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秋田
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秋田県を代表する郷土料理・きりたんぽ。
炊きたてのご飯を半づき(餅になる前の状態)にし、特産の秋田杉の棒に先端から包むように巻き付けて焼いた食べ物です。
今や秋田県全域に普及していますが、元々は秋田県北部の木こりが山中で食べていた保存食がはじまりだと言われています。
過酷な作業を行うためのエネルギー源として考案され、冷めても気軽に温められるように長い棒に巻きつけたそうです。
そのまま食べるほか、山椒やくるみなどが入った味噌で味付けして食されていました。
きりたんぽの「たんぽ」とは、蒲の穂(短穂)のこと。
形が沼などに生える蒲の穂に似ているから名付けられたと言われていますが、ほかに槍先を覆うための綿布が由来だという説もあります。
本来は「たんぽ餅」という名前で、食べやすいようにたんぽ餅を切ったものを「きりたんぽ」と呼んでいたそうです。
発祥地である鹿角市や大舘市など県北部では、秋の新米収穫期やハレの日に提供される食材でしたが、昭和のはじめ頃には家庭料理として食卓に登場するようになりました。
昭和36年に開催された秋田国体をきっかけに、秋田県を代表する郷土料理として全国的に知られるようになったと言われています。
甘タレ味噌を塗って焼きあげる「みそつけたんぽ」も知られていますが、一番オーソドックスな食べ方は「きりたんぽ鍋」。
特産の比内地鶏のガラから採った出汁に醤油や塩などで味付けし、比内地鶏の肉や長ネギ、セリやマイタケなどを加えて煮込んだ鍋料理です。
鶏肉や野菜の旨味がしっかりと染み込み、きりたんぽのホクホク感がたまらない一品で、全国のたべてみたい鍋料理ランキングで常に上位をキープしています。
JR秋田駅のすぐ近く、絶好のロケーションに恵まれた郷土料理専門居酒屋です。
秋田県内各地にある有名郷土料理のほとんどを楽しむことができますが、こちらで提供するきりたんぽ鍋は絶品!
メインのきりたんぽは地元の銘米・あきたこまちを使用、契約養鶏場から仕入れる特上の比内地鶏を出汁や具材として贅沢に使っています。
地酒「銀鱗」や角館の安藤醤油をベースとしたスープのほか、野菜も地元産の新鮮な食材を使用するなど、地元産にこだわった極上の鍋です。
きりたんぽ鍋は、人数に合わせて小鍋から大鍋と3種類が用意されています。
ランチタイムに提供される「きりたんぽ鍋定食」は、メインのきりたんぽ鍋のほか、あきたこまちの「とろろまま」や名物いぶりがっこなどが付いており特におすすめです。
ウサギやイノシシ肉が味わえる野趣たっぷりの「マタギきりたんぽ鍋」もありますよ。
住所 : 秋田県秋田市中通2-7-6 緑屋ビル1F
マップ : Googleマップ
アクセス : JR奥羽本線・秋田駅より徒歩3分
電話番号 : 018-801-2345
定休日 : 年中無休
営業時間 :
公式サイト : 秋田きりたんぽ屋
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
魚偏に神と書いて鰰(ハタハタ)。
ハタハタは正月前に突如として姿を現す「神の魚」として、昔から秋田で珍重されてきました。
主に日本海側の深海域に生息する白身魚で、淡白で上品な味わいはどんな調理法にも合います。
また「ブリコ」と呼ばれる卵は、親魚が食べた餌や生息する環境によって色が変わるというユニークなもので、独特の粘り気とプチプチとした食感が魅力的です。
秋田沖で獲れるハタハタは身が大きく、卵を抱えている個体が多いことが特徴で、秋田県民の食生活に欠かせない「県魚」に指定されています。
本来は11~12月の冬の時期にしか獲れない冬の味覚でしたが、今では冷凍保存が可能になったため年間を通じて食べることができるようになりました。
鱗がなく小骨も少ないため食べやすく、干物やみりん焼き、なれずしなどで味わうことができます。
そのハタハタに塩を加えて熟成させて作った醤油(魚醤)が「しょっつる(塩魚汁)」。
とても塩辛い味ですが、魚のたんぱく質が分解されたアミノ酸や旨味成分となるグルタミン酸を多く含んだ健康調味料です。
しかし、魚醤特有の臭みがあるため、好き嫌いが分かれるかもしれませんね。
タイのナンプラー、ベトナムのニョクマムとともに「世界三大魚醤」のひとつに数えられています。
「しょっつる鍋」は、しょっつるをベースにハタハタや春菊、白菜、豆腐などの具材を入れて煮込だ鍋料理です。
しょっつるに湯を加え、昆布などで出汁をとれば、とてもマイルドでまろやかな風味となります。
ハタハタや野菜の旨味が溶け込んだ濃厚な味は絶品で、ブリコのプリプリ感もたまりません。
一年を通じて食べられますが、冬の寒い時期に食べるのが一番おいしいです。
秋田中央卸売市場直送の地場産魚介類と郷土料理を味わえるお店です。
店内は古い農家や商家から譲り受けた建材に囲まれ、昔懐かしい古民家の雰囲気たっぷり。
とても居心地の良い環境で食事を楽しむことができます。
特にその日の朝に市場から仕入れる新鮮な魚料理には定評があります。
県魚ハタハタ料理のレパートリーは充実。
刺身から唐揚げ、天ぷらなどいろいろなバリエーションを楽しめます。
また、こちらのお店で提供するしょっつる鍋は、卵(ブリコ)を抱いた高価なハタハタを使用。
具材も製法も伝統に忠実に従って作る本格派です。
一人鍋のコースも用意されているので、気楽に一人で鍋を味わいたい人には嬉しいですね。
さらにしょっつる鍋を注文した人には、秋田の代表民謡「秋田音頭」のサービスもありますよ。
住所 : 秋田県秋田市大町4-2-35
マップ : Googleマップ
アクセス : JR奥羽本線・秋田駅より徒歩20分
電話番号 : 018-865-8888
定休日 : 年中無休
営業時間 : 17:00~24:00
予算 : 4,000〜5,000円
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ ホットペッパーグルメ
公式サイト : 秋田川反漁屋酒場
別名は「きりたんぽ玉」、その名前の通りきりたんぽが球形の団子になったものです。
炊きたてのうるち米を半づきにしてから丸めるというシンプルな造りで、おにぎりと餅の中間点のような食べ物。
きりたんぽの原型と言われていますが、こちらは表面を焼かないといった違いがあります。
全国的な知名度は低いですが、地元では古くから愛されている郷土料理です。
だまっこの名前の由来は、秋田弁で丸めることを意味する「だまける」に指小辞の「こ」が付いたものと言われています。
発祥は八郎潟周辺で、木こりが木の切り株にご飯をのせ、斧でつぶして食べたことが発端のようです。
かつては八郎潟で獲れたワカサギやフナなどの出汁と味噌などを加えてから、煮て食べるのが主流でした。
今ではその年に収穫された新米を使用した「だまこ鍋」が、秋田では欠かせない晩秋の味覚となっています。
だまこ鍋の具材や出汁は、基本的にはきりたんぽ鍋と同じものです。
現在では魚ではなく鳥肉…特産の比内地鶏からとった出汁が主流となっています。
具材はマイタケや長ネギ、鶏肉などを使うことが多いですが、特に仕上げのセリは欠かすことができません。
出汁がたっぷり染み込んだだまっこの、モチモチした食感がたまらない一品です。
秋田駅から徒歩15分程度の「川反すずらん通り」にある郷土料理店です。
昭和52年創業の老舗店で、木の温もりを感じさせる店内は懐かしい昭和のムードがたっぷり。
こちらも懐かしいBGMの演歌を聞きながら、県内の名物料理や美味しい地酒を満喫することができます。
看板料理のひとつである「だまっこ鍋」は、だまっこ餅のなかに海老のすり身が入っているのが特徴。
海老の旨味と比内地鶏の濃厚スープとの相性は抜群です。
具材には3種類のキノコが入っており、特になめこのトロトロ食感がたまりません。
住所 : 秋田県秋田市大町4-2-7
マップ : Googleマップ
アクセス : JR奥羽本線・秋田駅より徒歩15分
電話番号 : 018-864-5202
定休日 : 月曜日
営業時間 : 17:00~23:00
公式サイト : ちゃわん屋
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ ホットペッパーグルメ
「日本三大うどん」のひとつにも数えられ、全国的にも知名度が高い「稲庭うどん」。
うどんと呼ぶよりも素麺に近い形状で、滑らかな食感とのど越しのよさから高い人気を誇る逸品です。
稲庭地区(現在の湯沢市稲庭町)発祥のうどんで、秋田県を代表するご当地グルメとして知られていますが、値段が高いのが難点!
しかし、稲庭うどんについての知識が深まれば、その理由が理解できるはずです。
稲庭うどんの歴史は古く、今からおよそ350年ほど昔の江戸期・寛永5年(1665年)に誕生したといわれています。
当時の稲庭集落に住んでいた佐藤市兵衛という人が、藩主の命令により地元産の小麦粉を使って作ったのがはじまりとか。
その味の良さは当時から評判で、秋田藩御用達の贈答品として全国の大名に贈られていたそうです。
明治を迎えると、さらに宮内庁御用達となり、皇室にも献上されるまでになりました。
しかしながら、製法は門外不出とされたこともあって生産量は少なく、地元の人でもほとんど口にすることができない幻の超高級品だったのです。
そんな稲庭うどんが一般の人に広まり始めたのは昭和になってから。
それまで秘伝とされていた製法が公開されるようになると、製造業者が増えて生産量が増大し、認知度が急速に高まってきました。
今では稲庭地区の製造業者による「稲庭うどん協議会」が発足し、伝統ある製法と本場の味を全国に発信しています。
稲庭うどんの製法は今でも完全な手作業で行われています。
その日の温度や湿度により水分や塩分の配分を微調整しながら練り上げ、全工程3~4日間の気の遠くなるような細かい作業によって完成します。
その栄えあるルーツと製造の手間を考えれば、稲庭うどんが高価な理由が頷けますね。
なお、乾麺での流通が主流ですが、現地ではレアな半生麺も販売されているので、こちらもぜひ味わってみてください。
寛永5年(1665年)に誕生した稲庭うどんは、長い間生みの親である佐藤市兵衛家による門外不出の製法として受け継がれてきました。
当店はその嫡流店として、幕末の万延元年(1860年)に創業しています。
伝統製法を忠実に伝承した本格的な稲庭うどんを堪能できるお店として、現在では国内外に19店舗、秋田県内では10店舗の営業展開をしています。
湯沢市にある総本店は、絶品の稲庭うどんを味わえるだけでなく、工場見学や製造体験までできるという貴重なお店です。
オーソドックスな稲庭うどんだけでなく、タイカレー味などユニークなメニューも満載!
冷たいつけ麺から温麺、それぞれの味比べなど、バラエティに富んだ稲庭うどんをたっぷりと満喫できます。
一番人気は醤油味と胡麻味噌味を両方味わえる「二味天せいろ」。
天ぷらと香の物付きで1,800円(税込)です。
老舗の名店にも関わらず、リーズナブルな価格で楽しめるのも嬉しいですね。
住所 : 秋田県湯沢市稲庭町字稲庭80
マップ : Googleマップ
アクセス
:
湯沢横手道路・湯沢ICより約20分
JR奥羽本線・湯沢駅よりバスで約20分(稲庭中町バス停より1分)
電話番号 : 0183-43-2911
営業時間 : 11:00~17:00
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
公式サイト : 佐藤養助商店
きりたんぽ鍋やだまこ鍋の項でも登場した「比内地鶏」!
「さつま地鶏」「名古屋コーチン」とともに日本三大地鶏に数えられ、また「きりたんぽ」や「稲庭うどん」とともに秋田を代表する郷土グルメとして知られています。
歯ごたえのある濃厚な旨味が特徴で、鍋料理のほか親子丼やしゃぶしゃぶ、チキンステーキなど、どんな料理にしても絶品です。
比内地鶏と紛らわしいのが「比内鶏」。
古くから秋田県北部・比内地方(現大館市)で飼育されている鶏で、学術的にも貴重な存在であることから国の天然記念物に指定されています。
ヤマドリに似た肉質で美味なのですが、上記の制約の上成長が遅く、耐病性の弱さや繁殖力の低さなどの問題を抱えており、これまで食用としても商品化はされてきませんでした。
そこで比内鶏のオスと米国産ロードアイランドレッド種のメスを交配させ、諸問題を解決した品種が「比内地鶏」です。
秋田県では比内地鶏ブランドの認証制度を設け、その厳しい生産管理基準をクリアしたもののみを「比内地鶏」として認めています。
比内地鶏の飼育基準も厳しく、1㎡あたり5羽以下と密にならないこと、また28日齢以降は平飼いや放し飼いで育てなければなりません。
豊富な日光量と澄んだ空気、おいしい水、適度な運動量が抜群に美味しい肉質を生み出しているのです。
なお、比内地方の黒土を中心とした土壌は飼育に最も適しており、同じ種類の鶏でもほかの地方で育ったものとは味が大きく異なると言われています。
比内地鶏の本場・大館市に本拠を構える比内地鶏専門料理店です。
大舘本店のほか、首都圏をはじめ全国に姉妹店を展開しております。
串焼きや唐揚げのほか、絶品の親子丼など、比内地鶏を使った豊富なメニューを楽しむことができます。
希少部位を含む看板メニューの串焼き(焼き鳥)は絶品で、ぜひ食べておきたいものです。
トロトロの溶き卵がたまらない親子丼には、稲庭うどんやきりたんぽ鍋など名物料理とのセットメニューもありますよ。
住所 : 秋田県大館市大町21
マップ : Googleマップ
アクセス : JR花輪線・東大館駅より徒歩10分
電話番号 : 0186-49-7766
定休日 : 水曜日
営業時間 : 11:00~14:00/17:00~22:00(日曜のみ21:00まで)
予算 :
公式サイト : 秋田比内や
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
「いぶりがっこ」の名前でも知られる、秋田名物の漬物です。
元々は秋田県内陸部・雄勝野地方(現湯沢市)に伝わる伝統料理でした。
周囲を山々に囲まれたこの地方は日照時間が短く、さらに積雪が多いため、天日干しで漬物を作ることが難しい環境だったそうです。
そのため、囲炉裏の上に大根を吊るし、囲炉裏火の火と煙で燻製にして食べる方法が受け継がれてきたと言われています。
燻製にした大根を米糠と塩で漬け込めば完成。
香ばしい風味と長期保存が可能な食材として、昭和のはじめ頃には各家庭でも一般的に作られてきました。
ストーブが普及するに従い、家庭で作るいぶり漬は激減しましたが、専用の燻製設備を持つ漬物屋の登場により再評価され、今では秋田を代表する漬物までになりました。
ちなみに、いぶりがっこの「がっこ」とは、秋田方言で漬物のこと。
地元の漬物店「雄勝野きむらや」が商品化する際に命名した商標ですが、今ではごく一般的に食べ物名として広まっています。
昭和38年創業の老舗漬物店で、「いぶりがっこ」の名付け親になってお店です。
伝統的な製法にこだわり、合成着色料や保存料などの添加物を極力使用しない商品を提供しています。
原料となる大根は、契約農家によって栽培される昔ながらの白首地大根を使用、ナラやサクラ、ケヤキなど里山の広葉樹の薪で香ばしく炙ります。
こうして4~5日燻って完成した「いぶりがっこ」は、長い間地元で愛されてきた絶品グルメとなるのです。
住所 : 秋田県湯沢市下院内字常盤町91
マップ : Googleマップ
アクセス : JR奥羽本線・院内駅より徒歩11分
電話番号 : 0183-52-3650
定休日 : 土曜日、日曜日
営業時間 : 9:00〜16:30
公式サイト : 雄勝野きむらや
「かまくら」で知られる秋田県内陸部の街・横手市。
この横手を一躍有名にしたB級ご当地グルメといえば、今や全国区となった「横手やきそば」です。
「B-1グランプリ」の常連であり、優勝1回(2009年)準優勝1回の実績を誇る実力派!
同じB級グルメで町おこしをしている「富士宮やきそば(静岡)」「上州太田やきそば(群馬)」とともに「日本三大やきそば」にも数えられています。
横手やきそばに使用する麺は、太くてまっすぐな角麺(ゆでめん)。
具材はキャベツや豚挽肉と一般的ですが、半熟の目玉焼きと福神漬をトッピングするのが横手流です。
ソースはウスターソースをベースに各お店が独自のオリジナルソースを使用しています。
どちらかといえば通常の焼きそばよりも甘口の味わいが特徴です。
横手やきそばのはじまりは、終戦直後の1950年頃に遡ります。
当時子供たちのおやつとして人気があったお好み焼き屋の店主が、お好み焼き用の鉄板を用いた新たなメニューを模索したことがはじまりとされています。
特別な道具を必要とせず、気軽に作れるメニューとして焼きそばが検討され、地元の製麺業者の協力のもと完成したのが「横手やきそば」の原型です。
その発祥店となったのが現在も営業を続ける「神谷焼そば屋」で、昭和28年(1953年)頃のことだと言われています。
最初は居酒屋のメニューとして販売されていましたが、価格が安くて美味いことが人気となり、子供向けの駄菓子屋などでも販売されることになりました。
最盛期には市内で100店舗近い店が取扱っていたといわれ、子供でも食べられるように紅ショウガから福神漬にトッピングを変更したそうです。
平成になると町おこしの一環として注目されるようになり、地元発のB級ご当地グルメとしての地位を確立するまでになったのです。
現在では横手市内にある31店(令和3年4月現在)の飲食店でその味を楽しむことができます。
その名前の通り、横手やきそばのルーツと言われているお店です。
70年近い歴史がある元祖の味を満喫することができます。
最寄り駅から遠く、決してアクセス良好とはいえない立地ですが、その味を求めて連日多くの来客で賑わっています。
メニュ―は王道のやきそばのみ!
メイン具材が肉とホルモンの2種類あり、それぞれ玉子、野菜、玉子野菜のプラストッピングが用意されています。
量は並~Wまで揃っており、Wサイズは並盛りと比べて麺も具材も2倍というボリューム感。
横手やきそばを心底から楽しみたい人にはおすすめです。
住所 : 秋田県横手市大屋新町中野117-67
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0182-33-5575
定休日 : 月曜日
営業時間 : 11:00~16:30
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
※横手やきそばの関連記事: 秋田の名物グルメ・横手やきそばってなに?横手市内の四天王受賞歴がある人気店も紹介
横手市には「横手やきそば」のほかに、もうひとつのご当地麺類が存在します。
旧十文字町(現横手市)周辺で食されている「十文字ラーメン」で、正式には「十文字中華そば」。
全国的な知名度は低いかもしれませんが、横手やきそばと並び地元では広く愛されているグルメです。
十文字ラーメンの特徴は、醤油ベースの和風スープに、細いちちれ麺を用いるといった昔ながらの中華そばスタイル。
スープは鰹節や煮干しを出汁に使用しており、あっさりとした味わいがあります。
中華麺を作る際に必要とされる「かんすい」を全く使用せず、小麦粉を練り上げて作った麺はモチモチした独特の食感です。
チャーシューやメンマ、長ネギなどの一般的な具材を使うことが多いですが、麩や蒲鉾などユニークなものをトッピングするお店も見られます。
派手さはなく素朴な味わいですが、一度食べたらやみつきになる魅惑のラーメンです。
十文字ラーメンの歴史は古く、今から80年以上昔の昭和10年(1935年)頃の発祥だと言われています。
現在も営業している「マルタマ食堂」がルーツとされ、当時は労働者向けの軽食として重宝されていたようです。
今では上記マルタマ食堂のほか、「三角そばや」「丸竹食堂」が御三家として君臨していますが、ほかにも十文字周辺にある多くの飲食店で提供されています。
昭和25年(1950年)創業の老舗で、十文字ラーメン御三家のひとつでもあります。
平成19年(2007年)に移転リニューアルした本店は、築100年以上もある山形県最上地方の旧地主邸宅を移築したもので、情緒たっぷりの店内で食事を楽しむことができます。
「めざましテレビ」や「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」など多くのテレビ番組でも紹介されている名店です。
熟練した職人が丁寧に手もみして作る自家製麺は、専用の冷蔵庫で1週間ほど低温熟成して提供されます。
コシが強くて食べ応えがあり、かんすいを使用していないためヘルシーで、小麦本来の味と香りを満喫できます。
銀座の高級割烹などでも愛用される「陸奥湾の焼干し」など、厳選食材からとった出汁と秘伝の醤油ダレをブレンドしたスープも絶品です。
透明感のあるスープはあっさりとしていて、最後の一滴まで飲み干したくなります。
住所 : 秋田県横手市十文字町梨木字羽場下63-1
マップ : Googleマップ
アクセス : JR奥羽本線・十文字駅より徒歩20分
電話番号 : 0182-42-1360
定休日 : 不定休(月曜日は午前中のみ)
営業時間 : 11:00~19:00
公式サイト : 名代三角そばや
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
西馬音内と書いて「にしもない」と読みます。
秋田県南部・羽後町にある地名で、同町の中心地でもあります。
日本三大盆踊りに数えられる「西馬音内の盆踊」で有名ですが、こちらには見逃せない絶品ご当地グルメが存在します。
「西馬音内そば」は江戸時代から受け継がれている手打ちそばで、県外から訪れる人にも人気の高いグルメです。
「砂場」系の流れをくむ白いそばは、つなぎに布海苔を使っていることが特徴。
コシが強い麺に、海苔特有の滑らかなのど越しがやみつきになります。
魚介系の深みがあるつゆも絶品で、アツアツの状態より「冷やかけ」の方が定番の食べ方だそうです。
現地では寒い冬の時期でも「冷やかけ」で提供しています。
西馬音内そばのルーツは、江戸時代後期の文政年間(1818年頃)。
大阪の老舗そば屋「砂場」で修業した弥助という人が、故郷の西馬音内で開いた「弥助そばや」がはじまりと言われています。
現在6代目にある「弥助そばや」のほか、同店から分かれた「松屋」など4店舗を含む全7店舗が西馬音内で営業展開しており、それぞれ個性のあるそばを楽しむことができます。
複数の店舗で食べ歩きしてみたいと思ったら、チケット「びゃっこ冷やかけめぐり」を使用するのがおすすめ。
1000円のチケットを購入すれば、小サイズのそばと引き換えできる3枚の半券が付いてきます。
西馬音内で営業している7店舗すべてが対象なので、各お店自慢の味を食べ比べてみましょう。
地元羽後町産のそば粉で手打ちした、香り豊かなシコシコ麺が自慢の名店。
なんといってもそば粉の栽培から製粉・製造まで全て自店で手掛けているそうです。
麺の美味しさだけでなく、鰹節などで丁寧に出汁をとったちょっぴり甘めのつゆもたまりません。
名物のかきあげもぜひ食べておきたい逸品。
春菊やエビ、そばの実などを揚げた、器からはみ出すほどのボリュームたっぷりのかきあげです。
サクサクの食感が抜群で、「かきあげそば」はほとんどの人が注文する人気メニューとなっています。
住所 : 秋田県雄勝郡羽後町西馬音内字中町51
マップ : Googleマップ
アクセス : 羽後交通 西馬音内線・ 仲町バス停より 徒歩1分
電話番号 : 0183-62-1520
定休日 : 火・水曜日
営業時間 : 11:00~(麺がなくなり次第終了)
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
秋田県東部、岩手県と県境を接する仙北市は、秋田観光の見どころがたっぷり!
サクラで有名な小京都・角館や神秘の湖・田沢湖、名湯・乳頭温泉郷など有名な観光スポットに恵まれています。
そんな仙北市・田沢湖に近い神代エリアにおいて、町おこしの一環として平成20年(2008年)に登場したのが「あいがけ神代カレー」です。
まだまだ全国的な知名度は低いですが、全国のB級ご当地グルメを競う「B-1グランプリ」にも登場して認知度を上げています。
どのような料理かというと、昔ながらのカレーと現代風のカレーを同じ皿に盛りつけた「合掛け」のカレーのこと。
「昔ながらのカレー」とは、昭和30年代頃に旧神代村周辺で作られていたカレーで、豚肉や牛肉の代わりに鯖や鮭などの缶詰や魚肉ソーセージを使っていることに特徴があります。
当時普及しはじめたばかりのカレー粉と小麦粉を練り合わせ、具材と地場野菜を醤油ブイヨンで煮込んで作っていました。
本格的なカレールーが普及するに及んで廃れてしまいましたが、「お婆ちゃんカレー」として細々と残っていたものです。
現代風カレーはデミグラスソースで煮込んだ欧風カレー。
具材には玉ねぎや地元産の豚肉・八幡平ポークを使用した本格的な「現代」カレーです。
この二つを合掛けにして、特産である「あきたこまち」にかけ、いぶりがっこや半熟玉子(または温泉玉子)をトッピングしたら完成します。
違った味わいのカレーを食べ比べできるうえ、秋田の特産品を一緒に楽しめるユニークな逸品です。
神代地区および田沢湖周辺にある複数の店舗で味わうことができます。
人気観光スポット・角館にあるホテル「フォルクローロ角館」内のレストランです。
こちらで提供している神代カレーは、魚肉ソーセージとブロッコリーがトッピングされたオリジナルの一品。
2種類のカレーと温泉玉子、いぶりがっことの相性は抜群で、見た目も美しい料理に仕上がっています。
ミニサラダ・味噌汁・いぶりがっこがセットになって提供されます。
住所 : 秋田県仙北市角館町中菅沢14 フォルクローロ角館内
マップ : Googleマップ
アクセス : JR田沢湖線・角館駅より徒歩1分
電話番号 : 0187-53-2070
営業時間 : 7:00~21:00
公式サイト : フォルクローロ角館
日本海に面した県南部の街・由利本荘市は秋田県内で一番面積の広い自治体です。
その大きさは秋田県全体の1/10、神奈川県に換算すると半分になるというから広大ですね。
豪雪地帯でもありますが、夏は温暖な気候に恵まれ、「秋田の南国」とも形容されています。
そんな由利本荘を代表するB級ご当地グルメが「本荘ハムフライ」です。
プレスハムにパン粉を付けて焼きあげたもので、一般的には「ハムカツ」と呼ばれているものと同じです。
かつて由利本荘一帯は養豚業が盛んな地域で、昭和36年にプリマハムの秋田工場が進出したことを契機に、この工場で作られたハムが市内に広く流通することになりました。
やがて安価でオシャレな食べ物として「ハムフライ」が市民の間で定着し、B級ご当地グルメの礎となったのです。
本荘ハムフライを名乗るには、いくつかの条件が存在します。
まず秋田県産の豚肉を100%使用すること、揚げる際にはラードを使うことなどが挙げられています。
ラードを使うことで衣がサクサクの食感になり、美味しさが増すそうです。
また、地元の素材にこだわった「本荘造醤油ソース」をかけることも忘れてはなりません。
懐かしい昭和の味・本荘ハムフライは市内の精肉店や飲食店、観光施設で販売されています。
絶品の本荘ハムフライが楽しめるお店として、地元では超有名な存在です。
JR羽後本荘駅から歩いてすぐの場所に店舗を構えています。
こちらのハムフライは直径10cm程度と大きめで、厚みもあってボリュームたっぷり!
揚げたて衣のサクサクした食感がやみつきになります。
下味がしっかりとしているので、そのままでも美味しく食べられますよ。
住所 : 秋田県由利本荘市花畑町4-45
マップ : Googleマップ
アクセス : JR羽越本線・羽後本荘駅より徒歩3分
電話番号 : 0184-22-1706
定休日 : 日・祝日
営業時間 : 8:00~18:30
秋田県以外では食用に加工流通することがほとんどない「幻」の食材・とんぶり。
さぞ珍しい食べ物なのかと思いきや、実際にはごく普通に栽培されている植物の果実です。
園芸用に流通し、秋には真っ赤な紅葉を楽しめる一年草「コキア」のことで、乾燥した茎が箒の材料となることから「ホウキギ」とも呼ばれています。
その成熟果実を加熱加工したものが「とんぶり」で、プチプチした食感と形状から「畑のキャビア」の異名を持ちます。
とんぶりは直径1~2mm程度の小さな粒状もので、味は無味無臭です。
どちらかといえば味よりも、その食感を楽しむ食べものと言えます。
しかしながら栄養素がないわけではなく、2000年前に書かれた中国の漢方事典にも記載されている伝統的な漢方薬でもあるのです。
漢方薬としては泌尿器系疾患や肝臓の炎症を抑えるために使用され、血糖値上昇の抑制作用もあるため糖尿病にも効果があると言われています。
飢饉に瀕した出羽比内地方の農民が、箒用に栽培していたホウキギの実をなんとか食用に利用できないか考えた末に開発されたことがはじまりです。
とんぶりの名前は、中国(唐)から伝わったブリコ(ハタハタの卵)に似た食べ物=「トウブリコ」が訛ったものという説が有力です。
製造にとても手間と時間がかかるため、昭和50年代位までは、秋田県北部・比内地方のごく一部の地域しか作られていませんでした。
特に小さな実を茹でで薄い皮をむく作業は難しく、長い間JAの担当者すら見たことのない秘密事項だと言われています。
今や秋田県を代表する特産物までに定着しましたが、それでも商品として生産・出荷しているのは大館市の比内地方だけだそうです。
とんぶりは通常ナガイモや大根おろしなどと和え物にして食べることが多いですが、アツアツのご飯にのせ醤油をかけて食べるのもおすすめ。
淡白でクセのない味なので、どんな調味料とも相性は抜群です。
畑のキャビア・とんぶりは秋田でしか生産していない珍味です。
こちらの商品は本場・大館市比内産で、710gと大容量!
瓶詰めなので保存性が抜群な点も嬉しいところです。
和えものや酢の物、ご飯にかけて食べるなど、あらゆる調理法で楽しめます。
価格: 1,600円(税込)
サイズ: 15 × 6.8 × 6.7 cm
容量 : 300g
ジュンサイは水温が安定したきれいな湖沼に植生する、スイレン科の水生植物です。
『古事記』や『日本書記』にも登場するなど古くから知られており、『万葉集』では沼縄(ぬなわ)の名前で歌にも登場しています。
水底に根を張り水面に葉を浮かべる浮葉性で、若芽はゼリー状のヌメリに覆われている特徴があります。
その若芽は食用として利用され、ヌメリの部分が独特の食感と味を持つことから、主に吸い物の具材などで重宝されています。
かつては日本中で見られましたが、水質の変化などで激減してしまい、今では東北地方北部が生産の中心です。
秋田県が最も多く、なかでも旧山本町(現・三種町)での生産量は国内全体の90%を占めています。
休耕田を利用して栽培され、小さな箱舟に乗りながら若芽を摘み取るという地道な手作業によって収穫されます。
ジュンサイの旬は4月下旬から9月上旬くらいまで、特に6~7月が最盛期となります。
淡白な味ですが、低カロリーで食物繊維やポリフェノールを多く含んでいます。
吸い物のほか酢の物や麺類の具、天ぷらなどに利用されますが、地元秋田では鶏肉などと煮込んだ「ジュンサイ鍋」も人気です。
高級食材として扱われることが多いですが、生産地の秋田では気軽の食べられるソウルフードのひとつとなっています。
市場に出回っているジュンサイの8割以上が中国産。
国産品はなかなか手に入りにくい実情があります。
こちらの商品は本場・三種町の森岳地区で収穫されたものです。
ひとつひとつ丁寧に手摘みされた若芽から、特に品質のよいものを厳選しています。
軽く水洗いするだけで、そのまま料理に使用することができます。
生産地: 秋田県三種町(森岳地区)
容量 : 150g
保存方法:
直射日光を避け、冷暗所にて保存
開封後は要冷蔵
価格: 2本入 1,680円(税込)
その名前のと通り、秋田県北部に位置する北秋田市は、県内で2番目に広い面積を有しています。
森吉山系など手つかずの大自然に恵まれ、マタギの里としても知られています。
そんな北秋田で40年以上に渡って親しまれている郷土菓子が「バター餅」です。
地元以外ではほとんど知られていない存在でしたが、テレビ番組で紹介されたことをきっかけに一躍全国的に有名になりました。
バター餅とは、餅にバターや卵黄、砂糖などを練り込んだシンプルなお菓子です。
バターが入っているので日が経っても硬くなりにくく、餅の柔らかい食感が保たれているという特徴があります。
また、栄養価も高いため、かつてはマタギの携行食にも利用されていたそうです。
バターのふんわりとした甘さと餅の柔らかな食感がたまらない絶品で、今では秋田の人気お土産の定番となりました。
バター餅は現在「日本バター餅協会」によって認定を受けた13業者によって製造されてます。
それぞれの店舗のほか、道の駅や物産店などでも購入することができます。
どのお店のバター餅も特色があって美味しいのですが、特におすすめしたいのがこちらの商品です。
食べやすいように三角形になっており、洋菓子を食べているようなふんわりとした食感に特徴があります。
日本全国ご当地おやつランキングで第4位を獲得した実績があり、北秋田市の「推奨認定特産品」の認定も受けている逸品です。
直売店のほか、秋田空港や道の駅などでも購入することができます。
製造者: みうら庵(秋田県北秋田市小又字堂ノ下21-4)
賞味期限 : 5日(冬期は7日)
価格: 6個入り400円(税込)
年配の女性(婆)が、金属製のヘラを使ってアイスクリームを盛り付けることから名付けられたそう。
いわゆるアイスクリームの移動販売のことで、秋田県内の幹線道路沿いやイベント会場にて高確率で出会うことができます。
雪が多い冬場を除いた春~秋にかけて出店されますが、やはり夏期が最も多く「秋田の風物詩」となっています。
ビーチパラソルを設置した簡易店舗で、農婦姿をしたババが接客するスタイルが定番。
注文すると保冷缶からアイスを取り出し、ヘラで器用にコーンに盛り付けてもらえます。
基本的なフレーバーはピンクのいちご味と黄色のバナナ味(業者によってはレモン)ですが、期間限定のフレーバーも登場します。
バラの花を模した「バラ盛り」はババヘラアイスのシンボル!
熟練したババの職人芸です。
気にあるアイスの味ですが、アイスクリームのまろやかさにシャーベットのシャキシャキ感が混ざったような爽快な味。
甘さ控えめで、さっぱりとした口どけが楽しめます。
70年以上の歴史を持つババヘラアイス。
夏に秋田を訪れたら、ぜひ味わっておきたいものですね。
70年以上の歴史がある老舗店で、本社は男鹿市にあります。
「ババヘラアイス」の名前を最初に使った店とも言われ、平成14年(2002年)にはババヘラを登録商標に登録しています。
アイス同様にピンクと黄色がイメージカラー、パラソルもユニフォームもこの2種類に統一されています。
道の駅や地元スーパーでもオリジナル商品も扱っているので、近くに移動販売がない場合はぜひ賞味してみてください。
住所 :
マップ : Googleマップ
電話番号 : 0185-46-2066(本社)
予算 : 200~300円
公式サイト : 進藤冷菓
秋田は日本有数の米どころで、お酒も美味しいところです。
ここでしか味わえない絶品ご当地グルメもたくさん存在します。
秋田を訪れたら、お国自慢の味を満喫してください。
※合わせて読みたい: 秋田の観光名所16選!温泉にグルメに… 秋田旅行の見所盛りだくさん!
最終更新日 : 2024/09/30
公開日 : 2021/08/03