に糖分を蓄えます。
夏野菜のように水分が多いと凍結してしまい、傷みの原因になることも。
ただの水ではなく、糖分を多く含む水は0℃でも凍らず、その結果厳しい寒さを乗り越えられるようになるのです。
ゆえに冬の食材は糖度が高く、甘くて美味しいという特徴があります。
冬が旬の食材の中でも、レンコン・ごぼう・ニンジン・山芋・カブといった根菜類やネギ、小松菜、柚子などは身体の冷えを取り除いて温めてくれる食材です。
キュウリやトマトなどの夏が旬の食材が身体を冷やして夏バテや疲労回復に役立つのに対し、冬が旬の食材は血行を促進して冷えの解消につながると言われています。
ただし、白菜や大根は水分が多く、サラダなど生の状態で食べると身体が冷えてしまうこともあるので少し注意が必要です。
冬にもってこいのお鍋に入れたり、煮物や汁物にしたりと調理方法を工夫して、身体を温める料理として食べると良いですよ。
冬に美味しい時期を迎える野菜は葉物から根菜類まで様々。
いつものレシピに使うのはもちろん、お肉やきのこなどと一緒にお鍋にたくさん入れて、一気にいろんな種類を味わうのも良さそうです♪
最近は1年を通して見かける食材が多くスーパーでいつでも手に入るので、「どの野菜が冬の食材か分からない」という方も少なくないかもしれません。
そこで、ここでは代表的な冬野菜を紹介します。
なお、以下で紹介する冬野菜以外にも芽キャベツやレタス、ネギ、水菜や小松菜、春菊、ニンジンやごぼうも冬に旬を迎える野菜です。
「白菜」は11月〜2月頃に旬を迎える冬野菜。
寒さが厳しくなるほどに甘みやうまみが増します。
出荷量が多くなるので、1玉まるまる購入してもお財布にやさしいです。
他の野菜に比べると淡白な味わいで飽きにくく、様々な食材や調味料と合うため和洋中どんな料理にも使いやすいのが特徴。
生で食べるとシャキシャキ、加熱するとトロトロの食感を楽しめます。
冬の定番・鍋料理の具材や漬物の原材料としても欠かせない存在ですよね。
白菜は約95%が水分でできています。
水に溶け出しやすいビタミンCを含んでいるので、お鍋やシチューなど煮汁まで具材と一緒に摂取できる調理方法がおすすめ。
使いきれなかった場合は葉を1枚ずつ剥がし、洗ってからキッチンペーパーで水分を拭き取ってカットした状態で冷凍保存すると良いでしょう。
「ブロッコリー」が最も美味しくなる時期は11月〜3月頃。
お弁当やプレートの空いたスペースを鮮やかに彩ってくれる冬野菜です。
上のプツプツの部分=蕾も、下の硬い茎の部分も両方食べることができ、特に茎の方に豊富な栄養が含まれています。
お肉やお魚のイメージが強いタンパク質も含まれており、低カロリーなのも特徴。
茹でて食べる方が多いかもしれませんが、茹でるとビタミンCが水に溶け出してしまうため、煮汁ごと食べるかサラダにして食べると良いでしょう。
ブロッコリーは通常1週間ほどで傷んでしまうため、長く美味しく保存するなら小房に分けて生の状態で冷凍保存するのが◎
水を張ったボウルの中で良く洗ってからペーパータオルで水気を拭き取り、3房〜4房ずつラップで包んで冷凍しましょう。
「大根」も11月〜3月に旬を迎える冬野菜。
1年中市場に出回っている野菜ではありますが、冬に収穫される大根は甘みが強く美味しいのが特徴です。
大根は根茎部の約95%が水分で出来ており、残りは食物繊維や炭水化物で構成されています。
皮を剥かずに食べるとビタミンCやカリウムを摂取できておすすめです。
大根の葉に近い部分は辛みが少ないので炒め物やサラダ、お漬物として使うのに適しています。
反対に、先端付近は辛みが強いので大根おろしにすると良い薬味になるでしょう。
大根の中央部分は煮物やスープの具材として使うと美味しいです。
栄養がたっぷり詰まった葉も捨てずに、炒め物に加えるなどして美味しく食べてくださいね♪
大根は葉を切り落としてラップで全体をピッタリと包むか、1本まるごとの場合は新聞紙で包み、葉の方を上にした状態で立てて保存しましょう。
冬野菜の代表とも言える「ほうれん草」は、11月〜2月頃に旬を迎えます。
夏のほうれん草に比べて栄養価が高く、例えばビタミンCは冬採れほうれん草の方が多く含まれているのだそう。
旬のほうれん草は甘く、1株が大きく、緑色が濃くなります。
お浸し・和え物やスープに加えると味も彩りも良くなりますよ。
和食のイメージが強い野菜ですが、バターでソテーしたり、ごま油で和えてナムルにしたりと意外にも使い道が幅広いです。
調理の際はしっかりと水で洗い、アクを取り除くために茎→葉の順で下茹でしましょう。
1分〜2分ほど茹でたあとに一口サイズにカットし、ラップをして冷凍庫で保存しておけば、おかずを増やしたいときやいつもの料理をアレンジしたいときに役立ちます。
穴が空いている=先が見通せることから縁起の良い食材として知られる「レンコン」。
レンコンは種類によって旬の時期が異なりますが、中でも「晩秋れんこん」は11月〜2月に旬を迎える冬野菜です。
お正月のおせち料理に活用されることも多いですよね。
歯ざわりの良いレンコンは煮物にするとホクホクに、すりおろすとトロトロに、さらに加熱するとモチモチに…と調理方法によって食感が変わるのが特徴。
ざっくりカットして炒め物や煮物にしたり、薄く切ってきんぴらや酢漬けにしたりと様々なメニューに活用できる野菜です。
カット後に酢水に漬けるとアクが抜け、変色を防いでシャキシャキ食感を残すことができます。
食べられる部分の約80%が水分、約17%が炭水化物、残りの部分にはビタミンCや食物繊維などが含まれています。
常温や冷凍で保存すると乾燥や黒ずみが気になりますが、下処理後に水気を拭き取ってラップで包み、保存袋に入れて冷凍保存すれば美味しさをキープできますよ。
冬に旬を迎える魚介類は寒さや産卵に備えて体内にたっぷりと栄養をため込んでいます。
それゆえ、栄養価も美味しさもぐんと高くなるんです。
続いては、冬の代表的な魚介類を紹介します。
以下で紹介する食材以外にもタイやヒラメ、サワラやタラも冬の味覚として有名です。
「ブリ」は11月〜2月頃に旬を迎える冬のお魚。
冬の時期に獲れるブリは「寒ブリ」と呼ばれ、産卵期前で通常のブリよりも脂がのっていて身に弾力があります。
背身だとあっさりとした味わいとコリコリの歯応え、魚本来の旨味を感じられ、腹身だとこってりと濃厚な味わいととろけるような食感を楽しめる魚です。
ブリしゃぶやブリ大根、お正月のおせちの照り焼きなど、火を通す料理から刺身やお寿司といった生食まで幅広いメニューに活用できるブリは、冬の食卓に欠かせない存在。
ブリの身の中でも特に脂の多い“カマ”は汁物・焼き物・煮物など、どの料理に使ってもおいしく味わえるでしょう。
美味しいだけでなく、栄養価の高さも特長です。
タンパク質やビタミンB2、DHAやEPAが豊富に含まれています。
「フグ」は「秋の彼岸から春の彼岸まで」という言葉の通り旬の期間が長いことで知られており、11月~2月頃が最も旬の時期になります。
成長したフグが産卵期を迎える前の時期にあたり、体にたっぷりと栄養分を蓄えるため美味しくなるのです。
様々な種類があるフグのなかでもマフグやクサフグ、高級魚のトラフグなどが有名どころ。
トラフグの旬の時期はやや遅く、冬の終わり・3月の下旬ごろだと言われています。
また、珍味・フグの白子は1月〜2月が主な旬の時期です。
冬に食べるならやっぱりてっちり(フグ鍋)!
ふわふわのフグと旨味の溶け出したスープが冷えた体にほっと染み渡ります。
コリコリとした歯応えを楽しむならてっさ(刺身)、ふっくらとした身と甘みを味わうなら唐揚げも◎
白子を焼いてカボスや紅葉おろしと一緒に食べたり、卵巣を糠漬けにしたりといったメニューも人気です。
なお、フグの体内にはテトロドトキシンという強い毒があるため、法律で有資格者にしか調理が認められていない点にはご注意ください。
12月〜2月に旬を迎える「アンコウ」は、「西のフグ 東のアンコウ」と称される高級魚です。
栄養たっぷりで、骨と頭以外はすべて食べられるのが特徴。
食用部位の身(柳肉)、キモ(肝臓)、ヌノ(卵巣)、トモ(腕びれ)、エラ、水袋(胃)、皮は「アンコウの七つ道具」と呼ばれています。
身は脂質が少なくあっさり、皮やヒレはゼラチン質が多いなどそれぞれの部位に違う美味しさがあり、お刺身やお鍋、唐揚げやキモ和え(とも和え)など色々な料理に使えます。
旬を迎えたアンコウで特に美味しい部分がキモ。
産卵期前に栄養を蓄えたアンコウの肝臓は脂質が増えるので、大きくて濃厚な味わいに。
蒸してポン酢で食べたり、下茹でしてから煮付けたり、身と一緒にお鍋に入れても美味しいですよ。
11月〜4月頃が旬の時期だとされている「真牡蠣」は、特に12月〜2月の冬の時期が最も美味しく食べられる時期です。
夏が旬の岩牡蠣よりも小ぶりで、殻が薄く細長い形状をしています。
真牡蠣をはじめとする牡蠣は、「海のミルク」と呼ばれるほどミネラルやタンパク質などの栄養が豊富。
独特な風味とうまみ、クリーミーさが魅力ですよね。
旬の真牡蠣は生食がいちばん美味しいとされていますが、カキフライや牡蠣ごはん、ホイル焼き、牡蠣の酒蒸しなどにしても良いでしょう。
冬の味覚の代表格とも言える「カニ」。
日本で主に食べられているのは肉厚で大きなタラバガニ、甘みと旨味が強いズワイガニ、濃厚なカニ味噌が特徴の毛ガニ、鮮やかな赤色が美しい花咲ガニの4種類です。
旬の時期は種類によって異なり、花咲ガニ以外は冬に旬を迎えます。
大きくて食べ応えのあるタラバガニはカニしゃぶや天ぷらに、ズワイガニは茹でたり焼いたりカニ汁に、毛ガニは身と味噌を混ぜて甲羅焼きにと、種類ごとに美味しい食べ方があります。
大人数で食卓を囲む時は、お鍋や雑炊の具材として使用するのもおすすめです。
※カニの関連記事: 冬といえばカニ!食べられるかにの種類から、蟹の美味しい食べ方、おすすめの入手方法まで徹底解説
通年でスーパーに並ぶ「ホタテ貝」ですが、旬を迎える12〜3月は特にその美味しさが際立ちます。
この時期のホタテ貝は、春の産卵に向けて栄養を蓄えているため、身が大きくぎゅっと引き締まっているのが特徴です。
貝柱が分厚くなり、ぷりっとした貝独特の食感が増しているのに加え、よく育った卵の濃厚さも味わえてまさに旬♪
刺身にしてとろける食感を味わっても、濃い旨味を活かして冬らしい鍋料理やホイル焼きを楽しんでも良いでしょう。
上記で紹介した冬野菜と合わせて、クリームシチューにするのもおすすめですよ。
冬といえば「こたつでみかん」!
ダンボール入りのみかんを大量に買って毎日食べるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
他にも、冬が旬のフルーツをいくつか紹介します。
いつもより甘みやジューシーさが増すので、おやつの時間や食後のデザートに食べたり、スイーツの材料として使ったりと冬の果物ならではの美味しさを堪能してくださいね♪
日本で食べられている「みかん」のおよそ7割は温州みかんで、11月〜4月頃に旬を迎えます。
早い時期に採れる早生みかんは酸味と甘みのバランスがちょうど良くて柔らかく、その後に採れる中手みかんは糖度が高く濃厚な甘さを楽しめるのが特長。
収穫時期の遅い晩生みかんは糖度・酸味ともに濃く、大玉です。
冬場はついつい食べ過ぎてしまうみかんですが、低カロリーでビタミンCなどの栄養素が豊富に含まれています。
皮を剥いてそのまま食べる以外にも、薄皮を剥いてスイーツやゼリーにトッピングしたり、ミキサーにかけてジュースやジャムを作ったりとアレンジも可能です。
冬場に暖房の効いていない涼しい場所で保管するのであれば、常温でも2週間ほどもちます。
箱買いした際は傷んだものがないかチェック・廃棄し、1段ずつ新聞紙を敷いてヘタを下にした状態で積み重ねましょう。
なお、香りが上品な柚子や、小さくて皮ごと食べられるきんかんなどみかん以外の柑橘類も冬が旬です。
「イチゴ」は12月〜4月頃に出荷量が増え、店頭に並ぶようになります。
その中でも12月〜1月の寒い時期に採れたイチゴは甘く濃厚な味のものが多いんです。
ビタミンCが豊富で甘酸っぱいイチゴはクリスマスケーキのトッピングとしても重宝されますよね。
暖かくなるにつれて酸味が強くなるので、冬のイチゴは生のまま、春のイチゴはジャムやドリンクにアレンジすることをおすすめします。
牛乳や生クリーム、コンデンスミルクといった乳製品との相性も抜群です。
イチゴは傷みやすいフルーツなので、購入後はパックから取り出し、キッチンペーパーを敷いたタッパーにヘタの部分を下にした状態で重ならないように並べましょう。
新鮮なものは常温で1日〜2日ほど保存OK。
食べる直前に洗い、できるだけ早く食べ切るようにしてください。
冬に旬を迎える食材は、先述したような特徴に加え、12月・1月・2月頃には市場にたくさん出回り安く販売されることが多いです。
身体にもお財布にもやさしいので、上手く献立に取り入れて旬の美味しさを味わいましょう。
以下で紹介するお料理を作り、食卓で冬の訪れを感じてみてはいかがでしょうか。
ごま油香る鶏塩鍋
牡蠣とレモンのみぞれ鍋
タラのホイル焼き 味噌マヨネーズ
ほうれん草とサーモンのキッシュ
柚子香るブリ大根
ブロッコリーのクリーム煮
冬に旬を迎える食材は厳しい冬を越えるために栄養価が高くなり、旨味や甘みが増します。
鍋料理やスープなど温かいメニューを作って積極的に食べ、寒い季節を元気に乗り過ごしましょう。
本記事を参考に、冬の味覚を余すことなく味わってくださいね♪
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最終更新日 : 2023/11/10
公開日 : 2022/09/27