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モンブランの発祥については諸説ありますが、イタリア・ピエスモンテ州で古くから作られていた栗のデザート“モンテ・ビアンコ(Monte Bianco)”を発祥するのが有力な説です。
イタリア語で「白い山」を意味する言葉であるモンテ・ビアンコの歴史については、今でもよく分かっていないのですが、15世紀のレシピが発見されているとのことなので、それよりも前から存在していたと考えられます。
伝統的なモンテ・ビアンコは現在のモンブランの形状とは異なり、マロンのペーストに生クリームを添えたデザートで、主に家庭で作られて食べられていたそうです。
皆さんが想像するような現在のモンブランの形は、フランス・パリの老舗パティスリー「アンジェリーナ」のパティシエが考案したものです。
パティシエの奥様がイタリア人で、彼女の故郷のスイーツ“モンテ・ビアンコ”を洗練させて、現在の形のモンブランを作り上げました。
このアンジェリーナのモンブランが大ヒットした事がきっかけとなり、現在のように様々なパティスリーの定番スイーツとして世界各国で愛されるスイーツになりました。
オーソドックスなモンブランは、乾燥焼きしたサクサクとしたメレンゲに、無糖もしくは微糖の生クリーム、マロンクリームをたっぷりと絞ったお菓子です。
オーソドックスなモンブランは正統派ならではの良さがありますが、世界各国のパティシエがオリジナルのモンブランを生み出しています。
特に日本はモンブランのバリエーションが多く、和栗を使ったモンブランやかぼちゃや苺など、季節の素材を使ったモンブランなど多くの種類のモンブランがあります。
また、土台の生地もメレンゲだけにとらわれず、ジェノワーズやビスキュイ、タルト生地など、多くの生地が使われます。
レストランなどのデセールを扱うような場所では、生クリームの代わりにバニラアイスを使うものも定番化してきています。
さらに、モンブラン味のチョコレートやクッキーなど、モンブランをイメージしたお菓子も近年増加しており、今後も多様化していくであろうモンブランから目が離せません。
モンブランについての解説を読んでいると、実際にモンブランを食べたくなってしまいますよね。
ここからは、都内にある美味しくて特徴的なモンブランを取り扱っているおすすめパティスリーを紹介致します。
モンブランの発祥でも紹介したアンジェリーナは外せません。1903年、パリの一等地で創業したサロン・ド・テ アンジェリーナは、社交場として著名人からも愛され続けています。
日本では旧プランタン銀座、現マロニエゲート銀座店の中に大きなサロン・ド・テがあり、本場真柄のモンブランを提供しています。
モンブラン デミサイズは、非常に大きいアンジェリーナのモンブランを日本向けに約半分にした商品です。
パリのお店と同じマロンクリームを使っているので、本場とほとんど同じ味を楽しむ事が出来ます。
モンブランの原点と言っても過言ではないお店なので、モンブランが好きなら、是非一度は食べてみて頂きたいです。
パリのお店では、上質なカカオを使用したショコラショーも人気があります。
特に秋冬、緯度が高く非常に冷えるパリで、温かいショコラショーを飲むと、冷え切った体が芯から温まり、心も体も癒されます。
もし、パリに行く機会があったら、こちらもぜひトライしてみて下さい。
名称 : サロン・ド・テ アンジェリーナ マロニエゲート銀座店
英名 : Salon de thé Angelina
住所 : 東京都中央区銀座3丁目2-1 マロニエゲート銀座2 2F
マップ: Googleマップ
アクセス : 東京メトロ銀座駅徒歩2分
電話番号 : 03-3567-7871
定休日 : 無休
営業時間 : 11:00~21:00(食事L.O.20:00/L.O. 20:30 )
予算 : ¥1,000~2,000
禁煙・喫煙 : 禁煙
言わずと知れた、和栗のモンブランの名店ラ・プレシューズ。
グランドシェフである山川シェフは、以前新橋にあったフランス菓子店「ペシェミニョン」などで修業されたのち、2000年に自身の店であるラ・プレシューズをオープンさせました。
ラ・プレシューズのモンブランの特徴は、注文を受けてからモンブランを作り上げてくれることです。
シンプルな和栗のクリームに、無糖の生クリーム、サクッと軽いメレンゲを合わせた非常にシンプルな構成のモンブランです。
出来立てのフレッシュなモンブランなので、メレンゲの軽さが生きています。
モンブランと同時期に出てくるマロンパイもおすすめ商品です。
ご自宅で温め直すと、バターの風味がふわっと漂う繊細なパイ生地、大粒の和栗、上質なアーモンドを使ったクレーム・ダマンドが絶妙なハーモニーを奏でて、秋のふとした日常に華やかさを添えてくれます。
こちらは常温で持ち運びが出来るのも嬉しいポイントです。
名称 : ラ・プレシューズ 四谷店
英名 : La Précieuse, Yotsuya
住所 : 東京都新宿区四谷1丁目5-25 アトレ四谷1F
マップ: Googleマップ
アクセス : JR四谷駅すぐ
電話番号 : 03-3356-6559
定休日 : 不定休(アトレ四谷定休日に準ずる)
営業時間 : 10:00~21:00
予算 : ¥1,000~2,000
禁煙・喫煙 : 禁煙
パティシエ イナムラ ショウゾウは上野エリアの有名パティスリー。
フランス菓子を日本向けにアレンジした商品を多く扱うお店です。
中でも代表的な商品が上野の山のモンブラン。
ちょっと太めに絞られたクリームが特徴的です。
上野の山のモンブランは、フランス産のマロンクリーム、生クリーム、カスタードクリーム、アーモンド入りの生地を層にしたモンブランです。
とろけるような舌ざわりで、甘さがじんわりと広がるマロンクリームと、バニラが効いたカスタードクリームは相性は抜群です。
アーモンドの香ばしさによって、風味に奥深さがプラスされているのもこのモンブランの良さです。
甘さ控え目で食べやすく、子供から大人まで幅広い世代から愛されるようなモンブランだと思います。
パティシエ イナムラ ショウゾウには実はもう1つモンブランがあります。羽衣モンブランです。
恐らく日本で一番手に入りにくいモンブランの一つで、幻のモンブランとも言われています。
完全予約制なのですが、予約の電話が全く繋がらず、予約開始日には売り切れています。
わずかにある当日分も数分で完売してしまいます。
羽衣モンブランのクリームは非常になめらかで柔らかく繊細です。
その繊細さは少しフォークを入れるだけで、崩れてしまうほど。
中に入った大粒の和栗の渋皮煮も、粒が崩れないギリギリまで柔らかく煮込んであり、繊細な栗のクリームにそっと寄り添うような可憐さがあります。
余計なものを入れず、シンプルに和栗の美味しさだけを追求したモンブランで、一度食べるとまた次の年も食べたくなる、そんな魅力を秘めています。
本当に手に入れるのが難しいのですが、機会があれば挑戦して頂きたいです。
名称 : パティシエ イナムラ ショウゾウ
英名 : PATISSIER INAMURA SHOZO
住所 : 東京都台東区上野桜木2丁目19−8
マップ: Googleマップ
アクセス : JR鶯谷駅から徒歩7分
電話番号 : 03-3827-8584
定休日 : 不定休(HPに記載有り)
営業時間 : 11:00~18:00
予算 : ¥1,000~2,000
禁煙・喫煙 : 禁煙
世界で最も有名なパティシエの一人、ピエール・エルメ氏。ピエール・エルメ氏は、「スイーツ界のピカソ」という二つ名を持つ、芸術的で創造的なお菓子を造り出す一流パティシエです。
もちろん、「スイーツ界のピカソ」が作り出すモンブランは普通のモンブランとは一味違います。
ピエール・エルメ・パリのモンブランは、クレーム・ダマンドがたっぷりと詰められ、少し強めに焼かれたタルト生地の上に、野ばらの実の甘酸っぱいコンポートが薄く重ねられ、さらにその上には厚手のメレンゲと甘さ控えめの生クリーム、そして濃厚なマロンクリームがたっぷりと絞られています。
色々と入っていて、一見まとまりがなさそうにも見えるのですが、マロンの風味が強い濃厚なクリームを使っており、また、野ばらの実のコンポートが甘さを引き締める役割をしていて、非常にレベルの高いケーキに仕上がっています。
ピエール・エルメ・パリのマロンを使ったケーキでもう1つのおすすめは、こちらのオマージュ。
マロン入りのビスキュイで洋梨のコンポート、マロングラッセ入りのマロンクリームを挟み、マロンのパウダー入りのサブレをあしらったケーキです。
マロンのほっくり感と洋梨のシャキシャキ感が合わさり、秋のハーモニーを奏でます。
オマージュは季節限定のケーキなので、一年のうちでも売られている期間は僅かです。
ぜひ、見かけたらチェックしてみて下さい。
名称 : ピエール・エルメ・パリ
英名 : PIERRE HERMÉ PARIS
住所 : 東京都渋谷区神宮前5丁目51-8 ラ・ポルト青山 1・2F
マップ: Googleマップ
アクセス : 東京メトロ表参道駅から徒歩3分
電話番号 : 03-5485-7766
定休日 : 不定休
営業時間 : 1F Boutique 11:00~20:00/2F Bar chocolat 12:00~20:00 (L.O.19:30)
予算 : ¥1,000~2000
禁煙・喫煙 : 禁煙
リベルターブルは赤坂にあるパティスリー。
シェフパティシエの森田シェフは、レストランで働かれていた経験を活かし、前衛的なケーキを作られています。
一見、普通のモンブランに見える、リベルターブルのシャルム。
普通のモンブランと大きく違うのは、素材に高級キノコとして知られるポルチーニ茸が使われていることです。
フランス産のマロンクリーム、生クリームを支えるのは、ポルチーニ入りのメレンゲです。
ポルチーニの豊かな香りがふわっと広がり、複雑な香りと味わいが次々と押し寄せます。
料理の世界では定番であるマロンとポルチーニの組み合わせを、スイーツにも用いるとは大胆な発想ですよね。
レストランでの経験と、パティシエとしての確かな技術力があるからこそ、こういった面白いお菓子を作り出すことができるのでしょう。
リベルターブルには和栗を使ったモンブランもあります。こちらのドールというケーキです。
一見こちらも、タルトの土台の上に、和栗のクリームを絞ったシンプルな和栗のモンブランに見えますが、中にはいちじくと赤すぐりのコンフィチュール、黒糖風味の生クリームが入っています。
食べるごとに酸味や甘味、フルーツの香りなどの違う香りが広がり、複雑なアロマが絡み合う大人向けのケーキです。
名称 : リベルターブル
英名 : Libertable
住所 : 東京都港区赤坂2丁目6-24
マップ: Googleマップ
アクセス : 東京メトロ赤坂駅から徒歩1分
電話番号 : 03-3583-1139
定休日 : 不定休
営業時間 : 11:00~21:00
予算 : ¥1,000~2,000
禁煙・喫煙 : 禁煙
上で紹介したモンブランは世間にある様々なモンブランのほんの一部です。
各パティスリーにてパティシエたちが趣向を凝らし、様々なモンブランを作り出しています。
今あるモンブランはもちろんですが、今後出てくる新しいモンブランにも目が離せませんね。
ご紹介したお店以外にも美味しいモンブランを出す店がたくさんあるので、ぜひ天気の良い秋の休日にでも色々なお店を巡ってみて下さい。
公開日 : 2017/11/14