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広島名物のご当地グルメといえば、真っ先に「お好み焼き」が思い浮かべる人が多いと思います。
「お好み焼き」は大阪名物としても有名ですが、大阪風と広島風とでは作り方や見た目も異なります。
「広島焼き」とも呼ばれる広島のお好み焼きは、いったいどんな特徴があるのでしょうか。
全国的に「お好み焼き」として認識されている大阪風のスタイルと、広島のものを比較しながらご説明します。
まず大きな違いは作り方。
大阪風は生地と具材を一緒に混ぜてから焼き上げるのに対して、広島では生地と具材を混ぜることはしません。
具体的には生地をクレープ状に薄く伸ばし、その上からキャベツや豚肉などの具材を重ねて蒸し焼きにします。
熱が通ってきたらひっくり返し、玉子や焼きそばなどを加えて、さらに蒸し焼きにしてひっくり返したら完成です。
生地の間に何層もの具材が挟まれている形になります。
具材となるキャベツを大阪では短く切るのに対して、広島は長めに切ることも特徴のひとつ。
他にも、大阪風の生地が固めでパリパリなのに対して、広島では固くならず、さらっとした食感という特徴もあります。
広島風は焼きそばを具材として加えますが、大阪風は「お好み焼き」として焼きそばを加えることはなく、麺を加えたお好み焼きは「モダン焼き」と呼ばれる別メニューとなります。
一体どちらが「元祖」なのかといえば、一方が模倣したという事実はなく、広島と大阪で独自に進化してきた固有の「お好み焼き」と言えるでしょう。
広島風お好み焼きを提供するお店は、広島市内だけでも800店舗以上存在すると言われています。
県内には「備後府中焼き」や「庄原焼き」、「三原焼き」など地域の特色を活かした「ご当地」広島お好み焼きも盛りだくさん。
広島を訪れたら、ぜひ地元で愛される名店で自慢の味を堪能したいものですね。
※合わせて読みたい: 広島のソウルフード!絶品お好み焼きが味わえる名店9選
広島風お好み焼き発祥のお店で、数ある専門店の中でもトップクラスの超人気店です。
創業は昭和25年(1950年)、初代店主の井畝満夫さん(みっちゃん)によって屋台から出発しました。
専用ソースや焼きそばを具材に加えること、ヘラを使った食べ方など、広島風お好み焼きを特徴付けるものは、この初代店主の発案だそうです。
現在は、本店を含む県内6店舗(ほか東京2店舗)で店舗展開しています。
こちらのお店が提供するお好み焼きは、創業以来70年以上に渡って引き継がれた「飽きのこない味」!
シンプルではありますが、美味しさを求めて生地の作り方やキャベツの切り方、複数人で分担する焼き方など、徹底的なこだわりを追求しています。
「そば肉玉子」がスタンダードな組み合わせですが、トッピングの具材も豊富なので、お気に入りの味がみっと見つかるはず。
本当に毎日食べても飽きない味に仕上がっています。
住所 : 広島県広島市中区八丁堀6-7
マップ : Googleマップ
アクセス : 広島電鉄 八丁堀電停から徒歩5分
電話番号 : 082-221-5438
定休日 : 木曜日(祝日の場合は翌日が休み)
営業時間 :
予算 : 1,000~1,999円
キャッシュレス決済 : カード可(VISA、JCB、MASTER、AMEX)
禁煙・喫煙 : 全席禁煙
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
たっぷり野菜と香り高い大葉、そして柔らかい麺を2個の玉子でオムレツ風に包みこんだドーム型が特徴の「電光石火」のお好み焼き。
広島県内に5店舗の他、銀座や六本木にも店舗を展開している人気店です。
オムレツのような外見から、一般的な広島のお好み焼きとは違っているように見えますが、ドーム型にすることで野菜を包み込み、ふっくらとした焼き上がりになります。
麺は、有名な磯野製麺のお好み焼き専用麺を使用。
湯煎でしっかりと茹で、鉄板で軽く焼くことでパリッとはさせず柔らかく仕上げるのが電光石火流です。
焼き方にもこだわりあり。
野菜は鉄板の火は強く、野菜は決しておさえず、外から熱い空気を内側に入れながら蒸していきます。
大葉は葉のままではなく細かく刻んで中へ入れているので、お好み焼き全体に大葉の風味が広がります。
ソースは広島が誇るオタフクソースを、ブレンドなしでそのままの味と香りを楽しみます。
住所 : 広島県広島市南区松原町1-2 ekie 2F
マップ : Googleマップ
アクセス : 広島駅に直結
電話番号 : 082-568-1751
定休日 : なし
営業時間 : 11:00~23:00(L.O.22:30)
予算 : 1,000~2,000円
キャッシュレス決済 :
禁煙・喫煙 : 全席禁煙
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
寒い冬の時期を迎えると、プリプリの牡蠣が恋しくなりますね。
広島県は生産量日本一を誇る牡蠣の特産地であり、全国シェアの6割を占めています。
瀬戸内海に面した広い地域で養殖・収穫されていますが、特に広島市や呉市、廿日市など県西部に多い傾向があります。
広島産の牡蠣はマガキが中心で、通常は冬に旬を迎えますが、養殖技術の進んだ広島では年間を通じて味わうことができるんです。
広島の牡蠣は、殻が小さいにも関わらず身が大きく、プリプリして濃厚な味わいに特徴があります。
広島の海は波が静かで潮の流れが適度にあり、牡蠣が育つには最高の条件が揃っていると言われています。
また、中国山地から海に流れ込む豊富な栄養分が、牡蠣の餌となる良質のプランクトンを育みます。
このような好条件で育った広島産牡蠣は、旨みがたっぷり詰まった大ぶりの牡蠣になるんです。
広島における牡蠣の養殖の歴史は古く、室町時代の天文年間にまで遡るとされています。
今では産卵をしないため、夏場でもプリプリの食感が楽しめる新品種「かき小町」が開発されるまでになりました。
産地周辺では新鮮な牡蠣が味わえるお店がたくさん存在し、定番の生ガキや焼きガキのほか、牡蠣飯や牡蠣鍋、カキフライなどバラエティに富んだ牡蠣料理を楽しむことができます。
※合わせて読みたい: 広島名物"牡蠣"が美味しいお店12選!コスパ抜群のお店から食べ放題のおすすめ店まで
名前の通り、川岸に浮かぶ伝統的な「かき船」を店舗にしたユニークなお店です。
創業は江戸幕末の慶応3年(1867年)、元々は牡蠣の養殖業を営んでいたそう。
かつては全国に数百艘もあったと言われる「かき船」ですが、今や当店を含めて広島県内に2か所あるのみです。
店舗は2層構成となっており、1階部分はカジュアルな和食店「瀬戸」、2階部分は会席コースのみの高級な「和久」となっています。
両店とも、牡蠣をはじめとした瀬戸内の魚介類をふんだんに使った郷土料理を味わうことができます。
こちらの牡蠣は、瀬戸内海有数の清浄海域・大黒神島深浦で育った逸品!
身が引き締まって、風味豊かな牡蠣を、生ガキから牡蠣飯、牡蠣鍋などバラエティに富んだ調理法で楽しめます。
住所 : 広島県広島市中区大手町1丁目地先
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 082-241-7416
定休日 : 年末年始
営業時間 :
予算 : [昼] 3,000~4,000円 [夜] 8,000~10,000円
キャッシュレス決済 :
禁煙・喫煙 : 全席禁煙
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
瀬戸内海に面した尾道市は、その風情ある街並みから「瀬戸内の小京都」と称される県内有数の観光都市です。
この尾道を代表するグルメとして、筆頭に挙げられるのが「尾道ラーメン」。
全国的にも知名度が高いラーメンですが、意外にも広島県内で広く普及しているわけでなく、尾道を中心とした備後エリア以外ではあまり見かけることがありません。
元々地元に存在していましたが、当時は「尾道ラーメン」の呼称はなく、単に「ラーメン」や「中華そば」として提供されていたそうです。
平成になって福山市の珍味メーカー「阿藻珍味」が、お土産用として「尾道ラーメン」の名前で販売を開始。
こちらが人気商品となったことで、「尾道ラーメン」として定着することになりました。
尾道ラーメンは、豚の背脂ミンチが浮いた醤油ベースのスープと中細平打ち麺がスタンダードなスタイルです。
スープは鶏ガラからとった澄んだダシと、瀬戸内の小魚からとったダシに醤油を合わせて作ります。
あっさりとした魚介系醤油スープを、こってりとした背脂ミンチが濃厚な味わいに変化させるという、不思議な味覚が魅力的です。
上記が標準スタイルですが、お店による違いも大きく、豚の背脂ミンチを使わなかったり、豚骨スープ味だったり、太麺を使用したりと、バラエティに富んだ「尾道ラーメン」が存在します。
尾道ラーメンの歴史は古く、昭和3年(1928年)頃に中国福建省出身の料理人が、露店でチェルメラを吹きながら販売した「支那そば」がはじまりと言われています。
当時は豚骨と牛骨からダシをとった白濁系のスープで、造船産業に携わる労働者に人気があったようですが、やがて姿を消してしまいました。
衰退した尾道のラーメンを復興させたのは、昭和22年(1947年)に開業した「朱華園」。
現在のスタイルである背脂ミンチの醤油味スープ、平打ち麺を定着させたそうです。
今では尾道市内を中心に、近隣エリアで広くご当地グルメ・「尾道ラーメン」が提供されています。
何度もメディアで紹介されている、尾道ラーメンの超人気店です。
尾道駅から徒歩15分程度の、瀬戸内海に面した海岸沿いに位置しています。
地元・尾道の食材をふんだんに使った、スタンダードスタイルの尾道ラーメンを楽しめます。
スープは小鯛をベースにした瀬戸内の小魚からとった和風ダシで、やはり瀬戸内産の醤油で丁寧に味付けしています。
熱めのスープはあっさりしており、飲みほしても喉が乾きません。
自家製の平打ち麺は配分を季節によって調整し、この時期で一番の美味しさに仕上げています。
定番の「尾道ラーメン」のほか、煮干しの旨味がたまらない「超!煮干しラーメン(1日15食限定)」や油揚げがたっぷりの「尾道おいなりラーメン」もありますよ。
住所 : 広島県尾道市土堂2-8-16
マップ : Googleマップ
アクセス : 尾道駅から徒歩15分
電話番号 : 0848-24-5454
定休日 : 水曜日
営業時間 : 10:30~20:00
予算 : ~1,000円
キャッシュレス決済 : カード・電子マネー不可
禁煙・喫煙 : 全席禁煙
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
JR尾道駅から海岸沿いの道を徒歩約10分、尾道ロイヤルホテルの西隣に位置する「尾道ラーメン壱番館」。
1999年に尾道に誕生し、2020年には新宿御苑に支店を出店しています。
壱番館のラーメンの美味しさはこだわりのスープにあり。
豚骨鶏ガラ野菜のスープに、カタクチイワシをはじめとした瀬戸内海の小魚を隠し味で加えたもので、厳選された二つの醤油がブレンドされ、味わい深い仕上がりになっています。
背脂はトッピングされているものの、パンチが強すぎないので、老若男女誰にでも喜ばれる、どこか懐かしさがある味わいです。
こちらが人気No.1メニューの「角煮ラーメン」。
ほろほろと柔らかい角煮がたっぷり入っていますが、意外とあっさりしていて食べやすいと評判です。
食べ始めから食べ終わりまで、しっかりコシの続く自社開発の平打ちちぢれ麺がスープに良く絡みます。
角煮ラーメンは数量限定、他のラーメンも含め、スープがなくなり次第閉店なので、気になる方は早めに訪れるようにしましょう。
住所 : 広島県尾道市土堂2-9-26
マップ : Googleマップ
アクセス : 尾道駅から徒歩10分
電話番号 : 0848-21-1119
定休日 : 金曜日
営業時間 : 11:00~18:00(スープがなくなり次第終了)
予算 : 1,000~2,000円
キャッシュレス決済 : 不可
禁煙・喫煙 : 全席禁煙
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
潮の干満差が大きく、豊富な餌に恵まれた瀬戸内地域では、良質なアナゴの産地でもあります。
牡蠣とともに、この地域を代表するグルメとして知られているのが、新鮮なアナゴを使った「あなご飯」です。
宮島の名物グルメとして有名ですが、宮島に限らず三原市など周辺の地域でも広く食されています。
駅弁としても普及しており、広島県内では宮島口駅や広島駅、三原駅などで販売されているので、ご存知の方も多いと思います。
あなご飯は、ウナギのように蒲焼に調理したアナゴを一口大に切り、味付けしたご飯の上にのせた丼ぶりです。
ご飯は、アナゴの骨や頭などからとった出汁に味を付けて炊いたり、甘辛く煮詰めたタレをかけたりして味付けされています。
アナゴの蒲焼丼のスタイルで提供されることが多いですが、ご飯にアナゴを混ぜ込む「混ぜご飯」スタイルのお店もあります。
元々は瀬戸内の漁師料理がルーツとされ、長い歴史のある郷土料理でもあります。
地元の漁師料理だった「あなご飯」がメジャーな存在として知られるようになったのは、明治34年(1901年)の頃。
「あなごめし うえの」の創業者・上野他人吉氏が宮島駅の駅弁として販売したのが最初と言われています。
特産のアナゴをぎっしりと詰めた弁当は、冷めても美味しいと大評判となり、瞬く間に全国区に知られるようになったのです。
明治34年創業の老舗であり、「あなご飯」発祥のお店でもあります。
当時開通したばかりの宮島駅において、漁師料理「あなごどんぶり」を改良した「あなご飯」を駅弁として販売したことは既にご紹介した通りです。
食堂としてあなご飯を提供するほか、昔ながらの「あなご飯弁当」も販売しています。
アナゴの脂に頼って焼いただけのシンプルな「あなご飯」は、ジューシーで旨味たっぷり。
小サイズから特大まで3種類が用意されています。
一品メニューの白焼きや蒲焼もおすすめです。
なお、2階にある「他人吉」では、アナゴ料理の会席コースも楽しめますよ。
住所 : 広島県廿日市市宮島口1-5-11
マップ : Googleマップ
アクセス : JR山陽本線・ 宮島口駅より徒歩約2分
電話番号 : 0829-56-0006
定休日 : 年中無休
営業時間 : 10:00〜19:00 ※水曜のみ18:00まで
予算 : 2,000~3,000円
キャッシュレス決済 :
禁煙・喫煙 : 全席禁煙
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
日本でも人気の担々麺。
元々は中国・成都発祥の代表的な四川料理のひとつです。
日本国内で流通している担々麺は、一般的にスープがたっぷり入った「汁あり」ですが、本場四川では「汁なし」が主流。
そんな本場の担々麺をモチーフに、独自のアレンジを加えて誕生したのが和製「汁なし担々麺」です。
特に広島市では提供するお店が多く、同市の新たなB級ご当地グルメとなっています。
広島風・汁なし担々麺は、中華麺に辣油や花椒、唐辛子などの中華系スパイスで味付けしたタレ(汁)を少量加え、その上から半熟玉子や青ネギ、肉みそなどをトッピングしたものが基本形。
麺が冷めないうちに、何度もかき混ぜ(30回位が理想)、麺に具材とタレをたっぷりと混ぜ込んでから食べます。
底のタレがなくなって、具材と麺が完全に絡み合った頃が食べ頃です。
辣油のピリ辛と、花椒の痺れるような辛さが絶妙で、一度食べたらやみつきになります。
また、麺を食べ終わった後にライスや温泉玉子を投入し、器に残った具材とタレと絡めながら食べる「担々飯」も、地元では定着したスタイルです。
汁なし担々麺のはじまりは、平成13年(2001年)頃に広島市中区に開業した「きさく」だと言われています。
およそ10年後、「くにまつ」が提供したメニューが大人気を博してブームを牽引しました。
今では広島県内に専門店25店舗以上、提供店は200店舗以上とされる、広島を代表するご当地グルメの仲間入りを果たしました。
※合わせて読みたい: 広島の汁なし担々麺10選!担々麺発祥の店から地元・広島の人に愛される美味しい名店まで紹介
「広島式」に徹底的にこだわった、本格的な汁なし担々麺が楽しめる超人気店です。
こちらの大手町本店のほか広島市内に2店舗営業展開しています(ほかに東京・大阪・福岡)。
花椒の強烈な香りと痺れが特徴の自家製芝麻醤など、使用する調味料からスパイスに至るまで妥協を許しません。
麺や挽肉、トッピングの青ネギも最高の味となるように厳選したものを使用しています。
広島式汁なし担々麺のメニューは、辛さに応じて4種類が用意されています。
山椒も辣油も使っていない「0辛」もあるので、辛い味付けがどうしても苦手な人も安心です。
ライスを追加注文すれば、最後に絶品の「担々飯」も楽しめます。
住所 : 広島県広島市中区大手町3-3-14 武本ビル 1F
マップ : Googleマップ
アクセス : 中電前電停から徒歩2分
電話番号 : 082-249-3646
定休日 : 日曜日、年末年始
営業時間 :
予算 : ~1,000円
キャッシュレス決済 : 不可
禁煙・喫煙 : 全席禁煙
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
全国各地に様々なご当地焼きそばが存在しますが、こちらはかなりの変わりダネ。
何と具材に「漬物」を使っているんです。
そもそも漬物を焼いて食べること自体想定外かもしれませんが、意外にとっても美味!
そんな「漬物やきそば」、通称「つけやき」は、広島県北西部・安芸太田町を代表するB級ご当地グルメです。
安芸太田町の冬は酷寒で雪が多く降り、「日本最南端の豪雪地帯」とも呼ばれています。
漬物を焼いて食べる食文化は、安芸太田町のなかでも特に雪が多い「松原地区」で受け継がれてきました。
漬物は、冬場では入手が困難な野菜の代用する保存食して食べられていましたが、冬の寒さで凍ってしまうために、解凍する意味で焼いたことがはじまりと考えられています。
現地以外ではほとんど知られていなかった「焼き漬物」が、一躍町全体で脚光を浴びることになったのは、安芸太田町内で開催された「雪かきツアー」が発端です。
町内の都市部と山間部の交流を深めるために開催されたイベントで、若者が山間部に暮らす高齢者宅を訪れて「雪かき」をお手伝いするというもの。
高齢者の人々が雪かきのお礼に振る舞った伝統食「焼き漬物」が、都市部の若者の間で大評判となり、このユニークな食文化を後世に残そうと考案されたのが「漬物やきそば」です。
町内にある飲食店を中心に改良を重ね、やがて安芸太田を代表するB級ご当地グルメの地位を確立しました。
全国にある道の駅グルメの祭典「道-1グランプリ」にて、「ぐるたび賞」するなど、その知名度は着実に町外にも浸透しつつあります。
今では町内にある7店舗の飲食店で味わうことができます。
「道の駅来夢とごうち」内に併設されている和風レストラン。
こちらで提供している「鉄板漬物やきそば」は、「道-1グランプリ」で「ぐるたび賞」を受賞した逸品です。
平成28年(2016年)に町内で開催された「漬物焼きそば宇宙一決定戦」でも「宇宙一美味しい」と絶賛されています。
自慢の鉄板漬物やきそばは、文字通り鉄板で焼きあげた状態で提供されます。
最後までアツアツで食べられるのが嬉しいところです。
味付けはさっぱりとした塩だれ風味で、メインの具材には白菜の古漬けが使われています。
漬物の程よい酸味とシャキシャキした食感は絶妙で、さすが宇宙一の美味しさだと実感することでしょう。
住所 : 広島県山県郡安芸太田町上殿632-2 道の駅来夢とごうち2F
マップ : Googleマップ
アクセス : 中国自動車道 戸河内ICから車で2分
電話番号 : 0826-28-2413
定休日 : 第2火曜日
営業時間 : 10:00~17:00 ※火曜のみ15:30まで
予算 : ~1,000円
禁煙・喫煙 : 全席禁煙
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
居酒屋の人気メニュー・ホルモン焼き。
こちらも全国各地にB級ご当地グルメが存在していますが、まさかの「天ぷら」スタイルなんて想像できませんね。
そんな常識を超えたグルメが、広島市の一部地域で熱い支持を受けています。
広島市民の間でもマイナー存在でしたが、最近になって雑誌やテレビ番組で紹介されるようになり、一躍全国的に知られるようになりました。
ホルモンの天ぷらを提供するお店は、福島町を中心とした広島市西区の一部エリアに集中しています。
かつて、この辺りには食肉市場や屠殺場があり、安くて新鮮なホルモンが入手しやすかったことから、「天ぷら」という斬新な調理法が発達したそうです。
天ぷらのサクサクとした食感と、プリプリととろけるようなホルモンとの相性は抜群で、一度食べたらやみつきになることでしょう。
食べ方も非常にユニーク!
注文すると、まな板と包丁が一緒に提供されます。
大ぶりの天ぷらを自分の好みの大きさにカットして食べるのが、本場・広島流だそうです。
唐辛子が入った酢醤油で味わうのが一般的ですが、お店によってこだわりの酢醤油があるそうなので、色々と食べ比べてみるのも楽しいでしょう。
提供店が密集する福島エリアの中でも、地元の人から絶大な人気を誇る名店です。
アットホームな雰囲気で価格もリーズナブル、ホルモン天ぷらビギナーの人も気軽に入店できるのが魅力的。
取扱っているホルモンのメニューも多く、色々な部位の食感を楽しむことができます。
作り置きすることなく、注文が入ってから揚げるスタイルなので、揚げたてサクサクの天ぷらが味わえるのも嬉しいところ。
初めて挑戦する方には、白肉(第1胃)やハチノス(第2胃)、オオビャク(大腸)など6種類がセットになった「お試しセット」がおすすめですよ。
住所 : 広島県広島市西区福島町1-15-5
マップ : Googleマップ
アクセス : 福島町電停から徒歩3分
電話番号 : 082-296-2821
定休日 : 木曜日、年末年始、お盆
営業時間 : 11:00~14:00/17:00~21:00
予算 : 1,000~2,000円
キャッシュレス決済 : QRコード決済可(PayPay)
禁煙・喫煙 : 店舗にお問い合わせください
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
戦国武将・毛利元就ゆかりの地として知られる、県中北部の街・安芸高田市。
長い歴史を持つ伝統芸能「高田神楽」の聖地としても有名です。
この神楽において花形とされるのが「夜叉」と呼ばれる女鬼の役。
「夜叉うどん」は、この恐ろしい鬼をイメージした安芸高田のご当地グルメです。
味噌ベースの出汁に一味唐辛子、辣油がたっぷり入った激辛のうどんで、芳醇で深い旨味がやみつきになります。
トッピングには地元安芸高田産のネギと豚肉をどっさり使用、スープはご飯との相性も抜群です。
安芸高田市内にある5か所の飲食店で提供されています。
伝統芸能「安芸高田神楽」も鑑賞できるテーマパーク「神楽門前湯治村」内に併設されている食事処です。
昔懐かしい昭和レトロの店内で、個性的なそば・うどんを楽しめます。
ご当地グルメ「夜叉うどん」は、このお店から誕生しています。
看板メニューの夜叉うどんは、通常サイズのレギュラーと肉・ネギを倍増したスペシャルの2種類。
トッピングの豚肉、唐辛子、青ネギがたっぷりで、後を引く辛さがやみつきになります。
神楽を鑑賞したあとに、ぜひ味わいたい逸品です。
住所 : 広島県安芸高田市美土里町本郷4627 「神楽門前湯治村」内
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0826-54-0888
定休日 : 第3木曜日
営業時間 : 11:00~21:30(夜神楽開催日のみ22時まで)
予算 : 1,000~2,000円
キャッシュレス決済 : 不可
禁煙・喫煙 : 全席禁煙
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
「うずみ」は変わった名前の料理ですが、語源は「埋める(うずめる)」。
文字通り、具材がご飯の下に埋まっており、出汁をかき混ぜながら「お茶漬け」感覚で食べる料理です。
島根県・津和野町の「うずめ飯」など、似たような料理が周辺地域に存在しますが、こちらは岡山県との県境にある福山市の郷土料理となっています。
400年以上の歴史がある料理であり、福山市内にはこの「うずみ」を提供する飲食店が約50店舗存在しています。
うずみのはじまりは、江戸時代の藩政時代に遡るとされています。
福山藩の初代藩主だった水野勝成が行った倹約政治により、海老や鶏肉などが贅沢品とされ、庶民が堂々と口にすることはできませんでした。
そのため、具材をご飯の下に埋めて隠しながら食べる食文化が発生したと考えられています。
伝統的なうずみは、小エビや里芋、鶏肉や松茸などを具材としており、一口大に切って味付けしてから、米飯で覆って作っていたそうです。
昭和40年代頃までは、秋の収穫を祝う料理として広く食べられていましたが、食生活の変化により最近ではあまり見かけなくなってしまいました。
そんなうずみが再び注目を浴びることになったのは、平成の時代を迎えてからのこと。
郷土の食文化を残すために小学校の給食として取り上げられるようになり、やがて市内で開催されるイベントなどにも採用されることになりました。
特産の鯛を使ったうずみが「福山鯛うずみ」として、福山を代表するB級グルメとなりましたが、最近ではバラエティに富んだうずみが続々登場してきています。
フルーツをかき氷の下に隠した「氷うずみ」やうずみラーメンなど、ユニークなうずみが満載です。
JR福山駅近くにある老舗の寿司店です。
四季を通した瀬戸内の海の幸のほか、「うずみ」も美味しい名店として知られています。
松茸やエビ、銀杏など具材たっぷりのうずみは、とても上品な味わい。
濃厚な旨味がやみつきになります。
住所 : 広島県福山市元町12-13
マップ : Googleマップ
アクセス : JR福山駅南口から徒歩3分
電話番号 : 084-931-8888
定休日 : 1月1・2日
営業時間 : 11:00~22:00
予算 : 5,000~6,000円
キャッシュレス決済 : カード可(JCB、AMEX、Diners)
禁煙・喫煙 : 店舗にお問い合わせください
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ ホットペッパーグルメ
瀬戸内海に面した、県南西部に位置する呉市は軍港の街として知られています。
明治時代に旧帝国海軍の鎮守府が設置され、現在では海上自衛隊の基地があるなど「海軍」とゆかりが深い街です。
海軍ゆかりのグルメといったらカレーが有名ですが、もう一つ忘れてはならない名物グルメが存在します。
おふくろの味として親しまれている「肉じゃが」もまた、海軍発祥と言われるもの。
呉市は、京都の舞鶴市とともに肉じゃが発祥として知られ、同市のご当地グルメとして愛されています。
日本における肉じゃが発祥のきっかけを作ったと言われているのが、連合艦隊司令官で日露戦争勝利の立役者・東郷平八郎。
東郷がイギリス留学中に食べたビーフシチューの味が忘れられず、帰国後に再現しようと部下に作らせたところ、試行錯誤の結果完成した「甘煮」がが肉じゃがの原型だと言われています。
その時のレシピは当時の「海軍厨業管理教科書」にも記載されており、呉の肉じゃがは、この「甘煮」のレシピに基づいて再現したものです。
もっとも、このエピソードは東郷が舞鶴赴任時のものなのか、呉赴任時のものなのかはっきりせず、両都市が互いに発祥地を譲らない一因にもなっています。
呉の肉じゃがは、メイン具材となるジャガイモにメークイン種を使用、牛肉やコンニャク、玉ねぎなどの具材を醤油と砂糖で甘めに煮込んで作ります。
人参やグリンピースを使用しないことも特徴で、男爵いもを使う舞鶴流肉じゃがと区別されます。
「くれ肉じゃがの会」に所属する市内の飲食店などで提供されています。
ミリタリーマニアにはたまらない、海軍ムードたっぷりの食堂です。
圧巻は潜水艦のなかを再現した「サブマリンレストラン」、臨場感あふれる環境で食事を楽しむことができます。
戦艦大和の士官向に考案されたオムライスや、明治時代の海軍軍人が食べていたチキンライスなど、ユニークなメニューが豊富にあります。
セットメニュー「海自テッパンカレー」を注文すると、自慢の肉じゃがが付いてきます。
大ぶりのメークインのホクホクした食感と甘口のタレが絶妙な逸品です。
実際に海上自衛隊で使用される鉄板食器に盛られたカレーのほか、くじらのカツも大満足できることでしょう。
住所 : 広島県呉市宝町4-21 折本マリンビル3号館 2F
マップ : Googleマップ
アクセス : 呉駅から徒歩5分
電話番号 : 0823-32-3108
定休日 : 火曜日
営業時間 : 11:00~15:00
予算 : 1,000~2,000円
キャッシュレス決済 :
禁煙・喫煙 : 全席禁煙
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
東広島市の西条地区は、国内有数の日本酒の産地。
兵庫の「灘」、京都の「伏見」とともに「日本三大酒処」に数えられ、一帯には伝統ある酒蔵が軒を連ねています。
そんな西条にふさわしい名物グルメが、日本酒で作るユニークな鍋料理「美酒鍋」です。
水は一滴も使わず、砂糖や醤油も使わず、日本酒と塩胡椒だけで調理しています。
熱することでアルコール分が蒸発するため、下戸の人や未成年でも安心して食べることができるとのこと。
酒の旨味だけが残り、あっさりとした味付けが特徴です。
読みはそのまま「びしゅなべ」と発音することもありますが、現地では「びしょなべ」と読むこともあるようです。
その由来は、酒蔵でびしょびしょに濡れながら重労働する蔵人のための「賄い料理」として発展してきた歴史にあると言われています。
戦後間もない頃、西条の老舗蔵元「賀茂鶴酒造」が、従業員向けに振る舞ったのがはじまりだそうです。
美酒鍋の具材は豚バラ肉や鶏肉などの肉類のほか、長ネギや椎茸、白菜、玉ねぎなど。
まずニンニクをスライスして油で炒め、香りが出てきたら具材を鉄板で炒めてから酒をたっぷりと注ぎます。
〆にはご飯を投入して、雑炊にしても絶品です。
明治6年(1873年)創業の老舗蔵元・「賀茂鶴酒造」が営業展開する日本酒ダイニングレストランです。
賀茂鶴酒造は、銘酒「賀茂鶴」の製造元として知られ、美酒鍋発祥のお店でもあります。
和食を中心に、日本酒にぴったりの料理を楽しむことができます。
こちらの「美酒鍋御膳」は、前菜や刺身、ライスやデザートまでついた豪華な内容。
名だたる銘酒を贅沢に注いだ、元祖「美酒鍋」の味を満喫できます。
単品でも注文することができますよ。
住所 : 広島県東広島市西条本町9-11
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 082-422-8008
定休日 : 木曜日 第2・4月曜日
営業時間 : 11:30~14:30(L.O.14:00)/17:00~22:00(L.O.21:00)
予算 : [昼] 2,000~3,000円 [夜] 4,000~5,000円
キャッシュレス決済 : カード可(VISA、Master、JCB、AMEX、Diners)
禁煙・喫煙 : 全席禁煙
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
広島県を代表する土産菓子として、真っ先に名前が挙がるものといえば「もみじ饅頭」ですね。
昭和後期に起きた漫才ブームの際、漫才コンビの「B&B」の一発ギャグで取り上げられ、一躍全国区に知られるようになりました。
元々は宮島の名物グルメですが、今では宮島のみならず、広島の人気菓子として「全国お土産ランキング」の最上位にランクインされるほどです。
もみじ饅頭はその名前の通り、モミジの葉を象って作られたカステラ状の菓子のこと。
中身の餡は「こしあん」が基本形ですが、つぶあんや抹茶あん、チーズやチョコレート、クリームなど今ではバラエティに富んだ味を楽しむことができます。
また、竹炭を加えて真っ黒に仕上げた「黒もみじ」や、饅頭を油で揚げた「揚げもみじ」などユニークな形態のバリエーションも存在します。
もみじがテーマに取り上げられたのは、宮島が紅葉の名所でもあり、町の木として採用されていること、また広島県の県花でもあることが挙げられます。
もみじ饅頭の歴史は古く、明治39年(1906年)にまで遡ります。
大正天皇や伊藤博文など名だたる要人が投宿していた宮島・紅葉谷の旅館「岩惣」の女将が、和菓子職人の 高津常助氏に製造を依頼したのがはじまりです。
「大切なお客様への手土産に、紅葉谷の名にふさわしい菓子が作れないか」との依頼内容だったそうです。
試行錯誤の末に完成したのが原型となる「紅葉形焼饅頭」で、その後改良を重ねて現在の形になりました。
この菓子を世に送り出したお店は「高津堂」として、現在も宮島口で営業を続けています。
このお菓子は、ひとつのメーカー(高津堂)のみが製造しているわけでなく、宮島だけで約20社の製造業者が独自の「もみじ饅頭」を作っています。
どのお店も個性的なもみじ饅頭を製造・提供しているので、色々と食べ比べてみるのも楽しいでしょう。
なお、もみじ饅頭は宮島周辺だけでなく、広島駅や広島空港、百貨店など県内で幅広く販売されています。
※合わせて読みたい: 広島名物の「もみじ饅頭」!定番のお土産が買える人気店とおすすめ商品を合わせて紹介♪
様々なフレーバーのもみじ饅頭を楽しみたい人には、こちらがおすすめ。
定番の「こしあん」はもちろんのこと、「瀬戸内レモンクリーム」や「あっぷるくりーむ」など、取扱っているレパートリーは何と25種類以上!
これだけあれば、アンコが苦手の人でも気に入った味が見つかるはずです。
各フレーバーの特色を活かしたパッケージもおしゃれで、お土産としても喜ばれることでしょう。
昭和7年(1932年)創業の老舗で、宮島にある本店を含め、県内に直営店15店舗、70か所以上の販売店が存在しています。
これだけ多くのお店で販売していれば、思わず買い忘れてしまったと思っても安心ですね。
気になる味があったらぜひとも体験してみてください。
住所 : 広島県廿日市市宮島町835-1
マップ : Googleマップ
アクセス : 宮島フェリー乗り場から徒歩10分
電話番号 : 0829-44-0511
定休日 : 年中無休
営業時間 : 9:00~18:00
予算 : ~1,000円
キャッシュレス決済 :
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
ご当地グルメの人気度が全国でもトップクラスの広島県。
お好み焼きやもみじ饅頭、牡蠣などの有名どころ以外にも、魅力的なグルメが豊富にあります。
広島を訪れたら、ぜひ本場の味を満喫してみてくださいね。
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最終更新日 : 2024/07/12
公開日 : 2022/02/10