top
>
東アジア・中国・台湾
>
日本
>
栃木
本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
県庁所在地である宇都宮の名物といったら、やっぱり餃子を思い浮かべる人が多いと思います。
一世帯あたりの餃子購入金額は全国トップクラスで、ライバルの静岡・浜松市とは長い間首位の座を競い合っていることでも知られていますね。
宇都宮市内には、餃子専門店や中華料理店など、餃子を提供するお店が200軒以上存在します。
市民には昔から身近な存在であった餃子ですが、平成の時代を迎えると、町おこしの起爆剤として注目されるようになりました。
観光資源が豊富にあるとはいえない宇都宮にあって、現在では年間80万人以上の人が餃子目的で同市を訪れているそうです。
一口に宇都宮餃子といっても明確な定義があるわけではありません。
焼き餃子もあれば水餃子、揚げ餃子など、宇都宮市内で提供されているあらゆる種類の餃子が、一括りに「宇都宮餃子」と呼ばれているわけです。
お店によって様々なスタイルを楽しめる宇都宮餃子ですが、強いて言えば以下のような特徴があります。
まず宇都宮餃子の具材は野菜が中心であるということ。
ライバルの浜松餃子を含む一般的な餃子は、肉の使用量が多くてジューシーなのに対して、キャベツなど野菜をふんだんに使った宇都宮餃子は甘みが強いのが特徴です。
また、通常の餃子は醤油につけて食べることが多いですが、宇都宮では酢や辣油などで食べることが一般的。
野菜がメインのため食べ過ぎても胃もたれすることがなく、とってもヘルシー、しかもリーズナブルな金額で楽しめることも魅力です。
宇都宮餃子のルーツは、戦後まもなくのこと。
満洲に駐屯していた陸軍部隊の兵士が帰国した際、現地で食べた本場中国の餃子製法を宇都宮に持ち込んだことがはじまりとされています。
今では宇都宮市の貴重な観光資源のひとつとして、駅前の餃子像や各種イベントの開催など、市にとって欠かせない存在となりました。
市内の餃子マップなどでおすすめのお店を取り上げているので、参考にしながら食べ比べてみるのも楽しいでしょう。
宇都宮餃子を食べたいけど、どのお店に入ったらいいのかわからない…もしくはせっかくだから食べ比べてみたい…という方も多いはず。
そんな人にぜひおすすめしたいのが、「宇都宮餃子会」が運営する直営店「来らっせ」。
ここでは、宇都宮が誇る人気餃子店5店舗が常設しているだけではなく、日替わりで30店舗以上の自慢の味を満喫できるんです。
常設しているお店は「宇都宮みんみん」「めんめん」「香蘭」「龍門」「さつき」の5店舗。
どのお店も行列必至の人気名店ばかりです。
一度に食べ比べてみたい人には、上記常設店を含む5店の餃子を集めた盛合せセットがおすすめ。
曜日によって変わる日替わりメニューは、この他のお店が提供する絶品餃子を満喫できますよ。
宇都宮餃子のテーマパークなようなお店で、餃子の世界にどっぷり浸れることでしょう。
住所 : 栃木県宇都宮市馬場通り2-3-12 MEGAドン・キホーテ ラパーク宇都宮 B1F
マップ : Googleマップ
アクセス : 東武宇都宮線 ・東武宇都宮駅より徒歩8分
電話番号 : 028-614-5388
定休日 : 年中無休
営業時間 :
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ ホットペッパーグルメ
餃子の街・宇都宮に対して、佐野といえば「ラーメンの街」として知られていますね。
栃木県南西部に位置する佐野市には150店舗以上のラーメン店が点在しており、自慢の味を提供しています。
内陸部にあるため冬は寒くて湿気が少なく、夏は暑くて湿気が多いという気候風土は、美味しい麺作りには最適の環境。
さらに日本名水百選に数えられる「出流原弁天池」の湧水は、ラーメンのスープ作りには抜群の環境と言われています。
そんな佐野らーめんですが、一体どんな特徴があるのでしょうか。
標準的な佐野らーめんは、醤油ベースのあっさりとしたスープが特徴です。
名水の里として知られる佐野は「出流原弁天池」など良質な水に恵まれ、こうした水を使用して作られるスープは、クセがなくまろやかに仕上がると言われています。
最近では定番の醤油味だけでなく、豚骨や塩味などバラエティに富んだスープも登場してきています。
そして最大の特徴となっているのが、青竹で手打ちした「ちぢれ平麺」を使用していること。
うどんを練るように小麦粉を青竹で延ばしながら作る製法は、全体的に不揃いな仕上がりとなりますが、コシが強くて美味しい舌触りの麺になります。
麺のタイプも細麺だったり中太であったりお店によって様々です。
大正時代の頃、佐野にやってきた中国の料理人が、青竹打ちの製法で作る中華麺を伝授したのがルーツとされています。
古来から織物産業が盛んだった佐野において、作業の途中でも気軽に食べられる軽食として市民の生活に溶け込んできました。
今では佐野市のマスコット「さのまる」のデザインに採用されるなど、佐野らーめんの存在は市の観光にも欠かせない存在となっています。
青竹手打ち麺に、透き通った醤油ベースのスープ!
オーソドックスなスタイルの佐野らーめんを味わえる超有名店です。
平日でも行列ができるほどの人気店で、佐野らーめんの代名詞的な存在となっています。
麺は青竹で打つ前から、多くの工程を経て作られおり、反発力を感じるほどのコシの強さと粘りが特徴です。
透き通った醤油ベースのスープは、あっさりとしたなかにパンチのあるコクの深さが感じられます。
具材のチャーシューは豚バラ肉をトロトロジューシーに仕上げた逸品で、とっても柔らかくてやみつきになる味わいがあります。
上品な塩味が楽しめる「塩ラーメン」も絶品です。
住所 : 栃木県佐野市田島町232
マップ : Googleマップ
アクセス : 東武佐野線・田島駅より徒歩1分
電話番号 : 0283-85-9221
定休日 : 火曜日
営業時間 :
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
巻き寿司の具材などで知られる干瓢(かんぴょう)は、ユウガオの果実を乾燥させたもの。
夕方に花が咲くことから名付けられたユウガオは、30cmほどの大きな実がなるヒョウタンの仲間です。
その実は苦みがあって生食には向かないため、干瓢などの加工品として出荷されます。
国内では栃木県南部が主産地で、国内シェアの80%を占める特産品でもあります。
そんな特産のユウガオとコラボしたラーメンが「夕顔ラーメン」で、県南部にある栃木市のご当地グルメとなっています。
麺に粉末にしたユウガオの実を練り込んだもので、柔らかくてツルッとした食感とのど越しのよさが特徴です。
ユウガオは食物繊維が豊富で、カルシウムやカリウム、鉄分の含有量も多いため、健康にも美容にも優れたラーメンと言えます。
スープは醤油味が中心ですが、お店によっても異なります。
栃木市は市内に蔵造りの街並みが保存されており、その和風情緒たっぷりな雰囲気から「小江戸」や「小京都」と称される魅力的な街です。
そんな栃木市内には、夕顔ラーメンを提供するお店が約17店舗存在しています。
レトロな街並みを散策しながら、ユニークなご当地ラーメンを味わってみたいものですね。
蔵の街・栃木の観光エリア内にある老舗食堂です。
町食堂ではありますが、夕顔ラーメンをはじめ栃木市周辺のご当地グルメを楽しむことができます。
特に美味しい夕顔ラーメンが食べられるお店として知られています。
こちらの夕顔ラーメンは、昔ながらの醤油味ベースのスープで、どこか懐かしさが感じられる味付けです。
夕顔ラーメンらしく、トッピングに干瓢が使われているのも魅力的!
のど越し爽やかな麺は絶品で、何度も通いたくなるほどの食感に仕上がっています。
住所 : 栃木県栃木市旭町25-3
マップ : Googleマップ
アクセス : JR両毛線・栃木駅より徒歩13分
電話番号 : 0282-22-3887
定休日 : 火曜日、水曜日
営業時間 : 11:30~14:30/17:00〜19:00
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
栃木は蕎麦も美味しい土地柄で、八溝そばや仙波そばなど、県内各地で特産の美味しい蕎麦を味わうことができます。
「にらそば」は、鹿沼市を中心に佐野市や足利市など主に県南部で食されている郷土料理です。
その実体は、通常のもりそばに茹でたニラをトッピングしただけの、至ってシンプルなもの。
中華料理に使われることが多いニラと蕎麦なんて、あり得ない組み合わせに感じるかもしれませんね。
ところが、一度食べたらやみつきになってしまうほどナイスカップリングなんです。
鹿沼市は生産量が全国でトップ3に数えられるほどのニラの産地です。
また、市内にある永野地区は栃木を代表する「そばの里」。
鹿沼のにらそばは、そんな永野そば(鹿沼そば)を使用し、特産のニラを薬味というより具材として豪快に盛り付けてたご当地そば。
ニラのシャキシャキとした食感と仄かな苦みが口いっぱいに広がり、のど越しのよい永野そばの味を引き立てます。
シーズンを通して楽しめますが、特に春から初夏にかけてのニラは柔らかくて甘みたっぷりなので、ぜひ味わってみたいものですね。
明治42年創業の老舗で、長い間地元の人に愛されている名店です。
地産地消にこだわり、地元鹿沼や栃木県内の食材を中心にした絶品そば料理を提供しています。
そばは鹿沼産の蕎麦粉など厳選されたものを使用し、毎日提供する量のみを手打ちで作っているため、挽き立て・茹でたての新鮮そばを満喫できます。
人気のにらそばは、鹿沼産の蕎麦粉を使った二八蕎麦で、甘みと風味、のど越しが抜群です。
麺だけでなく、芳醇な香りと味が自慢の自家製のそばつゆも絶品!
鹿沼特産のニラは甘みがたっぷりで、シャキシャキした食感がやみつきになります。
海老や野菜の天ぷらが付いた「天ぷら付にらそば」もおすすめです。
住所 : 栃木県鹿沼市天神町1855
マップ : Googleマップ
アクセス : 東武日光線・新鹿沼駅より徒歩15分
電話番号 : 0289-62-0563
定休日 : 日曜日
営業時間 : 11:00~15:00/17:00~21:00
公式サイト : 佐野屋そば店
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
現在は佐野市の一部になっている、旧葛生町に古くから伝わる郷土料理です。
小麦粉を延ばして作ることは通常のうどんの製法と同じですが、仕上がりの形が全く違います。
細長いうどんを小さく切って折り畳み、ワンタンのようなスタイルにしてしまうんです。
この形が「耳」にそっくりなので、「耳うどん」と呼ばれています。
うどんというよりも、全体的に「すいとん」に近い食感です。
具材は五目うどんに似ており、椎茸や蒲鉾、鳴門巻やホウレンソウなどを使用、味付けは関東風の濃い醤油味が中心。
「耳」は弾力のあるモチモチした食感があり、ほんのりと甘い小麦の香りが口いっぱいに広がります。
元々は正月に食べる、縁起物の料理として伝わってきました。
耳うどんの「耳」は悪い神様の耳を表現しており、その耳を食べてしまえば家中の悪い話を聞かれる心配がないから、一年中悪いことが起きないと言われています。
こうした魔除けの意味の他に、耳を食べてしまえば人の悪口を聞かなくて済むために、隣近所との人間関係が円満になるという言い伝えもあります。
今では佐野のご当地グルメとして年間を通じて食べることができますが、提供するお店によっては正月の雰囲気を残すため、具材に伊達巻などを加えることもあるそうです。
佐野厄除大師(惣宗寺)近くにある、明治40年創業の老舗そば店です。
耳うどん専門店として、提供する耳うどんのメニューはとっても豊富。
厄除の料理として、大師参拝客にも広く愛されています。
提供している耳うどんは全部で7種類!
定番の耳うどんは、伊達巻やカニカマ、鳴門巻が入った華やかな一品です。
けんちん汁風に仕上げた「田舎風」やみそ味の「煮込み」、もつ煮入りの「もつ煮込」も人気。
餅とチーズが入った変わりダネの「カレー煮込み」もおすすめです。
住所 : 栃木県佐野市相生町2819
マップ : Googleマップ
アクセス : JR両毛線・佐野駅より徒歩7分
電話番号 : 0283-22-0396
定休日 : 木曜日
営業時間 : 11:00~18:00(L.O.)
公式サイト : 野村屋本店
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
県北部・那須に位置する塩原温泉郷は、栃木を代表する人気観光地。
この塩原の地に伝わる、知る人ぞ知る名物ご当地グルメが「スープ入り焼きそば」です。
見た目はラーメンですが、丼ぶりに入っている麺はソース焼きそばという不思議な食べ物。
平成B級グルメの一種と思われがちですが、そのルーツは遥かに古く、60年以上も昔に遡ります。
ベースとなるのは、キャベツな豚肉などの具材を加えた、ウスターソース仕上げのソース焼きそば。
このソース焼きそばを丼ぶりに入れ、鶏ガラ等でダシをとった醤油味のスープを加えれば出来上がりです。
食べ進めていくうちに醤油スープとソースが融合し、未知なる独特の風味に変貌します。
最初は抵抗を感じるかもしれませんが、一度食べたらクセになることでしょう。
この焼きそばが誕生したのは、昭和30年頃と言われています。
発祥店は、塩釜温泉近くの「釜彦」と古町温泉そばの「こばや食堂」が元祖を主張しています。
両店とも味付けに違いがあり真相は定かではありませんが、この時期に同時に発生したことは確かなようです。
元祖2店舗を含めて提供店が多いとはいえない現状にありますが、その斬新さから塩原の名物グルメとしてメディアでしばしば紹介されています。
スープ入り焼きそば発祥店のひとつといわれる老舗食堂です。
塩原温泉郷の塩釜温泉にあり、週末ともなると行列必至となる人気店でもあります。
スープ入り焼きそばが誕生したきっかけは、出前の際に焼きそばとラーメンのスープを一緒に運べば汁がこぼれにくくなるという発想からだったとか。
以降3年の歳月をかけて開発を重ね、昭和30年(1955年)から提供を続けています。
スープ焼きそばに合うように特別に作った、こだわりの細ちぢれ麺を使用し、スープによく絡む絶妙な味わいとなっています。
具材は高原キャベツと鶏肉を使い、スープは鶏がらと野菜を長時間煮込み、秘伝のスパイスを加えた旨味のあるスパイシーな味付けです。
テレビ番組で何度も紹介されている絶品の味を、ぜひ味わってみてください。
住所 : 栃木県那須塩原市塩原2611
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0287-32-2560
定休日 : 不定休
営業時間 : 11:00~14:00
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
日光東照宮や華厳の滝、中禅寺湖など観光スポットが集中している日光は、栃木県随一の観光都市。
ユネスコ世界遺産にも指定され、日本国内だけでなく世界中から観光客が訪問しています。
そんな日光を代表するグルメが「日光ゆば」で、観光の際にはぜひ味わっておきたいものです。
「ゆば」とは大豆の加工品のひとつで、豆乳を加熱したときにできる薄い膜を引きあげたものです。
仏教との関係が深い精進料理のひとつで、平安時代の初期、天台宗の祖・最澄が仏典と一緒に中国から持ち帰ったのがはじまりとされています。
京都をはじめ、奈良や身延(山梨)などの由緒ある寺院の門前町で名物となっていますが、日光も例外なく全国的に有名な産地として知られています。
京都、奈良や身延では「湯葉」と表記するのに対し、日光では「湯波」と表記します。
また、京都などでは一枚仕上げなのに対して、日光では二枚仕上げの厚めになっていることも特徴です。
ゆばはその見かけによらず、栄養価がとても高い食べ物です。
タンパク質やカリウム、鉄分などを豊富に含むうえ、低カロリーで健康面だけでなく美容にも抜群!
肉厚でボリューミーな日光ゆばは、京都などのゆばと比べても食べ応えも栄養価も高いと言えます。
日光では吸い物の具や刺身をはじめ、揚げ物や巻物など、色々な調理法で本格ゆばの味を楽しむことができます。
高級料理にも数えられる日光ゆばを、本格的な懐石スタイルで味わおうとすれば、かなりの出費を覚悟しなければなりません。
せっかくならもっと気軽に、日光名物のゆばを楽しみたいものですね。
こちらの「さんフィールド」は、日光市役所・日光総合支所前にある和風喫茶のお店。
質の高いゆばを驚くほどリーズナブルな価格で楽しむことができます。
一番人気の「ゆば御膳」は、高品質な日光ゆばを使った一品料理のオンパレード!
ゆばの煮物やあんかけ、佃煮や吸い物、デザートなど、まさにゆば料理のフルコースを満喫することができます。
単品で注文できるゆばの刺身も、トロトロの食感がたまらない絶品に仕上がっており、こちらもおすすめです。
住所 : 栃木県日光市下鉢石町818
マップ : Googleマップ
アクセス : 東武日光駅より徒歩14分
電話番号 : 0288-53-4758
定休日 : 木曜日
営業時間 : 11:00~17:00
予算 : 1,000〜1,999円
キャッシュレス決済 : 不可
禁煙・喫煙 : 禁煙
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ ホットペッパーグルメ
じゃがいものフライを串に刺しただけのシンプルな食べ物ですが、意外にも全国的に見かけることが少ないかもしれませんね。
佐野市を中心とした両毛地域(ほかに足利市、群馬県桐生市・館林市など)で広く食されており、郷土の味として深く愛されている「おやつ」です。
特に佐野市内には、いもフライの専門店が50軒以上と多く、同市のブランドキャラ「さのまる」が、刀代わりに腰に差しているほどの人気ぶり。
じゃがいもの揚げ物と言えばフライドポテトが思い浮かびますが、全く違う代物です。
いもフライは、ふかしたじゃがいもを一口大に切り、小麦粉やパン粉をまぶしてから油で揚げて作ります。
モッチリとしたじゃがいもの食感も素晴らしいのですが、味付けするソースも美味しさの秘訣!
佐野市を含めた両毛地域では、地元の企業がいもフライに合う特製ソースを作っており、そのソースがいもフライとの相性抜群なんです。
佐野市のミツハソースやマドロスソース、足利市の月星ソースなどがよく使われています。
両毛地域は元々じゃがいもの栽培が盛んだった地域で、じゃがいもは住民の食生活において深く浸透していました。
また、この地域は昔から織物産業が盛んだったことも、いもフライ誕生の要因にもなっています。
佐野市の絹織物工場で働く女工さん向けに、行商人がリヤカーを引きながら安価ないもフライを売り歩いていたものが、やがて地域全体に広まったそうです。
一串50~100円程度と今でも安価な「いもフライ」は、専門店だけでなく街の惣菜屋や駄菓子屋、イベント会場などでも気軽に味わうことができます。
いもフライの美味しいお店として、筆頭に名前が挙がる名店。
最寄り駅からは少し離れていますが、駐車場完備なので車を使っての訪問はアクセス良好です。
テイクアウト専門店で、いもフライのほか焼きいもやウインナーフライも扱っています。
こちらのいもフライは、注文を受けてから焼き上がるスタイルなので、いつでもアツアツの揚げたてが食べられるのが嬉しいところ。
素材のじゃがいもは収穫後に氷温熟成しているということなので、甘みもたっぷりです。
ソースはやや辛口のマドロスソースを使用しており、いもの甘さとスパイシーなソースは絶妙な味わいを醸し出しています。
住所 : 栃木県佐野市大橋町1136-7
マップ : Googleマップ
アクセス : JR両毛線・佐野駅より徒歩18分
電話番号 : 0283-21-0320
定休日 : 火曜日、水曜日
営業時間 : 11:00~18:00
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
佐野市においては、佐野ラーメン、いもフライに次ぐ第3のご当地グルメとなった「黒から揚げ」!
平成29年(2019年)に誕生したばかりの新しい食べ物です。
今や全国のコンビニエンスストア「ミニストップ」で販売されているので、ご存じの方も多いと思います。
その名前の通り、通常のから揚げと比べて真っ黒な色をしているのが特徴です。
その黒い正体はソース。
「いもフライ」の項でも触れたように、佐野市を含む北関東・両毛市域ではソースの味覚文化が発展してきました。
そのため、家庭料理としてのから揚げも、ソースに漬け込んだ鶏肉で作って作っていたという経緯があったんです。
こうした背景をベースに市民団体「パパプロe佐野奉行所」が、町おこしの一環として開発したのが「佐野黒から揚げ」のはじまりです。
「いもフライ」と同じく地元特産のマドロスソースやミツハソースを使っており、さらに黒コショウや唐辛子を混ぜ込んでスパイシーな味付けに仕上げています。
現在、佐野市内にある27の店舗で提供しています。
基本レシピを参考に、各お店が独自の味を開発してよいことになっていますので、ラーメン店や居酒屋など様々なジャンルのお店で、違った味わいの黒から揚げを楽しむことができます。
お気に入りの味を求めて、色々と食べ比べてみるのも楽しいでしょう。
から揚げが名物として知られる佐野の人気居酒屋・「なるねこ」が立ち上げたから揚げ専門店です。
佐野厄除大師の近くに店舗を構えているため、観光や参拝途中でのアクセスも良好なのが嬉しいところ。
テイクアウトのほか、イートインスペースもあるため店内での飲食にも対応しています。
取扱っているから揚げは、黒・金の2種類。
黒はソース味の「黒から揚げ」、金は生姜・ニンニクを漬け込んだ醤油味となっています。
国産鶏モモ肉を秘伝のソースだれに漬け込み、シナモンや胡椒でスパイシーな味付けに仕上げた「黒から揚げ」は、一度食べたらクセになる美味しさです。
から揚げ単品のほか、から揚げ入りの弁当も販売しています。
住所 : 栃木県佐野市金井上町2265-6
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0283-88-9208
定休日 : 火曜日、水曜日
営業時間 : 9:00~15:00
公式サイト : なるねこ
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
「益子焼」で知られる焼き物の街・益子。
そんな益子において、最近ご当地グルメとして注目を浴びているのが「ビルマ汁」です。
由緒ある神社・仏閣も多く、日本らしい農村の佇まいを残すこの町と、東南アジアのビルマ(ミャンマー)ってどんな関係があるの?と思われるかもしれません。
実は太平洋戦争の勃発が、今まで縁がなかった両者を結び付けているんです。
ビルマ汁とは、トマトやナス、インゲンなど夏野菜とジャガイモ、人参などをぶつ切りにして和風だしで煮込み、カレー粉と唐辛子を加えてスパイシーに仕上げた汁物のことです。
見かけは激辛のエスニック風ですが、意外とマイルドな辛口味でスタミナも抜群、特に暑い夏の時期に恋しくなります。
野菜などの具材は地元産を使っており、地域密着型の和風「外国料理」と言えます。
ビルマ汁が益子の地に上陸したのは戦後まもなくの頃。
太平洋戦争のビルマ戦線に出征していた呉服店「もおかや」の主人・飯塚潤一さんが、現地で食べたスープの美味しさが忘れられず、帰国後に日本で入手できる食材を使って再現したのがはじまりです。
現地ではコイやナマズなどの淡水魚を具材として使うそうですが、当時の日本では入手困難だったため豚肉で代用することにしたそうです。
飯塚家における夏の家庭料理として引き継がれてきましたが、やがて口コミで広がり、今では益子町の名物料理として町内15店舗の飲食店で楽しむことができます。
水はけの良い土地柄に恵まれた益子は、美味しいそばの産地としても知られています。
そんな益子産のそば粉をふんだんに使った、贅沢な手打ち十割そばを楽しめるお店です。
「アド街ック天国」をはじめ、多くのテレビ番組や雑誌で紹介されている人気名店でもあります。
夏期(7~8月)で、特製ビルマ汁を提供しています。
トマト、ナスをはじめ夏野菜がゴロゴロ入ったビルマ汁はボリューム満点、後を引くスパイシーな辛さで、やみつきになる味わいです。
単品のほか、「ビルマ汁うどん」も用意されています。
住所 : 栃木県芳賀郡益子町益子3508-2
マップ : Googleマップ
アクセス : 真岡鐵道・益子駅より徒歩20分
電話番号 : 0285-70-1068
定休日 : 木曜日
営業時間 : 11:00~15:00/17:00~20:00
公式サイト : 炉庵
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
スイーツのようでスイーツでもない、クレープのようでクレープでもない…
そんな不思議な食べ物が那須塩原にあります。
塩原温泉郷名物「とて焼き」は、外見こそそっくりですが、中身はケーキだったり焼きそばだったり、巻き寿司だったりバラエティ豊富。
他の地域では見かけることがないユニークなご当地グルメです。
とて焼きの「とて」とは、明治時代の中頃まで塩原温泉郷の交通手段として使われていた「とて馬車」のこと。
今でも観光用として温泉郷内で見ることができます。
そのトテ馬車に使われていたラッパ型のクラクションを模して作った食べ物が「とて焼き」です。
一見クレープのように見えますが、生地は那須高原産の牛乳と卵で作られており、ふわふわとしてカステラに近い食感があります。
現在塩原温泉郷にある11店舗で提供していますが、カフェだったり寿司屋だったり、そば屋だったりとジャンルは色々。
ガッツリとランチとして味わったり、スイーツとして楽しんだり、食べ比べてみながら風情ある温泉街を散策してみましょう。
塩原温泉郷内にある老舗の「温泉まんじゅう店」です。
あんこから全て自家製で作るという、こだわりの饅頭はロングセラーとなっています。
こちらのお店でも、オリジナルの特製とて焼きを味わうことができます。
温泉まんじゅう一筋の和菓子店だけあって、提供する味は和風テイスト!
「黒みつきなこ」と「抹茶あずき」の2種類があります。
黒みつきなこは、黒みつの寒天と大豆をトッピングしたキャラメル生クリームに、きなこを加え、仕上げに温泉まんじゅうを乗せたこだわりの逸品。
あんこの甘さとキャラメル生クリームとの相性が抜群で、変化に富んだとっても上品な味わいが楽しめます。
住所 : 栃木県那須塩原市塩原786-8
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0287-32-2301
定休日 : 不定休
営業時間 : 6:30~17:00
公式サイト : 今井屋製菓
栃木の特産品と聞いて、忘れてはならない存在がイチゴですね。
栃木県におけるイチゴの収穫量は全国一で、その地位は半世紀以上に渡り不動の地位を築いています。
特に栃木発のブランド「とちおとめ」は全国シェアNo.1で、知名度も抜群。
他にも新しい品種が次々に開発され、文字通り「いちご王国」です。
栃木の自然環境は、美味しいイチゴの生育に最も適しています。
肥沃な大地に恵まれ、日光や那須を源とする綺麗な水も豊富に存在します。
さらに冬の日照時間が長く、昼夜の寒暖差が大きいことも、甘くて美味しいイチゴを作る要因だとも言われています。
自然環境だけでなく、生産者や農業団体、行政が一丸となって栽培技術の向上に取り組んできたことも忘れてはなりません。
栃木のイチゴといえば、平成8年(1996年)に開発された「とちおとめ」が有名ですが、その先駆けとして昭和60年(1985年)に開発された「女峰」も古くから愛されてきました。
今では大粒で甘い「スカイベリー」や柔らかい食感が魅力の「とちひめ」、果肉は真っ白な変わりダネ「ミルキーベリー」など、いちご王国の名に恥じない美味しいイチゴが続々登場してきています。
栃木県全域で栽培収穫されていますが、どちらかといえば南部地域が多い傾向にあります。
栃木産イチゴは一般的に晩秋から春先まで市場に出回りますが、品種改良が進んだ結果、近年では年間を通じて楽しめるようになってきました。
栃木県内には獲れたてのイチゴを味わえる観光農園がたくさん存在しますが、こちらは栽培品種も多くて、いちご狩りを楽しめる期間が長いことが魅力的!
人気定番の「とちおとめ」はもちろん、大粒の高級品種「スカイベリー」や真っ白な「ミルキーベリー」、開発されたばかりの「とちあいか」など珍しいイチゴもたっぷり満喫できるんです。
イチゴ狩りをできる期間も12月中旬から5月いっぱいと、ほかの農園と比べても長く設定されているのも嬉しいですね。
カフェやレストラン、ケーキ工房も併設されており、美味しい料理とともに自慢のイチゴを楽しむことができます。
ケーキやジャム作りなどイベントも充実しているのも魅力的です。
また、イチゴのシーズン以外にも、サクランボやブドウ、モモなど旬のフルーツ狩りに対応しているので、年間を通じて楽しむことができますよ。
住所 : 栃木県小山市大川島408
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0285-33-1070
定休日 : 無休(臨時休館あり)
営業時間 : 9:00〜18:00
公式サイト : スローライフリゾート いちごの里
「都道府県魅力度ランキング」で下位に低迷している栃木ですが、観光スポットはもちろん、グルメ事情も充実しています。
有名な「宇都宮餃子」や「佐野らーめん」だけでなく、県外ではあまり知られていないグルメにも、やみつき必至の絶品グルメが満載です。
栃木を訪れたら、ぜひ本場の味を満喫してください。
最終更新日 : 2023/04/30
公開日 : 2021/12/17