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島根の出雲そば、長野の戸隠そばとともに「日本三大そば」のひとつに数えられ、全国的な知名度も高い「わんこそば」。
また、盛岡冷麺・盛岡じゃじゃ麺と「盛岡三代麺」と言われていますが、発祥は隣接する花巻市だとする説が有力です。
わんこそばの「わんこ」とはお椀の意味で、小さめのお椀に盛られたそばをひたすらお替わりし続ける、独特の食べ方で知られています。
わんこそば一杯のボリュームは少なく、一般的には10~15杯食べて、やっと通常のそば一杯分の量に換算されるそうです。
そばの脇役である薬味の種類も豊富で、お店によって工夫を凝らした薬味を楽しめるのも、わんこそばの魅力のひとつと言えます。
わんこそばの歴史は古く、今から約400年ほど昔の慶長年間(安土桃山~江戸初期)に遡ると言われています。
盛岡藩初代藩主・南部利直が花巻城で食事を所望した際、城側が豪勢な料理とともに、一口サイズのそばを献上したのがはじまりとか。
利直公はこのそばを殊のほか気に入ったらしく、何度もお替わりしたと伝えられています。
以上が花巻発祥のわんこそばの起源とされていますが、もともと花巻や盛岡などの南部地方では昔から来客にそばを振る舞う風習があり、こちらから発展したとの説も有力です。
調理する釜の大きさなどから、通常のそばを一度に大勢の人に提供するのは難しかったため、少量のそばを小分けして分配し、お替わりしながら食べる文化が生まれたと言われています。
食べ方のスタイルも地域によって違いがあります。
給仕さんが「じゃんじゃん」など掛け声をしながら、リズミカルにそばを投げ入れるスタイルは盛岡流。
発祥地である花巻では、殿さまに献上した「おもてなし」の由来から掛け声はありません。
また、一関周辺でのスタイルは給仕さんが付かず、そば入りのお椀が載せられた大きなお盆から、セルフでお替わりしていく方法となっています。
食べたお椀の枚数による会計ではなく、「食べ放題」コースを採用しているお店が一般的です。
盛岡市民なら誰でも知っている有名店であり、わんこそばといえば「東屋」と言われるほどのお店です。
明治40年創業の老舗で、こちらの本店のほか盛岡市内で3店舗展開しています。
給仕さんが掛け声と同時に投げ入れる、最もわんこそばらしいスタイルで楽しめるお店です。
こちらのわんこそばは「コースメニュー」構成のみとなっており、食べ終わったお椀を卓上に並べておくタイプと、食べ終わったお椀を給仕さんが片付けながら進めるタイプと2種類に分かれます。
前者は自分の食べた量がわかりやすいですが、後者ではお椀の枚数を自分で数えておかなければなりません。
100枚以上食べると、制覇した枚数と自分のネーム入りの特製手形を貰うことができます。
お椀15杯が通常のそば1杯分の換算になるので、100杯だとおよそ7杯分を平らげるボリュームです。
そばだけでなく、脇役の薬味も充実しています。
マグロの刺身やとりそぼろ、なめこおろしや漬物など、ユニークな味付けも楽しめますよ。
住所 : 岩手県盛岡市中ノ橋通1-8-3
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 019-622-2252
定休日 : 12/30~1/1
営業時間 : 11:00~20:00
予算 : 3,000~4,000円
キャッシュレス決済 : カード可(VISA、Master、JCB、Diners、AMEX)
公式サイト : 東屋
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ ホットペッパーグルメ
※わんこそばの関連記事: 岩手の名物わんこそばができるおすすめ店舗6選!わんこそば発祥のお店や盛岡・花巻の有名店も
中国料理にも同じような名前のメニュー・ジャージャー麺(炸醤麺)が存在しますが、実はこちらを「盛岡流」にアレンジしたものです。
しかし、使用している麺のタイプや味付け、食べ方も本場のジャージャー麺とは似て非なるものになっています。
中国・華北地方発祥のジャージャー麺は塩辛い味付けですが、盛岡ではピリ辛が混ざった甘い味付けが特徴。
麺も中華麺ではなく、きしめんのような太めの平麺を使用しています。
この平麺の上に、特製肉みそ、ネギ、キュウリなどをかけ、混ぜ合わせて食べます。
好みで辣油やニンニク、生姜などを加えて食べることも多いようです。
盛岡じゃじゃ麺の楽しみは、麺を食べきった後にも残っています。
追加で生玉子を注文し、皿に残った肉みそとゆで汁を合わせると、特製溶き卵スープに大変身!
これがじゃじゃ麺の締めには欠かせない「鶏蛋湯(チータンタン)で、肉みそと玉子が織りなす旨みたっぷりの味わいが楽しめます。
盛岡じゃじゃ麺の発祥は戦後まもない昭和20年代頃。
現在も営業している中華料理店「白龍」の主人・高階貫勝さんが、かつて移住していた満洲の「炸醤麺」をヒントに考案したのがはじまりとされています。
試行錯誤を繰り返しながら今の味に到達した「盛岡じゃじゃ麺」は、盛岡を代表するグルメとして市内にある多くの飲食店で味わうことができます。
創業60年以上の老舗店で、盛岡じゃじゃ麺発祥のお店として知られています。
ご紹介した通り、当時の主人が満洲仕込みの「炸醤麺」をアレンジして販売したのが、じゃじゃ麺のはじまりです。
じゃじゃ麺といえば真っ先に名前が挙がるほどの超有名店で、日にちや時間帯によってはかなりの行列を覚悟しなければなりません。
こちらの本店のほか、盛岡市内で3店舗営業展開しています。
定番のじゃじゃ麺は3種類のサイズから選択可能です。
プラス50円で卓上の生卵を追加し、鶏蛋湯も楽しむことができます。
シンプルな味付けながらクセになる味わいで、リピーター続出の理由も頷けます。
住所 : 岩手県盛岡市内丸5-15
マップ : Googleマップ
アクセス : JR山田線・上盛岡駅より徒歩15分
電話番号 : 019-624-2247
定休日 : 日曜日
営業時間 : 9:00〜20:45
予算 : ~1,000円
キャッシュレス決済 :
公式サイト : 白龍
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
焼肉屋でお馴染みの冷麺といえば、言うまでもなく朝鮮半島発祥の麺料理。
現在は北朝鮮領となっている平壌や咸興あたりが本場と言われています。
盛岡も冷麺が美味しいところとして知られ、ご当地グルメ「盛岡冷麺」は盛岡三大麺のひとつに数えられますが、「なぜ盛岡で冷麺なの?」と思われるかもしれません。
盛岡と平壌が同じ北緯40度線上に位置するという地理的要因もありますが、こちらは全くの偶然。
盛岡に冷麺文化が根付いた理由については、在日朝鮮人の方々の不屈の努力があったんです。
朝鮮半島北部発祥の冷麺が盛岡に登場したのは、昭和29年頃。
朝鮮半島・咸興出身の楊龍哲さんが、盛岡市内に開店した自身のお店「食道園」にて、故郷である咸興風の冷麺を提供したのがはじまりとされています。
本場朝鮮風の冷麺は当時の日本人には不評だったため、日本人の味覚に合うように麺の製法を代えるなど、試行錯誤した末に誕生したのが盛岡冷麺の原型です。
その味はやがて大評判となり、メディアなどでも宣伝されたことがきっかけで、一躍盛岡の名物グルメとして全国に知られるようになりました。
当初は在日コミュニティの間で猛反発を受けたそうですが、多くの料理店の絶え間ない努力の甲斐もあって、本場の冷麺とも違う盛岡独自のグルメとして認知されることになったのです。
盛岡冷麺と平壌など朝鮮冷麺との違いは、まず麺の製法が挙げられます。
朝鮮冷麺はそば粉を含んでいるため黒っぽい色をしていますが、盛岡冷麺はジャガイモのデンプンを中心に使用しているため白っぽい色が特徴です。
朝鮮冷麺が牛骨を中心に出汁をとっているのに対して、盛岡では牛のほかキジ肉などを使っており、スープの色も赤っぽい色をしています。
トッピングは胡瓜やゆで玉子のほか、すいかやナシ、リンゴなど、季節のフルーツを加えているのも盛岡冷麺ならではです。
朝鮮冷麺と同様にキムチはトッピングに欠かせないアイテムで、キムチの辛さによってグレードが変わってくるため、自分好みの辛さで選びましょう。
「盛岡冷麺」という名前をはじめて使ったお店です。
当店が昭和61年(1986年)に盛岡市で開催された「日本めんサミット」に出店した際、はじめてこの名称を使用しました。
盛岡市内のほか、東京の銀座など東日本に多くの直営・系列店を営業展開している人気店です。
こちらの麺は、厳選した小麦粉とデンプンを独自配合したコシが強い自家製麺で、表面がツルツルでのど越しが良いことが特徴。
国産牛肉と牛骨をベースに鶏がらも加えて作ったスープは、濃厚な旨味が楽しめます。
さらに、動物性脂肪を完全にスープから除去しているので、ヘルシーな点も嬉しいところ。
トッピングは自家製キムチのほか、季節に応じて夏はスイカ、冬はナシと甘みたっぷりのフルーツが加わります。
他にも、生野菜サラダをトッピングした「センナムル冷麺」や、栄養価抜群の「桑の葉冷麺」など、変わり種メニューもおすすめです。
住所 : 岩手県盛岡市稲荷町12-5
マップ : Googleマップ
アクセス : いわて銀河鉄道線・青山駅より徒歩20分
電話番号 : 019-646-0541
定休日 : 年中無休
営業時間 : 11:00~22:00(L.O.21:00)
予算 : [昼] 1,000~2,000円 [夜] 2,000~3,000円
キャッシュレス決済 : カード可(VISA、Master、JCB)
禁煙・喫煙 : 全席禁煙 ※喫煙室あり
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ ホットペッパーグルメ
「サンマーメン」という横浜の名物ラーメンがありますが、こちらには「サンマ」が入っておりません。
ところが、岩手県南部にある大船渡市の名物ラーメン「さんまら~めん」には、正真正銘本当に魚のサンマが使われているんです。
三陸海岸に面した漁師町・大船渡市は、本州一の水揚げ量を誇るサンマの名産地。
その特産であるサンマを、町おこしの一環として利用すべく開発されたのがご当地グルメ「大船渡さんまら~めん」で、平成22年(2010年)に誕生しました。
「大船渡さんまら~めん」を名乗る大前提の条件は、大船渡で水揚げされたサンマを使用すること。
その条件さえ満たせば、サンマ出汁のスープであっても、サンマの加工品であっても何でも構わないのです。
また、提供する飲食店は、店頭に市の観光パンフレットを置いたり、ほかの市内産食材を使用するなど、大船渡市の宣伝に貢献するともに求められます。
最後に、食べる側にとってはこちらが一番嬉しい条件ですが、一律750円で提供すること。
お腹に余裕があれば、食べ歩きしてみたくなる料金設定ですね。
現在「大船渡さんまら~めん」は、市内にある7か所程度の飲食店で楽しむことができます。
意外にさっぱりした味わいが楽しめるサンマスープのお店や、サンマのみりん焼きやつみれ、煮付けなどをトッピングしたお店など、バラエティも豊富です。
「三陸復興国立公園」内に位置する名勝・碁石海岸を望むレストハウスです。
1階がお土産店、2階部分が食堂となっており、200名収容の大食堂では、三陸の海の幸を中心とした絶品グルメを満喫できます。
こちらの名物さんまら~めんは、丼からはみだすほど大きな「サンマのみりん焼き」が1尾のった豪快な一品!
南部鉄器で焼きあげるみりん焼きは脂がたっぷりのジューシーな食感、身もフワフワに仕上がります。
食べ進めるごとにサンマの出汁がスープに溶け込み、コクがある濃厚な旨味を楽しめます。
住所 : 岩手県大船渡市末崎町字大浜221-68
マップ : Googleマップ
アクセス : 三陸自動車道・大船渡碁石海岸ICより約10分
電話番号 : 0192-29-2121
定休日 : 不定休
営業時間 : 9:00〜15:00
予算 : ~1,000円
キャッシュレス決済 : 不可
公式サイト : 碁石海岸レストハウス
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
県中北部の内陸に位置する小さな町・岩手町。
県外の人にはほとんど知られていない町ですが、大自然に囲まれており、農業と畜産が盛んなところ。
特にキャベツやピーマン、ナガイモの生産量は県内第1位、しかもキャベツに至っては東北一を誇ります。
そんな岩手町が豊かな地元産食材を使い、町おこしの一環として開発したのが「いわてまち焼うどん」です。
B級グルメの祭典「B-1グランプリ」にも常連として出場しており、ご存知の方も多いかもしれません。
「いわてまち焼うどん」は、地元産の麺と食材で作る焼うどんのこと。
岩手町の指定業者が作る専用麺は2種類、県産の醤油を練り込んだ「黒」と、県産の塩を練り込んだ「白」があり、どちらを使うのも自由です。
また、町産食材を3種類以上使用しなくてはなりませんが、こちらは野菜でも肉でも構いません。
味付けや調理方法も、季節や食材に合わせて自由となっているので、ソース味や塩味などお店によっても異なってきます。
「B-1グランプリ」などイベントでは共通公式メニュー「キャベ塩焼きうどん」が提供され、特産のキャベツを塩ダレで仕上げた味が好評です。
現在は町内にある8店舗の飲食店のほか、随時実施されるイベントの会場でも味わうことができます。
ベーシックなソース焼きそばから海鮮、パスタ風からホルモンまで各店バラエティーに富んでいるので、お気に入りのスタイルで楽しんでみてください。
「石神の丘美術館」に隣接する道の駅・石神の丘に併設されたレストランです。
大自然に囲まれた爽快な環境のなかで、地元特産の食材を使った絶品グルメを楽しめます。
地元食材をふんだんに使用し、こだわりをもって提供していることを評価され、「いわて地産地消二ツ星レストラン」にも認定されています。
こちらで提供する「キャベ塩焼きうどん」は県産の「宮古の塩」を練り込んだ「白うどん」生めんを採用し、パスタ風にアルデンテに仕上げたもの。
具材には特産のキャベツをメインに、岩手町産の野菜をふんだんに使用した塩ダレ風味の絶品です。
やまと豚のベーコンを加え、トマトソースで仕上げたオリジナルメニュー「ベーコンとキャベツのトマトソース焼きうどん」も人気があります。
住所 : 岩手県岩手郡岩手町大字五日市10-121-20
マップ : Googleマップ
アクセス : いわて銀河鉄道 ・いわて沼宮内駅より徒歩11分
電話番号 : 0195-61-1602
定休日 : 大晦日 元旦
営業時間 : 10:30~18:00
予算 : ~1,000円
キャッシュレス決済 : カード可(VISA、Master、JCB)
公式サイト : 石神の丘
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
三陸海岸を望む県北部に位置する久慈市は、漁業と琥珀の街として知られています。
「海女さん」が現役で活躍している地でもあり、この街を舞台としたNHK連続テレビ小説『あまちゃん』が大ヒットしたことは記憶に新しいですね。
このドラマの中にも登場し、一躍全国的に知られるようになった久慈の郷土料理が存在します。
素朴な汁料理である「まめぶ汁」は、当地の名物グルメとして「おかずかおやつか分からない微妙な食べ物」として紹介されました。
まめぶ汁とは、野菜やキノコ、豆腐などの具材がたっぷり入った醤油味の汁に、白い団子のようなものを加えた汁料理です。
この白い団子状のものが「まめぶ」で、中にはクルミや黒砂糖がたっぷり入っています。
昆布や煮干しなどの海産物からとった塩辛い出し汁と、まめぶの甘さが意外とナイスカップリングで、一度食べたらやみつきになる美味しさです。
元々は沿岸部というより市内内陸部にある旧山形村(現久慈市山形町)で長年親しまれてきた郷土料理がルーツ。
江戸時代の頃に発祥したと伝えられ、冠婚葬祭の行事には欠かせないものでした。
慶事にはまめぶを大きく、凶事には小さくするなどの区別もあったようです。
2010年頃から久慈市全体のご当地グルメとして認知されるようになり、東日本大震災の炊き出しに使用されたことと、「あまちゃん」ブームで知名度を挙げました。
B級グルメの祭典「B-1グランプリ」の常連でもあり、その存在と味は全国区に広まってきています。
「道の駅くじ」内に併設された岩手三陸の郷土料理レストランです。
三陸の海の幸を中心に、地産産の食材を使用したグルメをたっぷりと満喫できます。
グルメ番組や情報誌などメディアでも度々紹介される人気店でもあります。
土鍋に入って提供されるまめぶ汁は、具だくさんで食べ応え充分!
手作りのまめぶは上品な甘さがたまりません。
看板メニューの海鮮丼「漁師なげこみ丼」とセットになった「なげまめセット」もおすすめです。
住所 : 岩手県久慈市中町二丁目5-6 道の駅くじ「やませ土風館」内
マップ : Googleマップ
アクセス : JR八戸線・久慈駅より徒歩8分
電話番号 : 0194-66-9111
定休日 : 年末年始
営業時間 : 11:00~18:00(L.O.) ※10~3月は17:30(L.O.)
予算 : 1,000~2,000円
キャッシュレス決済 : 電子マネー可
公式サイト : 道の駅くじ
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
三陸沿岸には美味しい海鮮丼が楽しめるエリアがたくさん存在しますが、こちら宮古市の海鮮丼は想定外のアイディア!
丼ぶりにのせるべき具材が、何と牛乳瓶に詰まっているんです。
お店では、注文を受けるとその牛乳瓶と丼ぶり飯を提供し、食べる人が具材を自分で丼ぶり飯にかけて食べるという斬新なスタイル。
具材の種類は三陸産の新鮮なメカブやイクラ、タコ、ウニやサーモンなど多種類に及びます。
「見て・盛り付けて・食べる」という、五感を刺激する体験型のご当地丼なんです。
なぜこんなにもユニークなグルメが誕生したのかといえば、岩手沿岸に長年伝わる生活の知恵に由来しています。
この地方では、元々獲れたてのウニを牛乳瓶に詰めて保存するスタイルが日常的に行われてきました。
ウニを滅菌処理した海水と一緒に牛乳瓶に詰めておけば鮮度が保たれ、いつでも獲れたてと変わらない味を味わうことができると言われています。
どうして牛乳瓶なのかというと、昔は牛乳の宅配が一般的に普及しており、持ち運びも便利だったことが理由だそう。
そんな伝統的な保存スタイルを他の具材にも応用し、宮古名物の新しいご当地グルメとして考案されたのが「瓶ドン」です。
肝心な具材が少ないのではと思われるかもしれませんが、いざ丼ぶりにかけてみると意外にボリュームがあることに驚かされます。
自分が食べたいタイミングで盛付できるので、鮮度が落ちる時間が短く、いつでも新鮮な状態で味わえることも魅力的!
何といっても見栄えがよく、話題性もSNS映えも抜群です。
このユニークな瓶ドンは、お土産として販売されているほか、宮古市内10店舗以上の飲食店で楽しむことができます。
宮古駅の目の前というアクセス抜群の立地にある海鮮料理店です。
当日水揚げされた鮮度抜群の海の幸を、一番美味しい調理方法で提供しています。
ボリューム満点の「てんこ盛り海鮮丼」とともに、「瓶ドン」も看板メニューとして人気があります。
こちらで提供する瓶ドン・「RED HOT」は、ホタテや生うに、タコやイクラ、メカブを基本とし、それ以外の具材は季節や仕入状況によって変わります。
何が登場するのかは当日になったのお楽しみですが、期待を裏切らないことは間違いありません。
瓶からはみ出すほど盛られたイクラは迫力満点で、丼ぶりに移すと豪華絶品の海鮮丼に早変わり!
磯の香りたっぷりの三陸の恵みを満喫することができます。
住所 : 岩手県宮古市栄町2-10
マップ : Googleマップ
アクセス : JR山田線・宮古駅より徒歩1分
電話番号 : 0193-62-3244
定休日 : 不定休
営業時間 :
予算 : [昼] 1,000~2,000円 [夜] 3,000~4,000円
キャッシュレス決済 : カード可(AMEX)、電子マネー可
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
岩手県内の限られた地域でしか生産されず、生産量が非常に少ないにも関わらず、日本一の受賞数を誇る最高品質の牛肉ブランドが存在します。
「前沢牛」は奥州市前沢地区でのみ生産されるブランド牛肉で、そのとろけるような霜降り肉は「味の芸術品」と称されるほど。
知名度は決して高いとは言えませんが、農林水産大臣賞等の受賞回数は全国最多の6回を誇る全国屈指の最高銘柄です。
肉質は上品できめ細やかな霜降り肉で、しっかりとした甘みと濃厚な旨味、芳醇な香りに特徴があります。
前沢牛は奥州市前沢地区で1年以上肥育された黒毛和牛で、「岩手ふるさと農協協同組合」を経由して出荷されるブランド牛肉のことです。
ほかにも細かい定義はたくさんありますが、日本食肉格付協会の定める枝肉の格付基準において肉質等級は「4」以上、歩留等級が「A」又は「B」という最高ランクのものが該当します。
この地で和牛肥育が始まったのは昭和40年代と比較的最近のことで、農耕・運搬用に使われていた牛が肉用肥育牛として転向したものです。
当初は「岩手のガリ牛」と酷評された前沢牛ですが、種牛に兵庫牛を、繁殖牛に島根牛を導入するなど品種改良を重ねた結果、素晴らしい肉質を持つ高級ブランド肉に変貌したと言われています。
生産地である奥州市内で、本場の前沢牛をリーズナブルな価格で楽しめるお店です。
世界遺産の平泉や、絶景の景勝地・猊鼻渓からも近く、観光の途中でも気軽に立ち寄ることができます。
お財布にも優しいランチメニュ―が充実しているのも嬉しいところです。
定番のステーキから、しゃぶしゃぶ、すき焼きなど、前沢牛のメニューは充実。
いろいろな調理法を食べ比べてみたい人には、「前沢牛食べくらべ膳」がおすすめです。
お得なランチメニュ―は、ロース肉を使った「前沢牛ステーキ丼 」が3,850円、モモ肉を使った「前沢牛牛なべ定食」が1,870円(各税込)と、良心的な価格設定。
混雑時には売切れになってしまうことがあるので、早めの来店をおすすめします。
住所 : 岩手県奥州市前沢向田1-5
マップ : Googleマップ
アクセス : JR東北本線・前沢駅より徒歩7分
電話番号 : 0197-56-6115
定休日 : 不定休
営業時間 : 11:00~20:00
予算 : 3,000~4,000円
キャッシュレス決済 : カード可(JCB、AMEX、Diners)、電子マネー可
公式サイト : 和風れすとらん 牛の里
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
河童や座敷わらしなどの妖怪が登場する「民話の里」、そして柳田國男の著書『遠野物語』の舞台として知られる遠野市。
この街を代表するグルメが羊肉の焼肉・ジンギスカンです。
ところで、ジンギスカンといえば北海道を代表するご当地グルメとして有名ですよね。
「遠野とジンギスカンにはどんな繋がりがあるの?」と思われるかもしれませんが、実は遠野市民にとって羊肉は身近な存在。
遠野の羊肉文化は90年近い歴史を持っているんです。
遠野では、戦前の1930年代頃から羊肉がジンギスカンとして食されてきました。
この地に羊肉文化を持ち込んだのは「あんべ」という食堂とされ、初代店主が満洲で味わった羊肉の美味しさが忘れられず、帰国後に羊肉料理を提供したのがはじまりです。
馴染みのない羊肉ははじめのうちは不評でしたが、羊肉と相性が良い自家製タレが絶品と評判となり、やがて長い行列ができるほどの人気料理になったそうです。
当時の羊肉は低品質な輸入マトン肉が主流だったのですが、寒冷地である遠野の農家では、昔から羊毛用にヒツジを飼っており、輸入に頼らず新鮮な食材が入手しやすかったことも幸いしました。
遠野ジンギスカンの特徴は、独特の調理器具を使って食べることにあります。
「ジンギスカンバケツ」と呼ばれる穴が開いたバケツに固形燃料を入れ、その上にジンギスカン鍋を置いて肉を焼き上げます。
道路事情が悪かった頃の解決策として考案されたものですが、今では遠野ジンギスカンの代名詞として欠かせない存在となりました。
遠野に羊肉文化を根付かせた、「遠野ジンギスカン」発祥のお店として知られています。
醤油ベースの秘伝特製タレが絶品で、芸能人をはじめ多くの有名人が足繁く通う人気店です。
羊肉は厳選された南オーストラリア産のものを使用。
臭みもなくジューシーな肉質が魅力的です。
ランチタイムの定食メニューは充実しており、老舗有名店でありながらリーズナブルな価格で楽しむことができます。
住所 : 岩手県遠野市早瀬町2-4-12
マップ : Googleマップ
電話番号 : 0198-62-4077
アクセス : JR釜石線・遠野駅より徒歩10分
定休日 : 木曜日
営業時間 : 10:00~19:00
予算 : [昼] 1,000~2,000円 [夜] 3,000~4,000円
キャッシュレス決済 :
公式サイト : ジンギスカンのあんべ
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
岩手県内陸部、秋田県と県境を接する雫石町。
県のシンボルである岩手山や小岩井農場のほか、温泉やスキー場の数も多く観光資源に恵まれた町でもあります。
この町のご当地グルメとして注目を浴びているのが「雫石スープカレー」です。
地元食材を使った特産料理開発に取り組む「しずくいし料理研究会」によって、平成28年に開催された「岩手国体」のおもてなしメニューとして開発されました。
雫石町内にある10店舗以上の飲食店などで楽しむことができます。
雫石町産の農畜産物を具材として使用することが条件ですが、味付けのバリエーションは各お店によっても異なります。
トマトベースやホワイトソースのスープカレーもあれば、だんごや郷土料理ひっつみを加えたもの、またはカレーをかけたパスタも存在します。
一般的には、雫石特産地鶏「南部かしわ」から取ったダシをベースに味付けしているお店が多いようです。
南部かしわの濃厚な味わいは、様々な食材を使ったスープと見事に調和しており、食欲をそそる逸品に仕上がっています。
毎年2月の冬シーズンには「カレーフェア」が開催されるので、各店オリジナルのメニューを食べ比べてみたいものですね。
山ブドウは東北北部に自生している日本古来の野ブドウで、一般的に知られるブドウとは違う仲間です。
健康効果が高い植物で、通常のブドウと比較してもポリフェノールが3倍以上とも言われています。
そんな山ブドウを自家栽培し、料理やスウィーツとして提供しているお店が「野の香」で、小岩井農場から車で5分程度の場所に位置しています。
人気の「こだわり山ぶどうスープカレー」は、12種類のスパイスをブレンドしたスープに野菜フライをたっぷりトッピングした一品です。
セットメニューで3つの小鉢とスープも付いてきます。
ホタテやアカエビ、イカなどがトッピングされた「シーフード山ぶどうスープカレー」や、変わりダネの「きりたんぽスープカレー」もありますよ。
住所 : 岩手県雫石町長山堀切野8-52
マップ : Googleマップ
アクセス : JR田沢湖線・雫石駅より車で約10分
電話番号 : 090-2020-5747
定休日 : 木曜日、金曜日
営業時間 : 11:00~17:00
予算 : ~1,000円
キャッシュレス決済 : カード可、電子マネー可
公式サイト : 山ぶどう農園 カフェ野の香
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
岩手県の沿岸部から中央部に跨る岩泉町は、本州で最も面積が広い「町」であり、その広さは何と東京23区の1.6倍!
日本三大鍾乳洞に数えられる「龍泉洞」がある町としても知られています。
岩泉はかつて炭鉱の街として栄えていましたが、この炭鉱にルーツを持つ鍋料理が「いわいずみ炭鉱ホルモン鍋」です。
今では岩泉の名物ご当地グルメとして、町内20店舗近い飲食店で提供されるほどになりました。
B級ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」にも出場しているので、ご存知の方も多いと思います。
牛モツを使うことが多いホルモン鍋(もつ鍋)ですが、岩泉では豚モツを使用することが多いのが特徴です。
理由として、この地域では使役に欠かせない牛は家族同然の存在であり、昔は牛肉を食べる習慣がなかったからと言われています。
豚モツのほか、鶏肉や豆腐、キャベツなどの野菜が加わり、具だくさんでボリューム満点の鍋料理。
にんにくの効いたスパイシーな醤油ダシに、胡椒を加えて味わいます。
岩泉の小川地区には、平成8年に閉山するまで60年以上に渡って稼働した「小川炭鉱」がありました。
石炭や耐火粘土を採掘する炭鉱として、最盛期の昭和15年頃には、1000人を超える労働者が居住していたと言われています。
当時炭鉱の近くて営業していた食堂「あずまや」が、朝鮮半島出身の労働者が食べていた豚モツを参考に、ホルモン鍋の提供を始めたところ大好評。
炭鉱労働者を中心に連日大盛況でしたが、炭鉱の閉山に「あずまや」の閉店が重なり、その存在は失われてしまったのです。
やがて「炭鉱ホルモン鍋」の味を懐かしむ声が上がり、みごと復活を果たしたのが現在の「いわいずみ炭鉱ホルモン鍋」。
残されたレシピもなかったため、当時の味を思い出しながら試行錯誤を繰り返して、ようやく納得の味に辿りついたそうです。
炭鉱が栄えた小川地区にある名店で、かつての炭鉱ホルモン鍋を再現したその味は、数ある提供店のなかでも一番と絶賛されるほど。
ユニークな店名は、店主の名前が「センイチ」さんだったからだそう。
旧小川炭鉱から5kmほど離れた国道340号線沿いに位置しています。
ニンニクと胡椒が効いた醤油ベースのスープは、やみつきになるピリ辛風味。
具材には豚モツと鶏肉、地元産の豆腐や野菜をたっぷりと使用しています。
コリコリの豚モツとプリプリの鶏肉など、様々な食感の変化も楽しめますよ。
住所 : 岩手県下閉伊郡岩泉町門字町向6-1
マップ : Googleマップ
アクセス : JR岩泉線・岩手大川駅より車で10分
電話番号 : 0194-39-1334
定休日 : 不定休
営業時間 : 8:30~20:00
予算 : ~1,000円
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
広大な面積を誇る岩手には、県下全域に渡ってバラエティに富んだご当地グルメが存在しています。
豊かな三陸の海の幸、特産の美味しい肉料理、心も温まる素朴な伝統料理など、旅の途中できっとお気に入りのグルメに出会えることでしょう。
ぜひ現地を訪れて本場の味に舌鼓を打ってみてください。
最終更新日 : 2023/08/29
公開日 : 2021/12/09