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「きしめん」は、通常のうどんに比べて薄くて平べったい麺に特徴があり、ツルっと滑らかな食感が魅力です。
「なごやめし」のひとつに数えられることもありますが、他の食べ物よりも古い歴史を持っています。
井原西鶴が江戸時代前期に発表した『好色一代男』にも登場していることなどから、この時代には既に存在していたようです。
詳細は後述しますが、実は名古屋発祥ではなく、他の地域で誕生し、やがて名古屋に伝わったと考えられています。
きしめんの形状は、厚さ1mm、幅7~8mm程度と平たく、群馬・桐生地方の名産「ひもかわうどん」などとともに「平打ちうどん」に分類されています。
のど越しがよい食感がある反面、通常のうどんと比べてコシがとても弱いという特徴があります。
平麺のため麺の味が薄く感じられることがあるので、ムロアジとたまり醤油などダシに使った濃いめのつゆで食べるのが一般的です。
もっとも、最近では伝統的なつゆで味わう以外に、カレーきしめんやカルボナーラきしめん、ざるきしめなど、様々なバリエーションのきしめんが登場しています。
きしめんの発祥地については諸説ありますが、現在の愛知県内で発祥したことはほぼ間違いなさそうです。
江戸時代に編纂された『東海道名所記』によれば、東海道の芋川(現在の刈谷市)名物として平打ちうどんが紹介されており、このうどん(芋川うどん=ひもかわうどん)がきしめんのルーツであるとされています。
また、三河・池鯉鮒宿(現在の知立市)で、キジの肉を入れた「雉麺(きじめん)」が人気を博し、この雉麺が名古屋に伝わって「きしめん」もなったという説もあります。
名前の由来についても上記のほか、中国の菓子「碁石麺(きしめん)」がルーツだとか、紀州(和歌山)から伝わった「紀州麺」がはじまりだとか諸説あり、はっきりとしていません。
そんなきしめんは、愛知県民のソウルフードとして小学校の給食でも提供されるほど身近な存在となっています。
昭和2年(1927年)創業の老舗店で、江戸時代から伝わる手打ち技巧そのままのそばを楽しめるお店です。
地元東海地方産の良質な小麦粉を使用し、手間と時間をかけたコシが強い絶品麺を堪能することができます。
透けるほど薄いにもかかわらず弾力性が強いきしめんは、名古屋市民の間でも高い支持を誇る逸品に仕上がっています。
定食の小鉢麺を含め、ほとんどのメニューがきしめんに対応している点が嬉しいところ。
特に人気メニューの「えびおろし」は、器からはみ出すほど大きな海老天に、かつお節と大根おろしがたっぷりトッピングされておりインパクト抜群です。
名古屋名物の「味噌カツ」きしめんも楽しめますよ。
住所 : 愛知県名古屋市中区錦3-20-7
マップ : Googleマップ
アクセス : 名古屋市営地下鉄東山線・栄駅より徒歩6分
電話番号 : 052-961-3412
定休日 : 日曜日
営業時間 : 11:00~翌1:00 ※土日祝は21:00まで
予算 : ~1,500円
キャッシュレス決済 : カード・電子マネー不可
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ ホットペッパーグルメ
今やすっかり高級グルメの仲間入りをした「うなぎの蒲焼」。
名古屋名物として知られる「ひつまぶし」は、そんなうなぎの蒲焼をアレンジした郷土料理です。
うなぎの蒲焼を細かく刻み、「飯櫃」などに入れたご飯の上にまぶしたもので、こちらを茶碗などで取分けて食べます。
ひつまぶしの名前の由来は、上記のように櫃にまぶすという意味の「櫃まぶし」という説が有力です。
ひつまぶしを注文すると、ワサビや刻みネギなどの薬味、そして出汁やお茶などが併せて提供されることが一般的です。
味の変化を楽しむためで、1杯目はそのまま、2杯目は薬味を加え、〆は茶漬けとして味わうのが伝統的なスタイルとなっています。
そのまま食べても美味しい鰻丼ですが、ひつまぶしでは何と一度に3種類の味を楽しめむことができるんです。
ひつまぶしの発祥については諸説ありますが、古くは明治時代に成立したと言われています。
これまで廃棄されていた蒲焼の切れ端などを有効利用するためだったとか、料亭での宴会の〆に人数分取分けできるように開発されたとか、様々な説が存在します。
明治時代の終わりごろ、名古屋にある「あつた蓬莱軒」が提供したことがはじまりともいわれ、同店が発祥店と言われています。
他にも三重県津市の料理店で、長い間賄いとして食べられていた料理が発祥だとの説も存在します。
うなぎ料理だけあってリーズナブルとはいきませんが、名古屋に入ったら一度は味わっておきたい名物グルメですね。
明治6年(1873年)、旧東海道・宮宿陣屋跡に創業した老舗料理店です。
熱田神宮の近くにこちらの本店と神宮店、ほかに名古屋市内に2店舗が営業展開しています。
創業以来受け継がれた秘伝のタレを使用し、最高級の備長炭でじっくりと焼きあげる蒲焼は絶品で、この味を求めて全国から訪問客が押し寄せるほどです。
ひつまぶし発祥店としても広く知られています。
ひつまぶしを考案したと言われるのは、明治末期の2代目店主。
それまで出前配達を瀬戸物の器に入れて対応していましたが、割れやすいため、木製の櫃に数名分の鰻丼を入れて配達するようにしたことが第一の要因。
そして、ご飯と蒲焼をまんべんなく食べられるように、蒲焼を細かく切って提供したところ大好評だったために、会席料理の席でも提供するようになったことがはじまりだそうです。
なお「ひつまぶし」の名称は、この「あつた蓬莱軒」の登録商標でもあります。
定番の「ひつまぶし」のほか、1.5人前のボリュームがある「一半ひつまぶし」も人気です。
住所 : 愛知県名古屋市熱田区神戸町503
マップ : Googleマップ
アクセス : 熱田神宮伝馬町駅から徒歩8分
電話番号 : 052-671-8686
定休日 : 毎週水曜日、第2・4木曜日
営業時間 : 11:30~14:00/16:30~20:30
予算 : 5,000~6.000円
キャッシュレス決済 : カード可(VISA、JCB、AMEX、Master、Diners)
禁煙・喫煙 : 全席禁煙
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
「台湾ラーメン」といっても、実際には台湾に存在しない麺料理です。
名古屋発祥の「なごやめし」のひとつで、台湾では逆に「名古屋拉麺」と呼ばれているから面白いですね。
豚挽肉やニラ、ネギやモヤシなどの具材を唐辛子で辛口に炒め、醤油味のスープで仕上げたラーメンで、大量のニンニクを加えるのも特徴のひとつです。
愛知県を含む東海地方とその周辺地域以外ではほとんど見ることがない麺料理で、東京や大阪などの大都市でも一部でしか提供していません。
しかし、「もう一度食べたい名古屋名物」として、常に上位にランクインされるご当地ラーメンです。
台湾に存在しない料理といっても、そのルーツになった料理は台湾・台南名物の「担仔麺(タンツーメン)」と言われています。
中国・四川省発祥で、日本でもお馴染みの「担々麺」をアレンジしたものですが、具材や見かけは似ていても、担々麺のように辛くありません。
この担仔麺を辛口に再アレンジしたものが「台湾ラーメン」で、考案したのは名古屋にある台湾料理のお店「味仙」です。
味仙の店長・郭明優さんが1970年に故郷の台湾に旅行に行った際、現地で食べた担仔麺の味を気に入り、帰国後に辛口にアレンジしたものを考え出したのがはじまりとされています。
知る人ぞ知るメニューだったものが、一躍有名になったのが1980年代の「激辛ブーム」到来の頃。
辛ウマだけでなく、ヘルシーな健康ラーメンとして大ブレイクし、名古屋中のラーメン店の間に広まることになったのです。
元祖・味仙の路線を組む醤油味ベースのスープが主流ですが、現在ではお店によって味噌味や塩味、豚骨味など様々な味が存在します。
台湾ラーメンを汁なしにアレンジした「台湾まぜそば」も別のお店(麺屋はなび)で考案され、こちらも有名な「なごやめし」のひとつになっています。
「台湾ラーメン」発祥のお店として知られる台湾料理のお店です。
こちらの今池本店を含め愛知県内に12店舗、東京や大阪にも直営・系列店が営業展開しています。
このお店を訪れた人の半数以上が「台湾ラーメン」を注文するほど、自他ともに認める台湾ラーメンの聖地的存在となっています。
元祖店にも関わらず、系列店毎に違った味覚の台湾ラーメンを提供していることも、このお店ならではのユニークなところ。
今池本店はスープ透明な「トッピング式すっきり系」ですが、別の店舗ではこってり濃厚な「ミックス式濃厚系」を提供するところがあります。
また、辛さ控えめの「アメリカン」や唐辛子増量の「イタリアン」、さらには激辛の「メキシカン」や「アフリカン」まであります。
住所 : 愛知県名古屋市千種区今池1-12-10
マップ : Googleマップ
アクセス : 名古屋市営地下鉄・今池駅より徒歩1分
電話番号 : 052-733-7670
定休日 : 無休(12/31、1/1は休業)
営業時間 : 17:30~26:00
予算 : 1,000~2,000円
キャッシュレス決済 : カード可(VISA、Master)
公式サイト : 味仙
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ ホットペッパーグルメ
トンカツを食べる際は、一般的には濃厚でこってり系のトンカツソースをかけることが多いですよね。
名古屋名物として知られる「味噌カツ」は、そんな常識を覆す「味噌」で味わうトンカツ料理のことです。
味噌はこってりとしたデミグラスソースのような食感で、相性も抜群。
名古屋を中心とした尾張地方やその周辺で広く流通していますが、知名度が挙がるに連れて全国的にも提供店が増えつつあります。
「味噌カツ」といっても、味噌をそのままの状態でトンカツにかけるわけではありません。
味噌をベースにして、鰹節の出し汁や砂糖、食塩などを加えて作る「味噌だれ」のことで、調合や味付けはお店によっても異なります。
使用する味噌は、同じ愛知県にある岡崎市の特産である「八丁味噌」など、熟成された豆味噌が主流です。
そのまま食べても美味しいのですが、マスタードやすりごま、唐辛子を加えると味の変化が楽しめます。
味噌カツのルーツについては諸説ありますが、戦後まもない名古屋の屋台から生まれたという説が広く流通しています。
ドテ焼き(牛すじ肉の味噌煮込み)を提供していた屋台で、とある客が串カツをドテ鍋の中に突っ込んでみたところ、これがとっても美味!
他の客も真似するようになって評判を呼び、名古屋名物「味噌カツ」が誕生したとのことです。
今から50年ほど前に刊行されたガイドブックにも「味噌カツ」が紹介されているので、この頃から既に広く流通していたと思われます。
味噌カツのおすすめ店として真っ先に名前が挙がる名店で、昭和22年創業の老舗。
味噌カツ発祥のお店でもあり、すでにご紹介した味噌カツ誕生における屋台でエピソードは、このお店の創業者が営んでいた屋台でのことです。
今では矢場本店を含め愛知県内に12店舗のほか、東京や大阪などでも営業展開しています。
特にこちらの本店は、休日はもちろんのこと平日でも行列必至となる超人気店です。
定番のみそかつ丼は、カラっと揚げたローストンカツと、味噌ダレがしみたアツアツご飯のバランスが絶妙な逸品!
人気メニューの「わらじとんかつ」は、ローストンカツの倍以上の大きさがあり食べ応え抜群です。
もちろん、味噌カツ誕生のルーツとなった串カツもたっぷり味わえますよ。
住所 : 愛知県名古屋市中区大須3-6-18
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 052-252-8810
定休日 : 無休
営業時間 : 11:00〜21:00(LO.20:30)
予算 : 1,000~2,000円
キャッシュレス決済 :
禁煙・喫煙 : 全席禁煙
備考 : テイクアウト可能時間は店舗営業時間と同様
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ ホットペッパーグルメ
鶏の唐揚げといえば、絶大な人気を誇る国民食のひとつですね。
具材にはジューシーな食感がたまらない「もも肉」を使うのが主流ですが、やっぱり「手羽先」の存在も侮れません。
今では全国的にも普及していますが、ひと昔前まではスープの具材くらいしか用途がなかった手羽先。
その手羽先を使った唐揚げを世に送り出したのが、名古屋にある飲食店です。
手羽先唐揚げは、今では名古屋発の人気ご当地グルメとして、中京圏を中心に広く食べられています。
鶏の手羽先を唐揚げにして秘伝のタレをつけ、塩や胡椒、ごまなどを振りかけて仕上げるのが本場・名古屋流。
カリカリとした食感とスパイシーな味付が絶品で、1本食べたら何本でも食べたくなるほどの味わいがあります。
秘伝のタレや味付けはお店によって様々で、中には愛知特産の高級ブランド・「名古屋コーチン」を使用するお店も。
特に「風来坊」と「世界の山ちゃん」は、名古屋手羽先の2大有名店として知られています。
手羽先唐揚げを考案して名古屋名物に育てたのは、有名店「風来坊」の創業者・大坪健庫さん。
北九州の小倉で飲食店を営んでいた大坪さんは、やがて名古屋に店を構え、若鶏の半身に秘伝のタレをつけた唐揚げ「ターザン焼き」で繁盛していました。
ある日仕入先に赴いたら丸鶏の在庫がない…
仕方なく山積みにして置いてあった手羽先を購入して、こちらをターザン焼きのタレで味付けして提供したら大成功!
ボリュームも手頃で値段も安く、しかも美味しい手羽先の唐揚げはたちまち売れゆきNo.1のメニューとなったそうです。
手羽先唐揚げを考案した大坪健庫さんが、昭和38年(1963年)に創業した老舗店です。
今や愛知県内だけで40店舗以上、海外を含め全国に営業展開しています。
フランチャイズ方式を採用せず、全て「暖簾分け」した店舗である点がこのお店の特徴です。
風来坊の手羽先は、先端部分がないので食べやすい特徴があります。
肉質のジューシーさを残しながら、表面はカリッと2度揚げしています。
秘伝のタレは甘辛仕上げで、小さな子供でも安心して食べられるのも嬉しいところです。
熱田区にあった第1号店の比々野店は閉店してしまいましたが、名古屋市内だけでも多くの店舗が店を構えています。
こちらの名駅新幹線口店はJR新幹線口からのアクセスも抜群で、ひときわ大きな看板が目印です。
住所 : 名古屋市中村区椿町9-19
マップ : Googleマップ
アクセス : JR東海道本線・名古屋駅より徒歩5分
電話番号 : 052-459-3955
定休日 : 不定休
営業時間 : 16:00~0:00
予算 : 2,000~3,000円
キャッシュレス決済 : カード可(JCB、AMEX、Diners、VISA、Master)、電子マネー可
公式サイト : 風来坊
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
愛知県の南東部、静岡県と県境を接する豊橋市は、東三河地方最大の都市。
江戸時代には旧東海道の宿場町として栄え、現在では新幹線の停まる駅としても知られていますね。
この豊橋を代表するご当地グルメとして、平成22年(2010年)に登場したのが「豊橋カレーうどん」です。
カレーうどんといっても、一般的なカレーうどんとは趣も味わいも違っています。
豊橋カレーうどん最大の特徴は、美味しさの二重構造になっていること。
一見通常のカレーうどんに見えますが、丼ぶりの底には「とろろご飯」が隠れているんです。
最初はカレーうどんとして味わい、後半はカレーで絡めたとろろご飯の雑炊を楽しむことができます。
さらに、豊橋が全国一の生産量を誇る「豊橋産うずらの卵」をトッピングすることも忘れてはなりません。
豊橋は元々うどんの食文化が栄えてきた街。
100年以上続くうどん屋もあり、市内のうどん屋における自家製麺率は何と100%というから凄いですね。
豊橋カレーうどんは、絶品にも関わらず全国的な地名度がイマイチな豊橋のうどんを、もっと知ってもらいたいとの熱い思いから考案されました。
丼の底からご飯、とろろ、うどんの順に入れ、うずらの卵と福神漬けや紅ショウガを加えて作ります。
後半のカレー雑炊を完璧に楽しむため、最初から丼ぶりの底に箸をさしてかき混ぜてはいけません。
現在豊橋市内にある40店舗近くの飲食店で、豊橋カレーうどんを楽しむことができます。
どのお店も、もちろん100%自家製麺。
各店舗がこだわり抜いた、オリジナリティ溢れるカレーうどんが満載です。
大正3年(1914年)創業、豊橋の地で100年以上に渡って地元で愛されている人気老舗店です。
こちらの本店のほか、暖簾分けした姉妹店が東三河地域に10店舗営業展開しています。
各店舗において工夫を凝らしたオリジナルの豊橋カレーうどんを提供しているので、自分に一番合った味付けを探してみてください。
本店で提供しているカレーうどんは、昔ながらの素朴な味が楽しめるスタンダードなスタイル。
たっぷりの豚肉と油揚げ、長ネギがコクと旨味を引き立てます。
シンプルなのに、とてもクセになる味付けに仕上がっています。
住所 : 愛知県豊橋市松葉町3-88
マップ : Googleマップ
アクセス : JR飯田線・豊橋駅より徒歩8分
電話番号 : 0532-54-0614
定休日 : 月曜日・第3火曜日
営業時間 : 11:00~19:30
予算 : ~1,000円
キャッシュレス決済 : カード・電子マネー不可
公式サイト : 勢川
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ ホットペッパーグルメ
豊川といえば、日本三大稲荷のひとつ「豊川稲荷(曹洞宗妙厳寺)」のある場所として知られていますね。
お馴染みのいなり寿司は、稲荷にお供えしてあった油揚げのなかに、ご飯を詰めて寿司にしたことがルーツとされています。
豊川稲荷の門前町として栄えた豊川も、いなり寿司発祥の地と伝えられ、江戸時代の頃から「いなり寿司」が売られていたようです。
そんないなり寿司は、今でも豊川を代表するグルメとして、この地を訪れる多くの人を魅了しています。
昔から豊川稲荷の名物として親しまれてきましたが、平成21年(2009年)に町おこしの一環として注目を浴びることになりました。
ボランティア団体「いなり寿司で豊川市をもりあげ隊」が結成され、「B-1グランプリ」出場を含め数々のイベントで全国的な知名度が高まりつつあります。
現在、豊川市内にある約50店舗でご当地グルメ「豊川いなり寿司」を提供しています。
「豊川いなり寿司」といっても、この名前を名乗るための明確な基準はありません。
豊川稲荷周辺や市内で提供されているいなり寿司全体を指していますが、スタンダードなタイプだけでなく、バラエティに富んだユニークなものが多い特徴があります。
具材に愛知名物のひつまぶしや味噌カツを使ったものや、カラフルな色合いのものまで、ほかでは味わうことのできない個性的ないなり寿司が豊富です。
テイクアウト対応のお店が多いので、ぜひ色々と食べ比べてみたいものですね。
豊川稲荷の表参道沿いにある超人気店で、特大の油揚げが自慢の「大きつねうどん」といなり寿司で有名です。
江戸時代末期建造の建物を再利用した店舗外観は情緒たっぷりで、ノスタルジックな雰囲気たっぷりの環境で食事が楽しめます。
「おきつね本舗」とともに、ユニークないなり寿司が食べられるお店としてメディアに度々紹介されています。
こちらで提供している豊川いなり寿司のラインナップは何と30種類!
大葉を入れたいなり寿司を丸ごと天ぷらにした「天ぷらいなり」やラクレットいなりなど、見逃せない逸品が目白押しです。
中でも大人気なのが「開運七福神いなりセット」。
七色のカラフルないなり寿司がセットになっており、抹茶や柚子、竹墨や八丁味噌など様々なフレーバーが楽しめます。
参拝記念のお土産としてもピッタリですよ。
住所 : 愛知県豊川市門前町10
マップ : Googleマップ
電話番号 : 0533-84-8148
アクセス : JR飯田線・豊川駅より徒歩5分
定休日 : 水曜日
営業時間 : 11:00~15:00
予算 : ~1,000円
キャッシュレス決済 : カード・電子マネー不可
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ ホットペッパーグルメ
台湾ラーメンと同様に、愛知や岐阜などの東海地方では普及していますが、全国的にはほとんど知られていない「ベトコンラーメン」。
愛知県北西部にある一宮市が発祥(岐阜市発祥との説もあり)といわれるご当地ラーメンのひとつです。
台湾ラーメンと同じく辛い味付けが特徴ですが、台湾ラーメンが具材として豚挽肉をメインにしているのに対して、肉はほとんど使わず野菜が中心の構成となっています。
唐辛子で炒めたニラやモヤシをたっぷりと使用しますが、忘れてはならない存在がニンニクで、一杯につき10粒近くもの量が使われます。
野菜中心なのでヘルシーなうえ、スタミナ効果も抜群のラーメンです。
気になる名前の由来は、ベトナム戦争で勇名を馳せた「ベトコン(南ベトナム解放民族戦線)」!
このラーメンが開発された当時、政府軍や米軍相手に勇敢に戦った「ベトコン」をイメージして名付けられたと言われています。
しかし、食品にはふさわしくないとの配慮から、今では「食べると体調がよくなる」ベストコンディションに由来しているという説になっているそうです。
このラーメンのルーツとされるのが一宮市にある中華料理店「新京」。
当時の満洲国・新京で生活していた初代店主が、現地で食べた「辣椒湯麺」をベースに唐辛子やニンニクで辛みを加えて開発したと言われています。
誕生したのは昭和44年(1969年)頃、当時ベトナム戦争真っ只中だったこともあり「ベトコンラーメン」と名付けられたのは上記の通りです。
今では愛知県北部や岐阜県南部を中心に、多くのラーメン店・飲食店で自慢の「ベトコンラーメン」を楽しむことができます。
一宮市にある中華料理店「新京」は、昭和44年創業の老舗で、ベトコンラーメン発祥のお店として知られています。
今では愛知県内を中心に、全国に10か所近い直営・暖簾分けした系列店が存在します。
上記の誕生エピソードがあるベトコンラーメンは、創業当時から50年以上も続く看板メニューです。
新京のベトコンラーメンは、じっくりと揚げた大粒のニンニクやニラ、もやしなど野菜たっぷりでボリュームも満点!
スープは鶏ガラと豚骨の旨味がぎっしりと詰まった辛口醤油ベースです。
後を引く辛さがやみつきになる逸品に仕上がっています。
また、野菜山盛りな五目風ベトコン「国士無双」もおすすめです。
住所 : 愛知県一宮市松島町5
マップ : Googleマップ
アクセス : JR東海道線・尾張一宮駅より徒歩15分
電話番号 : 0586-73-5715
定休日 : 火曜日
営業時間 : 11:30~21:30
予算 : ~1,000円
キャッシュレス決済 : カード・電子マネー可
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
愛知県北部に位置する瀬戸市は、セトモノの代名詞「瀬戸焼」で知られる焼き物の街。
こちらの名物グルメもまた焼き物である焼きそば…「瀬戸焼きそば」は、地元ではとっても愛されているソウルフードです。
全国的な知名度は低いですが、一度食べたらやみつきになること必至と言われる絶品焼きそば。
瀬戸市のB級ご当地グルメとして「B-1グランプリ」にも登場しています。
瀬戸焼きそばに使用する具材はキャベツと豚肉のみ。
味付けは一般的なソース味ではなく、豚肉の煮汁を煮込んだ醤油ベースの味で、こちらが瀬戸焼きそば最大の特徴となっています。
さっぱりとした味付けながら、濃厚な旨味が魅力的です。
麺は色が茶色くなるまで蒸した「蒸し麺」を使用することも大切な要素です。
お店で提供する場合は特選の「瀬戸焼き」の器を使用することも忘れてはなりません。
瀬戸の総鎮守・深川神社の参道で昭和30年代頃に提供はじめたといわれる「瀬戸焼きそば」。
当時から、焼き物職人たちの塩分補給に重宝する軽食として人気がありました。
ソースではなく醤油を使用するには、ソースが高価だったため身近にあった醤油を代用したとも言われています。
今でも身近に食べることができるグルメとして、市内にある多くのお店で提供しています。
瀬戸焼きそばのルーツは、深川神社参道商店街(宮前商店街)に存在した「福助」だと言われています。
このお店は平成14年(2002年)に閉店してしまいましたが、その味を忠実に受け継いだお店が、同じ宮前商店街内にあるこちらのお店です。
基本はテイクアウト専門店ですが、予約しなければ長時間待つことになる超人気店となっています。
豚肉の煮汁がベースの醤油風味と、オーソドックスな味付けが特徴。
コシのある独特の食感が魅力のこだわり蒸し麺は、タレや具材によく絡み、やみつきになる味わいです。
もう少しがっつりと食べたい方向けに、大盛りや肉割増にも対応しています。
住所 : 愛知県瀬戸市幸町53-1
マップ : Googleマップ
アクセス : 名鉄瀬戸線・尾張瀬戸駅より徒歩5分
電話番号 : 080-6908-1400
定休日 : 木曜日・第3水曜日
営業時間 : 11:00~19:00
予算 : ~1,000円
キャッシュレス決済 : カード・電子マネー不可
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
東三河に位置する蒲郡市は、三河湾に面した温暖で風光明媚な街。
沿岸一帯が「三河湾国定公園」に指定され、景勝地・竹島やラグーナテンボスなど海に因んだ観光資源が豊富です。
また、蒲郡を含む三河湾一帯は日本一のアサリの産地としても知られ、漁獲量は全国の60%を占めます。
三河湾産のアサリは身が大きくて味が良いのが特徴で、プリプリとした食感はやみつきになること間違いなし。
そんな自慢のアサリを贅沢にあしらった絶品うどんが、蒲郡名物「ガマゴリうどん」です。
蒲郡うどんには、原則として三河湾産のアサリを一人前5個以上を提供する前提条件があります。
数が少なかった場合は、その理由を伝えなければなりません。
また、アサリからしっかりとダシを取って提供することが求められ、醤油味で仕上げることが原則です。
具材にはワカメを入れることが必須で、その他にごま油・ニギス・メヒカリなど蒲郡産の一品を加えて仕上げます。
芳醇な潮の香と濃厚なアサリの旨味が口いっぱいに広がる絶品うどんなんです。
ガマゴリうどんが誕生したのは平成24年(2012年)のこと。
オール蒲郡ロケで撮影された地域発信型映画「ガマゴリ・ネバーアイランド」の撮影中に、地元の人々がスタッフやキャストに振る舞った炊き出しのうどんがその起源です。
真冬の西浦漁港でのロケ中、温かいうどんを提供しようとしたところ、偶然居合わせた漁師の人からアサリやワカメの差入れがあり、工場直送のカマボコも加わって、とても美味しいうどんが完成したとのこと。
蒲郡の海の幸がぎっしりと詰まったうどんの美味しさに、スタッフとキャストは感激。
地元の人のおもてなしの心から生まれた名物うどんなんです。
以降のガマゴリうどんの快進撃は留まることを知らず。
2013年に開催された「全国ご当地うどんサミット」でグランプリを獲得したのを皮切りに、翌年には「全国まるごとうどんエキスポ」も制覇するなど、グランプリ獲得回数3回の実績。
文字通り日本一のご当地うどんの地位を不動のものにしました。
今では蒲郡市内約20か所の飲食店やうどん店などで、チャンピオンの味を堪能することができます。
蒲郡の景勝地・竹島を望む老舗店です。
創業は明治36年(1903年)、元々は八百屋と菓子店も兼ねていたそうで、店名も八百屋時代の記憶を留めています。
まる2日かけて手打ちしたうどんは歯ごたえ抜群の絶品で、多くの有名人も足繁く通っているほどです。
こちらのガマゴリうどんは「竹島うどん」の名前で提供されています。
急須型の万古焼の器で提供されるうどんのなかには、アサリがたっぷりで濃厚な旨味を味わえます。
アサリが旬で一番美味しい3~6月のみの提供となります。
住所 : 愛知県蒲郡市竹島町7-12
マップ : Googleマップ
アクセス : 蒲郡駅竹島方面から徒歩15分
電話番号 : 0533-68-3804
定休日 : 月曜日、第4月・火曜日(連休)
営業時間 : 11:00~14:30(L.O)/17:00~20:00(L.O)
予算 : 【昼】1,000~1,999円 【夜】1,000~1,999円
キャッシュレス決済 :
禁煙・喫煙 : 完全禁煙
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ ホットペッパーグルメ
徳川家康ゆかりの地・岡崎市の特産品といえば「八丁味噌」。
愛知には味噌カツやどて焼き、味噌煮込みうどんなど八丁味噌を使った名物グルメがたくさんありますが、こうした料理のほとんどが「なごやめし」に分類されています。
しかし、本家本元の岡崎には有名なご当地グルメが存在しない。
そこで自慢の八丁味噌を使ったご当地グルメを発足させるべく、平成24年(2012年)頃に誕生したのが「岡崎まぜめん」です。
岡崎まぜめんの定義は、具材に八丁味噌とこちらも特産の「なたね油赤水」を使用し、岡崎産の食材を使った麺料理ということです。
上記の条件を満たせば和風でも洋風でも中華でもジャンルは問わないことになっているので、バラエティに富んだ「まぜめん」を楽しめるのもユニークなところ。
ジャンルを問わないことも重要なコンセプトのひとつで、様々なジャンルや人々が集まって「まじりあい」、未来志向で新しいグルメを発信していこうとのことなんです。
もちろん、食べる際にはちゃんと混ぜることも忘れてはなりません。
濃厚な魚介系豚骨醤油が自慢の超人気つけめん店です。
その絶品の味は岡崎市内だけでなく、県内全域から多くの来客が押し寄せるほど。
「岡崎まぜめん」は、当店店主が市内の同業者に協力の声をかけたことからスタートしました。
食べ応えある超太麺に、半熟玉子やメンマ、もやしや八丁味噌が加わり、ボリュームも満点!
かきまぜると八丁味噌となたね湯の香りが広がり、深いコクと濃厚な旨味を楽しめる逸品に仕上がっています。
住所 : 愛知県岡崎市法性寺町荒子54-2
マップ : Googleマップ
アクセス : JR東海道本線・岡崎駅より徒歩20分
電話番号 : 0564-55-0112
定休日 : 月曜日
営業時間 : 11:30~14:00/18:00~22:00
予算 : ~1,000円
キャッシュレス決済 : カード・電子マネー不可
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ ホットペッパーグルメ
渥美半島の先端に位置する伊良湖岬は、太平洋と三河湾を望む風光明媚な観光地。
岬のシンボルである伊良湖岬灯台や白砂青松の景勝地・恋地ケ浜など魅力的な観光スポットが豊富に存在します。
この伊良湖周辺を散策していると、「焼き大あさり」と謳った看板を目にすることが多いと思います。
あまり聞きなれない「大あさり」って、どんなものか気になりますよね。
大あさりはその名前の通り、殻長が人の手のひらほどもある大型のあさりです。
見かけはあさりそっくりですが、実はあさりの仲間ではなく正式名称「ウチムラサキ」という別貝で、貝の内側が鮮やかな紫色になっていることが名前の由来となっています。
北海道から九州まで全国の太平洋岸に広く棲息していますが、水揚げされるのは三河湾や伊勢湾など愛知県周辺がほとんど。
特に伊良湖など渥美半島の三河湾側が主要産地として有名です。
肉厚で旨味が強い貝ですが、高級なアワビやミル貝などと比べてもリーズナブルに味わえるのが魅力です。
色々な味わい方がありますが、特に新鮮な大あさりを網焼きにして食べるのが一番おすすめ!
濃厚な旨味が口いっぱいに広がり、いくつも食べたくなりますよ。
伊良湖岬灯台と恋地ケ浜の中間点あたりに位置する、ロケーション抜群の海鮮料理店です。
渥美半島の海の幸を贅沢に使った地魚や貝料理を満喫できます。
海鮮の定食メニューには、ずべて自慢の焼き大あさりが付いてくるのが嬉しいところです。
特産の大あさりをじっくりと楽しみたい人には「あさりフライ定食」がおすすめ。
サクサクとしたフライの身はジューシーで、濃厚な旨味がたっぷりです。
焼あさりの香ばしい醤油の香りもやみつきになります。
住所 : 愛知県田原市伊良湖町古山2814-4
マップ : Googleマップ
アクセス : 豊鉄バス 伊良湖本線 「伊良湖岬 」バス停より徒歩4分
電話番号 : 0531-35-6262
定休日 : 不定休
営業時間 : 9:00~17:00 ※ランチタイム10:30~15:00
予算 : 2,000~3,000円
キャッシュレス決済 : カード可
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ ホットペッパーグルメ
三河湾に浮かぶ日間賀島は、知多半島の先端・師崎からわずか2kmの海上にある離島です。
面積は皇居の半分程度とこじんまりした島で、師崎港から高速船に乗って約10分で到着することができます。
新鮮な魚介類が楽しめるグルメの島として知られ、特にタコとフグが美味しいことで有名です。
タコは島のシンボル的存在であり、島内の至るところにモニュメントが設置され、駐在所の建物までタコをモチーフにしているほど。
いかにタコが身近な存在かを思い知らされます。
栄養豊富な日間賀島周辺で育ったタコは、弾力のある食感と上品な旨味があり、茹でても固くならない特徴があります。
甘みも強く、丸茹でをはじめ刺身や唐揚げ、しゃぶしゃぶなどあらゆる調理方法で美味しく味わうことができます。
タコの旬は通常は夏ですが、日間賀島では一年を通して楽しめます。
タコはコレステロールも低く、タウリンも豊富、血液を浄化して肝機能を高める効果が期待できる美容・健康食材でもあります。
日間賀島には名物のタコ料理を存分に楽しめるお店が多いので、ぜひタコづくしの贅沢なひと時を体験してみましょう。
旅館「大海老(たいかいろう)」直営の食事処で、タコのモニュメントがある日間賀島東港すぐ近くにあります。
日間賀島近海で水揚げされた地魚を中心とした、四季折々の魚介料理を楽しむことができます。
名物のタコ料理のメニューも豊富で、年間を通じて味わえるのも嬉しいところです。
タコの旨味ぎっしりと詰まった「たこ釜飯」や濃厚な味わいがたまらない「タコ唐揚げ」は絶品!
日間賀産タコ本来の上品な甘みを満喫できる「たこぶつ」もおすすめです。
住所 : 日間賀島東港下船すぐ
マップ : Googleマップ
アクセス : 愛知県知多郡南知多町日間賀島東港
電話番号 : 0569-68-3773
定休日 : 不定休
営業時間 : 11:00~14:30/17:30~20:00
予算 : 1,000~2,000円
キャッシュレス決済 : カード可
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
グルメ天国・名古屋以外にも、愛知県には美味しい名物グルメがたくさん存在します。
観光・旅行やビジネスなどで愛知に足を延ばした際には、ぜひ地元自慢のご当地グルメを満喫してみてください。
お気に入りの料理がきっと見つかるはずです。
最終更新日 : 2024/06/18
公開日 : 2022/01/11