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台湾の有名なローカルフード、魯肉飯(ルーローハン)。
豚肉を粗く刻み、甘辛い味をつけてスパイスとともに煮込み、ご飯にかけて食べるのが一般的なスタイルです。
五香粉や八角などのエキゾチックなスパイスの香りが、食欲をそそります。
脂身が多い豚バラ肉を使うことが多く、ご飯に染み込んだ豚の脂やうまみがたまらないおいしさです。
魅力的な台湾料理ルーローハンを、家庭でも作ってみたいと思いませんか?
ルーローハンは基本的に豚肉を調味料で煮込むだけで、意外と簡単に作れます。
材料や調味料を工夫すると、より手軽でヘルシーなアレンジも可能です。
今回は、家庭で作れるルーローハンのおすすめレシピを3つ紹介します。
がっつり食べたい夜ご飯や、ワンプレートで済ませたい休日のランチに、ぜひルーローハンを作ってみてください。
本場台湾のルーローハンに近い味を再現した、本格的なレシピです。
ポイントは、スパイスと揚げ玉ねぎです。
ルーローハンには、五香粉(ウーシャンフェン)と呼ばれるスパイスが欠かせません。
五香粉は名前の通り、複数の香辛料が入ったミックススパイスのことであり、主に中華料理で使われています。
含まれるスパイスに明確な決まりはなく、八角・クローブ・山椒・花椒・シナモンなどがよく使われます。
中国や台湾では、五香粉は肉料理や揚げ物の下味などに使われており、異国情緒を感じる香りを楽しめるスパイスです。
家庭で本格的なルーローハンを作るのであれば、五香粉は必ず加えてください。
市販の五香粉には、メーカーによって八角が入っているもの、入っていないものがあります。
五香粉に八角が入っていなければ、レシピのように五香粉とは別で八角を追加すると、本場の味わいにより近付けるでしょう。
本格的なルーローハンには、油葱酥(ヨウツォンスー)も使われています。
油葱酥とは、揚げたエシャロットのことです。
香りと香ばしさ、油のコクをプラスできる薬味的な存在として、台湾では様々な料理に活用されています。
エシャロットから作る油葱酥は、揚げた玉ねぎで代用可能です。
揚げた玉ねぎを加えると、ルーローハンのコクと風味がアップします。
少し手間はかかりますが、本格的なルーローハンにぜひ一度チャレンジしてみてください。
【2人分】
1. 卵を茹で、ゆで卵を作って殻をむく。
2. チンゲンサイは根本を切り落として茎を一本ずつに分け、塩少々(分量外)を加えた湯で茹でる。
チンゲンサイの茎から湯に浸けて20秒茹で、葉まで沈めてさらに20秒茹でてください。
3. 2をざるに上げて水にさらして冷まし、水気を絞る。
4. しょうが、にんにくをみじん切りにする。
5. 玉ねぎを粗めのみじん切りにする。
6. キッチンペーパーで玉ねぎをはさみ、水気を軽く取る。
余分な水気を軽く取り除いておくことで、揚げるときの油はねを防ぎます。
7. 小さめの鍋などに、底から1〜2cm程度の量の油を入れる。160℃に熱し、玉ねぎを7〜8分ほど揚げる。
8. 玉ねぎがこんがり色付いたら、耐熱のざるなどに上げて油を切る。
9. 豚バラ肉を1cm角に切る。
10. フライパンにごま油をひき、4を入れて弱火で加熱する。
11. しょうがとにんにくの香りが出てきたら9を加え、中火で焼き色をつけるようにして炒める。
12. 水と酒を加えて煮立たせ、出てきたアクを取り除く。
13. 五香粉・八角・オイスターソース・酢・砂糖・1・8を加えて、弱火で20分煮込む。
五香粉に八角が含まれる場合は、この工程で八角を加えなくてもかまいません。
ゆで卵はときどき回転させて、全体が色づくようにしましょう。
煮汁が少なくなってきたら、少量の湯(分量外)を加えて調整してください。
14. しょうゆを加えて、さらに5分煮込む。
15. 八角を取り除き、皿に温かいご飯を盛りつけ、煮込んだ豚バラ肉をのせる。半分に切ったゆで卵と、3を添える。
チンゲンサイや半分に切ったゆで卵を添えると、彩りがよくなり食欲がそそられます。
五香粉の香りや揚げ玉ねぎの複雑な味わいが楽しめる、本格的なルーローハンです。
本場のルーローハンはおいしいけれど、きちんと作るのは時間も手間もかかって大変。
そう思う人は、豚バラブロック肉の代わりに豚ひき肉で作ってみてください。
ひき肉を細かなそぼろ状にはせず、肉の塊を残して炒めて、食べ応えを出すことがポイントです。
ひき肉を使うことで短時間で調理ができるうえに、油っぽくなりすぎないメリットがあります。
このルーローハンのレシピはスパイスを使っていないので、刺激が少なく子供でも食べやすい味わいです。
忙しい日の食事や簡単なランチに、ぜひ作ってみてください。
【2人分】
<調味料>
1. 小松菜を、塩少々(分量外)を加えた湯で茹でて、水にさらして冷ます。
小松菜を根本から湯に浸けて10秒茹で、葉まで沈めてさらに10秒茹でてください。
2. 1の水気を絞り、根本を切り落として3cm程度の長さに切る。
3. フライパンにごま油をひいて加熱し、豚ひき肉を加えて中火で炒める。
あまりかき混ぜず、フライパンに肉を押しつけて焼き色をつけるようにして、ひき肉のかたまりを残して炒めてください。
4. 肉の色が変わり、少し焦げ目がつく程度まで炒めたら、調味料をすべて加えて煮込む。
5. ときどき混ぜながら、汁気が少なくなるまで中火で5分程度炒め煮にする。
6. 皿に温かいご飯を盛りつけ、5をのせて2を添える。
豚ひき肉は塊を残すことで、ぽろぽろと細かくなりすぎず食べやすく仕上がります。
少量の煮汁と一緒にご飯に混ぜ込み、おにぎりにアレンジするのもおすすめです。
豚バラ肉のこってりした脂が苦手、という人は、鶏もも肉でルーローハンを作ってみましょう。
油っぽくなりすぎず、いくらでも食べられそうな味わいです。
仕上がりが物足りなくならないよう、五香粉を加えてしっかり香りを立たせることをおすすめします。
レシピではしいたけを加えて、うまみをプラスしつつ食感を楽しめるようにしています。
鶏もも肉を使ってヘルシーに仕上げていますが、ルーローハンのおいしさを十分に感じられる一品です。
【2人分】
<調味料>
1. チンゲンサイは根本を切り落として茎を一本ずつに分け、塩少々(分量外)を加えた湯で茹でる。
茹で時間は、本格ルーローハンのレシピを参照してください。
2. 1をざるに上げて水にさらして冷まし、水気を絞る。
3. しょうが、にんにくをみじん切りにする。
4. しいたけの軸を切り落とし、1〜1.5cm角に切る。
5. 鶏もも肉を1.5〜2cm角に切り、片栗粉をまぶす。
6. 調味料を混ぜ合わせて、はちみつを溶かしておく。
7. フライパンにごま油をひき、3を入れて弱火で加熱する。
8. しょうがとにんにくの香りが出てきたら、5を加えて炒める。
9. 肉の色が変わったら、4を加えて炒める。
10. 6の調味料を加えて、全体になじむまで炒める。
11. 皿に温かいご飯を盛りつけ、10をのせて1を添える。
本格的なルーローハンよりも煮込み時間が少なく、手軽に作れるのも嬉しいポイントです。
鶏肉としいたけを大きめにカットして調理し、ご飯にのせずに、おかずとして食卓に出しても喜ばれます。
家庭で作れるルーローハンのおすすめレシピをご紹介しました。
本場の味わいを楽しみたくなったときは、本記事で紹介したレシピを参考にして、おいしいルーローハンを作ってみてください。
最終更新日 : 2022/12/30
公開日 : 2022/12/29