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今では想像がつかないかもしれませんが、江戸時代の東京湾は魚介類の宝庫でした。
江戸市街の目の前に広がる海(江戸前)は、遠浅の干潟を抱えた天然の漁場となっており、四季折々の旬の魚が豊富に漁獲されていたのです。
そんな江戸前で獲れた魚介類をネタにした「江戸前寿司」は、古き江戸の昔から受け継がれた東京のご当地グルメのひとつとなっています。
江戸前寿司とは、江戸前のネタを使った寿司という意味だけではありません。
広い意味では、私たちが通常思い浮かべる「握り寿司」を中心とした一般的な寿司全般を指します。
握り寿司のほか、かっぱ巻きやかんぴょう巻などの「海苔巻き」の類、軍艦巻きなど、通常のお寿司屋さんに行ったら提供される寿司のことです。
一口に寿司といっても、関西地方で見られる「押し寿司」や「なれずし」など歴史が古いものもありますが、この握り寿司の文化が登場したのは意外と新しく江戸時代後半のこと。
寿司といえば、江戸時代までは全国的に「押し寿司」が主流でした。
握り寿司は江戸時代後半の天保年間の頃、両国にあった「與兵衛鮓」の華屋与兵衛によって考案されたと言われています。
時間をかけずに直ぐ食べることのできる握り寿司は大評判となり、瞬く間に江戸の街一帯に広まることになりました。
明治時代のはじめ頃には江戸前寿司の原型が確立され、時代の変遷を経て現在の形に至っています。
江戸前寿司の特徴は、塩や酢で〆たり、蒸したり煮たりタレをつけるなど、ネタに下処理を行っていることも挙げられます。
また、江戸前では入手しづらい白身魚のネタも少なめです。
現在では高級ネタの代表格となった「マグロ」ですが、痛みやすいため、江戸の頃には「下魚」扱いだったとも言われています。
回転寿司が主流となっている現状ですが、たまには本格的に寿司屋のカウンターで食べてみるのもオツ。
東京都内には、高級店からリーズナブルに楽しめるお店まで、江戸前寿司を提供する寿司屋がたくさんあります。
日本が世界に誇る「SUSHI」発祥の地・東京で、心ゆくまで味わってみたいものですね。
※合わせて読みたい: 絶品の「江戸前鮨」を食べるならココ!東京で江戸前鮨が堪能できる名店10選
東京都民の台所として親しまれてきた築地に本店を構える、江戸前寿司の名店です。
築地に3店舗(ユニークな屋台店を含む)のほか、豊洲市場に2店舗を展開しています。
旬の新鮮具材のほか、あまり目にすることのない高級ネタや珍味ネタも多数扱っており、極上の江戸前寿司を堪能することができます。
具材だけでなく、シャリや醤油、塩にも徹底したこだわりがあります。
自慢のシャリは山形県産「ひとめぼれ」に5年熟成のオリジナル「赤酢」を混ぜて作った逸品、まろやかな味わいで具材の旨味を最大限に引き出します。
寿司ネタによって使い分ける醤油やボリビア産の天然岩塩など、味を追求する素材は一級品!
自慢の炙りや酢〆め、醤油漬けなど、伝統的な江戸前製法で作られる「江戸前寿司」は、ぜひ食べておきたい逸品です。
住所 : 東京都中央区築地4-14-13
マップ : Googleマップ
アクセス : 東京メトロ日比谷線 ・築地駅より徒歩5分
電話番号 : 03-3541-4180
定休日 : 不定休
営業時間 : 11:00〜22:00(L.O.21:00)
予算 : 【昼】3,000~4,000円 【夜】8,000~9,000円
キャッシュレス決済 :
公式サイト : つきぢ神楽寿司
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ ホットペッパーグルメ Yahoo!ロコ
相撲部屋の日常食として知られる「ちゃんこ」は、力士の体作りには欠かせない食べ物。
各相撲部屋では、新弟子など幕下以下の力士が「ちゃんこ番」となり、経験が長い「ちゃんこ長」の下で交代制で作ります。
本来「ちゃんこ」とはちゃんこ番が作る食事全般のことを指す言葉でしたが、今では鍋料理である「ちゃんこ鍋」に特化した表現となりました。
ちゃんこ鍋のルーツは、明治時代終盤に第19代横綱・常盤山が所属していた「出羽海部屋」が考え出したのがはじまりです。
それまで力士の食事は個別に配膳されていましたが、入門者の急増で個別配膳では間に合わなくなる状況に陥っていました。
そこで一度に大量に作ることが可能で、配膳の必要がない鍋料理の形式を採用することにしたそうです。
栄養バランスも良く野菜も大量に摂取できる、身体も温まると良いこと尽くめで、しかもひとつの鍋を囲むことで連帯感も生まれることもあり、相撲界全体に広まっていきました。
ちゃんこ鍋のメイン具材は相撲部屋や日によっても異なりますが、大きく「魚系」と「肉系」に大別されます。
魚系は白身魚を使った寄せ鍋風、肉は鶏肉が中心です。
鶏肉を使う理由は、人間と同じ2本脚なので縁起を担ぐ意味があるそうで、逆に豚や牛など四足動物は「四つん這い=負け」を連想させることから避けられてきた経緯がありました。
今では豚肉や牛肉を使うケースも増えてきており、味付けも醤油味や味噌味、塩味など様々です。
角界料理であるちゃんこ鍋ですが、現役引退した力士が店をオープンするなど一般的にも広まってきました。
両国国技館のある墨田区両国周辺に多くの専門店が軒を並べていますが、ほかの都内にも名店がたくさんあります。
特色ある相撲部屋直伝のちゃんこ鍋を、ぜひ食べ比べてみたいものですね。
このお店のオーナーは元大関・増位山太志郎さん。
現在は演歌歌手としても活躍されています。
その増位山さんが親方を務めた「三保ヶ関部屋」が現在の店舗となっており、稽古場や土俵がそのまま残る店内は臨場感抜群です。
話題性だけでなく角界直伝の絶品の味も評判で、2017年から4年連続で「ミシュラン東京」の優良店として紹介されています。
自慢のちゃんこ鍋は、旨味たっぷりの鶏つくねがたまらない醤油ベースの出汁で、旧三保ヶ関部屋直伝の味。
現役時代の増位山さんが食べていたものを、そのままアレンジせず提供しています。
ちゃんこ鍋だけでなく、「相撲部屋の鰹のタタキ」や「秘伝 手羽先」などの一品料理も絶品!
実際に使われていた本物の土俵に入って、記念撮影も楽しめますよ。
住所 : 東京都墨田区千歳3-2-12
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 03-3631-0109
定休日 : 月曜日 ※本場所開催中は月曜日も営業
営業時間 :
予算 : 6,000~9,000円
キャッシュレス決済 : カード可(VISA、Master、JCB、AMEX、Diners)
公式サイト : ちゃんこ増位山
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
「粉もの」グルメといえば大阪が有名ですが、東京にも知名度が高い名物粉グルメが存在します。
それが、東京の下町・月島周辺などで古くから食べられている「もんじゃ焼き」です。
お好み焼きに似ていますが、より水分が多めで糊状になっているのが特徴。
水で溶いた小麦粉にソースや具材を混ぜながら焼きあげ、小さなヘラを用いて食べるのが一般的です。
もんじゃ焼きの名前の由来は「文字焼き」にあると言われています。
水で溶いた小麦粉を使い、鉄板に文字や絵を描いて焼いたものが「文字焼き」で、江戸時代後期に流行しました。
その「もじ」が「もんじ」となり、もんじゃに変わったと考えられています。
戦後に月島の駄菓子屋ではじまったとされていますが、浅草で発祥したとの説もあり、両地域には多くの専門店が集結しています。
もんじゃ焼きの食べ方は、まずキャベツや揚げ玉などを加えた小麦粉の生地を作り、鉄板で炒めます。
生地がしんなりとしてきたらドーナツ状の土手を作り、真ん中に再び生地を流し込んで焼きあげます。
全体的に火が通ってきたら、焼き加減に応じてヘラで外側から剥しながら食べる方法が一般的です。
明太子や餅、チーズや豚肉、ベビースターラーメンなど、具材はお店によってもバラエティー豊富にあるので、気に入ったものを選んでみましょう。
もんじゃ焼きの聖地といえば、中央区の月島。
月島西仲通り商店街は通称「もんじゃストリート」と呼ばれ、100軒近い専門店が軒を重ねています。
東京都心の観光スポットのひとつにもなっており、年間を通して多くの観光客で賑わうほか、修学旅行の見学地にもなっているほどです。
また、もうひとつの名所である台東区浅草にも、80軒近い専門店が存在します。
街歩きを楽しみながら、お気に入りのお店を探してみてください。
※合わせて読みたい: 月島でもんじゃを食べるならここ!月島もんじゃの老舗・名店・人気店8選
月島もんじゃストリート内にある、行列必至の超人気店です。
こちらの本店のほか、近くに姉妹店「はなれ」「はなれのはなれ」の2店が営業展開しています。
明治4年創業の築地魚河岸「尾粂商店」直営で、毎朝豊洲市場から仕入れる海産物系の具材が豊富に味わえます。
人気定番メニューは「明太子もち」。
丼に山盛りの明太子がのっており、全体的にボリューム満点です。
タコや帆立、海老やアサリなど海産物がどっさりの「海鮮もへじスペシャル」もおすすめ。
変わりダネは「イカスミリゾットもんじゃ」。
魚河岸直営だからこそ実現した贅沢な逸品です。
自慢の出汁は、焼きあご・鰹節・さば節・昆布など8種類の魚介と鶏がらを合わせた特製のもの。
もんじゃは基本的に店員さんに焼いてもらえるので、もんじゃデビューの人でも安心して入店することができます。
住所 : 東京都中央区月島3-16-9 リノスタイル月島 1F
マップ : Googleマップ
アクセス : 都営地下鉄大江戸線・月島駅より徒歩4分
電話番号 : 03-6204-2314
定休日 : 年中無休
営業時間 :
予算 : 3,000~4,000円
キャッシュレス決済 :
公式サイト : 加納コーポレーション
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
深川不動堂や富岡八幡宮など由緒ある寺社があり、江戸情緒が色濃く残る東京の下町・深川。
その深川エリアに古くから伝わる名物グルメが「深川めし」です。
たっぷりのアサリとネギを味噌で煮込み、アツアツのどんぶり飯にぶっかけた漁師飯で、別名「深川丼」とも呼ばれています。
農林水産省主催の「農山漁村の郷土料理100選」にて、「くさや」とともに東京都代表に選出されている伝統料理でもあります。
江戸時代の深川周辺は、江戸前の魚介類が大量に水揚げされる漁師の街として栄えていました。
特に干潮時には砂が広範囲に露出する砂州が広がっており、アサリやハマグリ、カキやバカガイなど良質な貝類が獲れていたそうです。
当時の漁師たちは、仕事の合い間に貝類を集めて味噌で煮込み、ご飯にぶっかけて食べていたのですが、この「賄い飯」が深川めしの原型になったと言われています。
かつては最も漁獲量の多かったバカガイが具材として使用されていましたが、明治・大正の頃より現在と同じアサリが使われるようになりました。
昭和初期までは深川の至るところで食べられていた深川めしですが、水質の悪化や東京湾埋立の開始、漁業の消滅などの悪条件が重なり、姿を消してしまった時期があります。
今では深川を代表するグルメとして復活し、同エリアにある複数のお店でその味を楽しむことができます。
オーソドックスなぶっかけ飯のほか、炊き込みご飯スタイルもあるので、お好みの方をどうぞ。
清澄庭園や出世不動尊など深川観光スポットの近くに位置する和食の名店です。
深川めしが美味しいお店として知られており、「ぶっかけ飯」と「炊き込み飯」の両方を味わうことができます。
味の決め手となるアサリは、江戸前産のものを中心に、伊勢湾の大淀産など国産品を厳選して使用。
獲れたて直送にこだわり、冷凍品は一切使っていません。
関東味噌と信州味噌を微妙なバランスで配合した「秘伝の味噌」を染み込ませ、旨味たっぷりに仕上げます。
噛むたびに口の中に広がる濃厚な味わいは、やみつきになること必至です。
醤油味ベースでふっくらと炊き込んだ「浜松風」も人気!
炊き込みとぶっかけを両方楽しみたい人には「辰巳好み」がおすすめです。
住所 : 東京都江東区三好1-6-7
マップ : Googleマップ
アクセス : 都営地下鉄大江戸線/東京メトロ半蔵門線 ・清澄白河駅より徒歩3分
電話番号 : 03-3642-7878
定休日 : 月曜日
営業時間 :
予算 : 1,000~3,000円
キャッシュレス決済 : 不可(支払いは現金のみ)
公式サイト : 深川宿
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
今ではあまり見かけることがなくなりましたが、「どじょう鍋」も伝統ある江戸(東京)料理のひとつ。
ドジョウはかつて東京近郊の水田に大量に棲息し、気軽に食べられる庶民の味覚として大変親しまれてきました。
また「ウナギ一匹、ドジョウ一匹」と称されるほど栄養価が高いスタミナ食で、頭から尾まで全部食べることができます。
近年は棲息数も激減したため高級食材の仲間入りをしていますが、台東区など東京北東部では、今でも「どじょう鍋」を楽しめるお店が存在します。
東京では、どじょう鍋のことを「どぜう鍋」と表記するケースが見受けられます。
元々は「どじょう」ではなく、「どぢやう」とか「どじやう」と書く表記が正しいらしいのですが、こちらを「どぜう」にしたのは駒形どぜう初代店主・越後屋助七の発案。
文化3年(1806年)、江戸の大火で店が火災にあった直後だったため、4文字の表記では縁起が悪いので、ゲン担ぎの意味で3文字の「どぜう」にしたと言われています。
この名称が評判を呼んで店は大繁盛。
他のお店も看板を「どぜう」に書き換えることになったそうです。
「どぜう鍋」の調理はちょっぴりグロテスク。
活きたままのドジョウを酒の中に入れて酔わせ、味噌や調味料、ネギを加えて煮込むというものです。
ドジョウはそのままの姿煮となり、全身を丸かじりして食べます。
抵抗感が強い料理ですが、ドジョウに出汁がしっかりと染み込み、濃厚な味わいを楽しめます。
「柳川鍋」はどじょう鍋の一種ですが、こちらは予めどじょうの身を開いたものを使用し、卵や牛蒡で味付けしたもの。
その名前から福岡県の柳川発祥と思われがちですが、れっきとした東京(江戸)発祥の料理です。
命名のルーツについては諸説ありますが、主なものを挙げると創始したお店が「柳川屋」だったからとか、ドジョウが並んでいる様子が柳の葉に似ていたからと言われています。
骨や内臓がないため食べやすく、牛蒡がドジョウ特有の泥臭さを緩和し、卵がドジョウの旨味を引き出すといった具材同士のハーモニーも絶妙です。
今では馴染みが薄い存在となっていますが、「どぜう鍋」も「柳川鍋」も滋養強壮の効果抜群で、夏バテ防止のため暑い夏の時期におすすめです。
食べるには勇気が必要かもしれませんが、江戸の昔から200年以上受け継がれた庶民の味をぜひ堪能したいものですね。
どぜう(どじょう)鍋が美味しいお店として、真っ先に名前が挙がる超有名店!
創業は享和元年(1801年)、第11代将軍・徳川家斉の時代というから200年以上に渡って続く老舗店です。
どぜう鍋の発祥店でもあり、長い伝統を持つ本格的な味を楽しめます。
浅草寺にも近い本店の店舗は、江戸の商家造りの木造建築で、古き江戸情緒たっぷりです。
どぜう鍋専門で、定番の「どぜう鍋」と「柳川鍋」、〆の「どぜう汁」を提供しています。
店主自らが全国を巡って発掘した最高品質のドジョウをはじめ、使用する米、酒、味噌まで厳選されたこだわりの逸品。
仕入先は、創業以来付き合いのあるお店も少なくありません。
江戸時代の庶民が食べていたものと同じ味が楽しめる、とても貴重なお店です。
住所 : 東京都台東区駒形1-7-12
マップ : Googleマップ
アクセス : 都営地下鉄浅草線・浅草駅より徒歩2分
電話番号 : 03-3842-4001
定休日 : 大晦日・元旦
営業時間 : 11:00~20:00
予算 : [昼] 3,000~4,000円 [夜] 4,000~5,000円
キャッシュレス決済 : カード可(VISA、JCB、AMEX、Diners、Master)
禁煙・喫煙 : 全席禁煙
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
「佃煮」とは、主に魚介類などを醤油と砂糖で煮付けた食品のこと。
海苔やジャコ、アサリなどが有名ですが、フキや椎茸、イナゴや牛肉など様々なバリエーションが存在します。
長期保存も可能なうえ、ご飯との相性も抜群なので、古くから親しまれてきた食材です。
今では全国各地に特産の佃煮がありますが、そのルーツはその名前が示す通り東京にある「佃島」に由来します。
佃煮の発祥に深く関わっているのが、あの徳川家康。
本能寺の変で窮地に陥った家康を助け、無事居城がある岡崎まで帰還することを助けたのが、大阪摂津国・佃村の漁師たちでした。
漁船を集め、小魚の煮つけを食料として提供するなどして家康の脱出を支えたそうです。
家康はこの時の恩を忘れず、江戸幕府成立後に佃村の漁師を江戸に移住させ、特別な漁業権を与えて優遇しました。
移住した佃村の漁師たちが、新たに住むことになった土地を故郷に因んで「佃島」と命名したのが現在の佃島のはじまりです。
そんな佃島で開発された保存食が「佃煮」のはじまりと言われ、安価で栄養価の高い食品として江戸庶民の人気を得ました。
また、参勤交代で江戸を訪れた各地の武士たちが江戸土産として持ち帰ったことにより、全国に広まるようになったと言われています。
超高層住宅が立ち並ぶなど開発が著しい佃島周辺ですが、住吉神社や佃堀、佃小橋など江戸情緒たっぷりのスポットが今もなお残っています。
江戸時代から営業を続ける老舗佃煮店も健在で、東京土産にもぴったりです。
和食はもちろん、パンやパスタなどの洋食にも合う「佃煮」などバリエーションも豊富に展開されているので、色々な味を楽しんでみましょう。
佃島周辺には江戸時代からの暖簾を受継ぐ名店が複数存在しますが、こちらも天保8年(1837年)創業の老舗店です。
その風格ある店構えからも伝統が感じられます。
創業から180年以上に渡って受け継がれてきた秘伝のタレを味付けの基本としており、昔ながらの魚介類を中心とした商品が中心です。
アサリやシラス、海老などの定番商品のほか、うなぎや帆立の貝ヒモなどの変わりダネも販売されています。
お土産や贈答品としても喜ばれることでしょう。
住所 : 東京都中央区佃1-3-14
マップ : Googleマップ
アクセス : 東京メトロ有楽町線・月島駅より徒歩5分
電話番号 : 03-3531-3457
定休日 : 大晦日・元旦
営業時間 : 9:00~18:00
予算 : 1,000~2,000円
キャッシュレス決済 : 不可(支払いは現金のみ)
公式サイト : 天安本店
全国各地にご当地ラーメンがありますが、こちら東京にも「東京ラーメン」なるご当地ラーメンがあります。
鶏がらなどでダシをとった醤油味のスープが基本形で、麺は中太のちぢれ麺が中心です。
トッピングにはネギやチャーシュー、ナルトやメンマなどを使用しており、一般的な「中華そば」のスタイルと言えます。
しかしながら、ラーメンの大消費地である東京には様々な亜種が存在しており、「荻窪ラーメン」も知名度の高い亜種のひとつです。
荻窪ラーメンはJR荻窪駅周辺で提供されているラーメンの総称です。
荻窪だけでなく、同じ中央線で隣接する西荻窪や阿佐ヶ谷、高円寺などでも同種のラーメンが提供されています。
基本的には東京ラーメンの路線なのですが、鶏ガラなどの動物系よりも煮干しや鰹節など魚介系のダシを中心に使っているのが特徴です。
また、濃口醤油をベースにしているため、一般的な醤油ラーメンよりもスープの色が濃い傾向があります。
麺やトッピングも東京ラーメンに近いと言えますが、お店によっても特色があり、定まった形式はありません。
荻窪ラーメンのはじまりは終戦直後の混乱期と言われています。
当時駅前には闇市が栄えており、安い価格で食べられるそば屋が多数出店していたそうです。
しかし、経済が成長するに伴い、多くのそば屋はより人気があるラーメン業に転向するようになり、青梅街道沿いに続々と出店するようになりました。
荻窪周辺に住んでいた文化人の間では知られた存在でしたが、昭和の終わりごろまでは一般的な知名度はほとんどありませんでした。
そんな荻窪ラーメンが一躍知られるようになったのは、平成が始まったバブル期の頃。
全国的なラーメンブームが到来してメディアで盛んに宣伝されるようになり、荻窪は強豪がひしめき合う聖地として全国区に名乗り出ることになったのです。
令和を迎えた今でも荻窪ラーメンは健在で、多くの有名人気店が腕を競い合っています。
昭和24年(1949年)に荻窪駅前の屋台から出発した老舗名店です。
古くからの人気店で、映画監督だった山本嘉次郎氏や漫談家の徳川夢声氏もその味を絶賛しています。
「荻窪ラーメンといえば春木屋」と言われるほどの代名詞的存在で、荻窪本店のほか吉祥寺に支店を構えています。
創業から70年以上経っても変わらない伝統の味は、世代を問わず高い評価を受けています。
毎朝その日の天候などに合わせて練り込む自家製麺と、煮干しと数種の野菜に加えて、豚骨や鶏がらからダシをとった醤油ベースのスープ。
こだわりの素材が絶妙に絡み合った伝説のラーメンは、香り豊かでとても上品な味に仕上がっています。
特製のワンタンがふんだんにトッピングされた「ちゃーしゅーわんたん麺」が人気です。
住所 : 東京都杉並区上荻1-4-6
マップ : Googleマップ
アクセス : JR中央線・荻窪駅より徒歩2分
電話番号 : 03-3391-4868
定休日 : 火曜日
営業時間 : 11:00~21:00
公式サイト : 春木屋
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
主に八王子市内で提供されいるご当地ラーメンで、東京ラーメンの亜種(進化形)のひとつです。
一般的な東京ラーメンと同様に醤油ベースのタレを使用していますが、以下の2点に大きな特徴があります。
ひとつ目は、ラーメンの表面がラードで覆われていることで、ギラギラとした油っぽい印象を受けます。
もうひとつは、薬味として長ネギの代わりに「刻み玉ねぎ」をどっさりトッピングしていることで、こちらが八王子ラーメン最大の特徴となっています。
使用する麺は中細のストレート麺が多く、具材はチャーシューやメンマ、海苔などシンプルな構成です。
玉ねぎはシャキシャキした食感が魅力的ですが、独特の辛みがあるのが難点。
そんな玉ねぎがラーメンと合うの?と思われるかもしれませんが、ここで登場するのが「ラード」です。
表面をすっぽり覆ったラードが玉ねぎの辛さを抑え、甘味を引きたててくれるのです。
ギトギトした見かけとは裏腹に、スープはあっさり上品な醤油味に仕上がっています。
八王子ラーメンのはじまりは、今から60年以上前の昭和34年(1959年)、京王線・北野駅にあった惣菜屋のアイデアでした。
区画整理による移転を機会に、惣菜屋からラーメン店に転業しようと考えましたが、その時思い付いたのは北海道旅行の際に出会った「刻み玉ねぎ入りのラーメン」。
この玉ねぎラーメンを自店の目玉商品にしようと試行錯誤の末に完成したのが、上記特徴を有する八王子ラーメンの原型です。
辛くない玉ねぎラーメンは評判上々で、瞬く間に周辺のラーメン店に広がっていきました。
地元でも知る人ぞ知る存在だった玉ねぎラーメンが一躍有名になったのは、平成のラーメンブーム。
町おこしの起爆剤に採用されて、正式に「八王子ラーメン」と命名されました。
今では八王子市内の30店舗以上のラーメン屋で個性的な味を楽しむことができます。
八王子ラーメンを世に送り出した発祥のお店です。
最寄り駅である西八王子駅から少し離れた場所にありますが、創業以来変わらない伝統の味を求めて多くのファンで賑わいます。
魚介系のダシからとったスープは、コクのある醤油ベースであっさりとした風味。
ストレート細麺と絶妙に絡み合い、深みのある味わいを醸し出しています。
玉ねぎは北海道産にこだわり、特に甘みが強いものを厳選して使用。
八王子ラーメンの美味しさを充分に引き立てます。
メニュ―は中華そば(八王子ラーメン)とわかめ中華そば・チャーシュー麺の3種のみ。
値段がリーズナブルなところも嬉しいです。
住所 : 東京都八王子市中野上町4-17-4
マップ : Googleマップ
アクセス : JR中央線・西八王子駅より徒歩20分
電話番号 : 非公開
定休日 : 月曜日、日曜日
営業時間 : 11:00~17:00
備考 : 店内写真撮影不可 予約未対応
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
油そばとは、茹でたての中華麺にタレと油を絡めて食べる麺料理のこと。
汁のないラーメンといったイメージで、同じような形態を持つ「まぜそば」の近縁です。
ただ、まぜそばよりもトッピングする具材は少なく、予め麺とタレが絡めてあるまぜそばと違い、自分でタレを絡めるといった特徴があります。
新しい麺料理と思われがちですが、実は70年近い歴史があり、都内の武蔵野エリアで古くから提供されていた東京発祥のグルメなんです。
油そば昭和30年代、武蔵野エリアの学生街で誕生しました。
国立市の一橋大学近くにあった「三幸」が発祥とも、武蔵野市の亜細亜大学近くにあった「珍々亭」が発祥店とも言われています。
両店とも比較的値段が安く食べられるうえにボリュームもたっぷりということで、学生の間で大評判になりました。
少しずつ知名度を増した油そばは、やがて武蔵野から都内の各地域に広まっていったそうです。
そんな油そばが全国区に名乗り出たのは平成8年(1996年)頃のこと。
翌年には大ブームとなり、読売新聞の「今年ヒットした話題の商品」ランキングで第13位にランクインされるまでになりました。
やがて油そばのカップ麺が販売されるなど知名度は上昇し、全国的に普及することになったのです。
2008年創業の油そば専門チェーンで、発祥の地・武蔵野をはじめ、国内外に40店舗以上営業展開しています。
油そば専門店だけあって、メニューは「油そば」のみ。
並盛りでもW盛り(麺2倍)でも同一料金というのが嬉しいですね。
国内最高品質の小麦粉で作る自家製麺は、長い年月をかけて開発された秘伝のタレによく合います。
シンプルな単品でも充分楽しめますが、トッピングメニューも充実しているので、自分だけのオリジナルを味わうこともできますよ。
住所 : 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-14
マップ : Googleマップ
アクセス : JR中央線/京王井之頭線・吉祥寺駅より徒歩5分
電話番号 : 0422-27-5960
営業時間 : 11:00~23:30
予算 : ~1,000円
キャッシュレス決済 : 不可(支払いは現金のみ)
公式サイト : 東京油組総本店
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
志村けんさんの出身地として全国的に知られる東村山市。
この東村山で広く提供されているB級ご当地グルメが「東村山黒焼きそば」です。
その名前の通り、真っ黒な麺に特徴があります。
この黒い色の正体は、何と「イカスミ」。
イカスミのパスタは有名ですが、イカスミの焼きそばはあまり聞いたことがありませんよね。
また、海から遠く離れた東村山で、なぜイカスミがご当地グルメになったのでしょうか。
東村山黒焼きそばに使用される黒いソースは、地元メーカーである株式会社ポールスタアが製造・販売している「東村山黒焼そばソース」。
このソースはイカスミのほか、鹿児島特産の日本酒「黒酒」、野菜やナツメグなど13種類のスパイスを調合して作られています。
味は中濃ソースよりも塩辛いのですが、イカスミと日本酒の旨味、スパイスの刺激的な香りが混じった不思議な味わいが魅力的です。
なぜ「黒」なのかと言えば、中世の東村山にまつわる歴史的なエピソードに由来しています。
元弘3年(1333年)、鎌倉幕府打倒の兵を挙げた新田義貞は、この地にある八国山に陣を構えました。
その陣中において、新田軍は敵の目をごまかすために夜食に炭をかけて食べたとの伝説が残っています。
翌日にこの地で行われた久米川の合戦で新田軍は幕府軍を破り、一挙に鎌倉まで南下して幕府を滅ぼすに至りました。
そのため「黒」は縁起の良い色。
東村山黒焼きそばのキャラクター「よしくん」は、新田義貞がモデルになっているそうです。
東村山黒焼きそばは、市内にある100店舗以上の飲食店で提供されています。
ソースに50%以上の黒ソースを使うこと以外定義はないので、使用する具材はお店によって異なります。
所沢街道沿いにある中華料理店で、東村山黒焼きそばが美味しいお店として知られています。
2009年に開催され、市内の60店舗近いお店が参加したスタンプラリーで堂々の第1位を獲得しています。
こちらの黒焼きそばの特徴は「ソースの素材の良さを活かす」こと。
黒焼きそばソースに黒胡椒と砂糖、醤油を少々混ぜただけのものです。
麺の色はまさに真っ黒で、塩辛さのなかにスパイシーさも感じられる深い味わいがあります。
ボリュームたっぷりで食べ応え充分です。
住所 : 東京都東村山市久米川町1-37-30
マップ : Googleマップ
アクセス : JR武蔵野線・新秋津駅より 徒歩15分
電話番号 : 042-393-7074
定休日 : 不定休
営業時間 : 11:15~14:00/17:00〜21:15
予算 : 1,000~2,000円
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
蕎麦の名産地というイメージはありませんが、東京にも当地発祥の名物そばが存在します。
調布市にある深大寺は、奈良時代に創建された天台宗の名刹。
紅葉や「日本三大だるま市」が開催されることでも知られています。
その深大寺にゆかりが深く、寺周辺で江戸時代から作られているそばが「深大寺そば」です。
コシが強くて滑らかなのど越しがあり、そば好きの江戸っ子にとって自慢の逸品でもあります。
深大寺周辺の土壌は稲作に適しておらず、痩せた土地でも育てやすい蕎麦が日常的に栽培されていました。
しかも良質な湧水が多く、美味しい蕎麦を作るための最高の条件を満たしていたのです。
江戸時代には周辺の住民が蕎麦粉を深大寺に寄進し、寺側がその蕎麦粉でそばを打ち、参拝客に振る舞ったと言われています。
こちらが深大寺そばのルーツとされていますが、その名が世に知られるようになった理由については諸説あります。
第3代将軍・徳川家光がその味を絶賛したからとか、徳川家の菩提寺だった上野寛永寺の門主が、その美味しさを全国の諸大名に広めたから等が伝わっています。
いずれにしても江戸の昔に誕生し、その頃から高い評判があったことは確かです。
地場産の蕎麦粉を使用しながら受け継がれてきた深大寺そばですが、最近では深大寺周辺で生産された蕎麦粉は味わえなくなってしまいました。
昭和36年に開園した都立神代植物公園の建設のため農地が譲渡され、伝統的な蕎麦畑が姿を消してしまったためです。
現在では深大寺周辺には20店舗以上のそば屋が営業していますが、北海道など他地域で生産された蕎麦粉を使っている現状があります。
それでも昭和62年(1987年)頃から伝統の深大寺蕎麦粉を復活させようとする試みが行われ、植物園内で蕎麦の栽培が開始されました。
地元の蕎麦粉を使った深大寺そばの完全復活が待ち遠しいですね。
※合わせて読みたい: おすすめの深大寺そば9選!老舗や愛犬連れでも入れるお店など
深大寺の山門前にお店を構える、深大寺そばの超人気店です。
創業は江戸幕末の文久年間(1861~1864年)、深大寺周辺にあるそば屋のなかでもダントツの歴史を誇っています。
現在の店主は5代目。
長い伝統が受け継がれた、こだわりの本格そばを楽しむことができます。
そばをさらす水は天然の湧水、蕎麦粉は深大寺地産に最も近い風味を持つ青森産のものを使用しています。
蕎麦粉は熱と空気を嫌うため、今でも機械を使わず、手間ひまをかけて昔ながらの石臼で挽くというこだわりようです。
完成したそばはコシが強く、のど越し滑らかな絶品に仕上がり、この味を求めて連日多くの人で賑わいます。
珍しい野草の天ぷらと田楽が付いてくる「野草天セット」や、山菜・なめこおろし・錦糸卵の三味そばと精進揚げの「むさしのセット」が特におすすめです。
住所 : 東京都調布市深大寺元町5-12-10
マップ : Googleマップ
アクセス : JR中央線・三鷹駅より深大寺バス・「深大寺」バス停下車3分
電話番号 : 042-482-3578
定休日 : 月曜日
営業時間 : 10:00~18:00
予算 : 1,000~2,000円
キャッシュレス決済 : 不可(支払いは現金のみ)
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
東京には江戸前寿司のほかに、もう一つ名物のご当地寿司が存在します。
東京の離島である伊豆諸島で流通している「島寿司」です。
発祥は八丈島とされ、同島のほか伊豆大島や小笠原諸島、また遠く離れた沖縄の大東島でも同様の寿司が食べられています。
本場の八丈島では家庭料理としても欠かせない存在であり、島民の食生活に密着しています。
島寿司の外見は、本土にある握り寿司とほとんど変わりません。
しかし、ネタで使われる魚の種類は、本土ではあまり馴染みのないものが多いようです。
カジキやシイラ、トビウオなど寿司ネタとしては珍しいものが中心で、ハチビキやメダイ、オナガダイなど初めて名前を聞くような魚もあります。
いずれも八丈島周辺の海域で水揚げされる地産の魚ばかりで、時期によってもネタが変わってきます。
島寿司は生の刺身を使用せず、「ヅケ」とよばれる醤油漬けにしたネタを使うことも特徴です。
離島という地理的条件にあるため、新鮮な状態で魚を長期保存することができなかったことから考え出された生活の知恵でもあります。
握り寿司に欠かせないワサビが入手できなかった過去から、ワサビの代わりに練り辛子を使っていることも特徴。
また、シャリは砂糖を加えるため、本土よりも甘い酢飯となっています。
伊豆大島で作られる島寿司は練り辛子ではなく、島特産の「島唐辛子」を使用しているため、八丈島の寿司より辛みが強い特徴があります。
また光沢のある外見が海亀の甲羅にみえることから、「べっこうずし」とも呼ばれています。
寿司ネタを丼ぶり飯にのせた「べっこう丼」もおすすめです。
八丈島で1,2位を争う人気寿司店です。
八丈島近海の魚介をふんだんに使った「江戸前寿司」と「島寿司」を楽しむことができます。
両方食べてみたい人には、ハーフ&ハーフのセットも用意されているのも嬉しいですね。
甘辛い醤油漬けがたまらない島寿司は、1人前9個から提供されています。
アオダイやシマアジ、クロムツなど、ネタとなる魚はシーズンによって異なりますが、本土ではあまりお目にかかれない珍しい魚のオンパレード!
好みによって、シャリの大きさも選択可能です。
完全予約制となっているので、訪問の前には必ず連絡しておきましょう。
住所 : 東京都八丈島八丈町大賀郷2521
マップ : Googleマップ
アクセス : 八丈巡回路線バス「スーパーあさぬま」下車徒歩3分
電話番号 : 04996-2-1405
定休日 : 木曜日
営業時間 : 11:30~14:00/17:00~21:00
予算 : 【夜】5,000~6,000円 【昼】2,000~3,000円
キャッシュレス決済 : カード可(JCB、AMEX、Diners)
公式サイト : すし処 銀八
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
本土の青果店やスーパーマーケットでは殆ど見かけることはありませんが、伊豆諸島では日常的に食されている葉野菜です。
セリ科の多年草で、主に茎と若葉が食用にされます。
「今日若葉を摘んでも、明日には新芽が出てくる」といわれるほど生命力が強い植物で、アシタバ(明日葉)の名前もその性質に由来しています。
日本原産の植物であり、主産地は伊豆大島と八丈島。
特に八丈島では別名「八丈草」として親しまれているほどです。
独特の苦みとクセがありますが、昔から栄養素抜群の健康食材として知られています。
各種ビタミンやカリウム、鉄分のほかβカロチンやポリフェノール、フラボノイドなどを豊富に含んでおり、植物繊維に至ってはほうれん草のなんと2倍!
ガンの予防や整腸作用、高血圧予防など健康面だけでなく、美容にも優れた効能が期待できます。
現地では、お浸しや天ぷら、ピラフなどバラエティに富んだ「アシタバ料理」を提供しているので、ぜひとも味わってみてください。
地元の人に愛される蕎麦屋の名店で、特産のアシタバを使った絶品料理が有名です。
特にお店名物の「あしたばうどん」は、麺にアシタバを練り込んだ手打ち麺を使用しています。
ライトグリーンの色彩が爽快なうどんは、コシがありモッチリとした食感が魅力。
アシタバ特有のほろ苦さが仄かに感じられ、一度食べたらやみつきになる味わいです。
サクサクとした食感がたまらないアシタバ葉の天ぷらも付いており、アシタバづくしの豪華な食事を楽しめます。
たぬきうどんや豚カツうどんに、アシタバ天ぷらをトッピングしたメニューもありますよ。
住所 : 東京都八丈島八丈町大賀郷2473
マップ : Googleマップ
アクセス : 八丈巡回路線バス「スーパーあさぬま」下車徒歩2分
電話番号 : 04996-2-3369
定休日 : 木曜日
営業時間 : 11:30~14:30/17:00~20:00
予算 : 1,000~2,000円
キャッシュレス決済 : カード不可、電子マネー可
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
「臭い!」といわれる食べ物は世界中に存在しますが、その日本代表の筆頭に挙げられるのが「くさや」です。
火に炙ると、その臭さは加熱前の3倍にも膨れ上がるそうです。
その強烈な臭いは、年季が入った腐敗臭や汚れた公衆便所の臭いにも形容されますが、公害級の悪臭であることは確かです。
そんなくさやは、東京の伊豆諸島が誇るご当地発酵食品です。
新島が発祥とされていますが、今では伊豆大島や八丈島など周辺の島嶼でも盛んに生産されています。
通常は焼いて食べますが、その臭いは周囲に充満して、周りの人にすぐわかってしまうほどです。
くさやの原料は、近海で漁獲されるモロアジ(クサヤモロ)、トビウオ、シイラなどです。
内臓や血合を除いて干物にしたものを「くさや汁(魚を漬ける塩水)」に2日ほど漬けてから、天日干しにして作ります。
臭さの原因はその「くさや汁」にあり、塩を継ぎ足しながら何百年も使用することもあるそうです。
貴重な塩を一滴たりとも無駄にしない生活の知恵から発生したものですが、この際に魚の成分から微生物が発生して発酵し続けることになります。
くさや汁は生産者や各家庭で代々受け継がれ、昔は嫁入り道具のひとつだった時期もあったと言われています。
その強烈なインパクトから好き嫌いがはっきりわかれる「くさや」ですが、実は栄養価が高い健康食品でもあります。
アミノ酸やビタミンが非常に豊富で、抗菌作用も抜群。
カルシウムに至っては一般の干物に比べて20倍以上もあるそうです。
周囲への影響も含めて、食べるには勇気が必要な食品ですが、一度食べたらやみつきになってしまうかもしれませんね。
くさや発祥の島・新島で作られる「くさや」は、伊豆諸島で最も臭いが強烈だと言われています。
その点くさや本来の味わいが楽しめ、くさやが好きな人にはおすすめです。
「新島みや藤」は明治35年(1902年)創業の老舗ですが、家業としてのくさや製造は室町時代にまで遡るそう。
長く受け継がれた伝統製法によって作られた、本格的なくさやを購入することができます。
定番のムロアジやトビウオをはじめ、ウツボやサメなどの珍味もラインナップ!
焼きあげる際の臭いがに気になる人には、そのまま食べられる瓶詰めの「焼きくさや」もおすすめです。
住所 : 東京都新島村本村6-4-14
マップ : Googleマップ
アクセス : 新島・黒根港より車で5分
電話番号 : 04992-5-0053
定休日 : 日曜日
営業時間 : 8:00~18:00
公式サイト : 新島みや藤
東京都に属していながら、都心から南に1000kmも離れた小笠原諸島。
交通手段は船しかなく、竹芝桟橋から24時間もかかる秘境です。
この小笠原の中心である父島で、最近注目を浴びている名物グルメが、「ハートロックカフェ」で提供している「サメバーガー」です。
その名前の通り、小笠原近海で獲れたサメ肉をサンドしたハンバーガー。
大きいものは7mにも達するとされるオナガザメの肉を使用しています。
サメ肉といえばアンモニア臭いと敬遠されがちですが、こちらは希少部位を特別にアレンジしたもので、臭みは全くありません。
白身魚のような味わいで、サクサクした衣の食感がやみつきになること必至。
単品のほか、マンゴージュースとフライドポテトがセットになったメニューも用意されています。
ハード ロックカフェではなく、「 ハート ロックカフェ」です。
父島の玄関口・二見港の目の前にあり、ガジュマルの木に囲まれた南国風の佇まいが印象的。
心地よい小笠原の海風を感じながら、名物のサメバーガーを楽しむことができます。
小笠原産のコーヒーをはじめ、島バナナのシェイクなどトロピカルなオリジナルメニューも充実。
ショップも併設しており、小笠原の植物などを使ったボールペンやアクセサリーなども販売しています。
宿泊もできるので、海を眺めながらの優雅な島タイムを満喫するにはピッタリのお店です。
住所 : 東京都小笠原村父島字東町( ハートロックビレッジ内)
マップ : Googleマップ
アクセス : 父島・二見港より徒歩1分
電話番号 : 04998-2-3305
営業時間 : 9:00~18:00
公式サイト : 小笠原エコツーリズムリゾート
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
江戸幕府成立から400年以上に渡って、日本の中心として君臨する東京。
そんな東京の下町界隈には、江戸の面影を残すご当地グルメが今もなお息づいています。
多摩地域や離島にもユニークな食べ物が豊富で、東京は意外にも「ご当地グルメ大国」なんです。
のんびりと街を散策しながら、お気に入りのグルメを再発見したいものですね。
最終更新日 : 2022/09/29
公開日 : 2021/09/29