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愛媛
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瀬戸内海に浮かぶ島々をはじめ、総延長1701kmにも及ぶ海岸線を持つ愛媛県。
佐多岬半島を境に、瀬戸内海と宇和海に大別されます。
瀬戸内海に面した今治市では鯛の一本釣り漁が盛んで、流れの速い来島海峡で揉まれた身の締まった天然鯛の美味しさは格別。
宇和海は、黒潮が流れ込み、栄養素やミネラルが豊富で、魚にとって恵まれた環境。
複雑な入り江を持つリアス式海岸は養殖場に適しているため、鯛の一大養殖場になっています。
瀬戸内の温暖な気候に恵まれた愛媛県は、柑橘類の栽培に適しており、その種類も収穫量も日本一を誇ります。
瀬戸内海に面した段々畑は、海風をたっぷり浴びたミネラルの多い土に、降り注ぐ太陽という美味しいみかんが育つ条件が備わっています。
みかん、デコポン、伊予柑、清見などが有名ですが、最近では果肉が柔らかくまるでゼリーのような食感の「紅まどんな」も人気。
松山空港には、このようなオブジェがあり、写真スポットになっています。
愛媛県は真鯛の生産量が日本一で、全国の養殖真鯛のシェアを50%強も占めており、県の魚にも指定されています。
天然鯛も有名で、日本最大潮流の1つである今治市沖合の来島海峡では、鯛の一本釣り漁も盛んです。
速い潮の流れにもまれた鯛は身が引き締まっていて旨味たっぷり。
鯛の旬は春です。
5月の産卵に向けて栄養を蓄える3月~4月頃は、脂がのって弾力もあり特に美味しい時期だと言われています。
愛媛では養殖物、天然物それぞれの特徴を活かした鯛料理があり、シンプルな塩焼きや、お刺身、煮つけをはじめ、郷土料理として知られる鯛めしや鯛そうめん、法楽焼きなど、バラエティ豊かな鯛料理を一年を通じて味わうことができます。
「海の幸鯛や」は、繁華街のど真ん中にありながら、落ち着いた雰囲気の中で新鮮な海鮮類を中心に愛媛の味を楽しめるお店。
瀬戸内の海の幸はもちろんのこと、西日本近海からトラックで直接仕入れた旬の魚介を鮮度そのままに提供しています。
店内の生簀で泳いでいた魚を捌く活づくりのお刺身が看板メニューです。
愛媛に来たら鯛を食べたいという方は、「天然鯛刺身・うす造り」1,300円や、「天然鯛あら炊き」1,700円(各税込)がおすすめ。
土鍋で炊いた松山鯛めしや、鯛のお刺身を乗せる宇和島鯛めしもあり、鯛好きにはたまりません。
あじ刺し、サヨリ刺し、あわび、活けイカ、ハギやおこぜなどの地魚も鮮度抜群なので、豊富な地酒と合わせてぜひ味わってみてください。
住所 :愛媛県松山市二番町2-7-5
マップ: Googleマップ
アクセス :伊予鉄大街道駅より徒歩5分
電話番号 :089-934-0770
定休日 :無休
営業時間 :17:00~22:00
予約サイト・口コミ・クーポン : ホットペッパーグルメ
鯛料理の中でも定番的な存在であり、人気が高いのが鯛めしです。
愛媛の鯛めしは、松山市を中心とした中予から東予地方に伝わる「松山鯛めし」と、宇和島市を中心にした南予地方の「宇和島鯛めし」の2種類。
松山鯛めしの歴史は古く、神功皇后の朝鮮出陣の頃には作られていたと伝えられています。
一般的な作り方は、米の上に昆布を敷いて焼いた鯛を乗せ、土鍋で炊き込むもので、油揚げや人参などが具材に使われます。
松山市でも北条地区では鯛以外の具材を一切入れないという、北条鯛めしが好まれています。
ふっくらと炊きあがったご飯には、鯛の旨味がしっかりと浸み込んでいて、プリっとした食感の鯛の身と一緒に食べると至福の味わいです。
松山市内には数多くの鯛めしを提供するお店がありますが、せっかくならば雰囲気が良く、ちょっと珍しいお店で食べてみませんか?
「鯛メシ専門鯛や」の建物は、天保5年に開業したよろず屋さんの母屋を昭和4年に建て替えたもので、建て替えにあたり前年に起きた関東大震災を教訓に外壁に延焼を防ぐ銅板を張っているのが特徴。
当時関東で流行した看板建築のスタイルが、四国の港町に残っているというということで、平成21年に文化庁の有形文化財に指定されています。
メニューは1日30食限定の「鯛メシ膳」2,200円のみで、完全予約制になっています。
お膳の内容は、天然鯛のお刺身、鯛メシ1合、鯛のお吸い物、ひじきの煮物、季節野菜の煮物、地魚の煮つけ、名物じゃこ天、香の物、デザートと盛りだくさん。
お櫃でやってくる鯛めしは、天然鯛の上品な味を味わうべく、薄味に仕上げられています。
食べきれなかった鯛めしは、おにぎりにしてくれるので持ち帰り可能。
天然鯛にこだわった鯛めしをぜひ一度味わってみてください。
住所 :愛媛県松山市三津1-3-21
マップ: Googleマップ
アクセス :伊予鉄道高浜線港山駅を下車三津の渡しを渡り徒歩5分
電話番号 :089-951-1061
定休日 :火曜、水曜(祝日は営業)
営業時間 :11:30~15:00
公式URL : 鯛メシ専門鯛や
南予で鯛めしと言えばタレに漬け込んだ生の鯛の切り身を熱々ご飯の上に乗せて食べるスタイル。
日振島を本拠地にしていた伊予水軍が、船上での酒盛りの〆に食べたのが始まりと言われています。
地元の漁師達に受け継がれ、漁師飯として発展していきました。
新鮮な真鯛の刺身を出汁、醤油、酒などで作ったタレと卵黄と混ぜて熱々のご飯に乗せるという独特の食べ方は、宇和島にしかないと言われています。
現在は地元の郷土料理店を中心に、どんぶり王国宇和島を発足させ、宇和島鯛めしと共に宇和島のPR活動をしています。
創業100年を超す老舗店「丸水」が2016年に道後温泉街にオープンし、旅行者の人気を集めています。
ちょっと珍しいのは、一本釣りした天然真鯛と、養殖真鯛の両方で、鯛めしを提供していること。
生産者が独自の工夫やこだわりを持ち育てた養殖鯛は、天然鯛に勝るとも劣らないと評判が高いです。
人気メニューは「宇和島鯛めし天然真鯛」2,200円 ※数量限定と「宇和島鯛めし養殖真鯛」1,650円(各税込)。
タレの中の生卵を溶きほぐしてなじませて、タレの中に鯛の刺身を全部とお好みの薬味を入れます。
おひつからよそった熱々ご飯に、タレと具材をかけていただきます。
なお、タレはご飯2~3杯分はあるので、お代わり無料なご飯にたっぷりかけていただきましょう。
住所 :愛媛県松山市道後湯之町13-10
マップ: Googleマップ
アクセス :伊予鉄道城南線 道後温泉駅 徒歩3分
電話番号 :050-3476-0689
定休日 :火曜日
営業時間:11:00〜15:00(L.O.14:30)/17:00〜21:00(L.O.20:30)
公式URL : 宇和島鯛めし丸水 道後店
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
松山や宇和島、大州などの南予地方のお祝いの席に欠かせない料理・鯛そうめん。
家族や親戚のお祝い事や赤ちゃんのお食い初めなど、様々なハレのシーンで登場する縁起物です。
丸ごと一匹の真鯛を大皿に乗せて、周りにそうめんと錦糸卵や椎茸などを盛り付けます。
鯛は薄味で煮たり、甘辛く煮つけたりと地方によって味付けは地域によって若干の違いがあり、松山では名物の五色そうめんを使います。
食べる時に身をほぐして、出汁の味が浸みた麺の上に乗せ、お好みでツユをつけていただきます。
宇和島市では、糸こんにゃくを細かく刻み、その上に魚そぼろ、さくらでんぶ、ネギ、錦糸卵など4色の食材をのせる「ふくめん」と鯛そうめんの大皿を2皿並べて置く風習があります。
松山名物五色そうめんとは、白は小麦粉のまま、赤は梅肉、黄色は卵黄、緑は抹茶、茶色はそば粉と全て天然素材で着色しています。
五色そうめんの製造元である森川は、創業1635年の老舗で、「五志喜」は森川の直営店になります。
本来のお祝い皿として鯛そうめんは大きな鯛を使用したもので、10人前くらいありますが、こちらでは天然小鯛を使って1人前の鯛そうめんを提供しています。
「鯛そうめん姿身」1,800円と完全予約制の「大鯛そうめん」11,000円(各税込)の2種類。
人気メニューは、「鯛そうめん姿身ランチ」2,250円(税込)。
鯛そうめん、伊予のみかん寿司、じゃこ天、本日の小鉢、釜揚げちりめんサラダがついた大満足の内容です。
他にもこれまでにご紹介した松山鯛めし、宇和島鯛めしをはじめ、愛媛の郷土料理がずらり。
鯛そうめんは要予約というお店が多い中、五志喜では気軽にランチで楽しめるのでおすすめです。
住所 :愛媛県松山市三番町3-5-4
マップ: Googleマップ
アクセス :伊予鉄道城南線 大街道駅 徒歩6分
電話番号 :050-3476-1491
定休日 :不定休
営業時間 :
【月〜土】11:00~14:00/17:00~22:00
【日・祝】11:00~14:00/17:00~21:00
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ ホットペッパーグルメ
愛媛県南予地方の郷土料理「じゃこ天」は、宇和海で獲れる新鮮な小魚を皮つきのまますり身にして油で揚げた練り製品です。
一般的には、かまぼこに適さないハランボ・ヒイラギ・ムツ・ヒメチ・ゼンゴアジ・タチウオなどを使用します。
愛媛県の2大じゃこ天生産地は宇和島市と八幡浜市。
特に宇和島市ではソウルフードともいえるじゃこ天推しが強く、じゃこ天のテーマソングを作ったり、宇和島じゃこ天カーニバルまで開催しているほど。
もともと宇和島では魚のすり身を揚げた物を天ぷらと呼び、魚の骨や皮も入った物は皮天ぷらと呼んでいました。
その美味しさが注目されるようになり、雑魚で作る事から雑魚天(ざこてん)と名付けられ、それが変化してじゃこ天になったと言います。
ひとくちにじゃこ天といっても、お店によって使う小魚の種類や味付け、厚み、すり身の滑らかさなどは様々で好みが分かれるところです。
揚げたてはふわりとしていますが、時間が経つとハードな食感になるので、お土産にする場合は食べるまでにさっと炙るかオーブントースターで温めるのがおすすめ。
宇和島を訪れたなら、じゃこ天ショップが点在しているので、宇和島蒲鉾共同組合が作成した じゃこ天マップ を参考に食べ歩きをしてみませんか?
野中かまぼこ店のじゃこ天には、風味、弾力ともに最高とされるハランボという魚のみを使用しています。
約8cmという小さなハランボの頭を包丁でおとし、内臓とウロコをとるという作業を1つずつ丁寧に行います。
皮や骨がついたままミンチにしてから、塩、でんぷん、調味料、氷を加えて石臼ですってすり身を作ります。
ここで、機械にかける製品もありますが、人気の「手押し天ぷら」173円(税込)はその名の通り手で一枚ずつ成型。
油で揚げるとふわふわのじゃこ天の完成です。
店舗では、ガラス越しになりますがハランボを捌く作業など、加工場の様子を見学することができます。
平日の午前中ならたいてい揚げたてがあるため狙い目です。
初めて食べるとまるで魚をそのまま食べているかのような濃い旨みと、骨のカケラのじゃりじゃりっとした食感に驚くかもしれません。
ちょっと食感が苦手という方は機械作りになりますが、ハランボ以外の数種類の小魚を混ぜ合わせた「機械製天ぷら(100円)」もあります。
住所 :愛媛県宇和島市堀端町1-53
マップ: Googleマップ
アクセス :JR宇和島駅より徒歩10分
電話番号 :0895-25-7711
定休日 :元旦
営業時間 :7:00~17:45
公式URL : 野中かまぼこ店
じゃこカツは、一見じゃこ天をカツにしたものに見えますが、実は中身が違います。
小魚のすり身ににんじん、ごぼう、玉ねぎなどの野菜を加えてパン粉を付けてからりとあげたもの。
じゃこ天は魚まるごとのような香りと食感に好みが分かれますが、じゃこカツはふんわりとしていて食べやすく老若男女問わず人気です。
サクッと揚がったじゃこカツは、野菜の甘味とじゃこの風味がうまく調和されていて絶妙。
お酒のつまみにも、小腹がすいた時にもぴったりの一品です。
大正5年(1916年)創業の谷本蒲鉾店は、愛媛県八幡浜市に本店を持つ老舗の蒲鉾店です。
松山道後温泉本館の斜め前に、道後店があり、お土産を選ぶ人やじゃこ天やじゃこカツの食べ歩きをする方で賑わっています。
「じゃこカツ」380円(税込)。
谷本蒲鉾店のじゃこカツは、魚のすり身にニンジン、玉ねぎを加えてパン粉を付けて揚げて作ります。
注文をすると、すぐに揚げてくれるので、熱々を頂くことができます。
サクッとした歯ごたえに、じゃこの風味がたっぷりと野菜の甘みもあり、とても食べやすくハマる人続出。
じゃこ天のじゃり感が苦手という方でも、じゃこカツは美味しくて好きという声も多いのだそう。
何もつけなくてもしっかりと下味がついているので、そのまま食べ歩きを楽しみましょう。
住所 :愛媛県松山市道後湯之町20
マップ: Googleマップ
アクセス :道後温泉駅より徒歩5分
電話番号 :089-933-3032
定休日 :不定休
営業時間 :9:00~18:00
公式URL : 谷本蒲鉾店
松山では祝い事や訪問客のおもてなしの料理にバラ寿司を振舞う習慣があり、瀬戸内の食材を散りばめた松山鮓が生まれたと言われています。
特徴は小魚で出汁をとった甘めの合わせ酢で作る鮓飯で、鮓飯には味付けした穴子や季節の野菜が混ぜ込まれています。
その上にお刺身やエビ、酢でしめた鯖、錦糸卵や生姜を盛り付けて完成です。
夏目漱石が松山にある正岡子規の家に立ち寄った際に、松山鮓が振舞われて大変喜んだと伝えられています。
正岡子規にとって松山鮓は母の味であり、故郷の味だった事が松山鮓に関する多くの俳句から伺えます。
「すし丸」は、昭和23年の創業以来、松山を代表する味を楽しめる店として地元の人たちに親しまれています。
松山市大街道に本店を構え、道後温泉本館前のホテルパティオ・ドウゴの1階に支店があります。
「松山鮓・吸い物付き」1155円(税込)。
すし丸の松山鮓は鮓飯にタケノコ、人参、ごぼうを甘めの出汁で炊いて混ぜ込み、少し甘めの錦糸卵が敷かれています。
その上に、穴子、海老、タコ、太刀魚、しめ鯖など瀬戸内を代表する新鮮な地魚が盛り付けられている豪華版。
ランチ(11:00~14:00)の限定メニュー、松山鮓と名物五色そうめんがついた「松山鮓セット」1,540円(税込)が人気。
また、松山鮓と郷土料理がセットになった「松山御膳」2,145円(税込)は、色々と食べてみたいという方におすすめです。
住所 :愛媛県松山市二番町2-3-2
マップ: Googleマップ
アクセス :松山市電(いよてつ)大街道電停より徒歩5分
電話番号 :089-941-0447
定休日 :無休
営業時間 :11:00~14:00/16:30~22:00(L.O.)
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
北海道室蘭市、埼玉県東松山市と並んで、日本3大焼き鳥の街と言われる今治市。
今治市内に70店舗以上の焼き鳥提供店があるというから、今治市民の焼き鳥好きは相当な物だと想像できますね。
今治焼き鳥の1番大きな特徴は、串に刺さないということ。
商人が多く、待つのが嫌い、食べ物は早く提供して欲しいというせっかちな気質に合わせたこの焼き方は約50年前に考案されたのだそう。
熱々の鉄板に乗せられた鶏肉は大きな鉄ゴテで押さえられ、じゅうじゅうという音と芳ばしい香りと共に焼きあがっていきます。
皮焼きからオーダーして、最後はせんざんぎという唐揚げで〆るのが今治流だと言われています。
ちなみに、皮焼きは皮のみのお店もあれば、皮に少し身がついた状態で提供するお店もあり、タレも甘辛、おろし、からしなど様々。
各お店のこだわりが見られる部位なので、ぜひ最初にオーダーしましょう。
今治の焼き鳥については、市民団体「 今治やきとり盛り上げ隊 」のサイトをチェックしてみてください。
名物大将が1人で焼き場を切り盛りする「世渡(せと)」は、何を食べても美味しい焼鳥屋さんとして人気のお店。
店内でのスマホ・PCの利用禁止、新聞・雑誌など読書禁止の文字に一瞬ひるみますが、焼き鳥を食べるならながら食事ではなく、集中して味わって欲しいという大将の気質をあらわしています。
初回は注文票に自分で記入し、追加は口頭でというスタイルは、せっかちな今治の人にピッタリの注文方法。
特筆すべきは今治焼き鳥の王道、「かわ焼き」500円(税込)の美味しさで、絶妙の焼き加減の皮焼きに特製の甘タレが良く合います。
鶏ガラからとった出汁に砂糖を入れて何時間も煮込んで作るタレと鶏肉の相性は抜群で、生キャベツにつけても美味しく食が進みます。
他にも、せせり、ピーマン肉詰め、れんこん、手羽先などついつい食べすぎてしまう程の美味しさです。
住所 :愛媛県今治市黄金町1-5-20
マップ: Googleマップ
アクセス :JR今治駅より徒歩13分
電話番号 :0898-31-1614
定休日 :月曜日、火曜日
営業時間 :17:00~21:30(L.O 20:30)
今治の焼き鳥は、皮に始まりせんざんきで終わると言われます。
せんざんきとは県外の方にとっては聞きなれない言葉なはずですが、下味のついた鶏のから揚げの事を言います。
名前の由来については、鶏肉を小さく切る事から「千斬切」という説や中国料理の唐揚げ「軟炸鶏(エンザーチ)」からきているなど諸説あり。
鶏の胸肉、もも肉、骨付き肉、手羽先など、どの部位を使っても、どんな味付けでもせんざんき。
今治市民にとっては、せんざんき=鶏の唐揚げであり、県外で通じないことに驚く人も多いのだそう。
愛媛県でせんざんきの文字を見かけたら、ぜひオーダーしてみてください。
JR今治駅から徒歩5分、大きな看板が目印の「鳥林」は、地元の人にも観光客にも人気のある焼鳥屋さんです。
注文は自分で注文票に記入しても良し、お店の人が来るのを待っても良しというスタイルで、商売人が多く合理的と言われる今治の人に合っていると言われています。
鳥林の名物メニューは、焼き鳥の〆に頼む人が多い「せんざんき」429円(税込)です。
骨付きのぶつ切り鶏肉には、しっかりと塩コショウの下味がついているので、そのままガブリとかぶりつきましょう。
じゅわっと肉汁が出てくるほどジューシーで、病みつきになる味だと評判です。
もちろん皮焼きも絶品で、皮にあえて少し身を残してあり、親鳥のコリっとした食感も楽しめます。
住所 :愛媛県今治市南大門町1-6-17
マップ: Googleマップ
アクセス :JR今治駅より徒歩4分
電話番号 :0898-32-1262
定休日 :日曜日
営業時間 :17:00~22:00
松山市でうどんと言えば鍋焼きうどん。
お隣香川県の讃岐うどんとは対極ともいえるコシのない柔らかいうどんが、レトロなアルミ鍋に入って提供されます。
鍋焼きうどんは冬の食べ物というイメージがありますが、松山では年中食べられていて、居酒屋さんでも〆メニューとして扱っているほど。
戦後まもなく開業した「アサヒ」と「ことり」が発祥の店と言われています。
ちょっと甘めの出汁に、柔らかいうどん、かまぼこ、玉子焼き、甘辛く煮た牛肉、青ネギなどが入り、どこか懐かしくほっこりする味が印象的です。
松山の鍋焼きうどん発祥の店と言われる「ことり」は、昭和24年創業という老舗の食堂です。
食堂といってもメニューは、鍋焼きうどんといなりずしのみ。
営業開始の10時からどんどんお客さんが入り、午後1時過ぎには売り切れ終了となってしまうほどの人気ぶりです。
「鍋焼きうどん」650円と「いなりずし1皿2個入り」300円。
毎朝3時起きで仕込むという出汁に使うのはイリコと利尻昆布のみ。
秋の一時期に伊予灘で獲れたイリコは頭もワタもそのまま使うので、イリコの味がしっかりしているのが特徴です。
甘辛く煮た国産牛肉から出る甘みが出汁の中にじわっと溶け込んでいき、優しい味わいに。
お店の看板娘は開店当時(1949年)に17歳、14歳、13歳だった三姉妹で、しっかり現役でお店で笑顔を振りまいています。
住所 :愛媛県松山市湊町3-7-2
マップ: Googleマップ
アクセス :伊予鉄道石手川公園駅より徒歩8分
電話番号 :089-921-3003
定休日 :水曜日(臨休あり)
営業時間 :10:00~14:00(売り切れ次第閉店)
四国の西の玄関口、八幡浜市のソウルフードとして昔から市民に親しまれているのが「八幡浜ちゃんぽん」です。
古くから九州、関西などとの海上交易が盛んで、中国から渡ってきた麺料理が独自の進化を遂げたもの。
長崎のちゃんぽんが豚骨ベースで白濁している濃厚スープなのに対し、八幡浜ちゃんぽんは鶏ガラベースで、鰹節、昆布などで作る黄金色。
たっぷりの野菜に豚肉をベースに、八幡浜特産のかまぼこやじゃこ天などや、イカ、エビなどがトッピングされています。
人口約3万5千人の八幡浜市で、ちゃんぽんを提供するお店が約50店。
ちゃんぽんの専門店というわけではなく、食堂、レストラン、居酒屋、カフェ、お寿司屋さんでまでメニューの1つとしてごく自然に提供されているのです。
この八幡浜ちゃんぽんを通じて、八幡浜市を元気にしたいと立ち上がったのが、八幡浜商工会議所青年部の人々。
「 八幡浜ちゃんぽんプロジェクト 」を発足させ、日々PR活動に勤しんでいます。
八幡浜ちゃんぽん発祥の店と言われているのが「丸山ちゃんぽん」です。
創業は昭和23年(1948年)と古く、地元の人にも、八幡浜ちゃんぽんを食べようと遠征してきた人たちにも人気のあるお店です。
ちゃんぽんメニューは「ちゃんぽん」600円と「特製ちゃんぽん」700円の2種類。
鶏ガラ、鰹節、昆布、エビ、野菜などでとるスープはあっさりとまろやかで優しい醤油味です。
せっかくならば具沢山の特製ちゃんぽんを。
豚肉、もやし、キャベツ、にんじんなどの定番具材の上に、ゆで玉子、きくらげ、イカ、エビ、なるとなどがトッピングされています。
住所 :愛媛県八幡浜市八幡浜371-9
マップ: Googleマップ
アクセス :JR八幡浜駅より徒歩10分
電話番号 :0894-22-0984
定休日 :木曜日
営業時間 :11:00~15:00
今は無き中華料理店「五番閣」の賄い飯が原型と言われる焼豚玉子飯。
もともとはご飯に焼き豚の切れ端をのせて煮汁をかけただけのものでした。
この中華料理店の料理人が独立し「百楽天」を開業した時に、懐かしの味に半熟目玉焼きを乗せてメニューに加えたのがはじまり。
今治人の、気が短くて料理は早く提供されないと我慢できないという気質を反映して、今治焼豚玉子飯は注文からあっという間にテーブルに運ばれます。
今治市では「 今治焼豚玉子飯世界普及委員会 」を発足させ、ご当地グルメとしてのPR活動を開始。
努力の甲斐あり、2017年度の西日本B1グランプリ明石大会においてグランプリを受賞した事で全国的に知られるところになりました。
現在では、今治市内の60以上の店舗で提供されるようになり、各店舗焼豚の作り方や味付け、決め手となるタレに工夫を凝らしてオリジナル性のある焼豚玉子飯を作っています。
現在は2代目が腕を振るう百楽天は、前述のとおり今治焼豚玉子飯発祥の店。
お店を訪れる人の半数近くがオーダーするという人気メニューです。
「今治焼豚玉子飯スープ付き」750円には、白身がこんがり、黄身は半熟に仕上げた目玉焼きが2個。
目玉焼きの下には薄めにスライスした焼き豚がぎっしり詰まっています。
味の決め手になるのは、開業以来注ぎ足して作る甘辛の専用タレ。
ピリ辛好きなら特製のピリ辛ソースをお好みでどうぞ。
住所 :愛媛県今治市常盤町4-1-19
マップ: Googleマップ
アクセス :今治駅から徒歩8分
電話番号 :0898-23-7292
定休日 :火曜日
営業時間 :11:00~15:00/17:00~22:00
予約サイト・口コミ・クーポン : ホットペッパーグルメ
愛媛県西条市のご当地グルメ「西条てっぱんナポリタン」。
鉄板の上にナポリタンスパゲッティを提供するスタイルは、全国的にも見られるもので特に珍しくはないのですが、西条市で広まった理由がちょっと面白く、西条市にはおっとりとした性格の人が多いと言われ、ゆっくりと食事を楽しむため、冷めにくい鉄板ナポリタンが人気となったと言います。
今では提供する店がどんどん増え、ご当地グルメとして西条市をあげてのPR活動をしています。
西条てっぱんナポリタンを名乗るためのルールはとてもシンプルで、たまごを具材とすることと、熱々の鉄板で提供することのみ。
お店によって味付けも具材も様々なので、お気に入りの一品を見つけてみてください。
西条市丹原町にある「うしろのしょうめんだーれ」は、家庭的な雰囲気のカフェ&レストラン。
創業は1985年、ちょっとレトロな雰囲気の店内は温かみがあり、テラス席ではペットもOKです。
「西条てっぱんナポリタン(980円)」を食べるのならばランチタイムがおすすめです。
平日は1,480円、土日は1,580円で、サラダバー、スープ、ドリンク付き。
熱々の鉄板に乗ったナポリタンはよく見ると具材で顔が描かれているので、思わずにっこり。
地元の有機栽培のポットレタスや、自家農園の新鮮な野菜たっぷりのサラダバーは、手作りドレッシングも美味しいと評判です。
住所 : 愛媛県西条市丹原町来見777-1
マップ: Googleマップ
アクセス :予讃線壬生川駅より車で20分
電話番号 :0898-73-2207
定休日 :木曜日
営業時間 :9:00~17:00
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
伊予松山城の本丸にお店を構える「城山荘」は、坊ちゃん団子やマドンナ団子とお茶でほっと一息つける人気の甘味処です。
お店の名物となっているのが、「伊予柑ソフトクリーム」450円(税込)です。
爽やかな酸味と甘みのバランスが抜群のソフトクリームに、伊予柑のジュレが添えられているという豪華版。
あちこちで見かける伊予柑ソフトクリームですが、果肉たっぷりのジュレが付いているのはここだけ。
伊予松山城をバックに伊予柑ソフトクリームの写真を撮るのがお約束となっています。
住所 :愛媛県松山市丸之内1 松山城内
マップ: Googleマップ
アクセス :松山城公園内の天守閣入口前広場
電話番号 :089-941-4622
定休日 :無休
営業時間 :9:30~18:00
愛媛県の家庭には、ポンジュースが出てくる蛇口があるというのは有名な都市伝説。
実際にあったら楽しいはず、を実現したのが松山空港にあるスカイショップ修斗です。
1階の空港出入り口のすぐそばにあり、オレンジ一色のショップに目立つ蛇口からみかんジュースの機械があるのですぐ分かります。
みかんジュースは1杯350円で、プラスチックカップを渡されるので自分で蛇口をひねって入れることができます。
中身は不知火、温州みかん、伊予柑のミックスで、これぞみかんジュースという美味しさ。
松山空港に到着したら、まずはぐいっと一杯いかがでしょうか。
他にも、みかんスムージーや伊予柑ソフトクリーム、みかん大福、みかんゼリーなどみかんのスイーツがたくさん販売されています。
昭和27年(1952年)創業の老舗和菓子店「 清光堂 」。
約5年前に販売を開始した「まるごとみかん大福」は、テレビやメディアで紹介されると問合せが殺到し、食べた人からの評判が良くあっという間に大ヒット商品になりました。
美味しさの秘密はやはり美味しいみかんにあり。
まるごとみかん大福に使われるみかんは、宇和海を望む山の斜面で育てられたもので、糖度は12度以上ある小さな3Sサイズ。
外皮はもちろん、中袋の白い筋も袋を破かないように丁寧に手作業で行っています。
優しい甘さの白あんとお餅でみかんをくるんで出来上がり。
見た目も可愛く、味のバランスも抜群で、これぞみかんの里、愛媛のお土産と言える逸品です。
松山土産の代表ともいえるのが「坊ちゃん団子」。
夏目漱石の小説「坊ちゃん」の中で、「大変うまいと云う評判だから、温泉に行った帰りがけに一寸食ってみた」というように登場します。
当時の団子は、白あんと赤あんの2色が3つ串にさしたものでしたが、昭和に入ってから、坊ちゃん団子と呼ばれるようになりました。
現在の坊ちゃん団子は、赤あん、白あん、黄身あんの3色団子。
道後温泉の温泉宿に宿泊すると、お茶うけに登場します。
甘さ控えめで上品な味わいなので、お土産にもおすすめの一品です。
坊ちゃん団子といえば名前があがるのが、昭和29年(1954年)創業の老舗「 うつぼ屋 」です。
本店の他、松山空港、主要駅、百貨店、各地売店など多くの場所で購入する事ができる有名店。
うつぼ屋の坊ちゃん団子は、緑が抹茶、茶色が小豆、黄色は白餡で卵は使用していません。
柚子のさわやかな香りを餡に添え、細めで食べやすい姫タルトも人気商品なので、セットでの購入がおすすめ。
賞味期限は常温で製造日より15日なので、お土産にぴったりです。
一般的にタルトと聞いて思い浮かぶのは、フルーツがたっぷりのったパイのようなお菓子ですが、愛媛では違います。
愛媛でタルトと言えば、柚子が入った餡をカステラ生地でロール状に巻いたお菓子。
その歴史は古く、長崎探題職を兼務していた初代松山藩主、松平定行が長崎に向かい海上警備にあたっていた時にポルトガルの南蛮菓子と出会い、美味しさに感激して製法を松山に持ち帰ったのが始まり。
南蛮菓子はロールケーキにジャムが入った物だったと思われますが、松平定行はジャムの代わりに餡を入れるように考案したと言われています。
愛媛には数多のタルトを作る菓子メーカーがありますが、中でも有名なのは、歴史の古い一六本舗と六時屋でしょう。
他にも坊ちゃん団子で有名なうつぼ屋、栗タルトで知られるハタダ、亀井製菓のいよかんタルトなども有名。
タルトを切った時に中の餡がのの字になっているのが特徴で、各メーカーそれぞれカステラ生地や餡、包装にも特徴を持たせています。
明治16年(1883年)創業の老舗和菓子店「 一六本舗 」。
現在では、愛媛県下に29店舗を構える有名店で、お店の名前がついた「一六タルト」は愛媛銘菓タルトの代名詞のような存在です。
愛媛県産の柚子と白双糖を加えたこしあんは、まろやかでやさしい甘さ。
ふっくらと焼きあがった生地に炊き立てのあんを塗って手作業でくるりと巻き上げます。
熟練者の手によって巻かれたタルトの切り口は、美しいのの字を描いています。
より美味しくなるように一晩寝かせ、食べやすいようにカットして包装。
今では多くのメーカーからカットしたタルトが販売されていますが、考案したのは一六本舗です。
定番の一六タルト柚子以外にも、季節限定で桜やあまおう苺味などがあり見逃せません。
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— 東京グラフィティ (@b_ioye) September 27, 2016
日本一のタオル産地として知られる今治市。
良く水を吸い良く乾くという基本に忠実に、丁寧に作られた今治タオルは洗濯を繰り返してもボリュームが落ちる事無くふわふわ。
タオルとアートを融合した「タオル美術館」は愛媛観光の目玉の一つになっているほどです。
そんな今治タオルと、一六タルトのコラボレーション商品がこちら。
可愛い物が好きという方へのお土産にすれば、喜ばれる事間違いなしですね。
ここ数年、各地のベーカリーで見かけることが多くなった塩パン。
実はこの塩パンは、愛媛県八幡浜市の小さなパン屋さん「Pain Maison(パン・メゾン)」で生まれたのです。
夏の暑い時期になるとパンの売り上げががたっと落ちてしまうことから、夏に売れるパンをと開発したのが塩分補給もできる塩パンでした。
「塩パン」85円。
じわじわと口コミで人気があがり、1日6,000個を売る事もあるというほどの大人気に。
人気が出ても値段は変わらずリーズナブルなのが嬉しいですね。
見た目は普通のバターロールですが、中にはたっぷりのバターが入り、外はカリっと中はもちっとした食感に、表面にかかった甘みのある岩塩がポイントです。
お店の1番人気はもちろん塩パンで、2番人気は塩メロンパン。
伊予郡の松前町に支店を持ち、2018年には東京、本所吾妻橋にも進出して人気を集めています。
住所 :愛媛県八幡浜市北浜1-8-15
マップ: Googleマップ
アクセス :JR予讃線(新谷-宇和島)八幡浜駅 徒歩22分
電話番号 :0894-27-0348
定休日 :火曜日
営業時間 :6:30~19:00
公式URL : パンメゾン
愛媛県のご当地グルメは、新鮮な魚介類をはじめ、今治のやきとりや八幡浜ちゃんぽんに、かんきつ王国ならではのスイーツ類などバラエティ豊かでどれも美味しそうですよね。
筆者のおすすめは宇和島鯛めし!新鮮な鯛のお刺身を使った贅沢な卵かけご飯とも言える逸品です。
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最終更新日 : 2022/10/28
公開日 : 2020/03/23