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そもそも「バー(Bar)」とは、ウイスキーやカクテルなどを提供する欧米風の酒場のこと。
「オーセンティック(Authentic)」とは「本物の」や「正真正銘の」という意味です。
つまり、オーセンティックバーは正統派のバーのことを指します。
お酒の専門知識を持っているバーテンダーがおり、店内は重厚でクラシック調のインテリアで統一されていることが多いです。
BGMや照明も控えめで、落ち着いた雰囲気の中でバーテンダーや友人と静かに会話が楽しめることが特徴です。
オーセンティックバー以外にも、様々なバーのスタイルがあります。
どのスタイルでもお酒を飲みながら会話を楽しめる点や、カウンターやソファ席、テーブル席などがある点は共通しています。
ただし、オーセンティックバーとは違い、専門知識を持つバーテンダーがいない場合も多いです。
また、オーセンティックバーの方が貴重な銘酒が置いてあるため、純粋にお酒を楽しみたい人におすすめ。
特にショットバーとオーセンティックバーは、1ショット単位でお酒を提供することからよく似たスタイルです。
「ショットバー」という名前は、一時期バーではボトルをキープする文化が流行っため区別をつけるために名付けられました。
現在はショットバーとオーセンティックバーの明確な区別はありませんが、「ショットバー」という名前ならよりカジュアルな、「オーセンティックバー」という名前ならより正統派のバーと意識して選ぶと間違いが少ないですよ。
オーセンティックバーではバーテンダーが氷を購入して削るところから始まり、シェイカーを振って本格的なカクテルを作ったり、お酒の味わいを引き出す高級なグラスを使ったりと、とても細かい部分にこだわりがあります。
ある意味バーテンダーの技術力も問われるため料金もそこそこで、行くハードルが高いと感じる人も多いでしょう。
確かに、オーセンティックバーの内装もアンティーク調で扉も重く作られており、外から遮断され、入りにくい雰囲気を醸し出しています。
しかし、決して初心者や一見さんお断りというわけではありません。
後に解説する利用方法や料金を把握してマナーを守れば、本当に美味しいお酒と上質な会話を楽しめる場所。
むしろ最初の一歩を踏み出そうとする初心者を歓迎しているオーセンティックバーも多いです。
初心者ならお店がオープンしてすぐの時間に訪れるのがおすすめ。
他のお客さんが比較的少なく、バーテンダーがマンツーマンで対応してくれるので、周りの目を気にせず質問や会話ができますよ。
オーセンティックバーの仕組みを知っておけば、いざ来店したときに戸惑うことはありません。
ここではシステムやメニュー、そして正統派のバーにふさわしい注文方法を解説します。
オーセンティックバーの基本的なシステムは、一般的なレストランと似ています。
お店にもよりますが基本的に飲み放題はなく、1ショット、つまりグラス1杯ずつ注文します。
まず入店したら案内された席に座りましょう。
おしぼりを受け取り、飲みたいドリンクを注文します。
ここで特徴的なのが、チャーム(お通し)です。
小皿に入ったチョコレートやドライフルーツ、果物など、お酒に合うチャームが出てきますよ。
ドリンクメニューはバーによって様々で、ウイスキーやブランデーといった洋酒はもちろん、カクテル、ワイン、ビール、日本酒、焼酎など、ひと通りのお酒が揃っています。
定番のマティーニやモヒートといったカクテルの他、オリジナルのシグネチャーカクテルを提供しているお店も。
フードメニューを置いているオーセンティックバーもありますが、より正統派に近いバーほど料理は提供していません。
フードがあったとしても軽食程度です。
ドリンクが提供されたら、あとはバーテンダーとおしゃべりするのもよし、1人で静かに飲むのもよし。
バーテンダーからお酒の知識を聞きながら、あるいはカクテルを作っている動作を見ながら飲むお酒は格別です。
オーセンティックバーには、実はメニュー表がないのが基本です。
そのため、いきなり「ご注文は何にしますか?」と聞かれて戸惑う人もいるでしょう。
もちろんバーに行き慣れていない初心者のためにメニュー表を用意しているオーセンティックバーもあるので、「メニュー表をください」と聞いてみるのもあり。
ただ、メニュー表を見ずに注文するのもオーセンティックバーの醍醐味でもあります。
このとき、バーテンダーとの会話が生まれるのです。
注文時に「おすすめはなんですか?」と聞くよりも、自分の好みや今日の気分を伝えてみましょう。
経験豊富なバーテンダーはその人に合うカクテルを考えてくれるので、詳細なほど自分好みのカクテルを出してもらえます。
例えば、次のように訊ねてみてください。
「フルーツを使ったサッパリ系のカクテルはありますか?」
「甘いのが苦手なので飲みやすいお酒はありますか?」
「そこのボトルのお酒はどんな味ですか?」
お酒やカクテルの知識がなくても問題ありません。
気軽にバーテンダーに相談しながら、ぴったりのカクテルを注文してみてください。
オーセンティックバーにはメニュー表がないので、初心者は金額がわからず戸惑うことも。
さらに注意したいのが、カクテルの料金に加え、テーブルチャージ料とサービス料がかかる点です。
おおよその料金相場は次の通りです。
カクテルによって料金が違うのでおおよそにはなりますが、2時間で3杯ほど飲むとすると、6,000円ほどが相場です。
せっかくならと他では飲めないような銘酒やプレミアムなお酒を注文すると、合計で1万円になることも頭の片隅に置いておくと良いでしょう。
料金相場を知っていれば、安心してオーセンティックバーに足を運べますね。
不安なときバーテンダーに予算を伝えて、その予算内でカクテルを作ってもらうこともできます。
伝える相場としては、2〜3杯で5,000円〜1万円くらいを目安にすると良いでしょう。
ある程度カジュアルなバーもあるとしても、バー大人の社交場ですからそれなりのマナーやエチケットがあるもの。
ここでは、オーセンティックバーを利用するときのマナーを解説します。
オーセンティックバーのマナーとは言っても、社会人として常識的な部分も大きいです。
この機会にマナーやエチケットを身に付けるのも、かっこいい大人への一歩として素敵なのではないでしょうか。
明確なドレスコードはありませんが、重厚な雰囲気に合うように、男性は襟付きシャツ、女性はワンピースなどきれいめの服装が向いています。
帽子やコートを着用していたら、脱いでから着席しましょう。
バッグなどの荷物はテーブル上に置かず、イスの背もたれか足元、また荷物入れがあればそこへ置きます。
一方で、カジュアルな服装でもOKのバーも増えてきています。
服装に迷ったときはインスタグラムやグーグルマップなどでそのお店を調べ、写真やコメントなどから雰囲気を掴むのがおすすめ。
どうしてもわからない場合は、スマートカジュアルな服装なら間違いありません。
目の前に今飲んでいるお酒のボトルを置いてくれることがありますが、勝手に触ったり、写真を撮ったり、また匂いを嗅いで良いわけではありません。
ボトルのラベルをよく見たい場合などは、バーテンダーに許可をもらってから触るようにしましょう。
また、居酒屋では乾杯の際にグラスを当てるシーンがありますが、オーセンティックバーではNGな場合もあります。
お酒の味や香りをより引き出すため、数万円の高価なグラスを使っていることもあるので、割らないように注意が必要です。
乾杯の際はグラスを軽く掲げるだけにして、グラス同士を当てないようにしてください。
オーセンティックバーの店内では静かな音楽をかけて、落ち着いた雰囲気で大人たちが会話をしています。
その中で大声でしゃべったり騒いだりすると目立つことは言うまでもありません。
周りのお客さんの迷惑にもなってしまうため、落ち着いたトーンで会話しましょう。
また、つい楽しくてお酒が進み、酔いすぎることで自分で気付かぬうちに声のボリュームが大きくなることもあります。
オーセンティックバーはガブガブ飲む場所ではなく、お酒の味と会話を楽しむ場所なので、スマートにバーを後にしましょう。
たまたま居合わせたお客さんが、必ずしも会話をしたいとは限りません。
他のお客さんにむやみに話しかけることは控え、様子を見ながら対応しましょう。
バーテンダーが話し相手にはなってくれますが、店内が混んでいるときはなかなか対応できないこともあります。
1人で不安なときは友達を誘って一緒に行くのがおすすめです。
また、他のお客さんと会話をするときの距離感も大切です。
しつこく話しかけたり、プライベートなことを質問したり、ましてや異性のナンパは言語道断。
1人でもバータイムを楽しめるようなメンタリティで臨みましょう。
大人の雰囲気の中で、お酒の味をじっくり楽しめるオーセンティックバー。
システムや料金相場を把握しつつマナーを守れば、実はそこまでハードルの高い場所ではありません。
初心者を歓迎しているオーセンティックバーも増えてきています。
会話が苦手なら無理に話す必要はなく、バーテンダーも空気感を読んで対応してくれますよ。
肩の力を抜いて、オーセンティックバーでしか味わえない雰囲気やお酒を楽しみましょう。
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最終更新日 : 2024/05/16
公開日 : 2024/05/16