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島根のおすすめご当地グルメ15選!名物・出雲そばから日本海の贈り物、知られざる郷土料理まで一挙紹介




縁結びの聖地・出雲大社、水の都・松江、津和野や隠岐の島など、魅力的な観光スポットが豊富な島根県。
それでも、県全体としてはどうしてもマイナーな印象が拭えません。

グルメ事情も然りで、島根の美味しい食べ物と聞かれてすぐに答えられる人は少ないかもしれません。
しかしながら、神代から続く長い歴史と、周囲を海山の大自然に囲まれた島根は、驚くほど多彩な絶品グルメの宝庫でもあります。

今回は、島根を訪れたらぜひ味わっておきたい、おすすめ名物グルメをまとめてご紹介します。
島根の味覚にどっぶり浸ってみてください。

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【目次】島根のおすすめご当地グルメ15選!名物・出雲そばから日本海の贈り物、知られざる郷土料理まで一挙紹介

 

1. 出雲そば(出雲地方)

2. 出雲ぜんざい(出雲市)

3. 大社焼きそば(出雲市)

4. 松江おでん(松江市)

5. ぼてぼて茶(松江市)

6. 宍道湖七珍味(松江市)

7. しまね和牛(県全域)

8. 安来どじょう(安来市)

9. どんちっちノドグロ(浜田市)

10. 赤てん(浜田市)

11. 石見の神楽めし「えびす丼」(石見地方)

12. 石見の神楽めし「オロチ丼」(石見地方)

13. うずめ飯(津和野町)

14. 源氏巻(津和野町)

15. サザエ丼(隠岐の島町)

 

 

1. 出雲そば(出雲地方)

 

出雲そば

 

神話の里・出雲に古くから伝わり、現在でも広く食されている名物グルメ。

全国的な知名度は高いとは言えませんが、岩手のわんこそば、長野の戸隠そばとともに「日本三大そば」のひとつに数えられています。

 

通常のそばと比べれば見た目が黒っぽく、食べ方にも独自のスタイルがあります。

風味と食感に優れ、栄養価も抜群の健康食品でもあるんです。

 

出雲そば

 

出雲そばの黒っぽい色は、その製造方法が深く関係しています。

 

そば粉を製粉する際には、殻を剥いたそばの実を1番粉から3番粉まで分類するのが通常です。

 

1番粉とは中心の白い部分を使ったそばで、一般的に「更科そば」と呼ばれる真っ白な麺に仕上がります。

それに対して「藪そば」と呼ばれる外皮に近い部分を使った麺は、色が濃いめになる特徴があります。

 

出雲そばは粉の選別をせず、殻がついた実(玄そば)をそのまま挽き込む「挽きぐるみ」という方法で作られるため、一般的な藪そばよりも色が濃くなるのです。

その分、風味と香りが強く残り、栄養価も抜群のそばになると言われています。

 

出雲

 

出雲そばのルーツについては諸説ありますが、下記が広く伝えられています。

 

江戸時代初期に信州松本藩から松江藩初代藩主に国替赴任した松平直政が、旧領地・信濃のそばを懐かしみ、現地のそば職人を同行させ、出雲の地にそば食文化を定着させました。

 

時は流れ、グルメ大名としても知られた第7代藩主・松平治郷(不昧公)の治世を迎えると、その普及活動により出雲そばの地位と知名度は格段に上がったと言われています。

また、寒冷地で土地も痩せ、稲作に適さなかった奥出雲では、昔からそばの栽培が行われてきたという背景もあります。

 

そば

 

出雲そばの食べ方は独自のものがあり、大きく分けて冷たい「割子そば」と、温かくして食べる「釜揚げそば」と2種類の方法があります。

 

これだけでは「どこが独自の食べ方なの?」と思われるかもしれませんが、あらかじめ味付けされたつゆで味わうのではなく、自分でつゆを入れながら味を調節して食べることが大きな特徴です。

 

「割子そば」は松江で広く普及しており、そばが入った円型の器を3段以上重ねた状態(割子)で提供され、一番上の段からつゆをかけて味わいます。

一番上のそばが食べ終わったら、残ったつゆを2番目に移し、つゆを新たに追加しなから、順番通りに食べていきます。

 

出雲そば

 

対して「釜揚げそば」は、出雲大社をはじめたとした神社で、旧暦10月の「神在月まつり」に併せて食べられていました。

 

こちらは、湯揚げしたそばを茹でた湯に入れた状態で提供され、自分でつゆを加えながら味付けします。

茹でた湯はとろみがあり、しかも「そば湯」の状態であるため、栄養素は抜群で、独自の食感もやみつきになります。

 

出雲そば

 

出雲そばは、松江市や出雲市など出雲地方周辺の飲食店で広く提供されています。

上記の2種類の食べ方を含め、お店によっても特徴があるので、色々と食べ比べてみても楽しいでしょう。

 

献上そば羽根屋本店

 

献上そば羽根屋本店 出雲そば 島根 グルメ

 

創業は江戸時代末期に遡る老舗名店です。

 

店名にある「献上」とは、明治40年に当時皇太子だった後の大正天皇に、自店のそばを献上したことが由来となっています。

その後も、昭和天皇や上皇陛下御夫妻など多くの皇族が来店されているそうです。

 

昔ながらの手打ち製法の伝統を守り、現在で第11代目。

出雲駅に近い本店の他、市内に2店舗を営業展開しています。

 

献上そば羽根屋本店 出雲そば 島根 グルメ

 

そんな名門店だけあって、さぞかし値段もハイレベルと思いきや、とってもリーズナブルな価格設定。

伝統的な割子そばや釜揚げそばは、なんと1,000円以下で味わうことができます。

 

他にもそばのメニュ―や定食も豊富に取り揃えており、由緒ある出雲そばを気軽に楽しめるお店です。

 

献上そば 羽根屋 本店


住所 : 島根県出雲市今市町本町549

マップ : Googleマップ

アクセス : JR山陰本線・出雲駅より徒歩5分

電話番号 : 0853-21-0058

定休日 : 元旦

営業時間 :

11:00~15:00/17:00〜19:00(L.O.)
※そばがなくなり次第閉店することあり

予算 : 1,000~2,000円

キャッシュレス決済 :

カード可(AMEX、JCB、VISA、Master)
電子マネー可(QUICPay)
QRコード決済可(PayPay、au PAY)

禁煙・喫煙 : 全席禁煙

予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ

 

※出雲そばの関連記事:  本場・出雲で味わいたい「出雲そば」の名店おすすめ7選!

 

2. 出雲ぜんざい(出雲市)

 

ぜんざい

 

10月の古い呼び方を全国的には「神無月(かんなづき)」と称しますが、出雲地方だけは「神在月(かみありづき)」と呼んでいます。

 

日本中の八百万の神さまが、この時期だけ出雲に集まって会議をするという言い伝えがあり、出雲大社をはじめ出雲地方の神社では「神在祭」という神事が執り行われます。

この祭りにルーツを持つ出雲の名物グルメが「出雲ぜんざい」であり、今では出雲大社周辺で日常的に食べられている和スイーツです。

 

ぜんざい

 

「ぜんざい」とは関東以北で馴染みがない言葉ですが、関東風に表現すれば白玉や餅をアンコで絡めた「おしるこ」のこと。

関西地方を中心に全国的に流通していますが、実は出雲が発祥だとの説が伝わっています。

 

「神在祭」の際、出雲の神社では神前に供えられていた餅と小豆を使って雑煮を作り、参拝者に振る舞っていました。

この餅が「神在(じんざい)餅」であり、その「じんざい」が出雲弁で訛って「ずんざい」となり、やがて「ぜんざい」となって京都に伝わったと考えられています。

 

ぜんざい

 

基本スタイルは、小豆がたっぷり入ったアンコの甘い汁に、紅白の白玉を入れたもの。

やきもちを焼くほど仲が良くなるとの語呂から、白玉の代わりに焼いた餅を入れた「縁むすびぜんざい」もあります。

 

人気の和スイーツだけあって、アイスクリームをトッピングしたり、大黒天の最中が入っていたりとお店によってバリエーションも様々。

特にハロウィンと重なる10月31日は「出雲ぜんざい」の日に指定され、ぜんざいに因んだユニークなイベントが開催されるので、この時期にもぜひ訪ねてみたいですね。

 

くつろぎ和かふぇ 甘右衛門

 

 

出雲大社正門の前にお店を構える人気カフェです。

古民家を改装したレトロな店舗は情緒たっぷりで、落ち着いた空間で絶品の和スイーツを楽しむことができます。

 

 

定番の出雲ぜんざいは、奥出雲の特産・仁多餅で作った白玉を使用、コシの強さと伸びるほど柔らかい食感が魅力的です。

 

大黒天を象った最中はとってもキュートで、汁に浮かんでいるハート型の小さな金箔も縁結びに効果ありそう。

白玉の代わりに餅を使った「やきもちぜんざい」や抹茶ぜんざい、アイスクリームがトッピングされた「愛守大福ぜんざい」のおすすめです。

 

出雲神話の世界を表現した特製の「神話ぱふぇ」も気になりますね。

 

くつろぎ和かふぇ 甘右衛門


住所 : 島根県出雲市大社町杵築南839-1

マップ : Googleマップ

アクセス : 一畑電車大社線・出雲大社前駅より徒歩5分

電話番号 : 0853-25-8120

定休日 : 水・木曜日 ※ほか臨時休業の場合あり

営業時間 : 11:00~17:00

公式サイト : くつろぎ和かふぇ 甘右衛門

予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ

 

 

3. 大社焼きそば(出雲市)

 

大社焼きそば 島根 グルメ
きんぐ: Retty

 

出雲の名物グルメには、出雲そばと出雲ぜんざいのほか、意外にも「焼きそば」が存在します。

 

出雲大社周辺で提供されている「大社焼きそば」は、出雲の食文化を取り込んだローカルフードで、地元の人に絶大な人気を誇る「ご当地グルメ」です。

今のところ提供しているお店も少ないため知名度は低いのですが、一度食べたらやみつきになってしまうほど不思議な味わいがあります。

 

大社焼きそば 島根 グルメ

 

大社焼きそばとは、自分自身がソースで味付けして食べる焼きそばのことです。

出雲大社周辺にある複数の飲食店で提供していますが、その発祥店とされ、一番知られているのが老舗食堂「きんぐ」です。

 

このお店のメニューには「大社焼きそば」というものがなく、「焼きそば」のみとなります。

注文すると登場する焼きそばは「塩焼きそば」で、不思議なことにソースが一緒に付いてきます。

 

塩焼きそばを味わいながら、このソースを振りかけてみると、全く違う味の焼きそばに変身するんです。

自分が後付けで味を調整するという方法は、出雲名物の出雲そばから発想を得たそうです。

 

大社焼きそば 島根 グルメ
きんぐ: Retty

 

大社焼きそばを提供しているお店は、「きんぐ」のほか出雲大社周辺に数店舗存在しています。

ベースとなる焼きそばは塩焼きそばが中心ですが、違う味のソース焼きそばだったり、お店によっても異なります。

 

お店をハシゴして食べ比べてみるのも面白いですね。

 

きんぐ

 

 

大社焼きそば発祥のお店で、親子三代に渡って受け継がれてきた老舗人気食堂です。

焼きそばのほか、50年以上継ぎ足した特製スープが自慢のラーメンが美味しいお店としても知られています。

 

出雲大社の参道商店街「神迎の道」に店舗を構えています。

 

 

焼きそばのメニューは並盛りから超特大まで4種類、お腹の空き具合によって選べます。

 

使用する麺は生麺を一度湯がいてから調理する独特の製法で、コシがありながら柔らかい食感が魅力。

テイクアウトにも対応しているので、お土産にも良いですね。

 

旬の料理・中華そば きんぐ


住所 : 島根県出雲市大社町杵築東599

マップ : Googleマップ

アクセス : 一畑電車大社線 ・出雲大社前駅より徒歩13分

電話番号 : 0853-53-2473

定休日 : 水曜日 ※ほか臨時休業あり

営業時間 : 11:00~22:00

予算 : 1,000~2,000円

キャッシュレス決済 :

カード可(AMEX他)
QRコード決済可(PayPay)

禁煙・喫煙 : 店舗にお問い合わせください

予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ

 

 

4. 松江おでん(松江市)

 

庄助
庄助

 

松江市は全国有数のおでん消費大国です。

松江市内にあるおでん屋の数は、人口比率からすれば全国トップクラスだそうです。

 

おでんといえば冬の風物詩というイメージが強いですが、松江では年間を通じて提供されています。

 

日本各地に普及しており、各所で特色ある味が楽しめるおでんですが、松江のおでんには一体どのような特徴があるのか気になりますよね。

 

庄助
庄助

 

結論からいえば、松江流のおでんというものは存在せず、決まった特徴もありません。

提供しているお店によって具材や味付けが異なるのが現実です。

 

あえて特徴付けするとしれば、具材が大きいことと、地元産の葉物野菜を使用していること、西日本に多いアゴ(トビウオ)出汁を使用するお店が多いことが挙げられます。

 

庄助
庄助

 

松江におでん文化が根付いた理由は、江戸時代後期に遡ると言われています。

 

出雲そばの普及にも貢献した松江藩第7代藩主・松平不昧が、当時の京都で流行していたおでん(今出川豆腐)を松江に持ち帰り、領民に広めたからだとか。

松江特産であるトビウオの竹輪「野焼き」や「黒田セリ」、特産蒲鉾の「赤てん」など、松江や島根以外では味わえないレアな具材が多いので、地酒を傾けながら楽しみたいものですね。

 

おでん庄助

 

おでん庄助 島根 グルメ おすすめ

 

松江市内の数あるおでん屋の中でも、トップクラスの人気を誇るお店です。

昭和23年創業の老舗で、宍道湖に繋がる大橋川沿いという絶好のロケーションに位置しています。

 

川沿いの席からの眺めは最高で、夕日の名所でもある宍道湖の眺望を楽しみながら、至福の食事タイムを満喫できます。

 

おでん庄助 島根 グルメ おすすめ

 

こちらで提供するおでんの具材は何と40種類以上、すべて手作りのものです。

野焼きや玉子焼き、黒田セリやエリンギなど、松江でしか味わえないものや、通常はおでんのネタとしては使わないものまでバラエティに富んでいます。

 

野菜や餅などを包んだ各種巾着もおすすめです。

 

おでん庄助


住所 : 島根県松江市八軒屋町16

マップ : Googleマップ

アクセス : JR山陰本線・松江駅より徒歩12分

電話番号 : 0852‐21‐4238

定休日 : 日曜日・祝日の月曜日

営業時間 : 17:00~22:30(L.O.21:30)

予算 : 4,000~5,000円

キャッシュレス決済 : 不可

禁煙・喫煙 : 全席禁煙

予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ

 

 

5. ぼてぼて茶(松江市)

 

 

ぼてぼて茶とは、乾燥した茶花を入れて煮出した番茶を茶筅で泡立て、その中におこわや高野豆腐、煮豆、漬物などを加えた食べ物です。

茶筅で泡立てる際に、ボテボテと音がすることが名前の由来だと言われています。

 

食べ方も独特で、箸を使わずに茶碗の下をトントンと叩いて具材を寄せ、お茶と一緒に流し込むという豪快な食べ方です。

松江を中心とした出雲地方に古くから伝わる料理で、戦前までは家庭料理としても広く愛好されていました。

 

松江城

 

この料理のルーツは諸説ありますが、奥出雲のたたら職人が食べていた労働食であったとか、上流階級の茶の湯に対抗して庶民が考え出したなど様々です。

中でも松江グルメのパイオニアである松平不昧公が、飢饉で苦しむ庶民を救済するために考案した非常食だったとする説も深く定着しています。

 

いずれにしても、立ったまま食べることができるファーストフードとして発展してきました。

 

 

今では日常的に食べられているわけではありませんが、伝統ある郷土料理として松江市内を中心とした茶店や飲食店で味わうことができます。

使われる具材も、上記でご紹介したもののほか、握り飯や赤飯、わらびやぜんまいなど様々です。

 

ちどり茶屋

 

 

国宝・松江城天守を望む松江城山公園内にある甘味処です。

出雲そばやぜんざいなど松江名物のグルメがたっぷり楽しめるお店で、ぼてぼて茶もこちらで味わうことができます。

 

 

赤飯や煮豆などを具材としたぼてぼて茶は600円。

箸を使わないで流し込んで食べるのが通ですが、スプーンも付いているので慣れない人でも安心です。

 

松江城観光の途中にぜひ立ち寄ってみたいですね。

 

ちどり茶屋


住所 : 島根県松江市殿町428(松江城山公園内)

マップ : Googleマップ

アクセス : JR山陰本線・松江駅より徒歩15分

電話番号 : 0852-28-6007

営業時間 : 10:30~17:00

予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ

 

 

6. 宍道湖七珍味(松江市)

 

 

小泉八雲も愛した水の都・松江のシンボルといえば、国宝・松江城と宍道湖。

 

夕日の名所としても知られる宍道湖は、周囲長47km。

淡水と海水が混じる汽水湖です。

 

豊かな環境から魚介類の宝庫でもありますが、特に代表的とされる7種類は「宍道湖七珍」と呼ばれています。

 

宍道湖

 

宍道湖七珍のラインナップは下記の7種類で、宍道湖のご当地料理として重宝されています。

 

  1. スズキ
  2. モロゲエビ(ヨシエビ)
  3. ウナギ
  4. アマサギ(ワカサギ)
  5. シラウオ
  6. コイ
  7. シジミ

 

汽水湖ということもあり、淡水種も海水種も、またどちらでも生活できる汽水種も含まれています。

 

また、旬を迎える時期も異なります。

わかりやすいように、この頭文字をとって「スモウアシコシ(相撲足腰)」と覚えられています。

 

スズキは本来夏が旬の魚ですが、宍道湖では身に脂がのってくる晩秋から初冬にかけてが旬です。

松平不昧公が好んだ、一匹丸ごと紙に包んで蒸し焼きにした「奉書焼き」として調理されます。

 

モロゲエビ(ヨシエビ)は体長10cm程度のクルマエビの一種で、秋が旬、上品な味わいで丸ごと食べることができます。

また、ウナギは夏が旬で、アマサギ(ワカサギ)は真冬に旬を迎えます。

 

 

繊細で上品な味わいが魅力のシラウオは初春が旬、松江では卵とじにして食します。

冬に旬を迎えるコイは、身を薄く切り、塩茹でした卵巣と和えた「糸づくり」で味わいます。

 

最後のシジミは宍道湖が漁獲日本一、身が大きく肉厚なのが特徴で、年間を通じて楽しめますが一番の旬は春先です。

 

時期が異なるため一度にまとめて食べることは難しいですが、松江市内には宍道湖七珍を楽しめるお店が複数あります。

 

川京

 

 

松江大橋のほとり、宍道湖にも近い絶好のロケーションにある老舗の海鮮料理の名店です。

名物「宍道湖七珍」を味わえるお店として、観光客だけでなく地元の人にも人気があります。

 

 

七珍をアレンジした創作料理のほか、島根の海の幸がたっぷり味わえる「郷土料理コース」がおすすめ。

時期によっても異なりますが、七珍の鰻のたたきやスズキの奉書焼き、しじみ雑炊は絶品です。

 

川京


住所 : 島根県松江市末次本町65

マップ : Googleマップ

アクセス : JR山陰本線・松江駅より徒歩15分

電話番号 : 0852-22-1312

定休日 : 日曜日

営業時間 : 18:00~22:30

予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ

 

 

7. しまね和牛(県全域)

 

 

神戸牛や松阪牛、近江牛や米沢牛など、日本全国に特産の銘柄牛肉が存在しています。

 

これらに共通していることは「但馬牛」の血統を引く黒毛和牛だということ。

全国的な知名度は低いかもしれませんが、島根県にも特産の黒毛和牛「しまね和牛」というものがあります。

 

しまね和牛が凄いところは、何と高級牛肉のルーツである但馬牛の「もと牛」だと言われていることです。

 

しまね和牛

 

出雲地方の山間部では昔から「たたら製鉄」という製鉄業が盛んな地域でした。

鉄の輸送手段として牛の存在は欠かせないもので、この地域では大々的に牧畜が行われ、当時から優秀な和牛の産地として知られていたのです。

 

島根の牛は温順で飼育しやすく、早熟早肥な性質を持っていたため、全国各地の和牛産地に繁殖用や肥育用の「もと牛」として供給されてきました。

その血統を受け継いだ牛が但馬牛であり、神戸牛や松阪牛などの祖先となったと言われています。

 

 

昭和30年代頃から、しまね和牛の役用としての需要は激減し、食肉用の牛として利用されることになりました。

やがて品種改良を重ねた結果、内閣総理大臣賞など名誉ある賞を何度も受賞するなど、名実ともに高級牛肉の仲間入りを果たしたのです。

 

黒毛和牛

 

しまね和牛の定義は、島根県内で飼育された去勢・未出産の黒毛和牛で、県内から出荷される牛肉を指します。

 

鮮やかな色合いときめ細やかな霜降り肉、とろけるような柔らかさと豊かな味わいが特徴です。

出雲地方産の「いずも和牛」、石見地区産の「松永牛」、隠岐の島産の「隠岐牛」と産地によって区分することもあります。

 

焼肉やすき焼き、ステーキなど、どんな料理にも合う極上の牛肉です。

 

シャトー弥山

 

 

シャトー弥山は、ワイン醸造施設「島根ワイナリー」に併設されたBBQレストランです。

地元島根産の芳醇なワインとともに、最高級のしまね和牛をリーズナブルな価格で味わうことができます。

 

BBQスタイルだけでなく、ランチタイムにはお得な定食セットも用意されています。

 

数量限定のランチメニュ―は、しまね和牛のバラ肉(またはロース)とサラダ、ライス。味噌汁が付いて1,650円~(税込)。

お好みによって、出雲そば(割子)のセットもあります。

 

もちろん、サーロインやリブローズを楽しめる豪勢なバーベキューコースもおすすめです。

 

シャトー弥山


住所 : 島根県出雲市大社町菱根264-2 島根ワイナリー内

マップ : Googleマップ

アクセス : 一畑電車大社線・浜山公園駅より徒歩15分

電話番号 : 0853-53-5577

定休日 : 年中無休

営業時間 :

【月〜金】11:00〜15:00
【土・日】11:00〜18:00

公式サイト : 島根ワイナリー

予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ

 

 

8. 安来どじょう(安来市)

 

どじょう
どじょう亭: Retty

 

県最東部・鳥取県との県境に位置する安来市は、民謡「安来節」のふるさと。

滑稽な仕草が笑いを誘う「どじょうすくい」の踊りで知られていますね。

 

どじょうは安来市の特産物で、市の魚にも指定されているほどです。

 

安来はどじょうの生産量全国第2位。

市内には養殖場も多く、美味しいどじょう料理を楽しめるお店がたくさんあります。

 

安来どじょう 柳川鍋 おすすめ
柳川鍋: Retty

 

独自のノウハウで短期育成した安来の養殖どじょうは、骨も柔らかく食べやすいのが特徴です。

 

栄養価は非常に高く、うなぎに匹敵するぐらいのスタミナ食ながら、うなぎよりも脂肪分が少なくヘルシーなところも魅力的。

また、カルシウムはうなぎの何と9倍もあるので、生活習慣病の予防や神経の安定にも絶大な効果があります。

 

今や高級食材の仲間入りをしたどじょうですが、安来の専門飲食店ではリーズナブルな価格で楽しむことができます。

 

どじょう亭

 

 

民謡・安来節を毎日楽しめる「安来節演芸館」に併設されている食事処です。

日本一の庭園美として知られる「足立美術館」に隣接して設置されています。

 

どじょう亭では、工夫を凝らした各種ドジョウ料理をはじめ、島根産の具材を使用した郷土料理を楽しめます。

 

 

野菜とドジョウをあんかけ風味に仕上げた、看板メニューの「まるごと安来丼」をはじめ、安来産のドジョウを存分に満喫できる料理がたっぷり。

ほかの地域ではお目にかかれないドジョウの唐揚げやかき揚げ、串焼きなどのレアなメニューもあります。

 

ふわふわ玉子とドジョウの食感がたまらない「柳川鍋」もおすすめです。

 

どじょう亭


住所 : 島根県安来市古川町534 安来演芸館内

マップ : Googleマップ

アクセス : JR山陰本線・安来駅より車で30分

電話番号 : 0854-28-9500

定休日 : 水曜日

営業時間 : 10:00~17:00

公式サイト : 安来演芸館

予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ

 

 

9. どんちっちノドグロ(浜田市)

 

のどぐろ

 

大きいものなら1尾10,000円以上の高値で取引されることもある高級魚「ノドグロ」。

正式名称はアカムツと呼ばれる深海魚で、その名前のとおり赤紅色の体色と大きな目玉が特徴です。

 

ノドグロという通称の由来は、口を開けると喉の奥が黒いことから名付けられたと言われています。

 

のどぐろ

 

日本海沿岸で水揚げされ、北陸や山陰が主な産地となっています。

 

とりわけ島根県西郡・浜田市での水揚げ量は多く、「どんちっちノドグロ」のブランド名で市の魚にも指定されているほどです。

島根出身のプロテニスプレーヤー・錦織圭さんの大好物と宣伝されたことから、全国的にも知られるようになりました。

 

ノドグロ

 

「どんちっち」とは、神楽の囃子を表現する幼児言葉が由来で、今では島根県西部に伝わる伝統芸能・石見神楽全体を指す言葉となっています。

転じて浜田地方を象徴しており、ノドグロという呼び方自体も元々浜田周辺で使われていたものだったそうです。

 

ノドグロの中でも、「どんちっちノドグロ」と呼ばれるものは、8月中旬から5月末までに浜田沖で水揚げされた80g以上の高鮮度の個体を指します。

脂肪含有量が非常に多く、マグロのトロに匹敵するとまで言われている絶妙な味わいが魅力です。

 

ノドグロ

 

一般的には煮付け、焼き魚として食べられていますが、刺身の美味しさは抜群!

特に皮の部分を湯がいた皮霜造り(松皮造り)は、言葉を失うほどの深い味わいがあります。

 

浜田市内には、獲れたて新鮮な「どんちっちノドグロ」を楽しめるお店があるので、ぜひ堪能してみましょう。

 

めし処ぐっさん

 

 

浜田漁港内・浜田公設水産仲買売場(はまだお魚市場)内にある海鮮料理店です。

その日に水揚げされた、とびきり新鮮な魚介類を味わえるとあって、地元だけでなく県外からの来客も絶えません。

 

地元産の魚の刺身が4種類以上たっぷり入った海鮮丼とともに、特産の絶品ノドグロを楽しめる「のどぐろ炙り丼」が大人気です。

 

 

脂がたっぷりと乗ったノドグロの切り身は、炙ることで旨みが凝縮されて深い味わいとなります。

そのまま食べても抜群に美味しいですが、特製の出し汁をかけて食べると、また違った美味しさが楽しめます。

 

この出し汁は、ノドグロのアラから毎日3時間以上かけて抽出した濃厚な味わいが魅力です。

 

めし処ぐっさん


住所 : 島根県浜田市原井町3025 はまだお魚市場2F

マップ : Googleマップ

アクセス :

浜田自動車道・浜田ICから車で約10分
山陰自動車道・浜田港ICから車で約3分

電話番号 : 070-5301-3893

定休日 : 火曜日

営業時間 : 10:00~15:00

予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ

 

 

10. 赤てん(浜田市)

 

赤てん 島根 グルメ おすすめ

 

ノドグロのほか、カレイやアジなど「どんちっち」な絶品シーフードの宝庫である漁師町・浜田。

その浜田で市民のソウルフードとして長年愛されているグルメが「赤てん」です。

 

全国的にはあまり知られていませんが、浜田市内を含む島根県内ではポピュラーな食べ物。

松江市のご当地グルメ「松江おでん」の具材としても人気があるんです。

 

浜田

 

赤てんとは、ピリ辛風に仕上げた魚カツのこと。

全体的に赤い色付けがされていることが特徴で、そのことが「赤てん」の名前の由来にもなっています。

 

スケトウダラなどの魚のすり身に赤トウガラシを練り込み、パン粉をまぶしてカラっと揚げたものです。

サクッとした表面とモチモチした中身の食感がたまらない美味しさで、ピリ辛の味付けがやみつきになります。

 

赤てん 島根 グルメ おすすめ

 

戦後に流行した大手水産会社の「魚肉ソーセージ」に対抗して、地元の水産業者が共同で開発したのがルーツと言われています。

地元以外では知られていない存在でしたが、口コミで徐々に広まり、やがてテレビのグルメ番組で紹介されるに及んで全国的にも知られるようになりました。

 

島根県内のスーパーマーケット等では一般的に販売されており、お土産としても人気があります。

そのまま食べても美味しいですが、軽く炙り、醤油やマヨネーズをつけて食べると美味しさが増すそうです。

 

江木蒲鉾店

 

 

明治45年創業の老舗で、看板商品の赤てんだけでも70年近い歴史を持つ名店です。

 

ギフト文化活性化を目的に創設された「日本ギフト大賞」において、2015年と2018年に島根県賞を受賞するなど、県民にも幅広い支持を受けています。

テレビのグルメ番組に何度も紹介されているので、ご存知の方も多いと思います。

 

こちらの赤てんは浜田市内にある本店のほか、島根県内で広く販売されているので、本場の味をぜひ体験してみてください。

 

江木蒲鉾店(本店)


住所 : 島根県浜田市朝日町 1426-4

マップ : Googleマップ

アクセス : JR山陰本線・浜田駅より徒歩5分

電話番号 : 0855-22-1538

定休日 : 日曜日、祝日

営業時間 : 8:00~17:00

 

 

11. 石見の神楽めし「えびす丼」(石見地方)

 

いるか
れすとらん異瑠香: Retty

 

県庁所在地の松江や出雲大社のある県東部・出雲地方に対して、県西部の地域は石見地方と呼ばれています。

 

所属する市町村は、浜田市や益田市、大田市や江津市、津和野町などが該当します。

地味な印象がありますが、世界遺産の石見銀山や小京都・津和野などの観光資源に恵まれた地域でもあります。

 

この石見地方には、地元産食材にこだわったユニークなご当地グルメが存在します。

地域の伝統芸能である「石見神楽」に因んで命名された「石見の神楽めし」であり、下記の4種類に分類されます。

 

  1. えびす丼:日本海の海の幸を使った魚介丼
  2. オロチ丼:地元ブランド肉を使用した肉丼
  3. 大黒めし:農産物が中心の伝統郷土料理をアレンジしたもの
  4. 瓦ぬご縁:伝統工芸・石州瓦で地元産の魚や肉を「瓦焼き」にしたもの

 

岩見地方には、県下最大の漁港である浜田港をはじめ多くの漁港があり、新鮮な日本海の幸が水揚げされます。

特産のノドグロをはじめ、アナゴやウチワエビ、フグやアジなど地元産海産物をふんだんに使った丼ぶり飯が「えびす丼」です。

 

使用する海産物の種類もお店によって異なり、刺身が中心の海鮮丼スタイルのほか、天丼や煮魚スタイルなど様々。

名称も「えびす丼」に統一されているわけでなく、海鮮丼や海賊丼など、店舗によって呼び方が変わるのも興味深いです。

 

田吾作

 

田吾作 えびす丼 島根 グルメ

 

昭和42年創業の老舗料理店で、田舎風な木造古民家の外観が情緒たっぷりです。

店内にある水槽にはイカやタコ、カワハギなどが泳ぐ生簀があり、とても新鮮な魚介料理を期待できます。

 

海産物だけでなく山の幸を使った料理も絶品で、益田市内ではとても有名な人気店のひとつです。

 

 

こちらのえびす丼は、白身魚を中心とした日本海の活魚を、山間部で作ったワサビと一緒に味わう極上丼。

竹豆腐、漬物、おから、味噌汁のセットで提供しています。

 

田吾作


住所 : 島根県益田市赤城町10-3

マップ : Googleマップ

アクセス : JR山陰本線・益田駅より徒歩7分

電話番号 : 0856-22-3022

定休日 : 不定休

営業時間 : 12:00~14:00/17:00〜22:00

公式サイト : 田吾作

予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ

 

 

12. 石見の神楽めし「オロチ丼」(石見地方)

 

オロチ丼
大黒食堂: Retty

 

日本神話に登場する「ヤマタノオロチ」は、出雲に暮らす8つの頭を持った伝説上の大蛇。

村娘を食べるなどの悪さを働き、スサノオノミコトに退治された逸話はとても有名ですね。

 

大蛇(おろち)は、神話の世界を題材にした石見神楽でもお決まりの演目。

「オロチ丼」は、そんなヤマタノオロチをテーマにした神楽めしです。

 

 

オロチ丼とは、石見特産の牛肉や豚肉などを使った丼ぶり飯のこと。

北は日本海に面し、南は中国山地に面した高原地帯が広がる石見地方は、昔から畜産業が盛んな地域です。

 

しまね和牛の系統を引く「石見和牛(邑南町)」や「松永牧場牛(益田市)」、旨みと栄養がたっぷりの「江津まる姫ポーク(江津市)」など、特産ブランド肉の宝庫でもあります。

 

オロチ丼は、そんな極上の食肉をふんだんに使用した丼ぶり飯です。

使う肉の種類は、豚肉だったり牛肉だったりお店によっても異なるので、時間とお腹に余裕があれば、色々と食べ比べしてみるのも良いでしょう。

 

舞乃市・大黒食堂

 

 

「神楽の里・舞乃市」は、道の駅「サンピコごうつ」に隣接するドライブステーションです。

ファーストフードやラーメン店など4店舗の飲食店が併設されていますが、「大黒食堂」では石見地方の食材を使った郷土料理を楽しむことができます。

 

石見のご当地グルメ「神楽めし」も各種充実して提供しています。

 

 

こちらのオロチ丼は、ヤマタノオロチに見立てて豪快な「江津まる姫ポーク」のロース豚カツが8枚も盛られた豪快な丼ぶり!

そそり立つ豚カツのタワーは圧巻で、味もボリュームも満点です。

 

2017年度には、「オロチ丼」カテゴリーで人気第1位を獲得しています。

 

舞乃市・大黒食堂


住所 : 島根県江津市後地町3348-113

マップ : Googleマップ

アクセス :

山陰自動車道・江津ICより約15分
JR山陰本線・黒松駅より車で約5分

電話番号 : 0855-55-1155

定休日 : 年中無休

営業時間 : 11:00~15:00/17:00〜21:00

公式サイト : 神楽の里 舞乃市

予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ

 

 

13. うずめ飯(津和野町)

 

 

島根県の最西部、山口県との県境に位置する旧城下町・津和野町。

情緒豊かな街並みは、隣接する山口県の萩市とともに「山陰の小京都」と絶賛され、多くの観光客を魅了します。

 

その津和野に江戸時代の藩政時代から伝わる郷土料理が「うずめ飯」です。

昭和14年(1939年)には、当時の宮内庁より、東京の「深川めし」、大阪の「かやくめし」などとともに「日本五大名飯」のひとつに選定されました。

 

津和野

 

うずめ飯は、一見出汁をかけてワサビを添えた「お茶漬け」のように見えます。

しかし、ご飯の下には小さく刻んだ鯛や山菜、豆腐などの具材が「うずまって」いる食べ物です。

 

この食べ方のルーツについては諸説ありますが、江戸時代の津和野藩政時代、質素倹約を強いた藩主の目をそらすために(食材をご飯の下に隠して)粗末な食事を装ったとの説が有力です。

これが「うずめ飯」の名前の由来と言われ、当時は提供する時や食べる時には、目を伏せることが習わしだったそうです。

 

かつては冬の寒い時期や祭事に振る舞われる料理でしたが、今では津和野のご当地グルメとして年間を通じて提供されています。

お茶漬け風に出汁をかけながら食べますが、食べ進めるうちに隠れていた具材が姿を現して彩が増してきます。

 

どんな具材が埋まっているのかと考えながら食べるのも、うずめ飯の醍醐味のひとつです。

 

遊亀

 

 

津和野の観光スポットからも近い、落ち着いた佇まいの老舗郷土料理店です。

店内には川が流れてコイやヤマメが泳いでおり、獲れたて新鮮の川魚料理を堪能することができます。

 

名物のうずめ飯をはじめ、地元の山菜や魚を使った津和野の伝統料理が充実しています。

 

 

うずめ飯定食は、うずめ飯のほか、こんにゃくの刺身や山菜の漬物などがセットになった豪華版。

具材にはセリやニンジン、高野豆腐などが使われ、ヘルシーで上品な味わいが楽しめます。

 

遊亀


住所 : 島根県鹿足郡津和野町後田ロ271-4

マップ : Googleマップ

アクセス : JR山口線・津和野駅より徒歩5分

電話番号 : 0856-72-0162

定休日 : 木曜日

営業時間 : 11:00~15:00

公式サイト : 遊亀

予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ

 

 

14. 源氏巻(津和野町)

 

 

カステラ風の薄い生地に漉し餡を巻いた上品な和菓子・源氏巻。

津和野町の銘菓として、お土産や贈答品としても大変人気のある商品です。

 

この和菓子のルーツは江戸時代・元禄期に遡ると言われ、なんと「忠臣蔵」に登場するあの悪役が関与しているというから驚きですね。

 

 

元禄時の津和野藩主・亀井茲親は、幕府から皇室の勅使を接待する「勅使饗応役」に任ぜられました。

 

ところが、接待作法を教える指南役は、あの意地悪な吉良上野介!

接待方法を教えないばかりか愚弄する始末です。

 

怒った茲親は吉良を斬ろうと決意しましたが、慌てた家老の多胡真蔭が小判をカステラのような生地に包んで献上し、吉良のご機嫌をとったそうです。

殿中刃傷沙汰でお家断絶を免れた津和野藩では、記念として小判の代わりに餡を包んだ和菓子を作り、後世に伝えたのが「源氏巻」のはじまりと言われています。

 

なお、源氏巻の名前の由来は、この菓子を献上された藩主の奥方が、感動のあまり「源氏物語」に出てくる和歌を詠んだことがはじまりだそうです。

 

 

現在、津和野町内には源氏巻を扱うメーカーが10軒近く存在します。

老舗店が多く、それぞれ個性のある違った味わいを楽しむことができます。

 

山田竹風軒本店

 

 

明治18年創業の老舗で、130年以上の歴史を誇る名店です。

名物の源氏巻をはじめ各種和菓子のほか、洋菓子も取り扱っています。

 

 

源氏巻は「第23回全国菓子大博覧会」において最高位である「名誉総裁賞」を受賞している逸品です。

 

ほどよい甘さとしっとりとした食感が絶妙で、漉し餡は苦手な人でも食べたくなる上品な味わいが魅力。

お試しの1本包みから、大人数のお土産にも最適な10本包みまでラインナップも豊富にあります。

 

源氏巻を個別包装した「源氏草子」もおすすめです。

 

山田竹風軒本店


住所 : 島根県鹿足郡津和野町高峯584-2

マップ : Googleマップ

アクセス : JT山口線・津和野駅より徒歩7分

電話番号 : 0856-72-0041

定休日 : 年中無休

営業時間 : 8:30~16:30

公式サイト : 山田竹風軒

 

 

15. サザエ丼(隠岐の島町)

 

サザエ丼 島根 グルメ おすすめ

 

島根半島の沖合約50kmに位置する隠岐の島(隠岐諸島)。

4つの有人島と約180の無人島で構成され、全域が「大山隠岐国立公園」「隠岐ユネスコ世界ジオパーク」に指定されています。

周囲を日本海に囲まれるなど大自然に囲まれ、長い歴史を持つ隠岐には、この島でしか味わえない食文化が多く存在します。

 

「隠岐そば」や「隠岐牛」など、島根県内の有名グルメが独自に進化した料理も必食ですが、ぜひ食べておきたいのが特産のサザエを使った「サザエ丼」です。

 

隠岐の島 サザエ丼 島根 グルメ おすすめ

 

サザエは全国的に棲息しており、「サザエ丼」自体は珍しい存在ではないのですが、隠岐のサザエ丼はひと味違います。

 

暖流の対馬海流と寒流のリマン海流がぶつかる、隠岐周辺の海域で育つサザエは高品質で、平安時代の頃には皇室への献上品して利用されるほどだったのです。

特に隠岐周辺は磯が多く、餌となる良質なアラメが多いので、品質の優れたサザエが育つ最高の環境と言えます。

 

隠岐のサザエは、濃厚な旨味とコリコリとした食感がたまらなく美味で、口に中に爽快な磯の香りが広がります。

 

隠岐 サザエ丼 島根 グルメ おすすめ

 

そんな隠岐産のサザエを小さく刻み、親子丼風に卵とじに仕上げた丼ぶりです。

出汁にはやはり隠岐特産のアゴ(トビウオ)を使用しています。

 

提供するお店によっては海藻や半熟玉子を使うなどバリエーションも豊富。

お気に入りの味付けで楽しんでみてください。

 

さざえ村

 

 

隠岐の島町(島後)の中村キャンプ場に併設されている食堂です。

海の家のような佇まいの小さなお店ですが、新鮮なサザエ料理のレパートリーを満喫することができます。

 

サザエ丼発祥のお店と言われ、人気漫画「美味しんぼ」にも登場している名店です。

 

 

こちらのサザエ丼は、ダシを包んだ玉子とサザエの旨味がたまらない絶品!

物足りない人には、サザエ丼にプラスして1個まるごとサザエのつぼ焼きが付いてくる「サザエ・どどんが丼」がおすすめです。

 

釜飯風に仕上げた「サザエ釜飯」やサザエカレー、変わりダネのサザエ焼きそばも気になりますね。

 

さざえ村


住所 : 島根県隠岐郡隠岐の島町中村1541-3 中村キャンプ場内

マップ : Googleマップ

アクセス : 西郷港より車で約30分

電話番号 : 08512-4-0611

定休日 : 水曜日

営業時間 : 11:00~14:30(夏季は16:00まで)

予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ

 

 

2021年にgooランキングが実施した「郷土料理が魅力的な都道府県ランキング」で、残念ながら最下位に低迷してしまった島根県。

知名度こそ低いものの、第1位に輝いた北海道に引けを取らないほど魅力的なグルメに恵まれています。

 

日本海や宍道湖の魚介の幸、日本三大そばの「出雲そば」、伝統ある上品な菓子や絶品B級グルメなど、島根は知れば知るほど素晴らしいグルメの宝庫。

島根を訪れたら、ぜひ本場の味を堪能してみてください。

 

 

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