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焼酎は、ウィスキーやブランデーと同じ蒸留酒です。
麹を使って原料を発酵させた後、醪(もろみ)を単式蒸留器を使って蒸留し、3ヶ月から数年かけて熟成させます。
使用する麹には、黒麹菌・白麹菌・黄麹菌があります。
白麹菌はやわらかく優しい味わいに、黒麹菌はしっかりとした深い香味に仕上がるのが特徴。
黄麹菌を使うと吟醸酒のような華やかな香りを醸し出すため、あえて黄麹菌を使う場合もあります。
焼酎は、使用する原料や麹によってその土地の郷土色が強く出るのが魅力。
蒸留酒の中で食事と共に飲む食中酒は焼酎だけなんです。
飲み方も様々で、ストレート、ロック、水割り、炭酸割り、お湯割りがあります。
まず初心者におすすめの飲み方は、水割りと炭酸割りです。
水割りは焼酎の香りが引き立ち、やわらかな味わいを楽しめますよ。
炭酸割りはアルコール感を抑えられるので、お酒が苦手な人にもおすすめ。
それぞれ、焼酎と水の割合によって飲み口に違いが出ます。
焼酎:水=6:4を基本とし、自分が飲みやすい割合を探してみましょう。
ストレートは「生(き)」とも言い、焼酎が本来持つ風味を直に味わうことが可能。
ロックは氷が溶けるごとに味わいに変化が出るため、時間をかけてゆっくり飲みたい人におすすめです。
より強く香りが引き立つお湯割りは、焼酎とお湯、どちらが先でもかまいませんが、注ぐ順番で味わいに変化が出ます。
お湯を先に入れて焼酎を注ぐと対流しながら混ざりあり、口当たりなめらかでやさしい味わいに。
焼酎を入れてからお湯を注ぐと表面がぶつかり合い、ピリッとした口当たりで味わいも強くなります。
他にもお茶やジュース、カルピスといった飲み物で割ることもできるので、ぜひ試してみてください。
「焼酎」と呼ばれるものは、本格焼酎・泡盛・甲類焼酎の3つに大きく分類されます。
それぞれが本質的に異なるもので、日本全国で最も流通しているのは本格焼酎です。
本格焼酎とは米焼酎・麦焼酎・芋焼酎など「〇〇焼酎」と原材料の名前が冠についた焼酎の総称のこと。
ここでは、原材料や地方によって違った魅力を持つ本格焼酎の種類をもう少し詳しく見ていきましょう。
本格焼酎の代表格といえる芋焼酎に使われる芋はさつまいも。
そうとはいえ、その種類は実に幅広いです。
ポピュラーな黄金千貫(コガネセンガン)をはじめ、ジョイホワイト、安納芋、紅さつま、紫芋、金時芋など。
種類によって個性が違えど、芳醇な香りと奥深い味わいは共通しています。
香ばしい麦の香りとすっきりとした味わいが特徴の麦焼酎。
あまり際立った味わいではないので、スパイシーな料理を食べながら飲むと口の中がさっぱりしますよ。
麦焼酎の発祥の地である長崎県や、現在の主な産地である大分県などの焼酎がおすすめです。
現代では芋焼酎が主流ですが、日本最初の焼酎は米焼酎でした。
さらっとした飲み口で、やさしい甘みやコクがあり、日本酒と同様に和食と合わせやすいです。
日本酒の酒蔵が作っている焼酎もありますよ。
芋・米・麦以外にもさまざまな原材料を使った本格焼酎もあります。
すっきりとした甘さの黒糖焼酎、華やかな香りのそば焼酎や、紫蘇やゴマを使ったフレーバー焼酎など。
九州に限らず全国各地で造られているため、ご当地焼酎を探してみるのも良いですね。
幅広い種類の中からどうやって焼酎を選べば良いのでしょうか?
次は自分用や贈り物にぴったりの焼酎の選び方を解説します。
焼酎は基本的に原材料で選ぶとまず間違いありません。
すっきり飲みたいなら米や麦、焼酎らしさを感じたいなら芋、ちょっと冒険したいときにはフレーバー焼酎など。
焼酎の香りや味を大きく左右するのが原材料ですので、まずはそれぞれ飲み比べるのがおすすめ。
原材料はボトルのラベルや裏に書かれているので、手に取って確認してみてください。
さらにステップアップしたいときは、発酵に使用する黒麹・白麹・黄麹も意識してみましょう。
日本各地で造られている焼酎は立派な地酒。
焼酎大国である鹿児島や、どの原材料でも美味しい焼酎が作れる宮崎など、有名産地から選ぶのも良いでしょう。
あるいは、贈り物には思い入れのある産地の焼酎を選ぶのも素敵ですね。
各地にある酒蔵でチョイスするのもツウな選び方。
幅広く飲んでみてお気に入りの酒蔵を見つけたら、その酒蔵の他の銘柄も試してみてください。
希少価値の高い焼酎は「プレミア焼酎」とも呼ばれ、年に数本しか製造されないため希少価値が高く、高級品とされています。
中には一升瓶で1万円を超えるプレミア焼酎もあり、特別な日のお祝いやプレゼントに最適です。
ただ、そもそも入手困難なこともあるので、見つけたらすかさず購入する焼酎マニアも。
一方で、自宅で飲むための安い価格帯の焼酎も充実しています。
1本2,000円以下で購入できる焼酎も多く、酒屋やネットでも入手しやすいですよ。
初めて焼酎を飲むなら、まず試してほしいのが芋焼酎。
芋くささを感じるものから、初心者も飲みやすいクセの少ないものまであり、自分のベースを培うのにおすすめです。
安い価格、手に入りやすさ、そして芋焼酎らしい味わいなど、総合的に見て人気ナンバー1とも言えるのが「黒霧島」です。
「トロッと、キリッと、黒霧島」というキャッチフレーズを聞いたことがある人も多いかもしれません。
宮崎の霧島酒造で造られていますが、日本全国、どの居酒屋や酒屋にも置いてある定番銘柄です。
口当たりはトロッとしていますが、口の中には芳醇な芋の香りが広がりつつ、喉元を通るときはキリッとした刺激が走ります。
風味にクセはなく飲みやすいため、焼酎本来を味わうならロックがおすすめ。
炭酸で割ったものは「黒ッキリボール」とも呼ばれて親しまれており、さらに爽快感がアップ!
和食、洋食、中華、エスニックなど、どんな料理の味も引き立ててくれますよ。
価格:2,090円(税込)
内容量:1800ml
宮崎の海から生まれたと言われる芋焼酎が「木挽BLUE」です。
雲海酒造独自の酵母「日向灘黒潮酵母」を使って発酵させており、これまでにないすっきりとした爽快感を造り出しました。
芋焼酎らしさを感じさせない爽やかな甘さがあり、特に女性に人気の銘柄です。
海を感じさせるボトルも魅力的で、県外から訪れる観光客がお土産にと購入していくことも。
おすすめの飲み方は1:1の炭酸割り。
炭酸とともに爽快感が口の中にひろがり、いくらでも飲みすすめられますよ。
アルコール度数は25度と20度があるので、どんどん飲みたい人にも、アルコール控えめが良い人にも合わせやすいですね。
価格:1,896円(税込)
内容量:1800ml
伊佐の恵まれた自然と厳選された材料で造られる「伊佐錦」の中でも、特におすすめなのが白麹仕込みです。
白麹特有のさわやかな口当たりで誰もが飲みやすく、すっきりしているのでどんな料理にもよく合いますよ。
芋焼酎の定番銘柄としても人気で、一升瓶でも2,000円台で購入できてリーズナブル。
シンプルにロックでも良いですし、水割りやお湯割りにすると飲みやすく、焼酎初心者なら最初に試してほしい銘柄です。
すっきりの中でも深いコクを味わいたい人には「黒伊佐錦」もおすすめ。
クセがないからこそ、黒麹特有のコクをしっかり感じられます。
価格:2,454円(税込)
内容量:1800ml
「一刻者(いっこもん)」は、南九州の方言で「頑固者」を意味します。
芋と芋麹だけで造られた「100%全量芋焼酎」で、頑固なまでに芋にこだわり抜いて造られているのが伝わってきますね。
そのため、他の焼酎と比べるとさつまいもの風味が特に力強いです。
青いボトルがスタンダードなタイプで、芋本来の甘みとすっきり上品な味わいを感じられます。
赤いボトルの「一刻者<赤>」は赤芋100%で造られているため、赤芋の豊かな香りとまろやかな口当たりが特徴です。
芋本来のうまさを感じるためには、大きめの氷を使ってロックで飲むのがおすすめ。
開発に6年という歳月がかかっており様々なドラマがあるため、そういった背景も含めながら味わってみてください。
価格:3,057円(税込)
内容量:1800ml
名前のラベルの見た目も荒々しいイメージの「天嵐坊(てんらんぼう)」は、黒木本店四代目によって造られた初めての焼酎。
山芋を原料としており、素朴で自然な風味や淡い甘み、すっきりとしたキレを持っています。
荒々しいイメージとはちょっと離れた、意外と優しさのある焼酎です。
ロックで飲むことで、トロッとしたまろやかな口当たりをしっかり感じられます。
少し苦手に感じる人は、水割りで飲んでみるのがおすすめ。
和食や中華に合わせやすく、価格もリーズナブルなのでコアなファンの多い焼酎です。
価格:2,080円(税込)
内容量:1800ml
創業120年の老舗蔵元による「明月」は「満月のように世の中を明るく照らし、人々の心がまあるく円満になる焼酎を造りたい」という思いから誕生しました。
原料には黄金千貫を使って白麹で仕込んだ芋焼酎に、さらに隠し味の米焼酎をブレンドしており、珍しいタイプの焼酎と言えるでしょう。
まろやかな味わいの中にコクがあり、そしてすっきりとした後味が余韻として残ります。
明石酒造はブレンド技術を磨き続け、地域の特色が強く出る原料と新しい飲み方という文化が融合し、焼酎マニアを驚かせ続けています。
中でも最近誕生した「萌月」は、可愛らしいボトルの反面、芋くささが濃く甘いというひときわクセのある焼酎として話題になりました。
思いの込められた「明月」や「萌月」はプレゼントにもおすすめなので、特別な時間をしっぽり楽しんでみてくださいね。
価格:2,506円(税込)
内容量:1800ml
プレミアム焼酎の3Mとも言われる「魔王」「村尾」「森伊蔵」のうちの1つである、希少価値の高い「村尾」。
市場価格は常に1万円を超えるほどの高級焼酎です。
唐芋をかめ壺仕込みで長期熟成させ、芋の芳醇な香りを引き出しています。
飲み口は柑橘系の香りですが、芋焼酎の王道らしさを感じる力強い味わいが印象に残ります。
あとから優しいまろやかな味わいが口の中に広がり、時間をかけて薄れていくのが特徴です。
実は買い付けから製造までを代表者1人で担っているため、大量に出回ることはなく、入手ルートも限られています。
焼酎マニアに贈ると喜ばれること間違いなしの銘柄です。
価格:11,200円(税込)
内容量:1800ml
プレミアム焼酎の代表格ともいえる「魔王」は2000年代前半の本格焼酎ブームで一躍有名になった銘柄。
黄麹仕込みのため風味がとても豊かで華やかな香りが広がりつつも、飲み口は意外とクセが少なく爽やか。
そのためロックでも飲みやすく、すっきりとした味わいです。
フルーティーな香りの余韻がいつまでも続き、お祝い事の贈り物にもぴったりですね。
「魔王」という名前は、「天使を誘惑し、魔界へ最高の酒を調達する悪魔たちによってもたらされた特別なお酒」という意味から付けられました。
プレミアム焼酎3Mのうちの1つですが、現在の価格は1万円以内と比較的手に入りやすくなっています。
プレミアム焼酎であること、そして名前のインパクトで敬遠しがちですが、実は焼酎初心者にもおすすめ。
初めてのプレミアム焼酎デビューにいかがでしょうか。
価格:9,400円(税込)
内容量:1800ml
プレミアム焼酎3Mの1つである「森伊蔵」は、焼酎マニアの間で「見かけたらとりあえず買う!」と言われているほど入手困難。
かめ仕込みという昔ながらの方法で製造しているため、大量生産ができません。
しかし、その味わいはぜひ一度試してほしいほど「プレミアム」の冠にふさわしいものです。
芋焼酎ながらクセが少なく、まろやかさと爽やかさのバランスが絶妙。
芋焼酎とは思えない甘い香りや柔らかな旨味をひとことで表現するならば「上品」や「気品」といった言葉が似合います。
日本国内に限らず、海外でも名の知れた焼酎のため、贈り物やお祝いの一品にもおすすめです!
価格:19,698円(税込)
内容量:1800ml
品質の高い黄金千貫をはじめ、麹や酵母すべて自社で栽培したものを使用してつくられた本格焼酎の「㐂六(きろく)」。
焼酎の3Mではありませんが、「百年の孤独」などを製造している黒木本店の芋焼酎ですので、こちらもプレミアムの1つです。
少しトロッとしたまろやかな口当たりには濃厚さを感じられますが、味わいはフルーティーで甘みもあります。
すっきり系よりもやや飲みごたえのある焼酎が好きな人はハマりそうですね。
トロの刺身や豚の角煮といった脂身の多い食事と合わせることで、それぞれの良さを引き立て合います。
お湯割りにすることでより風味が引き立つので、食後にしっぽり1杯飲むのもオツですね。
価格:3,980円(税込)
内容量:1800ml
麦焼酎はオーツの香ばしさがひときわ目立つ種類の本格焼酎。
関東圏では麦焼酎が主流の地域も多いです。
創業から二百余年、球磨最古の酒蔵による「さくら魯山」は、麦焼酎初心者におすすめ。
熊本産の大麦を100%使用し、球磨川の伏流水で仕上げられ、そして4年の長期貯蔵。
原料となっているニシノホシ麦は酒蔵の社長が作っている完全自家製の麦なので、手間ひまかけられていることがわかりますね。
麦焼酎の美味しさを感じるには、ロックまたは水割りで飲んでみましょう。
口の中に含むと一瞬にして甘みが広がり、キレのよい喉越しで飲んだ後がさっぱりと気持ち良いです。
芋焼酎と比べてしつこさがないので、どんなメニューの食事にも合わせやすく、相乗効果でお互いの味を引き立ててくれる役割も。
長期貯蔵しても一升瓶が2,000円台という安い価格なので、ぜひこの機会に試してみてください。
価格:2,579円(税込)
内容量:1800ml
馬のラベルが特徴的な「ひむかのくろうま」は、国産二条大麦を100%使用。
長時間かけて地中に浸透した銘水、西都清水を使用するなど、原料すべてにこだわって造られた麦焼酎です。
透き通るような透明感を持っており、爽やかな香りが広がります。
口に含むとミネラル感たっぷりで、後味にはほのかな甘さ。
「美味しい、飲みやすい、飲み飽きない」味わいを追求しているため、デイリーに飲む麦焼酎にぴったりです。
天ぷらなど塩が合うお料理と一緒に、ロックやお湯割り、炭酸割りで飲むのがおすすめ。
「ひむかのくろうま」を飲んで、「ウマが合う」をぜひ堪能してみてください。
価格:2,568円(税込)
内容量:1800ml
麹や酵母など一から手造りし、創業当時から手作業による伝統製法で作られる黒木本店の「百年の孤独」。
香ばしい麦の香りが広がる中に、オークやシガー、さらにココナッツなどの風味も感じられ、ウィスキーやビールに近い感覚をおぼえます。
アルコール度数も40度と、焼酎の中では高いのも特徴です。
長期熟成させている本格焼酎のため大量生産に向いておらず、特約店でしか流通させていないため、入手困難となりました。
高級クラブや高級バーなどではVIPにしか出さないというお店もあります。
度数が高いことから凝縮感が強いため、水割りやお湯割りで飲むのがおすすめ。
水割りでは穀物らしい甘みと複雑な風味が溶け合い、お湯割りではコクとボリュームが増してより原料の味わいを楽しめますよ。
価格:6,398円(税込)
内容量:1800ml
日本人の主食である米を使った米焼酎は、日本酒に近い存在。
ここでは、おすすめの米焼酎をご紹介します。
アカツキ酒造は県境にあるとても小さな蔵元ですが、創業60年変わらず「暁」を作り続けています。
地元JAから原料を仕入れ、鹿児島の酵母を使用し、昔ながらの材料・製法をずっと守り続けてきました。
その結果、「暁」は昔からの愛飲者が多く、近年の軽い飲み口の焼酎とはひと味違った力強さを持っているのが魅力です。
米本来の甘みをもち、一口飲むと独特な風味が広がります。
米焼酎はすっきりした味わいでクセがないイメージですが、「暁」はとにかくパンチが効いているのが特徴。
どこか芋焼酎っぽさもあり、米焼酎や麦焼酎が合わないと感じた人もぜひ一度試して欲しい銘柄です。
価格:1,917円(税込)
内容量:1800ml
米は米でも玄米を使った焼酎は、あまり聞いたことがないかもしれません。
「玄米焼酎」は、大浦酒造の創業者が健康のために玄米を欠かさず食べていたことから誕生した焼酎です。
食用の玄米を使って焼酎を造ってみたら、これが意外にも大ヒット!
胚芽や外皮があり白米よりも栄養豊富な「玄米焼酎」は、健康志向の人にぴったりの焼酎です。
玄米特有のクセはなく、まろやかな飲み口でほんのりと甘みやコクも感じられます。
ロックや水割りで風味を感じにくいときには、お湯割りで飲むのがおすすめ。
「健康でいたいけどお酒も飲みたい」という人は、罪悪感ゼロの「玄米焼酎」を日々の焼酎にすると良いですね。
価格:2,750円(税込)
内容量:1800ml
1つ1つ風味の異なる焼酎は、味に加えて芋や麹といった原料、産地などもチェックしながら飲むのがおすすめ。
ひと口飲むだけで産地や蔵ごとの文化や風土すらも感じられるはずです。
本記事を参考に焼酎を選んだら、ぜひ全身でじっくりとその味わい深さを楽しんでみてくださいね。
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最終更新日 : 2024/04/12
公開日 : 2024/04/04