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おしゃれなBARでいただく新感覚おでん「おでんBARラボーナ」
静岡人のソウルフードとして知られている「静岡おでん」。
県外にお住まいの方でも、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
静岡では季節を問わず楽しまれている静岡おでんは、かつて戦後の食糧不足下で、それまでは処分していた牛スジなどを材料として煮込んで作ったことが始まりと言われています。
牛すじをベースにした真っ黒なスープに、串で刺した具材を煮込み、青のりや魚粉をかけて食べるのが一般的です。
古くは、静岡駅に程近い市役所前の大通りに、数々のおでんの屋台が並んでおり、たくさんの人が足を運んで気軽におでんを楽しんでいました。
今日では屋台こそありませんが、屋台から発展して「青葉横丁」「青葉おでん街」という通りに、数々のおでん屋さんが立ち並び、地元の方や旅行客で毎日賑わっています。
また、毎年3月には、「しぞーかおでん祭」が青葉シンボルロードで開催されており、静岡県内および全国のおでん屋さんが50店舗以上屋台を並べ、たくさんの人が訪れています。
地元の方にも強く愛される静岡おでんを普及するために立ち上がった非営利団体「静岡おでんの会」は、静岡おでんを知っていただくのにぴったりな「静岡おでんの五ヶ条」を発表しています。
「静岡おでんの会」は、下記5点に当てはまるものが静岡おでんであると定義しています。
こちらの五ヶ条をご覧いただいただけでもなかなか個性的なグルメということが伝わると思いますが、より魅力を感じていただくために、続いてそれぞれの項目について説明します。
黒はんぺんは、全国的にはあまり知られていませんが、県内では普段から食卓に並ぶ日常的な食品で、静岡おでんには欠かせない存在です。
スーパーをはじめとして県内どこでも購入することができますが、静岡県焼津市が名産のアイテム。
一般的に、はんぺんと聞くと真っ白でふわふわしたものが頭に浮かぶ方が多いと思いますが、黒はんぺんは半月型に薄めに成形された黒っぽく、硬めのはんぺん。
なぜ黒いのかというと、魚の皮や骨などをまるごと練り込んで作っているからです。
カルシウムや鉄分が豊富に含まれており栄養満点で、歯応えもしっかりめ。
そのままおでんに入れるのはもちろん、軽く炙って酒のつまみ、衣をつけてはんぺんフライなど、様々な楽しみ方が可能です。
静岡おでんのスープは、京都おでんや関西のおでんのような透き通ったスープでなく、真っ黒な色合いをしています。
黒い理由は「継ぎ足して作っている」ため。
ベースが濃口醤油と牛すじであることも理由の一つですが、静岡おでんのお店の多くは古くから引き継がれているスープを継ぎ足しで作っているので、長年煮混まれたことで色が濃くなって真っ黒に見えるようです。
静岡おでんでは、通常おでんのスープは飲むことがないのですが、飲んでみると見た目に反してあっさりしているお店が多いです。
継ぎ足しで作られているため、煮込まれた具材の味が染み出して出汁のような深みを生み出しています。
具材に串が刺してあるのも静岡おでんの特徴。
お店のおでんの大鍋からは数々の串が突き出ており、静岡おでん独特の光景が楽しめます。
串が刺さっているため非常に食べやすく、お酒と一緒に楽しんでいるとぱくぱくと食べ進めてしまいます。
昔は、大鍋からお客さんが自分でおでんを取り出して、食べ終わった特に数えてお勘定をしていたそうです。
取り分けた後にトッピングをするのも静岡おでん独特のスタイル。
青のりや、サバやイワシを削って作られただし粉をたっぷりかけて食べましょう。
だし粉はつゆに濡れると香りが落ちてしまうので、ふわふわのうちに熱々のおでんと一緒に楽しんでみてくださいね。
だし粉はお店自家製のブレンドであることもあるため、色々なお店で食べ比べを楽しむのもおすすめです。
おでんというと居酒屋が浮かびますが、静岡おでんは駄菓子屋にも並べられているのが特徴的。
現在はあまり見かけない駄菓子屋さんですが、かつてはおやつ感覚で楽しまれたり、近所の方が駄菓子屋さんに鍋を持って立ち寄ったりしていたそうです。
また、今でも駄菓子屋さんや軽食店でおでんを販売しているお店は「駄菓子屋系静岡おでん」とも呼ばれています。
ここまでで、静岡おでんの定義をご紹介しました。
地元の方に親しまれていることや、独特の魅力あふれるスタイルのおでんであることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
一度食べると病みつきになってしまうこと間違いなしですので、ぜひご紹介するお店に足を運んでみてくださいね。
静岡おでんの本場・静岡駅周辺には、本格的な静岡おでんを楽しむことができるお店がずらりと並んでいます。
当時のおでん屋台のエッセンスを引き継いだ昭和レトロな雰囲気漂う青葉おでん街をはじめ、おしゃれなバーのような空間で楽しめるお店、友達同士で気軽に訪れられる居酒屋など様々なお店をご紹介します。
静岡駅から徒歩15分、緑と赤の看板が光り輝く青葉横丁は、歴史あるおでん屋さんが立ち並ぶ静岡おでんを語るに外せないスポット。
中でも三河屋は、昭和23年創業という長い歴史を持った名店です。
店主さんのお母様の実家が駄菓子屋で、おでんが置いてあったのがきっかけでおでんの屋台を開業し、青葉横丁にお店を開かれたそうです。
昭和23年の創業から毎日継ぎ足しで作られているスープは、聞くだけでも味わい深さがうかがえます。
赤い提灯と暖簾が目印のこちらのお店は、入店するとコの字にカウンターが構えており、10席ほどのこぢんまりとしたアットホームなお店。
店主さんが優しく迎え入れてくださいます。
カウンターはライブ感満載。
座席の目の前におでんの大鍋や、揚げ物用の鍋、焼き物用の七輪が並べられており、気持ちがついつい高揚します。
壁にはたくさんのサインが貼られており、おでんの具材やお酒の手書きのメニューがずらりと並べられています。
たくさんあって迷ってしまいますが、メニューを眺めていると、店主さんがおすすめをご案内くださいますよ。
ちなみに、最初のおすすめは出汁の旨みがよくわかるこんにゃくだそうです。
鍋でぐつぐつと煮込まれている、まさに伝統的な静岡おでんは香り豊かで、色からしてスープがよく染み渡っていることがわかります。
青のりとだし粉をたっぷりかけて口に含むと、だし粉やスープの香りがふんわりと広がり、咀嚼するとジュワッとスープが染み出しやみつきになることでしょう。
静岡おでんを代表する具材の牛すじも、プルプルトロトロの食感になるまで煮込まれています。
おでんには、ぜひビールや日本酒を合わせてみてください。
こちらのお店では、おでんにぴったりの静岡の地酒も用意されているため、観光で訪れた方におすすめです。
おでんはもちろんですが、焼き物やフライも人気のお店です。
黒はんぺんをはじめとして、揚げたてサクサクのフライはお酒にぴったりなのでぜひお試しください。
地元の方も、県外の方も訪れる人気店なので事前の予約がおすすめです。
住所 : 静岡県静岡市葵区常磐町1-8-7 「青葉横丁」内
マップ : Googleマップ
アクセス : JR東海道本線・静岡駅より徒歩15分
電話番号 : 054-253-3836
定休日 : 日曜日
営業時間 : 17:00~22:00
予算 : 2,000~3,000円
キャッシュレス決済 : 不可
禁煙・喫煙 : 全席禁煙
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ ホットペッパーグルメ
JR静岡駅南口から徒歩2分、赤い提灯と「海ぼうず」と大胆に描かれた看板が目印のこちらのお店では、わいわいと賑やかな雰囲気の中でおでんを楽しむことができます。
店内には数々の提灯が掛けられており、木目調の温もりが感じられるデザインで、お祭りの屋台や屋形船のような雰囲気を感じられます。
壁には、これまで訪れたたくさんの有名人のサインが飾られています。
テーブル席を中心に、カウンター席も用意されており、複数人でも一人でも訪れやすいスタイルです。
お店の方の元気な接客の声や、お客さんの会話で店内は明るく賑やかな雰囲気です。
静岡おでんは、定番の大根をはじめとして黒はんぺん、さつま揚げ、ちくわ、なるとなどが勢揃い。
中でもおすすめは、ちょっと珍しい半熟卵です。
独特な甘みのあるスープにしっかり浸かった半熟卵は、出汁が染み込んで非常に味わい深くなっており、とろりとした食感もたまりません。
単品で頼むことも可能ですが、4人以上で訪れるのであればぜひコースでの食事をおすすめします。
その理由は、コースに「静岡おでん食べ放題コース」が用意されているからです。
人気メニュー8品に加えておでん食べ放題、お酒も飲み放題というお得なコースが用意されており、非常にリーズナブルに静岡おでんを満喫することができます。
おでんが美味しいのはもちろんですが、こちらのお店では静岡名物がたくさん並べられているのも魅力。
由比の名物桜エビ、用宗の生しらす、伊豆の金目鯛など、静岡ならではの海の幸を使用したオリジナリティに溢れた食事を楽しむことができます。
串焼きやフライなど、居酒屋らしいメニューも幅広く並べられています。
ドリンクはおでんとぴったりの瓶ビールや、お茶やみかんなどの静岡名産品を使ったサワーや酎ハイがずらり。
日本酒は地酒も用意されているので、お酒好きな方も楽しめますよ。
住所 : 静岡県静岡市駿河区南町6番11号 赤ちんビル1F
マップ : Googleマップ
アクセス : 静岡駅 南口から徒歩2分
電話番号 : 054-284-8282
定休日 : 年末年始
営業時間 : 15:00~23:00
予算 : 2,000~3,000円
キャッシュレス決済 :
禁煙・喫煙 : 全席禁煙
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ ホットペッパーグルメ
静岡駅から両替町通りを進み、徒歩4〜5分のところに位置するビルの2階にあるのは「おでんBARラボーナ」。
バーのようなおしゃれ空間でオリジナリティに溢れた静岡おでんを楽しむことができる一味変わったお店です。
ビルの外には味のある看板が飾られていて、階段を登って入店するとウッド調の空間がお出迎え。
数々の綺麗なドラフラワーやアート、アンティークが飾られており、照明が少し薄暗い様子から落ち着いたバーの雰囲気を感じられます。
バーとはいえ、格式高い硬い感じではなく、カジュアルにリラックスして過ごすことができます。
店内はカウンターがメインで、テーブル席も用意されており、一人でも複数人でも訪れやすいお店です。
こちらのお店のおでんは、静岡おでんながらも関西風のおでんのエッセンスも強く感じられる独特のスタイル。
静岡おでんの定番である黒はんぺん、なると、牛すじはもちろん、にんじんやトマト、レタスなどの野菜も用意されており、他のお店とは一味違う具材を楽しむことができます。
大葉やごまもトッピングされており、オリジナル要素が盛り込まれているおでんですが、食べる時にはだし粉と青のりをたっぷりかけていただくので、静岡おでんらしさを感じられます。
大きめの黒はんぺんは軟骨の食感が感じられる歯応えのあるものが使用されており、野菜のおでんは出汁の味わいが染み込んでジュワッとした独特の旨みを感じられる逸品です。
旬の野菜が使われていることもあり、どんな季節にもついつい食べたくなる味わいを楽しむことができます。
おでんは一人前から盛り合わせをオーダーすることができます。
6~8品のおでんを日替わりでチョイスしていただくことができるので、何度行っても楽しめますよ。
住所 : 静岡県静岡市葵区常磐町1-4-2 原田ビル2F-B
マップ : Googleマップ
アクセス : 新静岡駅から徒歩9分
電話番号 : 054-260-7057
定休日 : なし
営業時間 : 16:00~翌3:00(L.O.翌2:45)
予算 : 2,000~3,000円
キャッシュレス決済 :
禁煙・喫煙 : 全席喫煙可
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
静岡駅から徒歩14分、駿府城公園の近くに位置している「静岡おでん おがわ」は、昭和23年創業の歴史あるお店。
駄菓子屋さんではないのですが、昔ながらの「駄菓子屋スタイル」で静岡おでんを楽しむことができる魅力的な店舗です。
静岡浅間神社の参道にあるこちらのお店は、昭和の雰囲気を感じる店構えになっており、店名が描かれた看板とえんじ色の暖簾が目印です。
店内にはお座敷とテーブル席が用意されており、数々の著名人のサインが壁に飾られています。
おでんを購入する時には、カウンターで注文。
牛すじや卵、黒はんぺんなどの定番商品はもちろん、スケソウダラのすり身を素焼きにした「しらやき」や油揚げで白身魚の練り身を巻いた「しのだまき」、北海道産のジャガイモなど様々なメニューが用意されています。
一本90円からというリーズナブルなお値段も嬉しいポイントです。
創業から毎日火入れと継ぎ足しを欠かさず行ってきたスープは非常に味わい深く、しっかりと味が染み込んだおでんには感動せずにはいられません。
ついつい、あれもこれもと頼んでしまいます。
お会計は串の種類と数で計算する昔ながらのスタイル。
美味しいおでんと、ちょっとしたタイムスリップ感も味わえて、楽しい時間を過ごすことができます。
こちらのお店の魅力はお昼から本格的な静岡おでんを食べられること。
静岡おでんの名店が集まる青葉おでん街は、夜にスタートのお店が多いので、お昼から購入できるお店は貴重な存在です。
駄菓子屋スタイルということもあり、テイクアウトもできることから、近隣の駿府城公園でお散歩をしながらおやつとして楽しまれる方もいらっしゃいます。
昔ながらの静岡おでんを体験したい!という方は、ぜひ足を運んでみてくださいね。
住所 : 静岡県静岡市葵区馬場町38
マップ : Googleマップ
アクセス : 新静岡駅から徒歩14分
電話番号 : 054-252-2548
定休日 : 水曜日
営業時間 : 10:00~18:30
予算 : 1,000~2,000円
キャッシュレス決済 : 不可
禁煙・喫煙 : 全席禁煙
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
静岡駅から徒歩20分弱、バスに乗れば10分弱でアクセスができる「味の店乃だや」は、70年以上の歴史を持つ、伝統的な静岡おでんを満喫できるお店です。
「おでん」と大胆に描かれた赤い提灯のかかったお店に足運び入れると、店内は昔懐かしい雰囲気の風貌で、カウンター席、テーブル席、座敷の宴会場が用意されています。
一人でも、複数人でも訪れやすいお店です。
乃だやは、食材へのこだわりも魅力的。
魚は料理人が毎日漁港へ足を運んで選び抜いたものを使用しており、おでんの主役とも言える大根は、季節ごとに一番いいものを青果市場で仕入れています。
また、静岡おでんに欠かせない牛すじも、スープ用に出汁をとったブロックから一つ一つ串にさし、練り物も全て自家製です。
さらに、こちらのお店は食の宝庫である静岡の魅力を届けるべく、東京の新橋・銀座エリアにも店舗を構えています。
「 銀座 乃だや 」 でも、創業から引き継がれるスープに継ぎ足した伝統の味が楽しめますので、静岡に行くことはできないけど本格静岡おでんを食べたい!という方は新橋店に足を運んでみてくださいね。
東京にも出店していることから、こちらのお店では静岡おでんと関東おでんが用意されています。
静岡おでんは、牛すじをベースに独自のブレンドで味付けしたスープで具材を煮込んだもので、青のりとだし粉はもちろん、こちらのお店では甘くした白味噌をつけていただきます。
牛すじや黒はんぺん、しらやきをはじめ、ガツや厚揚げなどの変わり種も用意されています。
創業から継ぎ足しで作られているスープで煮込んでいることから、具材は非常に味わい深く、やみつきになること間違いなしです。
一方で、関東おでんは煮干しや昆布で出汁をとったあっさりとしたスタイルで、練り物がたくさん煮込まれています。
一つのお店で2種類のおでんを食べ比べられるのが、嬉しいポイント。
慣れ親しんだスタイルのおでんとの食べ比べは、さらに静岡おでんの魅力を際立たせてくれます。
おでんの他にも、静岡県産を中心として、季節の食材を使用した数々のおつまみや一品料理が用意されていますので、合わせて静岡の美食を満喫することができます。
地酒の冷酒や燗酒も用意されていますので、おでんとのペアリングにおすすめです。
住所 : 静岡県静岡市葵区七間町16-10
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 054-254-2919
定休日 : 水曜日
営業時間 : 17:00~22:45 ※日祝は~22:15まで
予算 : 4,000~5,000円
キャッシュレス決済 : 不可
禁煙・喫煙 : 分煙
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
静岡で古くから愛されるローカルフード、静岡おでんは、おやつとしても、お酒のお供としても楽しめる名物。
今日でも、昔ながらのスタイルや、進化したスタイルで多くの人に楽しまれています。
スープから具材、トッピングまで、独特のスタイルの静岡おでんは、観光で訪れる際にもぴったりなグルメです。
静岡を訪れる際には、ぜひ気になるお店に足を運んでみてくださいね。
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最終更新日 : 2024/05/22
公開日 : 2024/05/22