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<テフロン加工にも負けない、「ブラックポット」状態の作り方>
4. 鉄製フライパン購入ガイド:サイズ感と厚みは要チェック!
オススメ鉄製フライパンその1:turk(ターク)「クラシックフライパン 5号」
オススメ鉄製フライパンその2:山田工業所:「鉄打出片手中華鍋」
オススメ鉄製フライパンその3:Le CREUSET(ル・クルーゼ)「スキレット」
オススメ鉄製フライパンその4:LODGE(ロッジ)「スキレット 6 1/2インチ」
オススメ鉄製フライパンその5:柳宗理「鉄フライパン マグマプレート 25cm」
オススメ鉄製フライパンその6:リバーライト「極JAPAN フライパン 28cm」
みなさんは、 「鉄製フライパン」 と聞くと、どのようなイメージを思い浮かべますか?
重くて使いづらい、メンテナンスが大変、食材がこびりつく・・・なんてマイナスイメージが多いかもしれません。
ただ、油がなじめばメンテナンスは容易、食材もこびりつきません。
自分の用途にあった厚みを選べば、取り回ししやすいサイズも選べます。
長期間ほったらかしなんてことをしなければ、100年持つという抜群の耐久性を持ち、フォトジェニックな見た目もクラシックでとてもクール。
何よりも、鉄製フライパンを使うだけで 「料理が格段に美味しくなる!!」 という、魅力たっぷりの素晴らしい料理道具なのです。
鉄製フライパンは一見、黒光りする無骨さから、男臭いアイテムと思われがち。
しかし、例えばあのル・クルーゼからも、かわいいカラーのモデルが販売されていたりするので、女性の方も要チェックですよ。
一般的なフライパンは、料理がこびりつくのを防ぐテフロン・コーティングが施されています。
フッ素樹脂加工とも呼ばれるテフロン・コーティングは料理がこびりつかない効果があり、軽量で熱伝導率の良いアルミと組み合わせて販売されています。
鉄製フライパンはそれに比べてとんでもなく重いわ、最初は食材がひっつくわ・・・とデメリットばかりに見えますが、実は鉄製フライパンにしかない魅力もたくさんあるのです。
ここでは、そんな鉄製フライパンのメリットをご紹介していきます。
なんといってもこれが鉄製フライパン最大の魅力です。
テフロン加工されたフライパンは薄いため、火がフライパンに均等に回ります。
そのため、焼きムラになることがないのです。
また、素材である鉄は、高温にも耐える特性があり、普通のフライパンより高温を維持することができます。
そのため、例えば肉料理などにおいて、「外はカリッと、中はふわっと」といった焼き加減が可能なのです。
鉄製フライパンの魅力を体感したければ、ステーキなどのシンプルな肉料理をまず味わってみましょう。
これも一般的によく言われる鉄製フライパンのメリットですが、不足しがちな鉄分を補えるということ。
使うだけで、鉄分を摂取することができるので、鉄分が不足し、立ちくらみなどに悩んでいる方は導入してみてはいかがでしょうか。
鉄製フライパンは正しいメンテナンスを行えば100年以上使える一生モノ。
また、毎日のように使い続け、油が完全に馴染んだ「ブラックポット」と呼ばれる状態を作り上げることができれば、料理がくっつくこともなくなります。
このように、鉄製フライパンは使い手がガシガシと使って育て上げる、まさにヘビー・デューティーな道具なのです!
メンテナンスについては続けて紹介していきます。
鉄製フライパンは、普段から気を付けておけば100年以上も使える一生モノの道具。
その反面、「 手入れがめんどくさいんじゃないの?」 という疑問も多いと思います。
ところが、鉄製フライパンのメンテナンスは意外と楽。
しっかりと油が馴染んだ状態(この状態を 「ブラックポット」 といいます)を作り上げられれば、ほとんど手入れのいらない状態を作り上げることが可能です。
しっかりと油が馴染んで、食材もこびりつかない黒光りした状態「ブラックポット」。
これを作り上げる方法はいたってシンプルです。
「毎日のように使って、水洗いをしてオイルを塗る」 これだけです。
ただ、ブラックポットが出来上がるには毎日のように使用して6〜7年かかるとのこと・・・
年に数回アウトドアで使う程度では「ブラックポット」状態を作り上げるのは難しいのです。
ぜひ日常でガシガシ使って、「ブラックポット」を作り上げましょう!
鉄でできたフライパンは、販売時はサビ止めなどが塗布されています。
そのため、購入時には洗剤を使ってサビ止めを落として油を落とし、油をなじませる「シーズニング」と呼ばれる作業が必要になります。
シーズニングの方法については、アウトドア用鉄フライパン「スキレット」について書かせていただいた記事にてご紹介させていただいておりますので、詳しくはそちらをご覧ください!
→ アウトドア料理のテッパンアイテム「スキレット」を使いこなそう!
スキレットで最もやってはいけないのが「水につけっぱなしで放置」。
みるみるうちにサビだらけになってしまいます。
また、洗剤の使用もNG。
繰り返し使うことでなじんだ油のコーティングが全て落ちてしまいます。
鉄製フライパンは、使い終えたら 水洗い を行い、火で炙って水気を飛ばしましょう。
油がなじんだ状態になるまでは、使用後にキッチンペーパーなどで薄くオリーブオイルを塗っておくのが◎です。
鉄フライパンの素材である「鉄」は急激な温度変化に弱いです。
そのため、使用後すぐに水をかけるといった洗浄はNG。
鉄が割れてしまう可能性があります。
使用後は手で持てるくらいまで冷ましてから洗浄するようにしましょう。
ほうっておくとすぐにサビてしまう鉄フライパン。
小さいサビであれば、金属タワシなどでこすれば簡単に落とすことができます。
逆に言えば、大きなサビは落とすのが難しいです。
フライパン全体がサビてしまったりすると、せっかくの鉄フライパンが使えなくなってしまうので、くれぐれも水のそばでの長時間放置は避けましょう。
鉄フライパンには洗剤を使ってはいけませんから、こびりついた焦げやしつこい汚れを落とすのが難しいです。
こういった場合はフライパンで水を沸騰させて冷ましてから、金タワシで水洗いすると簡単に落とすことができます。
鉄製フライパンは一生モノの道具ですから、しっかりとした品質のものを選びたいですよね。
ここからは実際に鉄製フライパン購入ガイドとして、検討する際にチェックしておきたい項目について解説していきます。
まずフライパンを購入する際、悩ましいのが「サイズ選び」だと思います。
フライパンの大きさは、概ね直径15〜30cmほど。
それ以上だと、鉄製の中華鍋がありますが、用途が異なってくるためここでは除外しています。
一人用の目玉焼きやソーセージ料理などに最適なサイズです。
いつもの料理に一品追加するのにオススメ。
目玉焼き2つ程度のサイズ。
フレンチトーストやアヒージョ、一人用のハンバーグなどにオススメです。
一人暮らしには最適サイズ。
最も応用の効くフライパンのサイズです。
ハンバーグなら2個焼くことができます。
二人暮らしなどに最適な大きさです。
ファミリー向けのサイズ。
日常使いだけでなく、キャンプなどにも最適ですね。
おすすめ料理はチキンのグリルやステーキなど。
このクラスのサイズだと、重くて取り回しがしづらいかも。
鉄製フライパンを選ぶ際、気にしたいのが鉄の「厚み」です。
厚ければ厚いほど、熱を溜めて高温を維持することができ、また耐久性も高いです。
ただ、重くて取り回しがしにくくなるので、バランスを考えて選びましょう。
鉄製フライパンは概ね1.2mm〜5mm程度のものが販売されています。
鉄の厚みによって火の通りやすさが異なるため、理想は、使いたい用途によって使い分けること。
ただ、そこまでこだわらない!最初の一本として万能型がほしい!という方には、2mm程度の厚みが炒めものにも肉料理にも対応できるタイプとしてオススメです。
また、温度変化の激しいIHでの使用だと特にあまりに薄いものは高温に負けて変形してしまうので、ある程度(2mm程度以上)厚みがあるもののほうがベターです。
厚みとオススメ料理の目安は以下のようになります。
火の通りが良いため、薄切り肉や野菜炒めなどに向いています。
そこまで重くならないため、手で持ち上げて調理することが可能。
中華鍋などに多い厚みです。
炒めものでも、ステーキなど厚い肉料理にも対応できる厚み。
良く言えば万能型、悪く言えば中途半端とも言えます。
鉄製フライパンの魅力を存分に味わうなら2.5mm程度以上の厚みを持つモデルを購入したいところ。
火にかける、じんわりとフライパン全体が熱されるため、ステーキなどがとても美味しく「外はカリッと焦げ目がつき、中はふんわり柔らかく」焼き上がります。
アウトドア用鍋「スキレット」などに多いのがこのあたりの厚みです。
サイズにもよりますが重く取り回しがしづらいため、ガッツリとした肉料理や揚げ物に絞って使うと良いでしょう。
さて、ここからはお待ちかね(?)の、オススメ鉄製フライパンについて紹介していきます。
家庭用に作られたバランスの良いフライパンや、150年の歴史を持つ老舗ブランド、鋳鉄でできた丈夫なアウトドア仕様のものや、さらにはデザイン性の高いものまで・・・これらの中から、あなたの料理のパートナーを見つけてみてはいかがでしょうか。
創業はなんと1857年。
実に150年もの歴史を持つドイツのブランド「turk(ターク)」の鉄製フライパンを紹介します。
turkの人気の秘密は、そのクラシックでフォトジェニックな佇まいと、MADE IN GERMANYにこだわったハイクオリティ。
なんと職人が一つひとつ一枚の鉄板から鍛錬して作っているのです。
厚みは2.5mm(ハンドメイドのため多少ブレがあります)と、肉料理がとても美味しく焼けて、かつそこまで重くなく取り回しのしやすいバランスの良いモデル。
家庭用フライパンとして一般的なサイズである5号サイズ(26cm)のモデルは、定価で20,000円超えと、フライパンとしては高価に感じられるかもしれません。
ただ、これから料理のパートナーとして一生付き合っていける道具と考えるとそこまで高くはないのかも・・・
使えば使うほど油が馴染んで黒光りしていくその姿はとても無骨でかつ美しく、「男臭い」道具だと言えます。
贅沢なサーロインステーキをturkで焼き上げ、テーブルに直接サーブする・・・なんてとても贅沢で素敵だと思いませんか?
クオリティーの高い料理が作れるとともに、あなたのキッチンやテーブルの魅力を引き立てるアイテムになること、間違いありません。
山田工業所の鉄製フライパンは、国内ブランドで唯一「打ち出し式」という製法を用いて作られているのが特徴です。
一般的に普及している、鉄板を機械でプレスして成形するプレス式とは異なり、職人の目で確認しながら、鉄の板を一つひとつハンマーで叩いて整形されているのです。
5,000回以上もの回数叩き続けられて製造されることで耐久性があり、また手作業でできた微妙な凹凸が油なじみを良くする効果を持っています。
写真を見ればおわかりの通り、鍋底のカーブが深いフォルムを採用しているのもポイント。
鍋の厚みについてのこだわりも◎。
底にあたる部分は薄く、火の先があたる縁部分は厚く作られており、フライパン全体へ均等に熱が回るよう設計されています。
薄さも1.2mmということで、中華鍋として使い勝手は抜群。
焼き物よりも、炒める・揚げる、茹でるといった料理を得意としています。
炒めもの用に山田工業所の「鉄打出片手中華鍋」、ここぞという時のステーキなど豪快な肉料理にLODGE(ロッジ)の「スキレット」・・・なんて、理想を言えば用途に応じてフライパンを複数所持するのがベストです。
そのポップなカラーリングが印象的なフランスの老舗ホーロー食器ブランド「Le CREUSET(ル・クルーゼ)」。
フォトジェニックでかわいい両手鍋「ココット・ロンド」があまりに有名ですが、同様の素材を用いた鋳鉄製フライパン「スキレット」も人気の商品です。
鋳鉄が熱をキープするため冷めにくく、テーブルにはそのままサーブすることが多い鉄製フライパン。
エナメルコーティングの見た目がかわいいル・クルーゼなら、華やかにテーブルを彩ってくれます。
「ココット・ロンド」をお持ちの方は、ぜひ合わせてどうぞ。
もちろん、デザインだけでなく品質も折り紙付きです。
ル・クルーゼならではの熱伝導率の良い鋳鉄を使用しており、食材に均等に火が入るほか、微妙な火加減の調整が可能となっています。
アウトドア用鉄製フライパン「スキレット」についての記事でもオススメとして紹介したアイテム。
LODGE(ロッジ)はアメリカのアウトドア用スキレット・ダッチオーブンブランドです。
アウトドア用とはいえ、日常使いにももちろん◎。
スキレットは、その鉄板の分厚さを生かした肉料理がオススメです。
厚み5mmの分厚い鋳鉄が、料理に熱をじんわり均等に伝えてくれることで、とてもジューシーに仕上がります。
一般的に鋳鉄でできたスキレットの難点は「シーズニングが面倒」だということ。
厚みがあるため、「油を塗る→焼きを入れる」を何度か繰り返す必要があります。
ただ、このLODGE(ロッジ)のスキレットはなんとシーズニングフリー。
既にシーズニングされた状態で販売されているため、手間のかかるシーズニングを行う必要がなく、すぐ使えるのが嬉しいポイントです。
MoMA(ニューヨーク近代美術館)にも収蔵されるスツール「バタフライスツール」などで有名なインダストリアルデザイナー、柳宗理。
彼が手がけたデザインの鉄製フライパンもオススメです。
特筆すべきは、何と言ってもそのほれぼれするような機能美。
注ぎ口への緩やかなカーブは皿に盛り付ける際にとても使いやすく、そしてデザイン的にも美しいフォルムを両立させています。
重量も1.42kgとそこまで重すぎないため、鉄製フライパンの入門としてはうってつけの一品です。
また、この鉄製フライパンは日本製の「マグマプレート」と呼ばれる素材を使用しています。
「マグマプレート」とは、鉄鋼・金属専門の商社である佐藤商事が独自開発した素材。
鉄板の表面に細かい凹凸の加工が施されているのです。
マグマプレートのポイントは2つ。
1つ目はフライパンの表面に細かい凹凸があることで、表面積が増え、油なじみが良いこと。
2つ目は食材との間に隙間ができ、くっつきにくくなっていることです。
唯一のマイナスポイントは、取り回しを追求したことで鉄板の薄さが1.2mmであること。
蓄熱性がそこまで高くないため、炒め物などには向いていますが、ステーキなどの肉料理だとそこまで魅力を感じられないかもしれません。
プロの料理人もご用達の日本の鉄製フライパンメーカー「リバーライト」。
1976年の創業以来、「鉄製フライパン」にこだわってモノ作りをしているブランドです。
リバーライトのフライパンの特徴は、表面に特殊な熱処理が施され、窒化鉄と酸化鉄の皮膜が形成されていること。
この熱処理により、とてもサビにくく、耐久性の高いフライパンになっています。
毎回の使用後も、水気を拭きとって収納すればいいだけ。
「空焚きをして水気を飛ばして、冷めたらオイルを塗って収納する」という、従来の鉄製フライパンの常識を覆したプロダクトと言えます。
(なお、購入直後と毎回の使用前には油をなじませる「油ならし」「油返し」と呼ばれる作業が推奨されています。)
卵焼きパンやステーキパンなど、さまざまなフライパンがラインナップされていますが、おすすめは定番商品「極JAPAN」シリーズの「フライパン」
「焼き物」「揚げ物」「炒め物」などあらゆる料理に最適なモデルです。
使うだけで料理が一段上手くなる「鉄製フライパン」についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
お好みの鉄製フライパンは見つかりましたか?
鉄製フライパンは、メンテナンス次第で一生モノと言える道具。
妥協せず良いモノを選んでほしいと思います!
道具のセレクトも料理の技術の一つ。
鉄製フライパンを使えば、特に肉料理や揚げ物などのレパートリーも広がり、クオリティーもぐっとあがって感じられるはず。
今までテフロン加工のフライパンしか使ったことがない方は、ぜひ一度騙されたと思って鉄製フライパンを使ってみてください!
公開日 : 2018/07/03