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近年インスタや洋風レストランのメニューでも人気なレッドビーツ。
日本ではあまりなじみのない洋野菜ですが、実は女性に嬉しい成分がいっぱい詰まったスーパーフードなんです。
早速、ビーツの魅力やおすすめレシピをご紹介します♪
レッドビーツは、和名では「火焔菜」(かえんさい)と呼ばれるサトウダイコンの一種。
ロシアなどの地域で親しまれている「ボルシチ」には欠かせない野菜としても知られています。
見た目は赤カブに似ていますが、実はほうれん草と同じアカザ科の洋野菜なんです。
根菜のように見えますが、分類上は違います。
旬の季節は6月〜7月、11月〜12月ごろ。
国内のスーパーではあまり見かけませんが、実は埼玉や長野、熊本などで多く栽培されているようです。
生の状態で販売されているだけでなく、カルディなどの輸入スーパーに行けば、すでに下ごしらえされたものが缶詰として販売されています。
オンラインでも、生・缶どちらも購入可能。
缶だとスライスされたものが多く、すぐに調理することができますよ。
生のビーツは、オンラインショップの場合だと1kg〜3kgのものが多いようです。
オーガニックのもの多く販売されており、若い女性を中心に人気を集めています。
気になる味ですが、ほんのり甘く癖のない味。
「ちょっと土臭さが気になる…」という方もいらっしゃるようですが、下ごしらえさえしっかりしておけば、甘みが強く感じられる味に変化させることもできます♪
おすすめのレシピや下ごしらえ方法は後ほど詳しくお伝えしますね。
レッドビーツは、鮮やかな赤さやほんのりとした甘さも魅力ですが、レッドビーツは驚くべき栄養価を持っているんです。
どんな栄養価が含まれているかというと下記の通りです。
これらの栄養素から期待できる美容・健康効果を見てみましょう。
ビーツに含まれるビタミンB群は、皮膚粘膜の健康維持やエネルギーの産生、ビタミンCはコラーゲン生成をサポートする役割があります。
プリプリで健康なお肌を作るのに不可欠なこれらが豊富に入っているため、まるで美肌サプリのような野菜なんです。
また、レッドビーツの赤さを出している「ポリフェノール」という物質には、「抗酸化作用」というはたらきがあります。
抗酸化作用は、お肌や体の老化の原因の1つ「活性酸素」から体を守ってくれる作用のこと。
お肌のたるみや老け見えの原因になるシワを予防できる物質が入っているのも、ビーツが美肌に効果的と言われている理由でもあります。
ビーツには、体内の余分な塩分を体外に排出させる物質「カリウム」も豊富に含まれています。
体内に余分な塩分が蓄積されると顔や体がむくみやすくなるため、こうしたむくみに効果的な野菜があれば、外食が増えがちな年末年始シーズンにも助かりますね。
栄養素のお話から少し逸れますが、ビーツにはNO(エヌオー)という物質(一酸化窒素)が含まれています。
このNOには、血の巡りを良くしてくれるはたらきがあるんです。
血流が改善されると、下記のようなトラブルも改善されていくと言われています。
ビーツに豊富に含まれる食物繊維には、腸内をお掃除してくれるはたらきがあります。
腸内に溜まった有害物質や老廃物をまとめて体外に排出する手伝いをしてくれるので、便秘にお悩みの方にはぴったりの野菜ですね。
便秘が続くと老廃物やガスなどが血液に乗って体内を循環し、ニキビや体臭の原因に繋がることも。
こうしたトラブルを防ぐためにも、食物繊維の摂取は必要不可欠なんです。
また、食物繊維にはコレステロールを抑制してくれるはたらきも確認されていますよ。
ちなみに、食物繊維は天然オリゴ糖をエサにしてさらに活発にはたらいてくれる物質なのですが、なんとビーツには天然オリゴ糖も豊富に含まれています。
この2つの物質の共同作業で腸内環境がさらに綺麗になるんですね♪
レッドビーツは、軽い下ごしらえが必要な野菜です。
例えば、フレッシュな野菜サラダに使用する場合は、生のレッドビーツを薄くスライスしただけでも美味しく食べることができます。
ただ、生だと土臭さを感じることも多く、ビーツを使ったほとんどの料理ではビーツを加熱してから使うことがほとんど。
それでは、どう下ごしらえすれば良いのでしょうか。
一番手軽なのが茹でる方法です。
お鍋とお水があれば簡単に下ごしらえできますよ。
<ビーツの茹で方(下ごしらえ)>
ビーツの下ごしらえは必ず「皮付き」で行いましょう。
皮をむいてしまうと、せっかくの豊富な栄養分が流れ出てしまいます。
続いてはオーブンを使ったロースト。
「茹でるよりもローストした方が甘さが強い!」と感じる方も多いようです。
筆者も、ビーツが手に入ったらローストして下ごしらえしていますよ。
<ビーツのローストの仕方(下ごしらえ)>
ビーツは加熱されると赤い汁が出ることがあります。
そのため、加熱後にアルミホイルを剥がす時はうっかり火傷に気を付けてくださいね。
ここからは、レッドビーツの美味しいレシピをご紹介。
どれも簡単に作れるものばかりなので、ぜひご自宅で調理してみてくださいね♪
缶詰のビーツと下ごしらえしたビーツ、どちらでも調理可能ですよ。
まずはビーツの鮮やかな赤さがもっとも際立つスープのレシピから見ていきましょう♪
鮮やかピンクが眩しいスープ。
ハムの塩気とガーリックの風味でパンチが効いています♪
<準備するもの(4人分)>
<作り方>
完成したポタージュには、お好みで黒胡椒やパセリをかけてみてください。
牛乳の量はお好みに応じて調節してみましょう。
赤めに仕上げたい場合は少なめに、ピンク寄りにしたい場合は多めにしてみると良いです。
ビーツが手に入ったら、どの季節も美味しくいただけるボルシチを作ってみませんか?
ビーツ以外の野菜は、あり合わせの野菜で作ってみても美味しく仕上がりますよ。
<用意するもの(4人分)>
<作り方>
今回ご紹介した野菜は参考です。
どの野菜を入れても美味しく仕上がるので、お好みの野菜でトライしてみてくださいね。
筆者おすすめは味や風味が出やすい野菜。
野菜の香りもアップして味わい深いスープが作れます。
また、冬は根菜を入れてみても食感が楽しいだけでなく、冷え対策もしやすくなりますよ。
トッピングはサワークリームのほか、ディルなどのハーブを加えると彩りも豊かに。
こちらは、消化や腸内環境の改善にとっても効果的なキヌアを使ったシンプルなスープ。
なんだかお腹がごろごろする、便秘気味…という時に食べてみてくださいね。
<用意するもの(4人分)>
<作り方>
胡椒はスープカップによそった後にかけます。
もしお手元に赤ワインビネガーがあれば、6の段階で少量加えると風味がさらにアップしますよ。
ここからは、彩りたっぷりのサラダレシピをご紹介♪
<用意するもの>
<作り方>
野菜の順番は、どの色を際立たせたいかで決めています。
ルッコラが一番下でも良いのですが、ルッコラの濃いグリーンを引き立たせたい場合は、レッドビーツの下に盛るとどちらのカラーもよく引き立ちますよ。
色味が似たものどうしのサラダ。
ルビーグレープフルーツの苦味と酸味、ビーツのほんのり甘い味わいは意外としっくりくる組み合わせです。
<用意するもの>
<作り方>
どちらかというと前菜のようなサラダです。
レッドビーツをソテーせずにルビーグレープフルーツと和えるとデザートとしてもいただけます♪
ヨーグルトと一緒に食べても良いでしょう。
みずみずしい食感のビーツとひよこ豆のほくほく食感が楽しいサラダ。
5分もあれば作ることができる、簡単スピードメニューです。
<用意するもの>
<作り方>
かなりシンプルなサラダですが、前菜にぴったり。
少し物足りないな…という場合は、水にさらしたスライスオニオンをプラスしてみるのもおすすめです。
スライスではなく一口大にカットしてマヨネーズと和え、ひよこ豆を散らすとデリ風に。
もっとゴージャスにするなら、バルサミコ酢と相性抜群のローストビーフのスライスをプラスしてみると、メインディッシュとしてサーブすることもできますね。
サラダとは少し異なりますが、ビーツはピクルスとしてもとても作りやすい野菜。
常備菜として使えるだけでなく、サラダ材料としても役立ちますよ♪
<用意するもの>
<作り方>
お酢は米酢で紹介していますが、お好みのお酢でもOK。
透明度の高いものを使うとよりきれいな色に仕上がりますよ。
ちょっとしたリラックスタイムやデトックスにもぴったりのドリンクレシピをご紹介します♪
比較的どんなフルーツとも相性が良いビーツ。
彩りと甘い香りをプラスしてくれるベリーと一緒にスムージーにしちゃいましょう!
<用意するもの>
<作り方>
もし腹持ちを良くさせたい場合は、2のあとにチアシードやフラックスシードを適量入れておいても良いですね。
また、豆乳のほか、ヨーグルトも入れてタンパク質量をさらにアップさせるのも良いでしょう。
ビーツとレモンからビタミンCが摂取できる、スーパービタミンドリンク。
筆者も北欧でいただいたことがありますが、レモンの酸っぱさがビーツの甘みでほどよく中和されており、とても飲みやすかったのを覚えています。
少しお疲れ気味の時やお肌のコンディションがいまいちな時にぜひトライしてみてください♪
<用意するもの>
<作り方>
もし酸っぱさが気になるようだったら、オレンジジュースやりんごジュースでもおいしくいただけますよ。
市販の野菜ジュースをプラスして栄養価を高めるのもおすすめです。
爽やかな香りが楽しめるさっぱりドリンク。
夏バテ時やリフレッシュしたい時にぜひ飲んでみてくださいね。
<用意するもの>
<作り方>
グレープフルーツはお好みのものを使ってみてください。
最後の甘み調整ではちみつを入れることでより飲みやすくなりますよ。
もう少しスパイスが必要な場合は、少量のシナモンや生姜を入れるとまた違った味わいに。
「食べる輸血」「奇跡の野菜」の呼び名をもつ洋野菜・レッドビーツの魅力やおすすめレシピをご紹介してきました。
壮大な名前がついたレッドビーツですが、豊富な栄養素や味わい深さを考えると、決して大げさではありません。
お肌のトラブルがある方、野菜が苦手な方、むくみがちな方、冷えに悩んでいる方は、ぜひ一度缶詰でも生でも良いのでぜひ召し上がってみてください。
ほっこりした甘みと、どんな料理にも合う汎用性の高さにきっと驚くはずです♪
監修:みなと元町内科クリニック院長 笠木 伸平(かさぎ しんぺい)
大学卒業後、内科医師、膠原病リウマチ専門医として病院勤務。
米国国立衛生研究所の特別研究員、神戸大学医学部付属病院検査部 副部長の経験を経て、現在は みなと元町内科クリニック で院長を務める。
「未病」(=健康でもない、病気でもない半健康状態)の患者さんに対して、最新の西洋医学、東洋医学、栄養学、心理学を組み合わせた診断とケア、カウンセリング等を提供。
患者さんと一緒にその方にあった生活習慣の改善方法を考えていくことを大切にしており、最終的に、未病の段階で自分のケアができ、薬に頼らなくても済む人を増やしていくことに取り組んでいる。
最終更新日 : 2024/09/11
公開日 : 2024/09/11