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牛骨ラーメンとは、スープの出汁を牛の骨からとったラーメンのことです。
牛骨は独特のクセがあるため、一般的にはラーメンのスープとして用いられることは少ないです。
そのため、牛骨スープのラーメンは全国的も珍しく、提供しているお店は鳥取県中西部(米子市・倉吉市・湯梨浜町など)に集中している、鳥取市など県東部でもあまり見かけることがありません。
そんな「鳥取牛骨ラーメン」は、現在では中西部の名物ご当地ラーメンとして、当地域にて20店舗以上(県全体では約40店舗)の飲食店で提供されています。
この地域で牛骨ラーメンが根付いた理由は、昔から肉牛の畜産が盛んだったこともあって、牛骨が入手しやすい環境にあったことによります。
豚骨や鶏がらと比較すれば高価な印象がある牛骨ですが、こちらではほとんど無料で仕入れることができたそうです。
牛骨であれば何時間煮込んでも出汁がとれるという経済的な理由も、提供するお店から支持されてきました。
鳥取中西部における牛骨ラーメンの歴史は意外と古く、約70年前から作られたはじめたと言われています。
昭和26年(1951年)、米子市にある「満洲味(ますみ)」が発祥店として有力で、瞬く間に地域一帯に広まりました。
この地域ではラーメンと言えば牛骨スープが当たり前だったので、長い間独自のローカルフードとしての認識はなかったそうです。
県外者のSNS投稿などで認知度が高まり、今やメディアでもしばしば取り上げられる名物ご当地グルメになりました。
気になる牛骨ラーメンの味ですが、脂っこそうな見かけによらず、意外とあっさりとした味わい。
濃縮された旨味と仄かな甘みが口いっぱいに広がり、最後の一滴まで飲み干したくなるほどです。
牛骨を使用する条件以外のバリエーションは自由で、醤油味や味噌味、塩味などお店によって異なります。
使用する麺はちぢれ中太麺が中心で、具材もチャーシューやメンマ、長ネギなどシンプルなものがほとんどです。
「満洲味(ますみ)」は鳥取牛骨ラーメンの元祖と言われるお店で、米子市内にあります。
老舗ラーメン店というよりも、オシャレなカフェのような外観が魅力的です。
先代の店主が旧満洲で食べたスープを再現したものが牛骨ラーメンのルーツと言われ、店名の由来にもなっています。
牛骨の出汁をベースにしたあっさり醤油味が中心ですが、好みによって味噌味・塩味などから選べます。
見ためが爽やかな透明スープにも関わらず、濃厚な牛の旨味を堪能できます。
麺は中太ちぢれ麺で、並~超特大(3玉分)まで選択可能です。
肉厚でジューシーなチャーシューの味もたまりません。
住所 : 鳥取県米子市西福原9-21-15
マップ : Googleマップ
アクセス : JR境線・後藤駅より徒歩25分
電話番号 : 0859-22-9405
定休日 : 月曜日
営業時間 : 11:00~18:00
予算 : 〜1,000円
キャッシュレス決済 : 店舗にお問い合わせください
禁煙・喫煙 : 全席禁煙
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ ホットペッパーグルメ
「香味徳」は、創業60年をこえる地元密着型の町中華。
名物の牛骨ラーメンをはじめ、うどん、丼物、洋食メニューまでをこなし、銀座とハワイにも支店を構えています。
「香味徳」の牛骨ラーメンは、鳥取の牛骨ラーメンの先駆者である「松月」から受け継いだ伝統の味を守り続けています。
「松月」は今はなき倉吉市の町中華で、牛骨ラーメンの製法を地域の飲食店に伝え、地元の味として定着させたと言われています。
見た目は薄味に見えるクリアなスープは、一口食べると見た目とのギャップに驚くはず。
あっさりしていてコクがあり、臭みは一切なし、これが美味しい牛骨スープの特徴です。
麺は中太の縮れ麺で、もっちりとした食感でスープに良く絡みます。
トッピングには牛肉、メンマ、もやし、ネギ。
牛骨ラーメンはお店によってそれぞれ味わいが違うので、ぜひ食べ比べを楽しんでください。
住所 : 鳥取県東伯郡琴浦町大字赤碕1979
マップ : Googleマップ
アクセス : 赤碕駅から徒歩7分
電話番号
:
0858-55-0003
定休日 : 月曜日
営業時間 : 11:00~14:30/17:00~21:00(L.O. 20:30)
予算 : ~1,000円
キャッシュレス決済 : 不可
禁煙・喫煙 : 店舗にお問い合わせください
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
素ラーメンとは、うどんの出し汁をスープにした中華麺のこと。
具材も申し訳程度に、もやしやネギがトッピングされている程度です。
お好みで「たぬきうどん」のように、天かすをたっぷり入れる食べ方も普及しています。
いずれにしても、他の地域は見られない不思議な食べ物です。
素ラーメンは昭和30年頃、市内にある老舗店「武蔵屋食堂」にて発売されたのがはじまりです。
当時値段が高かったラーメンの代替として、安価でボリュームのあるメニューとして考案されました。
学生を中心に高い支持を受け、一時は中学校や高校の学食としても採用されていたそうです。
旧鳥取市役所の食堂で提供されていたものが有名で、旧市役所はこのメニュー目当てに多くの人に賑わっていました。
こちらの食堂は、人気ドラマ『孤独のグルメ』で紹介されたことがあるので、ご存じの方もいるかもしれません。
鳥取県内でも鳥取市など県東部を中心に食べられている料理です。
天かすのほか、胡椒もたっぷりかけて味わうのが通の流儀とされています。
残念ながら旧市役所食堂はなくなってしまいましたが、市内を中心とした数か所の飲食店で楽しむことができます。
鳥取市内にある、明治45年創業の老舗大衆食堂です。
牛肉を使ったかつ丼も絶品ですが、素ラーメン発祥店として、元祖の味が楽しめます。
鰹節や昆布などで丁寧にとった出汁スープは、旨味たっぷりで麺との相性も抜群!
麺は鳥取産小麦粉を100%使用したちぢれ麺で、小麦の香りとモチモチの食感が魅力です。
具材は蒲鉾、ネギ、もやしなどシンプル。
天かすをたっぷりとトッピングして味わいましょう。
住所 : 鳥取県鳥取市職人町15
マップ : Googleマップ
アクセス : JR 鳥取駅から徒歩14分
電話番号 : 0857-22-3397
定休日 : 日・祝日
営業時間 : 10:30~21:00
予算 : 〜1,000円
キャッシュレス決済 : 不可
禁煙・喫煙 : 全席喫煙可
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
ホルそばとは、ホルモン焼きを具材とした「ホルモン焼きそば」のこと。
秋田県横手市や兵庫県小野市、岡山県津山市(うどん)など全国に同じような「ご当地名物グルメ」がありますが、実は鳥取県東部にも存在しています。
ほかの地域では豚ホルモンを使うところもありますが、こちらは牛ホルモンのみを具材としている点が特徴です。
昭和30年頃に発祥したと言われる、60年近い歴史を持つ鳥取名物料理でもあります。
ホルそばの定義は、牛のホルモン(内臓)を具材として使用することだけです。
そのため、使用する部位や味付け、麺の種類などは提供するお店によって異なります。
オーソドックスな部位はシマなどの腸ですが、ハツ(心臓)やハチノス(胃)などのミックスにして使用するお店もあります。
味付けは味噌ダレが主流で、食べる際に後から加えたり、最初からタレを絡めて焼いたりとお店によって様々です。
麺も太麺だったり細麺だったり違いがあるので、好みに合ったお店を選びましょう。
元々は鳥取市内のとある焼肉店が、ホルモン焼きと野菜を味噌ダレで炒め中華麺を加えたところ、好評だったことが発祥の由来とされています。
現在、鳥取市内を中心に約30店舗ほどの飲食店が提供しており、個性的な味付けを楽しむことができます。
地元で愛される創業50年余年の老舗焼肉食堂です。
昭和の大衆食堂を感じさせる外観が親しみやすく、多くの常連客で賑わいます。
先にご紹介した旧市役所の素ラーメンと一緒に『孤独のグルメ』で登場し、一躍全国区に知られることになりました。
こちらのホルそばは、店員さんが目の前の鉄板で焼き、そのまま皿に盛って食べるスタイルです。
ニンニクたっぷりの味噌ダレと、新鮮な牛ホルモンが太麺に絡み合い、病みつきになるほど絶品のホルそばを満喫することができます。
そのまま食べても美味しいですが、たっぷりの味噌ダレを絡めて食べると更に絶妙な味わいになりますよ。
住所 : 鳥取県鳥取市吉方温泉4-432
マップ : Googleマップ
アクセス : JR山陰本線・鳥取駅より徒歩15分
電話番号 : 0857-23-3050
定休日 : 日・祝日
営業時間 :
予算 : 2,000〜3,000円
キャッシュレス決済 : 不可
禁煙・喫煙 : 店舗にお問い合わせください
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
鳥取駅から徒歩5分、「お好み工房 こな」は、お好み焼き、焼きそば、ネギ焼といった定番メニューから鳥取の名物グルメが味わえる、居酒屋風お好み焼き屋さん。
そのメニューは100種類以上あり、家族連れで訪れてもメニューに困ることはありません。
学生時代からお好み焼きが大好きだったという店主が、好きをカタチにしたお店は、明るくフレンドリーな雰囲気。
小さなお子様も大歓迎で、子供用椅子、カトラリー、ミルク用のお湯なども用意してもらえます。
ホルそばに使用するのは、厳選した黒毛和牛のホルモン。
新鮮でプリプリ食感のホルモンが病みつきになる味だと評判です。
食の安全を問われる今、品質には一切の妥協無く、良質の素材にこだわっています。
ホルそばの味の決め手となるのはタレ。
研究を重ねて開発したという門外不出の自家製味噌ダレはちょっぴりピリ辛。
大きな鉄板で焼くホルそばは、大火力で豪快に焼くことで素材とタレが絶妙に絡み、他店では出せない美味しさが生まれます。
住所 : 鳥取県鳥取市末広温泉町773
マップ : Googleマップ
アクセス : 鳥取駅から徒歩8分
電話番号 : 0857-22-7066
定休日 : 火曜日、元旦
営業時間 : 11:30~23:00(L.O. 22:30)
予算 : [昼] ~1,000円 [夜] 1,000~2,000円
キャッシュレス決済 :
禁煙・喫煙 : 全席禁煙
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
鳥取県は一世帯あたりのカレールー購入量・購入金額が全国で1番を誇る「カレー大国」です。
カレーと相性が良いらっきょうの大産地だからとか、共稼ぎ世帯が多いからとか様々な要素が考えられていますが、決定的な理由ははっきりしていません。
カレーを提供する外食店も数多く、「鳥取カレー」なる名物ご当地グルメが存在しているかのように盛んに宣伝されています。
しかし、鳥取カレーとはどんなものを指すのかという具体的な定義はありません。
カレーをこよなく愛する鳥取の地で提供されるカレーすべてが「鳥取カレー」であって、味付けや具材も地域やお店によって異なってきます。
そんな中で、地元の特産品を使用したオリジナリティ溢れる名物カレーを提供しているのが、琴浦町の「あごカツカレー」です。
琴浦町は日本海に面した県中北部に位置しており、漁業が盛んな街です。
町魚に指定されている「アゴ」とはトビウオのことで、夏を告げる魚として珍重されており、町での水揚げ量も多い名物魚。
産地ならではのアゴを使ったグルメもたくさんありますが、このアゴとカレーがコラボしたご当地カレーが「琴浦あごカツカレー」です。
地元赤碕港で漁獲されたアゴを骨ごとすり身にし、カツとした揚げた「アゴかつ」がメイン具材。
表面はサクサク、中身はしっとりした食感でアゴの旨味がたっぷり凝縮した逸品に仕上がっています。
カレーは牛筋などを加えたスパイシーな辛口で、アゴかつとの相性は抜群です。
現在町内にある5か所の飲食店で楽しむことができます。
国道9号線沿いにあるオシャレな洋風レストラン。
東伯和牛など地元特産品を使った料理を数多く提供していますが、琴浦名物・あごカツカレーは必食のおすすめメニューです。
何といっても「あごカツカレー」発祥のお店と言われており、元祖の味を楽しむことができます。
メンチカツのように仕上げられたアゴかつは、サクサクでジューシー!
実際に中身が魚とは思えない位の味わいです。
アゴ出汁を加えて一晩寝かせたルーも旨味たっぷりで、スパイシーな辛さもやみつきになります。
住所 : 鳥取県東伯郡琴浦町八橋392-2
マップ : Googleマップ
アクセス : JR 八橋駅から徒歩7分
電話番号 : 0858-52-1211
定休日 : 水曜日
営業時間 : 11:00~15:30/17:00~21:30
予算 : 〜1,000円
キャッシュレス決済 : QRコード決済可(PayPay)
禁煙・喫煙 : 店舗にお問い合わせください
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
霊峰・伯耆大山(だいせん)を抱える県西部の大山町は、山の恵みが豊富なところ。
この地で収穫された人参や栗、椎茸など旬の野菜と鶏肉などを蒸し上げた郷土料理が「大山おこわ」です。
モチモチの食感と醤油ベースのあっさりとした味わいが特徴で、大山町を中心とした鳥取県西部の名物ご当地グルメとして知られています。
大山山麓の地野菜を具材として使用しますが、特にどの野菜を入れなくてはならないなどの明確な定義はありません。
もともと家庭料理とした発展してきたこともあり、具材は各家庭や提供するお店によって様々です。
山菜や季節の野菜で彩りを加えるなど、年間を通じて親しまれています。
この料理が大山おこわと呼ばれるようになったのは明治以降のこと。
それまでは大山町にあった地区名の名前をとって「汗入おこわ」と呼ばれていたそうです。
その昔、僧兵たちが戦場に赴く際に、戦勝を祈願してヤマドリと山草を入れた米飯を炊きだしたのがはじまりとされ、以降は祭りや祝い事のごちそうとして受け継がれてきました。
明治時代になると、大山参りの弁当として全国各地から集まったきた人々に振る舞われてきたそうです。
今でも家庭料理として作られているほか、県西部の飲食店などでも味わうことができます。
伯耆大山の山麓のリゾート地・桝水高原にある人気食堂です。
大山おこわが美味しいお店として、メディアでもしばしば紹介されています。
具材として使用される山菜は主人自らが山で収穫したもの。
野菜もまた、自家栽培したものを使うなど徹底的なこだわりです。
一晩じっくり寝かせた餅米に、ワラビやゼンマイ、旬の野菜、鶏肉など10種類以上の具材を加えて蒸し上げたおこわは絶品!
大山の山の恵みが米粒にたっぷり染み込んで、旨味が口いっぱいに広がります。
大山もうひとつの名物・大山そばも人気があります。
住所 : 鳥取県西伯郡伯耆町岩立9-5
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0859-52-2526
定休日 : 不定休
営業時間 :
予算 : 1,000〜2,000円
キャッシュレス決済 : 不可
禁煙・喫煙 : 全席禁煙
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
「いただき」とは、弓ヶ浜半島を中心とした、米子市・境港市などで古くから親しまれている名物郷土料理です。
大きな油揚げの中に生米・根菜を詰め、だし汁でじっくりと炊き上げて作ります。
かやくご飯が入ったいなり寿司のような食べ物で、素朴な味わいのなかに甘さとコクのある旨味が凝縮しています。
名前の由来は、その形が伯耆大山の山頂に似ているから、かつて米が貴重だった時代に近所の人から「頂く」食べ物だからなど諸説あります。
なお、別名「ののこめし」と呼ばれていますが、こちらは出来上がりの形が防寒用の「ぬのこ半纏」に似ていることから、転じて「ののこ」になったと伝えられています。
いただきのルーツについては諸説ありますが、下記のような話が伝わっています。
明治時代中頃、境港の寺の住職が福井県の寺で御馳走になった油揚げをいたく気に入り、持ち帰って米や野菜を詰めて炊いたのがはじまりだそう。
作り置きが可能で腹持ちが良いことなどから漁師や農家の弁当としても重宝され、現在でも寒の入りには欠かすことのできない家庭料理として受け継がれています。
境港市や米子市などでは学校給食として、しばしば登場することもあるそうです。
弓ケ浜半島の米子市側にある蕎麦屋で、地元では有名な人気店です。
自慢の蕎麦以外にも、この地域を代表する名物郷土料理が楽しめます。
こちらで提供しているいただきは、大山山麓米に特製油揚げ、地元鳥取産の野菜で仕上げた本格的なもの。
ふっくらとして、旨味たっぷりの逸品を楽しめます。
住所 : 鳥取県米子市彦名町4123-3
マップ : Googleマップ
アクセス : JR 弓ケ浜駅から徒歩25分
電話番号 : 0859-24-0043
定休日 : 年末年始
営業時間 : 11:00~15:30
予算 : 〜1,000円
キャッシュレス決済 : 不可
禁煙・喫煙 : 全席禁煙
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
冬の味覚・ズワイガニ。
北陸産のものが有名ですが、実は鳥取県は兵庫県に次いで全国2位の水揚げ量を誇ります。
亜種のベニズワイガニに至っては全国1位と、カニが豊富に採れる「カニ大国」でもあるんです。
ズワイガニ類のうち食用とされるのは、基本的に体が大きな雄のみ。
福井県で水揚げされる雄ズワイガニは「エチゼンガニ」と呼ばれていますが、鳥取県で水揚げされる雄ズワイガニは「松葉ガニ」と呼ばれます。
松葉ガニの漁は、毎年11~3月の冬の時期に行われます。
身がぎっしりと詰まり、とても上品な味わいは冬の鳥取名物であり、茹でで食べるほか鍋やすき焼きなどにも利用されます。
松葉ガニの名前の由来は、細長い脚が松の葉のように見えることや、かつて漁師が松の葉で焼いて食べたからとか様々な説があります。
これに対して雌ガニは市場に流通することがほとんどありません。
体が小さくて身が少ないうえに、資源保護の観点から毎年11~12月の2か月間しか漁獲できないのです。
「セコガニ」とよばれる雌ガニは、小さいながら身詰まりがよく、プチプチした食感がたまらない卵(外子・内子)を持っています。
新鮮なセコガニを味わえるのも、産地ならではの楽しみです。
鳥取県内の主な水揚港は、境港港、鳥取港、網代漁港などです。
シーズン中は、漁港近くの飲食店だけでなく県内全域で旬の松葉ガニ、セコガニを楽しむことができます。
また、鳥取駅名物の「かにめし」は、新鮮な松葉ガニをたっぷり使っており、年間を通じて味わうことのできる名物駅弁です。
松葉ガニを提供するお店は多数ありますが、高級食材だけあって、お店によっては多額の出費を覚悟しなければなりません。
主要水揚港のひとつ・境港にある「かにじまん」は、網元直営の海鮮料理店。
新鮮でボリュームのあるカニ料理をリーズナブルな価格で楽しむことができます。
人気観光スポット「ゲゲゲの水木しげる記念館」の目の前にあります。
様々なカニ料理メニューの中でも、人気は「カニちらし丼」。
紅ずわいがにを使っているのでリーズナブル。
紅ずわいがにのカニ汁、小鉢、お漬物が付いています。
カニコースは事前予約が必要なので、電話にて内容と料金を確認して予約をいれるようにしてください。
住所 : 鳥取県境港市本町33
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0859-42-1520
定休日 : 火曜日
営業時間 : 11:00~18:00
予算 : [昼] 1,000~2,000円 [夜] 2,000~3,000円
キャッシュレス決済 :
禁煙・喫煙 : 分煙
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
鳥取県の夏の風物詩と言えば、イカ釣り漁船の漁火。
漁火に集まる白イカを、一本釣りで釣り上げていきます。
白イカの漁期は6月から11月にかけてで、7月から8月に最盛期を迎えます。
白イカとは、剣先イカの事で、身が柔らかく甘みが強く、濃厚な味わいが特徴。
お刺身はもちろん、煮ても良し、焼いても良し、天婦羅、一夜干し、塩辛にも最適です。
白いかは鮮度良いときは、皮が透けて内臓が見えるくらいの透明感があり、鮮度が低下すると赤っぽくなってきます。
いちおしは新鮮なお刺身ですが、いか丼も外せません。
お店によって白イカのお刺身がのっているだけではなく、ご飯の中にイカゲソ炒めが入っていたり、それぞれ個性的。
コリコリ食感と白イカの甘みがを噛みしめながらいただきましょう。
賀露港で毎年7月中旬に開催される「賀露 白いか祭り」は、白イカの創作料理をはじめ鳥取の夏の海鮮が集まる注目のグルメイベント。
イカ好き、海鮮好きなら鳥取での海水浴と日程を合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。
「海陽亭」は、白イカ、松葉ガニ、とらふぐ、赤かれい、アジ、イシダイなど、鳥取の海が育んだ旬の鮮魚を究極鮮度で楽しめるいけす料理店。
観光スポットにもなっている「鳥取港海鮮市場かろいち」に隣接しています。
天然の海水が引き込まれている店内の水槽には、提携している漁船から生きたままの状態の旬の魚介類が運ばれてきます。
注文が入ると、いけすから網ですくって調理。
これ以上はない新鮮な魚介が味わえるのは言うまでもありません。
名物はほとんどの人がオーダーするという「活白いか姿造り」。
コリコリとした食感と甘みがたまりません。
入荷状況によりますが、通常の大きさは200gから300gで2~3人前になります。
時化で入荷がない場合もあるので、出会えたらぜひオーダーを。
住所 : 鳥取県鳥取市賀露町西3丁目27-1 かろいち内
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0857-31-4649
定休日 : 水曜日
営業時間 : 11:00~14:00/17:00~20:00
予算 : 2,000~3,000円
キャッシュレス決済 :
禁煙・喫煙 : 全席禁煙
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鳥取の隠れ名物・ばばあ!
鳥取では冬の寒い季節を迎えると、松葉がにとともに「ばばあ」の味が恋しくなります。
何とも不謹慎な名前ですが、正式には「タナカゲンゲ」とよばれる深海魚のこと。
日本海側の水深100m超の深海域に生息し、体長1m以上になる大型の魚です。
ばばあの外見はとってもグロテスク。
表面はヌルヌルしており、鋭い歯と不気味な目玉を持つアンコウのような怪魚です。
むかしこの魚を釣り上げた漁師が、「まるでお婆さんの顔みたいだ」といったことが「ばばあ」の通称の由来だとか。
鳥取ではすっかり「ばばあ」の名前が定着し、地元のスーパマーケットでも「ばばあ」として販売されているほど。
もっとも最近では親しみをこめて「ばばちゃん」と呼ぶことも多いようです。
かつてはカニ漁の外道として漁獲される「下の下(ゲンゲの名前の由来)」の魚で、市場に出回ることはほとんどありませんでした。
しかし、見た目の不気味さとは裏腹に、調理すると大変美味しい魚として地元では知られていました。
20年ほど前、当時の岩美町長が町おこしに利用しようと発案。
メディアにも取り上げられるようになり、今では岩美町の名物グルメとして定着するようになったのです。
ばばあの身は淡白でクセがなく、プリプリとした食感が魅力、しかもコラーゲンがたっぷりです。
フライや煮つけ、唐揚げなどどんな料理で食べても美味しいのですが、やはり鍋にすると絶品!
ふんわりとした身の歯ごたえ、ゼラチン質の皮のコリコリとした食感、旨味が凝縮した出汁など、タラ鍋よりも美味しいという人が多いそうです。
岩美町のほか、鳥取市や米子市などの日本海沿岸でも提供するお店が増えています。
ばばあ鍋を楽しめる場所は県内に多く存在しますが、特に一押しとして評判が高い人気旅館です。
岩美町が誇る絶景スポット・浦富(うらどめ)海岸近くにあり、地元産の豪華な海の幸を楽しめる料理が自慢。
名物の松葉ガニやモサエビのフルコースをはじめ、四季折々の海鮮料理を楽しめます。
ばばあ(こちらではばばちゃん)料理も充実しており、鍋コースには鍋だけでなく、煮付けや刺身、皮の唐揚げや雑炊まで味わえる内容。
さらにフルコースでは、上記に加えて甘酢あんかけや天ぷら、照り焼きや茶碗蒸しまで楽しむことができます。
この絶品の味を求めて、県内外からのリピーターも多いようです。
食事のみの対応も可能ですが、全室純和室の客室も居心地抜群。
できれば宿泊して旅の疲れを癒しながら、美味しい料理に舌鼓を打ちたいものですね。
住所 : 鳥取県岩美郡岩美町浦富1892
マップ : Googleマップ
アクセス : JR山陰本線・岩美駅より車で5分
電話番号 : 0857-72-0470
営業時間 : チェックイン 15:00~22:00/チェックアウト 10:00
鳥取県のシンボルといったら、日本一の砂丘・鳥取砂丘ですね。
延々と続く砂世界と思いきや、晩秋には砂丘の一角で紫色の可憐な花が咲き乱れ、あたかも絨毯を敷き詰めたような絶景となります。
この花こそ全国的にも珍しいラッキョウの花。
鳥取県は国内の生産量第1位(2020年)を誇る「ラッキョウ王国」なんです。
カレーライスの付け合わせとしても重宝されるラッキョウは、ニンニクなどと同じネギ属の多年草。
県内では砂丘を要する鳥取市福部町での栽培が盛んで、「砂丘らっきょう」のブランド名で特産名物グルメとなっています。
長卵型の「らくだ種」が栽培の中心となっており、肉厚でシャキシャキとした食感に特徴があります。
ラッキョウは砂地や荒廃地などの痩せた土地でも育つという特性をもっています。
鳥取砂丘は海岸域にあるにもかかわらず土地の起伏が激しく、高低差が最大90mもあります。
しかも、夏場の表面温度は60~70℃、冬は一面が雪に覆われるという過酷な土地!
土地の保水力や保肥力はほとんどない不毛の地であり、通常の植物は栽培が極めて難しい環境です。
砂丘ラッキョウはそんな悪条件がかえって好都合となり、保水力や保肥力不足を補うために身がしまって繊維の細かい逸品に育つと言われています。
鳥取砂丘にラッキョウが導入されたのは江戸時代の頃。
参勤交代の付き人が、江戸にあった小石川薬園から種を持ち帰ったのがはじまりとされています。
当初は自家用として栽培されてましたが、本格的な大規模生産が開始されたのは大正時代に入ってからのことです。
鳥取でも名物となっているカレーライスの具材のほか、甘酢漬けとしてご飯のお供に食べられています。
食物繊維やカリウムが豊富で、免疫力向上や肥満防止、美肌効果など多くの効能を期待できる健康食材です。
薄い鱗片が何重にも重なり、シャキシャキした食感が抜群の砂丘ラッキョウ。
厳しい自然環境を耐え、細かい作業を経て出荷されます。
こちらの商品は、定番の甘酢漬け。
甘すっぱい味わいが、カレーやサラダなどどんな料理にも合います。
ノーマルタイプのほか甘口タイプとピリ辛タイプも用意されており、お土産としても喜ばれる逸品です。
価格 : 3,990円(税込)
内容量: 200gx4袋
生産者 : JAとっとり
賞味期限: 製造日より90日
県知事の自虐ネタから始まった「すなば珈琲」。
今や知名度抜群の名物チェーンに飛躍しました。
店名の「すなば」とは、ご存知の通り米国の人気コーヒーチェーン「スターバックスコーヒー」、通称「スタバ」をパロったものです。
米国シアトル発のスターバックスは、平成8年(1996年)、東京銀座に日本第一号店をオープンしました。
以来全国各地に1000店舗もの出店を展開してきましたが、平成26年(2014年)の時点で、唯一鳥取県には出店していなかったのです。
当時の平井鳥取県知事が「鳥取にはスタバはないけれども、日本一のスナバ(鳥取砂丘)がある」と自虐ネタを披露するに至りました。
このネタを元に地元の居酒屋チェーン「ぎんりん」が喫茶店開店を計画、誕生したのが「すなば珈琲」です。
すなば珈琲は平成16年(2014年)4月に、鳥取駅前と国府町に2店舗を同時オープン。
平井知事も来店してマスコミが殺到するなど、全国的な話題となりました。
しかし、翌2015年にスターバックスが鳥取上陸を果たすと窮地(?)に陥ります。
この時は「大ピンチキャンペーン」で切り抜け、再びマスコミに注目されることになりました。
斬新的な経営方針で着実に実績を重ねた「すなば珈琲」は、現在鳥取県内に11店舗のほか、岩手県にも店舗を構えています。
他社とコラボレーションした菓子・デザートなどの商品も多数ラインナップ。
今では鳥取県内の有名観光地認知度で、鳥取砂丘、水木しげるロード、大山に次ぐ第4位にランキングされるに至りました。
話題性だけでなく、もちろんメニューも充実。
コーヒーはサイフォンを淹れる本格派で、サイドメニューも地元名物モサエビのカレーなどユニークなものが揃っています。
鳥取駅のすぐ近くにあるアクセス抜群のお店です。
砂丘と海をイメージした看板とヤシの植木、白壁が、開放的で南国風な雰囲気を漂わせます。
赤と白を基調にした店内もおしゃれで、快適な空間で食事を楽しむことができます。
サイフォンで淹れるコーヒーの定番は、鳥取砂丘の砂で焙煎した「砂焼きコーヒー」。
ご当地ムードたっぷりで、ブラックでも苦さが強くないのが特徴です。
モーニングセットもユニークで、おにぎりや味噌汁、玉子かけご飯などの和食系や、ボリューム満点の和牛セットや大山鶏セットなど多彩に用意されています。
モサエビやカニなど鳥取名物の海産物を使った、ご当地ホットサンドも人気です。
食後のデザートには、フルーツがどっさりのパンケーキやパフェもおすすめです。
住所 : 鳥取県鳥取市栄町706
マップ : Googleマップ
アクセス : JR山陰本線・鳥取駅より徒歩1分
電話番号 : 0857-27-4649
定休日 : 第2・4水曜日
営業時間 :
予算 : 1,000〜2,000円
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
県の面積も小さく、地味な印象が強い鳥取県ですが、ご覧の通りユニークな名物ご当地グルメの宝庫です。
ここでしか食べることのできない珍しい料理もたくさんあります。
年間を通じて観光を楽しめる鳥取県を訪れたら、旬の名物グルメに舌鼓を打ってみてください。
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最終更新日 : 2024/06/28
公開日 : 2021/08/13