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ドイツは日本から遠く離れた国のように見えますが、実はドイツと日本のビール文化には密接な関係があります。
日本で飲まれているような、透き通った黄金色とスッキリとしたのどごしのラガービール発祥の地はドイツです。
15世紀頃にドイツでラガービールが誕生し、明治時代に日本に入ってきました。
屋外でビールを楽しむ「ビアガーデン」や、大きなジョッキで乾杯する文化なども、ドイツから伝わってきたものです。
そんなドイツでは、どんなビールが作られているのでしょうか?
まずはドイツビールの特徴を見ていきましょう。
ドイツでは、1516年に「ビールは麦芽、ホップ、酵母、水のみによって作られるべし」とする「ビール純粋令」が制定されました。
他国はその地域の特産品など様々な原料を使ってビールを作り、クラフトビールや第三のビールを生み出していますよね。
日本でも麦芽比率と副原料の内容・使用量により「ビール」か「発泡酒」で分類されています。
その一方で、ドイツビールは500年以上「ビール純粋令」を守り続け、主原料のみでひたすら質を高め、なおかつ一定の品質を保ってきたのです。
法律により制限のあるドイツビールですが、意外にもバリエーションがあり個性もさまざま。
なんと、こだわり抜かれた5,000種類以上の銘柄があり、ドイツ各地に約1,300軒の醸造所があります。
ドイツ各地や日本にも輸入されているドイツビールもありますが、本来ドイツビールはすべて地ビールです。
その地域で摂れる麦の種類、ホップの品質、水の硬度、発酵方法などの違いから、地域ごとに特産ビールを持っています。
ビール醸造家は代々ブルワリーの家系に生まれた人が跡を継ぐパターンが多いですが、ドイツの場合ビール醸造技術家の養成にも積極的です。
16歳からお酒を飲める国なので、高校生が醸造所の見学や試飲をしている姿も見られますよ。
バイエルン州ミュンヘンでは、世界最大規模のビール祭り「オクトーバーフェスト」が毎年開催されているのも注目です。
東京ドーム9個分の広大な会場に、ビール醸造所のビアテント、屋台、さらに移動式遊園地などが並びます。
1810年にはじまってから200年以上経つ現在でも、毎年650万人の参加と、600万杯以上のビールが飲まれているのだとか。
オクトーバーフェストで提供されるビールは「3月」を意味する「Marzen(メルツェン)」と呼ばれます。
3月に仕込まれ、10月に残っているメルツェンを飲み干す祭りが行われたのがオクトーバーフェストのはじまりだったからです。
「メルツェン」は別名「オクトーバーフェストビール」と呼ばれることもあり、約半年間の長期熟成によるどっしりとしたフルボディで、アルコール度数も高いのが特徴。
500mlのグラスや1Lのジョッキで提供され、楽団の演奏と共に乾杯の歌「Ein Prosit(アイン・プロージット)」をみんなで歌いながら飲むという、とても陽気なお祭りです。
そんなドイツのオクトーバーフェストですが、日本でも仙台や名古屋、福岡など各地で開催されているので、ぜひ一度足を運んでみてくださいね。
※ドイツ オクトーバーフェストの関連記事: 【2023年最新版】ビールの祭典!本場ドイツの「オクトーバーフェスト」の見どころや会場へのアクセスを詳しく紹介
世界最大規模のお祭りが開催されるほどビール文化が発展しているドイツ。
ビアバーでは「とりあえずビール」は通用せず、ビールの種類や銘柄、さらにサイズまで指定して注文することも多いです。
種類豊富なドイツビールの中から、何をどのように選べばいいのか迷う人も多いでしょう。
ドイツビールの種類と選び方を把握しておけば、あなたもビアバーでスマートにビールを注文できますよ。
ドイツビールの発酵方法は大まかに2つに分類されます。
日本を含め世界に流通しているビールの多くは、爽快なのどごしが特徴のラガーです。
一方でエールは香りが高く、より個性を強く感じられます。
飲み慣れたラガーから攻めるのも良し、個性のあるエールに挑戦してみるのもいいですね。
ドイツはどの地域に行っても必ずと言っていいほどビール醸造所があります。
さらに地域ごとに特徴が違うのもポイントです。
醸造所の約半数はドイツ南部のバイエルン州にあります。
ミュンヘンは特に修道院が数多く存在し、ビール作りが盛んな地域です。
暖かい気候のおかげで小麦を生産できたため、小麦を使ったビールも誕生。
バイエルン州の伝統的なソーセージ「ヴァイスヴルスト」など、その地域特産のソーセージとも相性が良いですよ。
寒冷なドイツ北部では、寒さに強い大麦・ライ麦・エン麦が生産され、それらを使ってビールが作られました。
色が濃くモルト感のある南部に比べ、北部のドイツビールはホップの香りと苦味が強く、色が薄いのが特徴です。
北部の代表的な醸造所には、最北端のフレンスブルガー醸造所や、ドイツ全土で流通しているベック醸造所がありますよ。
オクトーバーフェストにおいては、ビールを提供できる醸造所は次の6軒しかありません。
しかもすべてミュンヘンの醸造所です。
逆を言えば、上記の醸造所のビールはオクトーバーフェストで認められた質の高いビールだということ。
どの銘柄か迷ったときには、オクトーバーフェストの公式ブルワリーから選んでみてください。
ドイツビールのアルコール度数は5%前後。
低いもので4%、高いもので7%と、それほど振れ幅は大きくありません。
注意したいのが、銘柄によって容量や専用グラスのサイズが異なる点です。
容量は330ml・500ml・750ml・1Lまで幅広いです。
度数4%のビールを330mlは大丈夫でも、1Lも飲めば酔いすぎる人もいますよね。
アルコール度数に加え容量もチェックし、自分の体質に適した量を飲むようにしましょう。
ビールの種類のことを「スタイル」と呼び、発酵方法や製造した地域、色味などによって細かく分類されています。
世界には100種類以上のスタイルがあると言われていますが、ドイツビールの主なスタイルは次の通りです。
<上面発酵のスタイル>
<下面発酵のスタイル>
まずは上面発酵か下面発酵かを選び、次に好みのスタイルで絞り込むだけでもだいぶ選びやすくなりますよ。
ドイツビールはとても親切で、ラベルを見れば一目で銘柄とスタイルがわかるものばかりです。
中央あたり大きめな字で書いてあるのが醸造所や銘柄の名前、その下にスタイル名が書かれています。
以下ではスタイルごとのおすすめ銘柄を紹介するので、ドイツビール選びの参考にしてみてくださいね。
ドイツ南部のバイエルン地方で生まれたビールを「ヴァイツェン」といいます。
小麦を使っているビールが多く、白く濁った色をしているのが特徴です。
小麦は大麦よりもタンパク質が豊富なため、ろ過せずに仕上げることで白く濁ったビールになるのです。
そのことから「白色」を意味するドイツ語「ヴァイス」とも呼ばれます。
バナナやクローブの香りが漂い、ホップの使用量が少ないため、ビール特有の苦味が苦手な人でも飲みやすいです。
「フランチスカーナー・へフェ・ヴァイスビア」は、バイエルン地方を代表するヴァイスビールです。
ラベルにフランシスコ会修道士が描かれているのは、修道院でもあるシュパーテン醸造所が作っているから。
大麦とホップの他に、小麦を50%以上とたっぷり使用し、伝統的な上面発酵で作っていますよ。
酵母をろ過しないので、白濁したアンバー色が特徴です。
泡はきめ細かくふわふわで持続性があり、クローブのようなスパイシーな香りを逃しません。
飲んでみると熟したバナナ感がありますが、次第に柑橘類と酵母の風味に変化するのが面白いです。
苦味は少なく、普段ビールに慣れていない人でも美味しく飲めますよ。
ドイツで最も販売数の多いビールは「エルディンガー ヴァイスビア」です。
麦はタンパク質の少ない種類を選んで栽培しているため、ヴァイスビールの中でも濁りはやや少なめ。
ヴァイツェン特有のフルーティーなバナナの香りをしっかりと感じられ、苦味は控えめで女性でも飲みやすいです。
キンキンに冷やしても、18度〜20度程度の室温でも美味しく飲めますよ。
エルディンガー・ヴァイスブロイ醸造所はヴァイスビールに特化していることもあり、高品質なヴァイスビールを生み出しています。
「マイセルズ ヴァイセ」は、ワイナリー設備も備えたマイゼル兄弟醸造所で作られるヴァイスビールです。
最高級の大麦と小麦にこだわるのはもちろん、地元のバイエルンで採れるハラタウホップのみを使用しています。
ハラタウホップは「ノーブルホップ」とも呼ばれ、気品ある風味を持っているのが特徴です。
そして、バイエルン地方のフィヒテル山地にある銘水と名高い天然水を使用しています。
このようにこだわり抜かれた原料で作られる「マイセルズ ヴァイセ」は、やや濁りのあるアンバー色が目を引きます。
フルーティーな風味と上品な香りの中に、クローブやナツメグのスパイシーなニュアンスも感じられますよ。
ヴァイエンシュテファン醸造所は1040年にビール醸造が始まった、世界最古のブルワリーです。
元々は修道院でしたが閉鎖され、現在はバイエルン州の公営企業として運営されています。
なんと敷地内には大学や研究施設が点在しており、世界中から集まった学生や研究者がビール醸造の研究をしていますよ。
そんな醸造所が作る「ヴァイエンシュテファン へフェヴァイスビア」は、研究成果の賜物とも言えるビール。
「ヘフ」はイースト菌、「ヴァイス」は小麦を意味し、それぞれの芳醇な風味を味わえます。
酵母の入っていない「クリスタルヴァイスビア」も上品で可憐な味わいなので、飲み比べてみてはいかがでしょうか。
ヴァイスビールらしい小麦の風味を強く味わいたいなら「シェッファーホッファー へフェヴァイツェン」をお試しあれ。
ヴァイツェンの中でも小麦感が強く、酸味があってバランスが整っています。
エレガントでなめらかな口当たりと爽快なのどごしは、食事にも合わせやすいです。
1978年に誕生した比較的新しいビールのためか、目を引くオレンジ色のラベルもおしゃれ。
ビールが好きな家族や友人へのギフト用にもおすすめですよ。
「ケルシュ」はドイツ西部のケルン地方で作られるビールのみに付けられるスタイルです。
上面発酵用の酵母を使用していますが、下面発酵に近い低温で発酵させています。
そのため、フルーティーな香りとホップの苦味が残りやすく、長引く余韻を楽しめます。
小さな200mlの細長いケルシュ・グラスにサーブするのも特徴。
飲みやすいので女性にもおすすめしたいスタイルです。
ケルシュスタイルで有名な銘柄は「フリュー ケルシュ」です。
上面発酵ビールを低温長期熟成することにより作られ、ピルスナーよりまろやかで女性も飲みやすく仕上がっています。
100年の歴史を持つフリュー醸造所はケルン大聖堂の近くに設立されたことで、当時は懐疑的な声も多くありました。
しかし、「フリュー ケルシュ」により成功を収めた醸造所となったのです。
フルーティさと苦味のバランスが良く、シャープでスッキリとした味わいの「フリュー・ケルシュ」。
アロマには麦のやさしい香りが漂い、上品なホップの風味も余韻を残します。
飲み頃温度は6~9℃で、冷蔵庫でよく冷やしてから飲むと、シャープさと爽やかさが引き立ちますよ。
エールとラガー、どちらも魅力があるから選べない…
そんな人におすすめしたいのが、それぞれのいいとこ取りをした「ガッフェル ケルシュ」です。
上面発酵特有のフルーティーな香りを持ちつつも、下面発酵特有のシャープでスッキリした味わいも楽しめます。
さらに、大麦に加え小麦を使っているため、白いパンのような麦の香りも魅力。
とてもフルーティーですが甘みは控えめで、ライトボディでゴクゴク飲めますよ。
「アルト」は「古い」の意味で、伝統的な上面発酵ビールです。
18世紀当時、新しいスタイルであった下面発酵に対抗する形でこの名前が付けられました。
肉体労働者が集まる都市デュッセルドルフで昔から親しまれており、やや濃いめの色をしています。
体力をつけるためによく食べられている肉料理に合わせて作られたビールなので、食事と合わせやすいですよ。
デュッセルドルフ地方に古くからあるユーリゲ醸造所の「ツム ユーリゲ アルトクラシック」は、見た目にも味わいにも歴史を感じられるアルトビールです。
香ばしく焼いたトーストやビターチョコレートを思わせる芳醇な香りにまず惹かれます。
ローストした麦芽とホップの苦味が強く、ハマる人はハマる名品です。
その外観から「最も美しいアルト」とも言われている通り、濃く美しい銅褐色の見た目も人気の秘密。
ビールというとカジュアルで豪快な印象ですが、「ツム ユーリゲ アルトクラシック」で上品にビール飲んでみるのはいかがでしょうか。
「ピルスナー」は日本でもよく飲まれている下面発酵の代表的なビールです。
元々はチェコのピルゼンで誕生したスタイルで、ドイツ版は「ジャーマンピルスナー」とも呼ばれます。
ドイツ全土で作られており、ドイツビールの65%はこのピルスナースタイル。
日本やドイツに限らず世界で最も普及しているスタイルだと言えるでしょう。
ただ、北部と南部で味わいが異なるのが面白いところ。
北部はホップの苦味が強くドライな味わいである一方、南部は苦味は抑えめですが、モルト感が強いです。
ラーデベルガー醸造所は、ピルスナー発祥の地であるチェコに近く、ドイツで初めてピルスナービールを作りました。
ジャーマンピルスナー発祥の醸造所として国内外へ輸出しており、「ラーデベルガー ピルスナー」は日本でも購入しやすい銘柄です。
透き通った黄金色ともっちりとした泡は、まさに正統派ピルスナーを思わせます。
ホップの苦味は強くキレがあり、あっさりとした爽快感を味わえますよ。
日本のビールとよく似た味わいですが、適度なコクがあるのが特徴です。
缶は1本200円台、瓶は400円台と安いので、ぜひ日本ビールの代わりに「ラーデベルガー ピルスナー」を手に取ってみてください。
ドイツ最大のビールメーカー、ヴァルシュタイナー醸造所は、アルンスベルクの森の中でビール醸造をしています。
その理由は、ビールの肝とも言われる良質な水を汲み上げるため。
森を流れる軟水で作られる「ヴァルシュタイナー ピルスナー」は、まろやかな味わいが特徴です。
ホップの爽やかな苦味の中にほのかな酸味があり、とてもバランスが良く飲みやすいです。
そして何より、ホップにも負けないくらいのモルト感もしっかり感じられます。
コクと甘みもあり、ピルスナーの中でもユニークな個性が強く出ている銘柄ですよ。
ドイツ西部のビットブルク醸造所が作る「ビットブルガー プレミアム ピルス」は、ドイツで最も知られているラガービールです。
麦芽とホップ、さらに水にもこだわっており、伝統的な長期低温発酵で作られます。
その品質の高さから、世界中のレストランやホテルで指名されているほど。
メレンゲのようにふんわりした純白の泡と美しく輝く黄金色が、まさにプレミアム感たっぷり。
刈り取った草や青リンゴのような爽やかな香りが漂ってきます。
ホップの苦味がしっかり効いていますがクセがなく、余韻には香ばしいモルトの風味を残します。
一度飲んだらハマる人が続出している人気銘柄です!
「シュバルツ」「ラオホ」「デュンケル」はすべて濃色の、いわゆる「黒ビール」と呼ばれるスタイルです。
シュバルツ「黒い」という意味で、ローストした麦芽を使用しています。
ラオホは「煙」を意味し、ブナの木を使って燻す手法で作られ、スモーキーな香りとモルト感が特徴。
デュンケルは「暗い」という意味の通り、濃暗色で口当たりが軽くまろやかなビールです。
どのスタイルもコーヒーやチョコレートのような香ばしさが漂ってきます。
見た目や香りに反して苦味は控えめで、ラガー特有のスッキリした味わいも楽しめますよ。
「ケストリッツァー シュバルツビア」は、ドイツを代表する文豪ゲーテが愛したビールとして知られています。
ゲーテの友人による書簡では、ケストリッツァーのビールを愛飲する様子が記述されているのだとか。
それほど有名なので、現在では「シュバルツビールといえばケストリッツァー」と言われるほど知名度が高いです。
真っ黒な色合いは、筆者の子供がコーラと見紛うほど。
ローストされた麦芽、カカオ、ナッツのようなビターな香りが特徴です。
飲んでみると、ビターチョコを思わせるほろ苦さと控えめな甘みがあり、ひと口で虜になりました。
おすすめの飲み方は、まずよく冷やして9℃くらいから、ゆっくり時間をかけて飲み始める方法です。
温度が上がるごとに芳醇な香りがひらいてくるので、味わいと風味の変化もお楽しみください!
1678年からの伝統ある老舗醸造所で作られる「シュレンケルラ ラオホビア メルツェン」は、ビールファンにはぜひ一度は飲んでみてほしい銘柄です。
下面発酵で4〜5日間、その後2ヶ月かけて熟成させており、手間と時間をかけて作られています。
燻製タイプのビールらしく、瓶を開けた瞬間に特有のスモーキーな香りが漂ってきます。
同じくスモークしたチーズやベーコン、ソーセージとの相性も抜群です。
独特のスモーク感は好みが分かれますが、ブラックコーヒーが好きな人ならハマる可能性大。
どっしりとしたフルボディでボリューム感たっぷりですよ。
ミュンヘンにあるホフブロイ醸造所はオクトーバーフェスト公式ブルワリーの1つであり、今や観光名所として知られています。
そこで醸造されるビールは、ミュンヘンビールのお手本。
巨大なビアホールである「ホフブロイハウス」では、できたてのビールが飲めるため、ドイツのミュンヘンに訪れたらぜひ1度は訪れてほしい場所です。
ホフブロイ醸造所といえば淡い色の「オリジナル」が有名ですが、ここでは暗い色の「ホフブロイ デュンケル」をおすすめします。
元々、ミュンヘンの伝統的なビールは暗い色のデュンケルスタイルなんです。
「ホフブロイ デュンケル」はキャラメルのような香ばしさがあり、程よい苦味が広がります。
口当たりはまろやかでありながらキレが良く、のどごしも楽しめますよ。
ドイツ南部のミュンヘンで作られたビールを「ミュンヘナー」や「ヘレス」、あるいは組み合わせて「ミュンヘナー・ヘレス」と呼びます。
「ヘレス」という呼び名はドイツ語で「淡い色」という意味もあり、その名の通り淡い黄金色が特徴的です。
ピルスナーと同じく下面発酵のビールですが、実は元々黒ビールだったこともあり、麦芽の香りも漂います。
ピルスナーより苦味が少なく、爽やかな飲み心地がポイント。
スッキリとライトなビールがお好みの人におすすめです!
シュパーテン醸造所は、オクトーバーフェストにビールを提供できる6つの醸造所のうちの1つ。
実は下面発酵ビールの製法を確立したり、オクトーバーフェストで提供されるメルツェンを初めて作ったりなど、ビール醸造の歴史に名を残したブルワリーです。
「シュパーテン ミュンヘナー ヘル」は「プレミアムラガー」とも呼ばれ、まさにラガービールの代表格。
さわやかな飲み口と洋梨のような香り、モルトの甘みの絶妙なバランスを楽しめます。
オクトーバーフェストの公式醸造所でもあるパウラーナー醸造所は、元は1634年に建てられた修道院でした。
当時は綺麗な生水が飲めなかったため、市民に安心安全の飲料を届けるためにビール醸造が始まったと言われています。
デュンケルやへフェヴァイスなど複数のスタイルを作っているパウラーナー醸造所。
ミュンヘン正統派ビールを飲みたい人は、中でも「パウラーナー ミュンヘナー ヘル」がおすすめです。
麦芽の香りがしっかりと感じられ、きめ細かな泡が味わいと香りを閉じ込めてくれます。
鮮やかなブロンドの色合いと爽やかなのどごしは、どんなシチュエーションにもよく合います。
「ドルトムンダー」は、西ドイツの工業都市ドルトムンドで生産され、ピルスナーを受け継いだビールです。
実はドルトムンドはドイツ最大のビール生産都市として、ドイツ国内のビール生産量は1番。
オクトーバーフェストの開催地ミュンヘンと並んで、ビール好きが多く訪れている街です。
ピルスナーと似ていますが、麦芽を低温で2日浸漬させており、ホップの香りや苦味は抑えめという違いがあります。
日本人にも馴染みやすいビールの多いドルトムンダーですが、中でも「ダブ オリジナル」はとても飲みやすくおすすめです。
ドルトムント醸造所が作っているビールで、ドイツ国内でも人気の銘柄の一つ。
ホップの芳醇な香りと苦味、そして酸味をしっかりと感じられます。
爽快感を極めた、ムダのないビールだと言えるでしょう。
とてもキレが良く、キンキンに冷やした状態でのど越しを楽しみながら飲みましょう。
「ビール純粋令」を500年以上守り続け、ビール文化を世界に発信してきたドイツ。
「ドイツでは水のようにビールが飲まれている」と言われますが、ビールはただの嗜好品ではなく、生活に欠かせない存在だということがわかりますね。
地ビールとして発展してきたドイツビールを飲み比べてみて、ぜひあなた好みのドイツビールを見つけてみてください。
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最終更新日 : 2023/09/30
公開日 : 2023/09/30